二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.263 )
- 日時: 2022/09/11 09:37
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
261話・8の最終手段
入学式の翌日
薺「今日からお姉ちゃんと同じ校舎か!どんな学校生活になるんだろ・・・」
ドン!
薺「キャア!」
不良「どこ見て歩いてるんだよ!」
薺「何を言うんですか?それはこっちの台詞です!」
不良「お前の方がぶつかってきたんだろ?」
薺「あなたが後ろからぶつかってきたんじゃないですか!」
不良「ああん?お前1年か?」
薺「そうですが?」
不良「生意気な1年め!先輩の怖さを教えて・・・」
八期「何やってんだ!」
不良「ああん?」
八期「一部始終見てたぞ!何、自分がぶつかっといて人のせいにする!」
不良「何だと!」
八期「理珠、撮ってた?」
理珠「勿論!」
八期「じゃあアイツ倒して先生に付き出して!」
理珠「分かりました!」
不良「なんだ?コイツ!ウッ!」←理珠の腹パンチに寄り気絶
八期「大丈夫かい?」
薺「は、はい・・・」
八期「もう、大丈夫だから!」
薺「あ、ありがとうございます・・・」
キーンコーンカーンコーン
八期「あっ!予鈴だ!そろそろ行かないと遅刻だよ!」
薺「あっ、はい!あれ?」←キーホルダーを拾う
始業式が終わり
薺「ああ、カッコ良かった!」
?「誰が?」
薺「わあ!留ちゃん!」
留「薺さっきから上の空だったけどうしたの?」
薺「今日門の手前で不良生徒から助けてくれた男子がいて・・・」
留「男嫌いなのに?」
薺「いや、男嫌いは認めるけど、私男性アイドルとか好きだから!それくらい普通の女子ですよ!」
留「分かった、分かった!それで名前とかは?」
薺「聞いてないんだよね?たしか眼鏡を掛けてたことまでは覚えてるんだけど・・・、あっ!」
留「どうしたの?」
薺「生徒会!」
留「ああ、生徒会選挙ね!薺興味あるの?」
薺「うん、私生徒会長を目指してるんだ!」
留「ふーん、じゃあ今年は副会長辺りをやって来年かな?」
薺「チッチッチ、留は知らないんだ!」
留「えっ?」
薺「この学校では1年生でも生徒会長に立候補出来るのよ!」
留「えっ?そんなはずないでしょ!まだ入り立ての私達が生徒会長だなんて・・・」
薺「本当に知らないんだね、ここの学校は保小中高大の一貫校だから、初等部時代にリーダー点を生徒会長と同じ点数取っていれば、生徒会に立候補出来るのよ!」
留「へー、知らなかった!」
薺「しかも、立候補が多いと経験者より未経験者の方が有利なのよね・・・」
留「何で?」
薺「お姉ちゃんが言うにはリーダーを全校生徒で回すから!1人に責任を押し付けるのではなく、皆がリーダーという仕事を学ぶためにだって!」
留「成る程!」
薺「だから、大変だった!リーダー点を丁度10点に持っていくこと、生徒会長をやらずにリーダーをやるのが・・・、しかも学級委員とかやると班長やれる確率低くなるから、計算大変だったよ!」
留「そんなに生徒会長をやりたかったの?」
薺「ヒヒん、私はねこの学校で初の1年生生徒会長と言う称号を手にしたいの!」
留「何?それってただの名誉欲じゃない?」
薺「勿論、学校もより良くするわよ!その為の計画はバッチリだから!」
留「どう言うの?」
薺「あるキャラクターに憧れててさ、私がその人が出来なかったことをやりきる!そして皆から神のような存在として一目置かれる!カッコよくない?この学校の歴史に残るよ!」
留「ますます名誉欲にしか聞こえない!」
薺「言っとくけど、本当に彼女と同じことを思ってたんだから!何で、皆自分の持ってるスキルを適切に使えないのかな?って!だから、私がそれを教えて上げるの!そうすれば将来そこで輝かしい未来が待ってるんだよ!」
留「ちなみに私が似合う職業は?」
薺「留の適正に合うのは学校の先生もしくは塾の先生!教えるの上手いから!」
留「ハイハイ、ありがとう!頭に入れとくわ!」
八期「ん?」←近くを歩いてた
生徒会長立候補用紙
八期「生徒会の募集ってこんな早かったっけ?まあ、いっか!取り敢えず続投宣言でもしておくか!」←クラスと名前を書いて立候補
職員室
愛美「理事長大変です!」
理「どうしたの?」
友子「選挙管理委員が異例の早めの生徒会募集をしたら・・・」
尚「もう、こんなにも立候補用紙が!」
香「八期効果ですね!あの子が成功しても『自分達も出来る』と思って、失敗しても『自分がやっておけば・・・』と思って立候補する!どちらにしてもこうなってましたよ!」
友子「最後は散々でしたですからね」
愛美「部費のお金をもう皿のような目で探しましたから!しかも足りなくて生徒達を疑うことに・・・」
愛美「2度とやりたくありません!」
理「もう、分かってるのかしら?」
香「どうしました?理事長」
理「何人か3年生と1年生が混じってるわ!基本は2年生しか出来ないのに!」
愛美「でも、1年生は生徒会長と同じリーダー点の10点以上あれば立候補出来ますよ!」
理「そうなると、去年のようにまた先生達が大変になるわね・・・」
香「手分けして絞って行きましょう!」
大量の立候補用紙の山
理「さあ、まずはクラス分けね!最初は学年、その次にクラスよ!3年生のは無条件で捨てるから、1年生は1年生の先生方、2年生は2年生の先生方がそれぞれ自分のクラスの生徒の立候補用紙だけ確認してね」
先生達「はい!」
理「はい、1年、2年、3年だから捨てて・・・」
愛美「あっ、これうちだ!」
友子「これは私のクラスですね!」
香「えっ?」
理「どうされました?星田先生!」
香「いいえ、これはうちのですね・・・」←そっと引き出しにしまう
それから絞った結果
2年Dクラス・石井悠馬
2年Dクラス・石田陽斗
1年Dクラス・草薺
1年Hクラス・山口朝
の4人に絞られた。
それから1週間彼らの演説合戦が始まった。
悠馬「僕が生徒会長になった暁には規則正しい生活含め、自分達が出来る節約術を伝えていきたいと思います!勿体無いを失くして使えなくなったものを使えるようにしていきたいと思っています!皆さんもそういったリサイクル活動をやっていきましょう!」
陽斗「俺が生徒会長に成ったら、レディファーストにする事、女子のブルマ復活をしたいと思っています!」
女子達「ブーブー!」
陽斗「後は宿題失くします!」
一部の男子達「オオッ!頑張れ!頼むぞ!」
薺「私が生徒会長に成った暁には皆さんに将来の夢を与えます!皆さんに合った適正を導きだし、大人に成った時輝く未来へ進めるお手伝いをしたいと思っています!どうか、草薺に清き一票をお願いします!」
朝「私が生徒会長に成った暁には身だしなみや校則を徹底し、規則正しい生活を皆さんに行ってもらいます!一生徒として恥ずかしくない姿を、そして学校に関係のないものを持ってさせないためにも、皆さんに厳しく指導していきたいと思います!」
選挙前日
香「はい、投票用紙を渡すので、誰が次期生徒会長にふさわしいか丸をして投票してね!ポストは職員室の前にあるから!締め切りは最終下校までね!」
配り終わり
八期「先生!」
香「どうしたの?八期」
八期「僕の続投宣言はどうなってるんですか?」
香「続投宣言?」
八期「僕、生徒会長の続投を志願したんです!でも、立候補にすら挙がってないなんておかしいです!」
香「ああ、続投届けね!そもそもあんた出してないじゃない!」
八期「出しましたよ!ちゃんと!」
香「そもそも続投届けは理事長から渡されるものだし、あんた貰った?」
八期「貰ってません!でも、続投宣言はしました!」
香「あのね、いくら続投宣言をしてもあんたには生徒会長なんて無理だったのよ!思い返してみなさいよ!」
八期「あれは周りに邪魔されて・・・」
香「だからって、お金を無駄にして、あの後先生達がどれだけ苦労したのか分かってる?お金を粗末にする人が生徒会長なんか出来ません!」
八期(なんだよ!)
香「八期、最後の仕事分かってるわよね?」
八期「はい・・・」
次の日の全校集会
恵「それでは投開票の結果を発表します!立候補者は目を閉じてください」←司会
立候補者のみ目を閉じる
恵「それでは只今より旧生徒会長による腕章の引き継ぎを、行いたいと思います!旧生徒会長は前に出てきて下さい!」
香「ほら、八期!来なさい!」
八期(嫌なのに・・・)
恵「旧生徒会長開票の結果をご覧ください!」
香「票が1番多い子に腕章を渡すのよ!」←旧生徒会長しか見れないので、説明をするだけ
恵「良いですか?」
八期「はい」
恵「それでは旧生徒会長、新生徒会長へ腕章の引き継ぎをお願いします!」
全員←固唾を飲んで見守る
理「あなた達も言って!」←すぐ分からないように小声でサクラを行かせる
恵「それでは腕章を引き継いで下さい!」
歌「先生、腕章取る気ないんですけど!」←小声
剛「早く腕章渡せよ」←小声
八期「お前に腕章なんか託すか!」←耳元で言う
薺「えっ?」←目をつぶってる
八期「この腕章が有る限り生徒会長はこの僕だ!じゃあな!」←逃げる
歌「先生、八期が逃げました!」
香「八期!」
薺「えっ?どういうこと?」←目を開ける
- Re: ナンバーズ8 ( No.264 )
- 日時: 2022/09/07 00:05
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
262話・0の決断!発動絶対命令!
逃げる八期、すると・・・
八期「ここだ!」
希に教えてもらったダクトから逃げる
香「八期!どこ行った?」←素通り
八期←無我夢中で適当に逃げる
体育館
理「生徒会長の引き継ぎは後日行います!」
全員「ええっ!!!!!」
薺「私はどうなるの?」
理「私達が説得して何とかするわ!今日のところは教室に戻って!」
薺「はい」
理「零、彼はどこにいると思う?」
零「そうですね・・・」
理「もし、見つけたらあなたが説得して!」
零「分かりました!」
しかし見つからずに放課後
零(この時間だと、多分・・・)
教室
ガラガラ
零「やっぱり居た!」
八期「零ちゃん」
零「八君、腕章を返して!」
八期「嫌だ!」
零「何で?八君に生徒会長は向いてないって分かったじゃん!それに八君自身向いてないって言ってたじゃん!もう嫌な仕事をやらなくていいんだよ!」
八期「零ちゃん?」
零「何?」
八期「僕は生徒会長としてどんな仕事した?」
零「ええっと・・・」
八期「零ちゃんも先生も僕になんて説得した?」
零「たしか、自分の思う生徒会長を目指すようにって・・・」
八期「何もやってないんだよ!」
零「えっ?」
八期「僕は結局、何にも出来ずに終わったんだよ!勝手に推薦されて、勝手に仕事取られて、勝手に辞めさせられて、どこに僕の意思があった?」
零「・・・」
八期「だから、あの時無理だと思ってわざと仕事やらずに、来年度やり直すことに掛けたんだ!どうせ、仕事させてくれなかったしね!」
零「八君・・・、でも、もう決まっちゃったし・・・」
八期「何?学校はリーダーを学ばせる、生徒会長の仕事を学ばせてくれるんじゃないの!僕が何を学んだ?むしろそれを取られたよ!何?学校は人の仕事を取られても無視なの?ねえ?」
零「でも、決まったものは変えられないの!」
八期「僕、リーダー点0だよ!何もやってないんだから当たり前でしょ!何?これを無視するの?」
零「ええっと・・・」
八期「僕はこんなの認めない!どんな手を使ってでもこの腕章が有る限り生徒会長だから!」
零「そ、それは・・・」
職員室
理「どうだった?」
零「取り返せませんでした」
理「仕方無いわね、こうなったら新しい腕章を作るしか無いわね!」
次の日
生徒会室
パチパチパチパチ・・・
理「薺ちゃんごめんね、引き継ぎがこんな形に成って・・・」
薺「私が生徒会長となれば何も文句ありませんよ!」
零「八期前会長に変わって私が引き継ぎの儀式をするわね!はい、この新しい腕章を・・・」
ガラン!
八期「何でお前が生徒会長をやってる?」
薺「なぜって、選挙で決まりましたから」
理「その腕章は通用しないわよ!」
八期「うるさい!お前が生徒会長なんて認めるか!そこの席も僕の席だ!出ていけ!その腕章を渡すか!」
理「やめなさい!」
零「八君やめて!やめて!やめて!」
零「ハッ!」
香「零?」
零「星田先生!」
香「大丈夫?あなた教室で意識を失ってたのよ!」
零「すみません、ありがとうございます」
香「それで、八期から腕章は取り返せた?」
零「先生!」
香「何?」
零「もう、彼に生徒会長をさせましょう!」
香「何を言ってるの?」
零「頼まないと、この学校が終わります!」
香「落ち着いて!落ち着きなさい!」
冷静になり・・・
香「生徒会長の仕事を何もしてないか!」
零「はい、だからやり直したいと・・・」
香「確かに、そうするように言ったのは私だものね・・・」
理「どうだった?」
零「理事長、どうにか彼が生徒会長になることは出来ませんか?」
理「そんなこと言われたって、選挙で決まったことなのよ!」
零「ですが、何かの手違いとか?」
香「そう言えば、続投宣言をしたって言ってたわね・・・」
理「続投宣言?それって続投届けの事?だとしたら、零が『彼はもう生徒会長はやらないと思います』って言ってたから渡してないわよ」
香「でも、本人は宣言したと言ってましたし、嘘は付いてない感じでしたから何かを勘違いしてる可能性が高いですね」
理「そう言えば、星田先生!何か隠してませんでしたか?」
香「えっ?」
理「立候補用紙を確認する時、少し驚く表情でしたよ!」
香「ええっと・・・」
理「隠したもの出して貰えますか?」
香「これです!」
零「立候補用紙!」
理「なぜこれを隠して?」
香「八期には生徒会長なんて無理だって思って、本人に『立候補したって意味ないよ』と伝える為に持ってたんです!」
零「立候補用紙・・・、理さん電話貸してください!」
理「誰に電話するの?」
しばらくして
ガラガラ
鶴「零?どうしたの?」
零「お姉ちゃん!確認したいことがあるの!」
鶴「確認したいこと?」
零「うん、これなんだけど・・・」
話を聞いた後・・・
鶴「それだと、残念だけど・・・、この生徒会選挙無意味でしたね」
理「えっ?と言うことは!」
鶴「これは選挙なんかしなくても彼が当選してました!」
零「てことは?」
鶴「今年の生徒会長は松本八期君よ!」
零「やったー!良かった!」
理「待ちなさい!だとしても、これをどう説明するのよ!この結果を薺さんが納得するわけ無いわ!それに他の皆も!」
零「でも、これは星田先生の手違いが引き起こした事ですよ!先生の手違いとでも言えば、納得すると思いますよ!」
理「だとしてもよ!彼が生徒会長の仕事を出来た試しがある?私も見てたけど散々だったじゃない!付いてくる人すら居ないわよ!暴動が起きるわ!」
零「こうなったら、皆を黙らすしかありませんね!」
香「皆を黙らす?零、あんたまさか!」
零「絶対王政を使いましょう!」
理「ダメよ!あんな危ないもの!ましてや何で未熟な子供に学校の責任を負わせないといけないのよ!」
零「私だって、簡単には使わせません!テストさせましょう!」
理・香「テスト?」
零「明日彼を理事長室に呼び出してテストさせます!絶対命令が使えるかどうか?その判定は理さんが行って下さい!」
理「私が?」
零「理事長ですから!それに私や星田先生だと贔屓目とかありますし・・・」
理「それもそうね!どんな質問をすればいいの?」
次の日
ピーンポーンパーンポーン!
香「2年Bクラス松本八期、2年Bクラス松本八期、至急理事長室まで!」
理事長室前
八期「先生!零ちゃん!何ですか?腕章は渡しませんよ!」
零「腕章は取らないわ!」
香「今日はあんたが生徒会長が出来るかどうかのテストをするのよ!」
八期「怖いんですけど・・・」
香「単なる面接よ!判定は理事長が行うわ!」
八期「大丈夫ですか?」
零「兎に角、自分のありのままの気持ちを伝えればいいから!」
香「ノックは3回『どうぞ!』って言われるまでドアを開けたり、椅子に座ったりしないようにね!」
八期「分かりました」
トントントン
理「どうぞ!」
八期「失礼します!」
ガチャン
八期「2年Bクラスの松本八期です!」
理「じゃあ、そこの席に座って!」
八期「失礼します」
理「今日はあなたに大事な質問があるの!」
八期「はい」
理「今からあなたに絶対命令を与えるわ!」
八期「お断りします!」
理「なぜ?」
八期「国語が苦手なので、言い回しを間違えれば矛盾が発生して自分が苦しめられるからです!そもそも人の自由を奪うような事はしたくありません!」
理「成る程、じゃあ仮に今絶対命令を与えたとします」
八期「はい・・・」
理「私に何か1つ命令しなさい!ただし、断ったり、絶対命令を失くすような事は言ったらダメよ!」
八期「ええっ・・・、命令なんて出来ませんよ!ましてや理事長相手に・・・」
理「命令って、お願いと一緒なの!」
八期「お願いと一緒ですか?」
理「そう、命令を優しい言葉に直したのがお願いよ!そんなに私に命令をするのに戸惑うなら、お願いと言う形で頼みなさい!」
八期「分かりました!」
少し考えて・・・
八期「では理事長、お願いです!僕が絶対命令が使えるのであれば僕の意見を極力尊重してください!
ただし・・・」←更に続ける
廊下
香「零、本当に大丈夫なの?」
零「十中八九大丈夫です!彼ならきっと今までに無い更に凄い生徒会長になると思います!」
ガチャン
八期「失礼しました!」
零「どうだった?」
八期「わからないとしか言いようがない」
香「あんたならそう解答するわよね」
八期「結果は明日報告するって言われました」
香「そう、分かったわ!」
八期が去った後
香「理事長、八期の解答は?」
理「ビックリしたわ!あの質問であんな解答するなんて思ってもなかった!」
香「ってことは?」
理「まだ、伝えはしないけど、一言言うなら心に響いたわ!」
次の日
理「えー、色々とありましたが、今期の生徒会長を発表させてもらいます!2年Bクラス松本八期君!」
八期「はい!」
全員「ええっ!!!!!」
理「実は今期の選挙ですが、とある先生の手違いで、彼が当選となりました!」
全員「ハア?!!!!!」
理「よって、今期の生徒会長は松本八期君です!」
男子達「ふざけるな!」
女子達「あり得ない!」
薺「私はどうなるんですか?」
理「後、更に伝えないといけないことがあります!」
全員「えっ?」
理「八期君が生徒会長の仕事をきっちり学べるように絶対命令をお渡しします!」
全員「ええっ!!!!!」
理「今年は生徒会長絶対命令!彼の言うことを聞かなかった人は生徒会長へのいじめと見なし、矯正学校への転校となる可能性がありますのであらかじめご了承下さい!勿論教師も含みます!」
全員「そんな!あり得ない!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.265 )
- 日時: 2022/09/07 18:29
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
263話・薺に手を貸す協力者
八期「この度生徒会長に就任することになりました松本八期です!」
全員「ブーブー!」
一部「黙れ!死ね!役立つのお前なんか要らね~んだよ!」
八期「黙れ!」
静まり返る
八期「事の状況を分かってない馬鹿共!」
生徒A「なんだと!」
生徒B「馬鹿はお前だ!」
八期「だから、黙れ!そんなことも出来ないのか!」
静になり
八期「こっちだって好きでやってんじゃねーんだよ!頼まれたからやらざる負えなかった、だがそれを頼んだのは誰だ?お前らだろ!そして仕事を奪ったのは誰だ!そんなかに潜む役立つな役員と事情を知らない部の部長達だ!僕は、この1年で生徒会長と言うものをやり直す!その為に立候補した!なぜなら生徒会長という仕事をやってないから!だが、その邪魔をする奴らは許さない!そんなやつが居るのなら、来年も再来年もやってやる!」
全員「ええっ!!!!!」
八期「と言ったが、理事長が認めてくれなかったので、自分だって使いたくなかった絶対命令を使わせて貰う!これで、お前らが僕の邪魔をするのであれば誰だろうと容赦はしない!覚悟してろよ!分かったな!」
理「更に、付け加えますと、今期の生徒会役員は生徒会長自らの推薦とします!」
全員「ええっ!!!!!」
理「それでは改めまして、今期の生徒会長発表を終わります!なお、こういう事になってしまったのは、皆さんが人任せにした結果です!その現実を深く受け止めてこの1年を過ごしてください!」
集会終わり
理「一応、このバッチを渡しておくわ!」
八期「何ですか?」
理「絶対命令バッチよ!あなたにしか使えないから!」
八期「どういう意味ですか?」
理「このバッチをあなたと私そして特定の人物以外が触ろうとすると電気が走る仕組みなの!これで取られそうになっても大丈夫よ!」
八期「ありがとうございます!ですが、要りますか?」
理「どう使うかはあなたに任せるわ!」
教室
香「八期、色々ごちゃごちゃしてるから先に命令しときなさい!」
八期「皆、絶対命令って聞いて恐れてるかもしれないけど、命令します!普通に今まで通りに過ごして!普通の学校生活の通りに!」
香「はい、ということだから!変に八期だけに仕事を任せたり、押し付けたり、仲間外れにしちゃダメよ!そもそもいじめだから!兎に角今まで通りに過ごしなさい!だからと言って、遅刻とか忘れ物はやめてよね!八期自身も大目に見ないわよ!」
Bクラス「ハーイ!」
草家
薺「ただいま!」
芹の母「お帰り!そう言えば生徒会長になったんですってね!」
薺「成れなかった」
芹の母「えっ?ええっ!!!!!何で?当選したって言ってたじゃない!」
薺「とある先生の間違いで別の人の当選がもとも決まってたらしい」
芹の母「そうなの、残念ね・・・、また来年あるわよ!」
薺「今年が良かったの!」
芹の母「何で?」
薺「1年生から生徒会長を勤めた人ってほんの一握りなんだよ!そんな人として学校の歴史に名を残したかったんだよ!」
芹の母「あなたはただの名誉欲で目指してたの?」
薺「みんなの為を思って・・・、だけど1度決まってたのが無効だなんて悔しいよ!意味が分からないよ!私が何したって言うのよ!」
芹の母「それは確かにそうね・・・」
次の日
薺「はあー・・・」
留「残念だったね」
薺「そう言えたらどれだけ幸せか!」
留「残念で良いの?」
薺「だって今の心情意味分かんないだよ!当選決まってたんだよ!なのに、なのに、なのに!落選っておかしくない?これを残念で片付けられる?」
留「それもそうだね・・・」
1年生達「署名お願いします!」
男子A「生徒会長なんてリコールだ!」
女子A「そもそも、薺さんが決まってたのよ!いきなり変更なんておかしいわよ!」
その場の人達「そうだ!そうだ!」
男子B「こんなの認めて良いのか?ダメだよな?」
その場の人達「そうだ!そうだ!」
女子B「それに絶対命令なんておかしいわよね!何されるかたまったもんじゃないわ!」
男子C「確かにうらやま・・・、ごほんごほん、ずるい・・・じゃなくて、酷い!生徒会長は僕らの自由を奪うつもりだ!自由を返せ!」
その場の人達「オオッ!そうだ!そうだ!」
ピー!
香「何をやってるの?」
男子A「俺達は抗議をしてます!」
女子A「学校は平等であるべきです!」
男子B「こんな独裁的な学校になるくらいなら転校した方がマシです!」
女子B「そもそも、薺さんが可哀想です!生徒会長に当選してたのに、手違いで落選なんておかしすぎます!」
八期「ほー、お前ら本気で転校したいのか?」
その場の人達「はい、勿論!」
八期「じゃあ、うちの系列の矯正学校行くか?運動会も文化祭も修学旅行も遠足すらなく、宿舎に入れば2度と出られない監獄みたいな場所に行きたいなら行かせてやるよ!」
その場の人達「えっ?(運動会も文化祭も修学旅行も遠足も無いの?)」
男子A「ここの系列校でなくて別の学校に・・・」
八期「行かせるか!よっぽどの理由がない限り行かせるか!せめて、親の転勤かいじめられて嫌な思いしてるか位の理由じゃない限りさせるか!それ以上に該当しないまま主張する奴らは全員不良だ!」
その場の人達「そんな・・・」
八期「取り敢えず、主犯格のそこの5人と署名書いた奴らは全員処分な!」
全員「ええっ!!!!!」
八期「当たり前だ!誰がリコールだ!まだ、何もやってねーのに!文句言うな!」
薺「署名活動しただけで・・・」
留「これだと、薺が今年生徒会長に成るのは難しいね!もう来年やるしかないよ」
?「お困りかしら?」
薺「えっ?」
?「私があなたを絶対生徒会長にしてあげるわ!」
薺「あなたは?」
?「私!私は松本八期の姉の松本七美よ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.266 )
- 日時: 2023/05/07 15:43
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
264話・7(セブン)vs8(エイト)!全面戦争!・・・①
七美「私は松本八期の姉!松本七美よ!」
薺「松本先輩のお姉さん?お姉さんが何で私の味方を?」
七美「八期が・・・、いや、アイツが生徒会長なんて出きるはず無いから、私だって反対よ!それを阻止するために、そしてアイツから奪われたものを取り返すために協力するわ!」
薺「なぜ?そこまで?」
七美「私ね、特別扱いとか嫌いなの!世の中不公平過ぎるわ!何も役に立ててない輩が私達と同じ扱いで暮らしてる現状がね!そんな奴らはどこかでの垂れ死んどけば良いのよ!」
七斗「それは言いすぎだよ、七ちゃん!」
七美「そんなことより、問題は八期よ!何をどうやったら生徒会長に再当選するのよ!絶対裏で何かあるはずよ!こんな不正認められないわ!」
ゼロ「と言うように、俺達は数々の不正を暴いてきました!」
七斗「嘘を付くな!不正じゃなくて、部活のいじめとか人間関係などを改善させたんだろ!不正解決は全部妃のお母さんだよ!」
ゼロ「でも、この前は麻薬の密売の場所を見つけたけど・・・」
七斗「そんなの数に入るか!あれも結局解決したの妃のお母さんだったじゃねーか!」
七美「取り敢えず、うちの部活に来て!」
薺「はい・・・」
七美達の部室
薺「失礼します!」
文月「大変なことに成ったわね」
妃「本当に、何が絶対命令よ!意味分からないわ!そう思わない橙子?」
橙子「今回ばかりは過去1難しい依頼ね!」
七斗「八期の生徒会長リコールして、この薺ちゃんを生徒会長にすることが目的か・・・」
ゼロ「今回は簡単じゃない?だって、不正を暴けば、八期が生徒会長はあり得ない!って言うだけなんだから!」
七美「いいえ、今回の依頼は過去一危険な依頼よ!」
文月「それに、ちゃんと証明出来ないと絶対命令があるから・・・」
妃「あたしらも飛ばされる可能性があるってことね!」
橙子「どうすればいいと思う香?」
香(赤木)「私に言われても・・・」
七美「そこで、スペシャリストを連れてきたわ!」
ガラガラ
勇気「学校の為だ!俺も協力するよ!」
妃「勇気?」
橙子「何で?」
七美「勇気は理事長の息子なの!学校が生徒会長の自由に成るのは嫌だって主張したら、一緒に何とかしようって協力してくれたの!」
文月「理事長の息子は頼もしい!」
勇気「だが、今回は相手が悪い!」
香(赤木)「理事長の息子なんでしょ!何とかならないの?」
勇気「なったらとっくに彼女が生徒会長だよ!」
七美「えっ?何で難しいの?」
勇気「理由は3つ!
1つ!今が八期による絶対命令が発令されてること!
2つ!姉ちゃんと零が相手になること!
3つ!相手に星田先生が絡んでること!」
薺「どう言うことですか?」
香(赤木)「私もさっぱり!」
七美「まず、絶対命令が厄介よね!下手に動いて八期やその関係者に見つかれば、その場で飛ばされる可能性が高いし・・・」
勇気「それに今回は俺の姉ちゃんと従妹の零が絡んでる!あの2人の事だ!きっと何か裏がある!」
文月「裏って不正とか?」
勇気「いや、不正ではないんだよ!何か八期に有利になるように仕向けたか、そうなる状況を作り出した、そうなる状況が出来たとか、それで八期が当選する事に成ったってな!母さんも姉ちゃんも不正は許さない人だから・・・」
妃「つまり、今回は何か勘違い的な何かが、絡んでるとか?」
勇気「そうだ!普通では考えられない事が八期を生徒会長にした可能性が高い!」
ゼロ「だからといって俺らはどうするの?」
勇気「方法は1つ!生徒会長選挙のルールを隅々まで確認して、間違いを見つけて八期の生徒会長当選を無効にする!」
七美「ちょっと待って!星田先生は何が関係あるの?」
勇気「星田先生は八期の担任だろ?あの人はどんな時でも弱い生徒の味方だ!必要ならば理事長にだって面と向かって説教や説得をする人なんだよ!多分、先生も八期の味方だ!そんな人に俺達の捜査を見つかってみろ!飛ばされないにしても、この活動を停止させられる可能性もあるんだ!」
全員「成る程!」
七美「つまり、私達が薺ちゃんを生徒会長にするためには、生徒会長選挙に関わるルールを全て洗い直して、間違いを否定するのね!」
勇気「そうだ!そうしないと誰も八期を説得出来ない!」
七美「何で?アイツの説得なの?」
勇気「姉ちゃんが言ってた!」
回想
勇気「姉ちゃん、アイドル研究部が絶対命令って、大丈夫かよ!そう言うのって、リーダーのやりたい放題や責任転嫁挙げ句の果てにはあんなことやこんなことされても文句言えないとかさあ・・・」
愛海「あんたは中身を知らないから言えるのよ!それに絶対命令は使う人によっては案外良いものよ!」
勇気「有り得んは!だってそう言うのって、リーダーが『絶対これだ!』とか『駄目だ!』とか言うと全て駄目になるんだぞ!説得しようにも耳を貸してくれないし・・・」
愛海「それは自分に自信がある人だからよ!あの子は自分に自信が無い!」
勇気「えっ?」
愛海「自信が無い人は、周りを頼るの!」
勇気「それって、下手したら人任せにしないか?」
愛海「見ようによってはね!でも、全てではないし、頼るのは信頼の証!それにあの子はルールは守る真面目な子だから!」
勇気「そんなの上部だけで、裏では・・・」
愛海「あの子は聞き分けが良いのよ!」
勇気「えっ?」
愛海「希ちゃんや零ちゃんが言ってた!落ち着いて話して納得してくれれば、考えを改めてくれる!自分の間違いに気付いたり、間違いを起こせばちゃんと謝る!彼はそう言う子よ!」
勇気「じゃあ、皆が賛成するなか姉ちゃんが的を射た発言で反対したら聞いてくれるって言うのか?」
愛海「ええっ、勿論!でも、あくまで一意見として天秤に掛けるってことよ!でも、ちゃんと周りの意見は必ず聞いてくれるし、自分に間違いがあれば、それを認めて謝罪して、諦めたりするから!」
回想終わり
勇気「だ、そうだ!」
妃「つまり、八期が生徒会長に成れる筈がないと説得すれば良いのね?」
七美「私は信じられないわ!」
七斗「何で?」
七美「説得出来るなら、そもそも生徒会長を連チャン出来るなんて不可能なのに、また続投なんてあり得ないもの!」
勇気「あれ七美ちゃん知らないの?」
七美「えっ?」
勇気「1年生の時に生徒会長だった人は続投届けを出すことが出来るの!」
七美「何それ?知らないわよ!」
勇気「そりゃ、小5や中2と言った任期が切れる時はそんなもの渡されないし、小4以下や中1の生徒会長はほとんど出てなかったから知らないのも当たり前だよ!」
七斗「じゃあ、七美ちゃんが理解できてないなら、俺らにも理解しきれてない事があるって事だよな!」
勇気「だから、洗い直すんだよ!」
七美「よし、皆生徒会長選挙に関わるルールを洗い直して、八期を生徒会長の無効を証明するわよ!」
全員「オオッ!!!!!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.267 )
- 日時: 2023/05/07 16:02
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
265話・7(セブン)vs8(エイト)!全面戦争!・・・②
香(赤木)「いい、南!なんか良い情報合ったら録音してね!」
南「分かった!私達も協力するよ!ねえ、美?」
美「そうだよね、絶対命令なんてされたらどんな命令されるか溜まったもんじゃないよ!」
香(赤木)「『お前の物は俺の物、俺の物は俺の物』なんて言われたら嫌だし・・・」
南「それもあるけど、『服を脱げ!』とか言われた方がもっと嫌だよ!」
美「その為に七美ちゃんに協力するんだから!ねえ、巳夏!」
巳夏「うん、私達女子達が学校生活送りにくくなるんだからね!」
香(赤木)「絶対八期を会長職をリコールするぞ!」
4人「おー!」
七美「ハーイ、そこの4人お喋りはそこまでにして仕事行ってね!」
香(赤木)「ハーイ、分かった!行ってきます!」
勇気「まず、状況を整理しよう!どんな感じだい?」
文月「ええっと、たしか順を追うと、例年より早く選挙が始まったんだよね?」
妃「ええっ、その話いる?」
勇気「いや、最初から順番に話していけば全貌が分かりやすくなるよ!続けて!」
文月「うん、それでこの学校のほとんどの生徒が立候補したのよね」
勇気「それは母さんが愚痴溢してた!なんか1年生はおろか3年生まで入れてたってよ!」
七美「そりゃ、あんな役立たずだったら、俺が!私が!ってなるわよ!」
文月「それで候補に上がったのが、
2年Dクラスの石井悠馬と石田陽斗、1年Dクラスの草薺ちゃんとHクラスの山口朝ちゃんの4人!」
七美「待って!この時点で八期の名前が無いじゃない!それで当選なんておかしいよ!」
勇気「もしかしたら、何者かによって八期の続投届けだけが抜き取られたって事は考えられないかい?」
七美「どう言うこと?」
勇気「姉ちゃんの話だと、絶対の自信がある時は激しい主張するって言ってたから!」
七美「確かに、そうだけど勘違いも多々あるよ!」
勇気「俺らはその勘違いを探るんだろ!」
七美「そっか!」
一方
香(赤木)「じゃあ、私達はあっちで情報収集するわ!」
南「じゃあ、私は巳夏とそっちで有力情報探してくるよ!」
零「せっちゃん!」←南達には気付いてない
南「ねえ、あれ零ちゃんじゃないか?」
巳夏「ねえ、もしかしたら不正を暴けるかもしれないからこの話を録音しときましょう!」
カチッ!
芹「何?」
零「せっちゃんに頼みたいことがあるんだけど・・・」
芹「まさか、生徒会に入ってとかじゃないよね?」
零「話が早いね!そうだよ!」
芹「ちなみに聞くけど、これ拒否権ある?」
零「まあ、あるよ!」
芹「じゃあ、仮に私が断ってたらどうするつもりだったの?」
零「土下座してでも全力で頼む!」
芹「それって私に拒否権無いじゃない!」
零「お願い!本当にお願い!」
カチッ!←録音機を止める
南「今の聞いた?」
巳夏「うん、これは・・・」
南「この情報を使えばある程度の訴えに使える!」
不正撲滅部
ゼロ「あいつは一体何を勘違いしてるんだ?」
七美「ねえ、勇気?理事長、家でなんか言ってなかった?」
文月「そうよ!思い当たること無いの?」
勇気「うーん、そう言えば、八期が事実上の生徒会長解雇を命じられた時、『零から続投届けを出さなくても良い』って言ってたな・・・」
妃「ねえ?それってこう解釈出来ない?八期は生徒会長をやり直す!って言ってたから、続投届けを立候補用紙と間違えたんじゃないかな?」
全員「ああっ!!!!!!!」
橙子「おーい、職員室の一部の先生から情報貰ってきたよ!」
勇気「なんて言ってた?」
美「たしか、立候補用紙の確認の時、星田先生が取り乱してたって言ってたぞ!」
七美「なら、妃ちゃんの仮説が正しければ、八期は立候補用紙で続投宣言をした!しかし、それを担任である星田先生が見つけて省いた!」
勇気「でも、八期が生徒会長となったってことは星田先生はまだ立候補用紙を持ってた!つまり、隠してた可能性がある!」
高明「そうなのか?」
文月「でないと、八期が立候補用紙で続投宣言したって証明されないでしょ!」
全員「成る程、確かに・・・」
勇気「よし、全貌が見えてきた!1回生徒会長選挙のルールを一から見直すぞ!」
七美「まず、生徒会長は基本最高学年と最低学年以外の生徒の誰もが出来るけど・・・、リーダーに属する人は出来ない!」
文月「でも、先に生徒会長を決めるからリーダー関係はね・・・」
橙子「たしか、リーダー点ってのがあるんだよね?」
ゼロ「そもそも何でリーダーって最高学年は出来ないの?」
勇気「独裁者を出さないためだってよ!真ん中の方が仲裁役としてはうってつけとか・・・」
七美「それで今回の状況を整理しましょう!まず、八期は生徒会長をクビになった!でも、生徒会長になろうと立候補用紙で続投宣言!しかし、先生に見つかって、無効となる。」
橙子「ねえ、この時点で概ね筋が通ってない!」
文月「確かに、この時点で八期が生徒会長に立候補しようが、しまいが、生徒会長に成れませんから!」
勇気「だから、八期は立候補用紙で続投宣言をしたんだ!続投届けは生徒会長をやっていても、2年連続で立候補出来る!いわゆるボクシングで言う防衛戦みたいなものなんだ!」
七美「成る程、だからアイツは続投したんだから再選挙しろって主張してたかもね!」
文月「でも、なぜ彼がそのまま当選する事に成ったんでしょ?防衛戦に成るのならもう一度選挙を仕切り直す筈です!」
七美「きっとあれよ!」
全員「あれって?」
七美「八期言ってたでしょ!何も出来てないって!」
勇気「ああ、言ってた!言ってた!」
七美「だけど、生徒会長をやった履歴は残るから、八期としてはなにもしてないからリーダー点が0って思ったけど、実際は10点ある!きっと、理事長は八期のリーダー点が0って事を鵜呑みにして本当は10点なのを無視したのよ!やり直しの意味を込めて!」
香(赤木)「それなら全て繋がるな!」
勇気「母さんの考えはなんか信じられないけど、また別の理由があると考えれば何とでも言える!」
文月「でも、それが分かったとして証拠は?」
七美「証拠なんて要らないわよ!これは本人の気持ちの問題なんだから!」
勇気「そうだ!そうだ!証拠はこの選挙管理の説明書でなんとか成る!」
七斗「なあ、やっぱり署名も集めるべきではないか?俺達だけだと多勢に無勢だ!」
妃「でも、この前署名活動した人達が処分されたんだよ!迂闊にやると私達が理事長に直談判する前に終わりよ!」
七美「じゃあ、これ以上アイツの好き勝手にやらせても良いの?!」
勇気「そうだよ!七美ちゃんの言う通り!これは薺ちゃんを生徒会長にするだけでなく、最低でも八期の絶対命令を取り下げるための主張なんだ!まあ、選挙のルールを出せば、無効に成る筈だからアイツも終わるだろうけど!」
橙子「絶対命令を潰すためにも、それを使って署名して貰おう!」
七美「待って!」
ゼロ「どうしたの?」
七美「万が一の為に署名を工夫しましょう!」
七斗「工夫?何をするの?」
七美「署名の最後に『不正を暴いた後、この署名を書いた者全員を罰せられないものとする!』って書いとくの!」
勇気「成る程、もう不正は見破ってるからね!」
美「明日から署名活動だ!」
全員「オオッ!!!!!」
次の日(火曜日)
七斗「署名お願いします!」
橙子「私達の学校生活を守りましょう!」
放課後
七美「どうだった?」
七斗「全然集まらない!」
ゼロ「やっぱ、先週の事にビビってんだよ!」
文月「言い方を変えれば?」
次の日(水曜日)
七美「皆さん、生徒会長の好きにして良いのですか?」
文月「あんなことやこんな恥ずかしい事をされても、何も文句の言えない学校になって良いのですか?」
妃「そんな学校嫌ですよね?」
七美「自分を守るためにも、私達と一緒に戦いましょう!」
文月「私達がこの学校を守ります!」
放課後
香(赤木)「ヤバイよ!」
南「昨日と全然違う!」
文月「ただ、これでも全体の3割程度なの!」
巳夏「嘘でしょ!これで全校生徒の半分行ってないの?」
勇気「どうすれば良いんだろ?」
七美「一クラスに攻めてみるって方法もあるよ!」
七斗「どこだ?」
七美「2年Dクラス!あそこは八期が揉めて追放された生徒も多いから!」
次の日(木曜日)
七美「2年Dクラスの皆さん!あんなのが生徒会長で良いんですか?」
橙子「あんなのが生徒会長となればあなた達はもっと苦しむことに成りますよ!」
朝子「署名?それってアイツを追い出すとか?」
七美「生徒会長の座から引きずり落とすんです!そうすれば絶対命令もありません!」
冷子「文月さん達、ありがとうございます!何枚か持っていって良いですか?」
朝子「私はクラス全員分!」
部子「私は先生方にも!はい、友子先生!」
友子「ありがとう!生徒を守るのが教師の仕事ですもの!もう何が合ってもいい!署名させてもらうわ!」
妃「どんどん、輪が広がっていくね!」
トントン
七美「はい、署名お願い・・・、あっお母さん!」
楓花「学校では先生でしょう!」
七美「慣れないなあ、それで何?」
楓花「七美、何やってるの?」
七美「何って、八期を生徒会長の座から引きずり落とすために署名を集めてるの!お母さんも署名してよ!」
楓花「今すぐやめなさい!」
七美「何言ってるの!アイツのせいで皆が困ってるんだよ!どうにかしないと!」
楓花「あなたは八期の気持ちを考えたことある?」
七美「アイツの気持ち?考えなくてもいいよ!だって、わがまま言って生徒会長になったんだよ!考える意味もないわ!」
楓花「あっ、そう!あの子に飛ばされても私は知らないからね!」
七美「飛ばせるもんなら飛ばしてみなさいよ!だよ!あんなわがまま言って人の生徒会長の座を奪う方がおかしいんだから!」
次の日(金曜日)
橙子「凄い溜まったね!」
七美「これでも全体の7割程度なんだけどね!」
香(赤木)「後の3割は?」
文月「主に男子から『生徒会長絶対命令なら、どんな命令もOKなんだろう?だったら女子の制服や水着を際どくしたりとか認めてもらおう』とか『宿題やテストを失くしてもらおう』とかなどと言った間抜けと怠け者達が居てね、全員じゃないけど・・・」
勇気「これで行こう!十分だ!」
七美「勇気行きましょう!」
理事長室
トントントン
七美「失礼します!」
理「何かしら?」
七美「理事長、八期の生徒会長を撤回してください!」
理「なぜかしら?」
七美「八期の生徒会長当選は選挙のルール上間違ってます!ですので、それを証明した書類とこの学校の全体の7割の生徒及び教職員の署名です!じっくり見てください!」
理「分かったわ!」
七美「こんな主張したからと言って私達及び署名をした生徒達を処分しないでください!」
理「では、預かります!」
七美「失礼します!」
次の日
ざわざわざわざわ・・・
七美「何の集まりかしら?」
橙子「大変だ!七美!見てくれ!」
七美「えっ?どういうこと!」
巳夏「兎に角、掲示板を見ろ!」
七美「何これ!」
いじめ追放報告
以下の者は矯正学校に強制転校とする。
不正撲滅部の部員一同
署名した者←名前がずらずら書かれている。
ドタドタドタドタ・・・
バタン!
七美「理事長!どういう事ですか?」
理「何よ朝っぱらからノックもせずに・・・」
七美「私達をこの学校から追放ってどういう事ですか!?」
理「あなた達が生徒会長に歯向かった、ただそれだけよ!」
七美「言いましたよね?八期が生徒会長に決まるのはおかしなところがあるって!不正があるって言いましたよね?だったら、薺ちゃんが当選で合ってるじゃないですか!」
勇気「そうだよ、母さん!七美ちゃんの言う通りだ!あれはどう考えても八期ではなく、薺ちゃんが生徒会長だったんだよ!」
鶴「もし、あなた達の解釈が間違ってたならどうかな?」
勇気「鶴ちゃん?」
七美「鶴さん!」
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