二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.260 )
- 日時: 2022/08/31 23:28
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
258話・最悪な生徒会合宿(その後)
病院
山田「あっ、松本先生!」
楓花「八期は大丈夫なの!?ねえ!何があったの?」
一「お母さん、落ち着いて!」
二「頭から血流れてるって聞いて落ち着ける人間居ないよ!姉ちゃん!」
香「八期が頭を怪我って何やってるのよ!」
零「八君に怪我させたバカ教師はどこですか?ぼこぼこにぶん殴ってやるんだから!」
理「2人共落ち着いて!後零はさっき電話で黒川先生をクビにした挙げ句、警察に逮捕させたじゃない!」
山田「えっ?黒川先生クビに成っただけでなく逮捕ですか?」
零「当たり前でしょ!」
楓花「私も許せません!逮捕で当然です!」
二「そうだ!そうだ!」
希「フンス!フンス!」
一「なんで希ちゃんが居るのよ!」
看護師「あの、もう夜遅いですし、声のボリューム下げてもらって良いですか?」
理「すみません、興奮してしまって・・・」
楓花「それで息子は大丈夫何ですか?!」
看護師「すみません、まだ手術中ですので・・・」
執刀医「大変だ!」
看護師「先生!どうされました?」
執刀医「血液が足りない!」
全員「ええっ!!!!!」
看護師「皆さん、ここ病院!真夜中!」←小声
執刀医「血液は残ってないか?」
看護師「そんないきなり言われても・・・」
香「私の血をいくらでも!」
理「香先生、まず彼の血液型を知って言ってます?」
零「だったら私の血をO型です!」
理「あなたは年齢でアウトよ!」
希「私の血をお願いします!私も彼と同じO型です!それに私は二十歳ですので余裕です!」
香「なら、私もO型です!万が一彼女が血を分けれなかったり、足りないと言うのであれば!」
その頃の生徒会メンバー
恵「本当にこっちで合ってるんですか?」
剛「昼間こっちの道を通っただろう!」
之子「なんで、夜にこんな大移動を?」
悠人「戦国時代か!」
眞子「しかも、あいつが全部ひっくり返したせいで、食べ物全部無駄に成ったし!」
歌「管理人さんに聞いても、調理した物だけだったから、結局何も食べられなかった!」
冷子「なんで、飲まず食わずで山を下りなきゃ行けないのよ!」
久「しかも先生居ないし!」
恵「しかもここどこ?足元も悪いし!」
之子「山を出たのが7時だから、暗くて前が見にくい!」
悠人「俺達生きて帰れるのか?」
2日後
八期「ん?」
キョロキョロ
八期「えっ?希姉ちゃん!しかも星田先生!」
香「あっ、起きたのね!」
ポチっ←ナースコールを押す
看護師「八期君、今痛いとか?変な感じな場所ってある?」
八期「頭の右後ろ」
香「当たり前よ!そこが傷行ってたところなんだから!」
看護師「傷がある場所以外変わったところはない?」
八期「特にありません」
看護師「分かりました」
香「良かったわ!」←胸を撫で下ろす
八期「先生!はともかく、なんて希姉ちゃん?」
香「彼女に感謝しなさいよ!出血多量だったから、あんたの命を助けるために輸血するって自ら志願したんだから!まあ、足りなくて私の分もあるわよ!」
八期「あっ、ありがとうございます・・・」
希「ふわあ!」
八期「あっ、希お姉ちゃん」
希「八君?」
八期「うん」
希「ウワーん!よがっだー!よがっだよ!」
八期「希お姉ちゃん?」
希「八君がいぎでだ!八君死んでたら私も死んでた!」
香「何後追い自殺考えてるのよ!」
楓花「八期!」
八期「お母さん!」
楓花「もう!心配させて!」
八期「ご、ごめんなさい・・・」
楓花「まあ、いいわ!あんたは悪くないもの!」
八期「それで、なんで希お姉ちゃんがいるの?」
二「それは思った!なんで赤の他人がこんなところに?」
希「赤の他人とは失礼ね!これでも幼馴染みなんだから!」
楓花「十分赤の他人よ!血縁がある人の事を親戚って呼ぶんだから!」
希「家系を追えばどこかで血縁が!」
一「何等親よ!」
香「それでなんで希はいるの?」
希「零ちゃんからの一斉メールを見て駆け付けました!」
楓花「だとしてもよくこの病院だと・・・」
希「途中で松本先生の車が停まってるのが見えたので、トランクの中に・・・」
楓花「何入ってるのよ!」
希「まあまあ、私が居たから八君が助かった訳ですし・・・」
一「希ちゃん居なくてもあたしらで助けてたわよ!姉弟だし、対象年齢超えてるから余裕だったし!」
香「それでもあんた、2日寝たきりだったのよ!」
八期「そうだったの?」
楓花「そうよ!下手したらここに居なかったかも知れなかったの!」
八期「怖い!そしてアイツが憎い!」
理「まあまあ、それより何があったの?山田先生からある程度聞いてるけど・・・」
香「まあ、大方皆で協力しなさい!って言われたのに、除け者にされて、役立たず扱いを受けて、黒川に『何もやってない奴に出す飯はない』とか言われて取っ組み合いの喧嘩にでも成ったんじゃないの?」
八期「概ね合ってます」
山田「なんで分かったんですか?星田先生には話してませんよ!」
香「これが経験の差よ!私はこの子の担任ですから!」
山田「まあ、黒川先生が用意したテーブルクロスを引っ張って料理を台無しにしたから、先生が怒って・・・」
香「そりゃ怒るわよね」
山田「黒川先生可哀想ですよね、あの後クビに成っただけでなく逮捕に成るなんて・・・」
香「はっ?黒川はただのバカでしょ!」
山田「えっ?じゃあ怒る事に納得したのは?」
香「八期の気持ちに対してよ!」
山田「ええっ!!!!!なんでですか?」
香「そりゃ、食べ物を粗末にするのは悪いけど、周りに役立たず扱いを受けた状態で、何もやってないからご飯抜きは悪魔よ!八期がキレてもおかしくないわ!」
二「俺も経験あるからわかる!」
楓花「八期の立場に成ったらね!」
理「そう言えば、他の役員達が中々帰って来ないんだけど!」
山田「そもそも彼らはどうやって帰ってるんですか?」
零「今頃山を自分達で下山しているけど、でしゃばった誰かのせいで遭難してるんじゃないんですか?」
二「そうなんだろうね」
理「駄洒落を言ってる場合?」
山田「ってか、何で生徒達だけで下山させたんですか?!」
零「今回の騒動の切っ掛けを作ったからよ!人を役立たず扱いして、良い気味だわ!」
山田「でも、だからって・・・」
零「山なんて、変に近道しなければ帰ってこれるのよ!余計な事考えたからこうなったんじゃないの?」
山田「理事長!さすがに捜索隊呼びましょう!これ以上帰ってこなかったら彼らの保護者の方から・・・」
理「取り敢えず、駅で待ってるわ!今日帰って来なかったら捜索隊を派遣するつもりよ!」
その日の夕方
恵「ねえ?これ食べられる草かな?あそこにキノコもある!」
之子「分からないものは食べない方が良いよ!」
悠人「そもそも、土に埋もれてる時点で洗い場もないから腹壊すぞ!」
眞子「もう、山菜でもキノコでも蜂蜜でも良いから何か食べたいよ!もう3日も飲まず食わずだよ!」
剛「たく、誰のせいだよ!」
之子「あんたが道を間違えるからでしょ!」
久「昨日雨降ってたし!」
歌「偶然見つけた洞窟も押しくら饅頭だったわ!」
恵「もう、あいつのせいで!」
剛「そうだ!そうだ!悪いのは食べ物をなき物にした八期だ!俺達が飲まず食わずになったのも全部あいつのせいなんだ!アイツが騒ぎを起こさなかったら、今頃遭難なんかしなかったんだ!」
全員「そうだ!そうだ!」
悠人「おい!あれ見てみろよ!」
剛「なんだ?」
恵「あっ!住宅街だ!」
眞子「ってことは私達無事山を下りれたんだ!」
全員「やったー!」
之子「ってまだ喜んでる場合じゃないわよ!駅まで行かないと帰れないんだから!」
全員「あっ!そうだった!」
之子「しかもお金もないから、どこかの店に寄ることも出来ない!」
悠人「だったら、交番を探せば良いんだよ!」
剛「それだ!交番を探しつつ駅へ向かおう!」
駅
恵「ねえ?あの人って!」
剛「理事長だ!」
全員「ウワー!」
理「はい、お帰り!」
役員達「お腹が空いてもう動けない!」
理「えっ?何でよ!」
恵「私達、もう2、3日何も食べてないんです!」
悠人「喉もからから!」
之子「なんでも良いからたらふく食べたい!」
剛「ああ!こんなところに大きなメロンパンが!」
理「どさくさ紛れに痴漢をするな!分かった、分かったから、ちょうどお寿司屋さんがあるけどそれで良い?」
役員達「なんでも良いのでお願いします!」
寿司屋来店
店員「いらっしゃいませ!お席ご案内します!」
理「ありがとうございます」
店員「こちらでごゆっくりどうぞ!」
恵「なんでも良いから食べる!」
剛「これ食べたかったんだ!」
之子「3日ぶりのご飯美味しい!」
眞子「生きてるって幸せ!」
悠人「ここからここまで下さい!」←その後本当に食べきる
理「凄い食べるわね!(帰れま10やらせた方が良かったかしら?いや、今のこの子達なら黄金伝説の企画(全メニュー食い)達成出きるんじゃないの?)」
しかし、次の日寿司代金が立て替えで各親が払うことなど、彼らは知らない。
- Re: ナンバーズ8 ( No.261 )
- 日時: 2022/09/03 23:13
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
259話・我慢の限界(前編)
部室
愛海「へー、そんなことが合ったんだ!」
芹「出来なかったあんたに問題ない?それでひっくり返すかな?」
青奈「いやいや、料理が苦手な人や不器用な人なんて五万といるよ!」
町子「食べ物を粗末にする行為はダメだけど、先生の罰も厳しいよね!そんなに言うなら最初から役割決めて置けば良いのに!」
八期「だって周りに仕事取られて無しに成ったんだもん!僕がご飯抜きなら仕事奪った奴らも同罪だよ!」
町子「成る程、そういう考え方か!八期君にとっては仕事を取られたと思ってるんだ!先生から見たら押し付けか、ただサボってると見て言ったんだろうけど!見ようによってはね・・・」
青奈「町子はどっち味方だよ!」
町子「私は至って中立!話を詳しく聞いた上で判断!まあ、今回は先生が悪いと思う!一方的ではないけど!」
愛海「裁判官?」
葉月「それより八期、お前生徒会は?」
八期「知らない!」
ガラガラ
零「八君!探したよ!」
芹「まさか、あんた生徒会の仕事サボったわね?!」
八期「違うよ!行っても意味ないから行かないだけ!」
町子「それを世間から見たらサボってるって言うの!」
八期「だって、アイツら酷いんだよ!『会長は何もせず座ってるだけが仕事です!何もしないで下さい!何も!ってかするな!』って言ってきて・・・、ちょっとやろうとしたら怒るし、だったら居ても居なくても同じだよ!二度と行くか!」
零「こんな生徒会長で良いの?」
八期「来年、やり直すから良いんだ!」
芹「こんな生徒会長、立候補したって、誰も支持しないわよ!」
町子「ねえ、八期は生徒会長としての目標は何?」
八期「目標?」
町子「最低限これだけはやっておきたいこととかあるでしょ!それだけでも達成すれば、周りの評価は変わると思うな!」
八期「最低限やりたいと言うなら・・・、何でもいいから仕事がしたい!生徒会長としての仕事、いや生徒会長ありがとう!助かった!って言われる活躍をしたい!もう、生徒会長とかどうでもいい!自分に出来る仕事で誰かの為に成りたい!」
町子「だそうよ、零ちゃん!八期君にも出来る仕事ってある?生徒会長ではなく、生徒会の仕事の中で!」
零「う~ん、あるっちゃあるね!もうそろそろ時期的な仕事が・・・」
八期「何?僕が出来ることなら何でもやるよ!」
零「部費の予算会議が控えてるから部費予算の計算!本来は会計の仕事なんだけど、八君計算得意だよね?」
八期「うん、大好き!やりたい!」
と言うことで・・・
生徒会室
零「全員注目!」
恵「何よ、いきなり!」
剛「俺らはこいつのせいで酷い目に遭ったんだぞ!」
零「あんたがでしゃばって道を間違えたからでしょ!山本先輩から聞いたわよ!」
眞子「早くしてよ!ただでさへ仕事がこんなに貯まってるのに!」
悠人「これだと、来年の生徒会にほとんど引き継ぐことになるぞ!」
歌「来年の生徒会長可哀想!」
零「はい、まもなく予算会議です!」
冷子「そろそろその時期でしたね!」
零「そこで、本来であれば会計の冷子ちゃんに頼む仕事ですが、生徒会長の八君やってもらいます!」
役員達「ええっ!!!!!」
冷子「そんな!私の仕事が!」
零「そこら辺に沢山あるじゃない!さっき『会長は何もせず座ってるだけが仕事です!』って言ったの誰よ?」
冷子「恵と眞子!」
恵「はあ!冷子だってそうした方が良いって、言ってたじゃない!」
零「兎に角、部費の計算は生徒会長に全て任せます!生徒会長が助けを求めて来ない限り絶対手を加えないように!分かった?」
役員達「は~い・・・」
零「じゃあ、八君部費の計算の仕方の説明するね!」
一通り説明し・・・
零「後1つ言っておくけど、ちゃんと電卓で確かめてね!手計算や暗算使わないでね!ちゃんと確かめるのよ!」
八期「うん、分かった!」
黙々とやる八期
しばらくして・・・
恵「アイツ、何やってんだろ?」
悠人「寝てないよな?」
剛「手は動いてるぞ!」
眞子「でも、変だよ!」
冷子「電卓で確かめれば良いじゃない!さっきから全然触ってもいないわよ!」
久「これは時間掛かりそうだな!」
之子「でも、助けを求めて来ない限り絶対手を加えるなって言われてるし・・・」
冷子「私なら3日あれば出来るのに!」
ガラガラ
?「失礼します!」
悠人「あっ!君は美術部の!」
?「部長の竹田です!部費の申請に来ました!」
冷子「分かりました!私が預かって置きます!」
八期←計算中なので気付いていない
キーンコーンカーンコーン!
理「はい、そこまでよ!続きは明日にでもしなさい!」
八期「はい、分かりました」
八期が帰った後
冷子「何やってるの?」
恵「いや、アイツが本当に正確に計算してるかどうか気にならない?」
眞子「そうだよね、半分くらい寝てたでしょ!あれは!」
冷子「でも、会長が助けを求めるまでは触るな!って!」
恵「これでめちゃくちゃ間違ってて、やり直しってなった時、私達まで手伝わされる可能性だってあるのよ!」
眞子「それは嫌だ!ただでさへ仕事が貯まってるのに、期限ギリギリでやり直しなんて嫌だよ!」
冷子「それもそうだね」
恵「じゃあ、見るわよ!」
2人「うん!」
八期の予算の計算を見る3人
3人「なっ、何これ!」
次の日
八期「さあ、昨日の続き続き!」
用紙を見る
八期「えっ?」
零「どうしたの?」
八期「予算の計算表がない!」
零「ええっ!!!!!?」
理「あら、どうしたの?」
八期「理事長、予算の表が無いんです!」
理「ああ、それなら今朝相坂さんが渡してくれたわよ!計算終わりましたって!」
八期「ええっ!!!!!」
理「あの子が会計なんだから当然でしょ!」
零「違うんです!私は八君に頼んで、誰にも触るなって忠告してたんです!」
理「そうなの?」
ガラガラ
八期「おい!」
冷子「何よ!いきなり?」
八期「何、人の仕事を勝手に取ってる?」
冷子「仕事を取ってるって、あれは元々私の仕事なのよ!」
八期「あれは僕が頼まれたんだ!」
冷子「言っとくけど、昨日の計算全部間違ってたわよ!本当に計算得意なの?電卓もほとんど使わなかったし・・・」
八期「ちゃんと確かめてる!ダブルチェックもしてる!全部間違ってるなんてあり得ない!せいぜい1つか2つ!多くても10個未満だ!」
理「そんな自信あるのね・・・」
ガラガラ
恵「何?昨日あんたの計算訂正するの大変だったのよ!」
眞子「あんた本当に計算得意なの?」
八期「お前らもか!」
零「何勝手に取ってるのよ!」
恵「こんな役立たづにやらせるのが問題なのよ!」
眞子「ギリギリでやり直しなんてなって私達まで仕事回ってくるってことを避けたかったのよ!」
ガラガラ
歌「皆、大変だよ!」
零「どうしたの?」
歌「美術部が部費の申請が通ったって喜んでるの!」
全員「ええっ!!!!!」
歌「何か心当たり無い?」
恵「部費の計算は昨日終わったのよ!ちゃんとルール通りに!」
眞子「申請が通ったってことは、美術部だけ希望額通りの金額を渡すことに成るってことよね?」
理「それはあり得ないわ!他の部達が暴動を起こすもの!『何で美術部だけ希望額通りなんだ?!』って!」
冷子「あっ!」
恵「どうしたの?」
冷子「実は、昨日美術部の部長が申請に来て・・・、私間違って承認ボックスに入れちゃった!」
全員「ええっ!!!!!」
恵「兎に角、1回美術部に説明しに行こう!」
美術部
竹田「そんなの今更言われても・・・」
全員
竹田「それにそっちが申請したんでしょ!もう部員の皆はお祭り騒ぎですよ!ここで通らないって言われたら僕らはぬか喜び何ですか?」
全員(う~ん・・・)
冷子「どうしましょう会長?」
恵「どうにかしてよ会長!」
眞子「何とかしてお願い!」
八期「知るか!」
3人「えっ?」
八期「なんだ?お前ら!散々人を役立たず扱いしておいて・・・、都合が悪くなったら人に頼るって虫が良いんだよ!」
零
八期「相坂!」
冷子「はい!」
八期「これはお前がやったミスだよな?」
冷子「は、はい・・・」
八期「それにそもそも、この仕事は本来僕が頼まれて、お前らは僕が助けを求めない限り手を出せなかったよな?しかもその理由が間違ってたから?間違ってるのはお前らの方だろ!」
恵「本当に全部間違ってて・・・」
八期「うるさい!だったとしてもそれは僕が直せば良い話だろ!僕がやってたんだからよ!それにこの間違いは、相坂が起こしたミスだ!僕には一切関係無い!」
眞子「関係無いことは・・・」
八期「僕がいつ、こいつに頼んだりした?いつ、やるように指示した?少しでも絡んだら僕にもある程度責任はある!でも、今回は100%相坂が悪い!人の仕事を勝手に奪うからこうなるんだよ!全部自分で解決しろ!分かったな!僕はこの事については一切責任は取らん!お前らの事なんか知らん!」←後を去る
冷子「・・・」
- Re: ナンバーズ8 ( No.262 )
- 日時: 2022/09/05 18:44
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
260話・我慢の限界(後編)
零「八君!」
八期「嫌だ!」
零「お願い出てよ!」
八期「絶対やだ!もう我慢なら無い!」
零「それでどうするつもり?」
八期「どんな手を使っても来年度生徒会長をやり直す!」
零「ええっ?」
八期「だって、何もやってないんだから!やり直す権利はあるでしょ!」
零「だからこそ、予算会議出てよ!これを最後の仕事として平和に終わらせればそれで良いでしょ!」
八期「そんな終わり嫌だよ!」
零「予算会議が平和に終われば、卒業式、入学式の送辞と司会の仕事もあるんだから!終わり良ければすべて良しって言うじゃん!だから、お願い!」
理「八期!あなた予算会議はどうしたの?」
八期「はい・・・」←偉い大人にはよっぽどの事がない限り逆らえない
予算会議の教室
ガラガラ
スットン←生徒会全員着席する
八期「それでは、只今より予算会議を始めます!」
零「一同起立、礼、着席」←小声
八期「一同起立!礼!着席!
それでは来年度・・・」
零「今年度ね!」
八期「来年度でしょ!後2ヶ月位経てば年度変わるんだし!」
全員(大丈夫か?)
八期「来年度の予算の表と一緒に来年度の部費をを配らせて貰います!」
配り終わり
八期「これを見て何か不明な点及び前年と比べて極端におかしいと思う部は手を上げて下さい!」
竹田←手を上げる
八期「はい、美術部!どこがおかしいですか?」
竹田「なぜ、うちの部費が削られてるのですか?」
八期「はい?」
竹田「本来、うちの部活は申請が通って、希望額通りの金額が入ってるはずなのに、なぜ削られてるのですか?」
冷子「それに関しては私が!すみませんでした!全て私のミスです!」
全員・ざわざわざわざわ
冷子「私が美術部の部費の申請をよく確認せずに承認ボックスに入れてしまいました!全て私の責任です!美術部の皆さんにはぬか喜びさせることになって本当にごめんなさい!」
竹田「会長からは何も無いんですか?」
八期「全てはこの相坂がやったことだ!僕は一切関係無い!」
竹田「はあ?関係無くないだろ!」
他の部長「そうだ!そうだ!」
竹田「あんたは監督責任ってものを知らないのか?会社とかチームで行う物は、何が遭っても自分でなくても何もかも上の立場である上司の指導責任ってものがあるんだ!お前が会長なら他の役員がした失敗も、会長であるお前の責任なんだよ!だからこそ、せめて謝罪の1つも出来んのか!?」
八期「僕は絶対謝らない!」
竹田「はあ?」
八期「謝る理由なんて無い!なぜなら、僕はコイツらにあれをしろとかこれをしろなどと命令なんてしたことなんて1度も無いからな!ああ言うのは自分で任せたからその責任が存在する訳で、僕は全く指示はおろか頼んだことすらない!そんな僕が何を謝れって?」
竹田「ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!会長名乗ってるんだったら責任とって頭くらい下げんか!」
八期「誰がだ!そもそも何で僕が会長やってるか分かって言ってるのか?」
竹田「お前がリーダーをやってこなかっただけだろ!」
八期「お前らの誰かが立候補しなかったからだろ!いや、そもそも、お前らが無能だったからだろ!」
悠人「はあ?」
剛「お前にだけは言われたくない!」
之子「私達はそれなりに頑張って・・・」
八期「元はと言えばお前らが前会長におんぶにだっこ状態だったからだろ、選出されることになった!それで誰も立候補しなかった、そして僕に白羽の矢が立った!そうだろ!」
恵「私達はあんたになんか来て欲しくなかったわよ!もっとリーダーとしてきっちりしてる人が来ると思ったら何よ!役立たず!」
八期「はあ?」
竹田「そうだ!お前が役立たずだから、会計がこんなミスを犯したんだ!話は聞いてるぞ!お前が役立たずのせいで仕事は貯まるばかり、だったら彼女がミスをするのも頷ける!これはお前のミスでもあるんだ!なんなら足りない分はお前が払え!」
他の部長「そうだ!そうだ!払え!払え!」
全員「払え!払え!払え!払え!払え!払え!払え!払え!払え!払え!・・・」
ドン!←机を蹴る
女子達「キャアアアア!」
八期「うるせー!黙れ!」
ドン!←役員達を押す!
八期「誰が役立たずだ!お前らが勝手に役立たずにしたんだろ!」
ドン!←竹田を押す
竹田「何をする!」
八期「うるせー!黙れ!こんなもん没収だ!」
部長達←部費を隠す
八期「ほら出せよ!」←1人1人を叩く(女子だろうと容赦無し)
椅子ごと押されたので誰も立てない(八姫は除く)
八期「出せや!」←机を蹴る
八期が怖くなり何人かの女子生徒達は机に部費を出す。
八期「これで全部だな?まだ誰も出してない奴は居ないか?」
部長達「い、い、い、居ません」←何人か震えてる
八期「こんな部費なんて・・・」
全員(えっ?)
八期「こうだ!」←窓から投げ捨てる!
全員「ああ!」
恵「あんた、何してくれてるのよ!」
八期「黙れ!お前らに出す部費は1円もない!いらない部費なんて捨ててしまえば良いんだ!絶対取りに行くなよ!」
部費達「わー!」←八期に襲い掛かる
数分後
零によって鎮圧(八姫のみ無事)
香「これは一体?」
理「星田先生!それよりも今年度の部費が運動場に!」
香「ええっ!!!!!」
ピーンポーンパーンポーン
楓花「グラウンドで練習している生徒に連絡します!只今より、グラウンドの使用を中止とし、グラウンドに落ちてるお金を拾わずにその場に居て下さい!万が一、ポケットなどにいれてる生徒がいた際はお金が足りない場合、拾ったお金と見なして返して貰うこともありますので、あらかじめご了承下さい!」
ピーンポーンパーンポーン
グラウンドの生徒達「ええっ!!!!!」
しばらくして
理「皆さん、グラウンドに入る前にポケット中が空であることの確認をお願いします!確認出来た先生から探しに行ってください!」
先生達「はい!」
それから
香「理事長、全部ありましたか?」
理「ダメよ、1000円前後足りないわ!」
香「そんな!ねえ、あなた達!ポケットの中確認させて貰えない?」
女子生徒「嫌です!これは元々、お昼用に持ってきたお金なんです!信じてください!」
理「お金って怖いのよ!だった1円だけでも人は嘘を付く、あなたが猫ババしたと断定はしたくないけど、疑ってしまうのは当たり前なの!」
香「そもそも運動部なのに、ポケットに入れて体動かしてたら落ちる可能性もあるでしょ!」
女子生徒「そんな!あっちで男子達が沢山拾ってましたよ!そっちも確認したらどうですか?」
理「取り敢えず預からせて!後で、そのお金分のお昼を渡すから!」
女子生徒「わ、分かりました・・・」
その後も猫ババ疑惑が絶えず、沢山の運動部に被害が出た。
そして八期は事実上の生徒会長解雇となり、卒業式、入学式も、出ていない。
- Re: ナンバーズ8 ( No.263 )
- 日時: 2022/09/11 09:37
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
261話・8の最終手段
入学式の翌日
薺「今日からお姉ちゃんと同じ校舎か!どんな学校生活になるんだろ・・・」
ドン!
薺「キャア!」
不良「どこ見て歩いてるんだよ!」
薺「何を言うんですか?それはこっちの台詞です!」
不良「お前の方がぶつかってきたんだろ?」
薺「あなたが後ろからぶつかってきたんじゃないですか!」
不良「ああん?お前1年か?」
薺「そうですが?」
不良「生意気な1年め!先輩の怖さを教えて・・・」
八期「何やってんだ!」
不良「ああん?」
八期「一部始終見てたぞ!何、自分がぶつかっといて人のせいにする!」
不良「何だと!」
八期「理珠、撮ってた?」
理珠「勿論!」
八期「じゃあアイツ倒して先生に付き出して!」
理珠「分かりました!」
不良「なんだ?コイツ!ウッ!」←理珠の腹パンチに寄り気絶
八期「大丈夫かい?」
薺「は、はい・・・」
八期「もう、大丈夫だから!」
薺「あ、ありがとうございます・・・」
キーンコーンカーンコーン
八期「あっ!予鈴だ!そろそろ行かないと遅刻だよ!」
薺「あっ、はい!あれ?」←キーホルダーを拾う
始業式が終わり
薺「ああ、カッコ良かった!」
?「誰が?」
薺「わあ!留ちゃん!」
留「薺さっきから上の空だったけどうしたの?」
薺「今日門の手前で不良生徒から助けてくれた男子がいて・・・」
留「男嫌いなのに?」
薺「いや、男嫌いは認めるけど、私男性アイドルとか好きだから!それくらい普通の女子ですよ!」
留「分かった、分かった!それで名前とかは?」
薺「聞いてないんだよね?たしか眼鏡を掛けてたことまでは覚えてるんだけど・・・、あっ!」
留「どうしたの?」
薺「生徒会!」
留「ああ、生徒会選挙ね!薺興味あるの?」
薺「うん、私生徒会長を目指してるんだ!」
留「ふーん、じゃあ今年は副会長辺りをやって来年かな?」
薺「チッチッチ、留は知らないんだ!」
留「えっ?」
薺「この学校では1年生でも生徒会長に立候補出来るのよ!」
留「えっ?そんなはずないでしょ!まだ入り立ての私達が生徒会長だなんて・・・」
薺「本当に知らないんだね、ここの学校は保小中高大の一貫校だから、初等部時代にリーダー点を生徒会長と同じ点数取っていれば、生徒会に立候補出来るのよ!」
留「へー、知らなかった!」
薺「しかも、立候補が多いと経験者より未経験者の方が有利なのよね・・・」
留「何で?」
薺「お姉ちゃんが言うにはリーダーを全校生徒で回すから!1人に責任を押し付けるのではなく、皆がリーダーという仕事を学ぶためにだって!」
留「成る程!」
薺「だから、大変だった!リーダー点を丁度10点に持っていくこと、生徒会長をやらずにリーダーをやるのが・・・、しかも学級委員とかやると班長やれる確率低くなるから、計算大変だったよ!」
留「そんなに生徒会長をやりたかったの?」
薺「ヒヒん、私はねこの学校で初の1年生生徒会長と言う称号を手にしたいの!」
留「何?それってただの名誉欲じゃない?」
薺「勿論、学校もより良くするわよ!その為の計画はバッチリだから!」
留「どう言うの?」
薺「あるキャラクターに憧れててさ、私がその人が出来なかったことをやりきる!そして皆から神のような存在として一目置かれる!カッコよくない?この学校の歴史に残るよ!」
留「ますます名誉欲にしか聞こえない!」
薺「言っとくけど、本当に彼女と同じことを思ってたんだから!何で、皆自分の持ってるスキルを適切に使えないのかな?って!だから、私がそれを教えて上げるの!そうすれば将来そこで輝かしい未来が待ってるんだよ!」
留「ちなみに私が似合う職業は?」
薺「留の適正に合うのは学校の先生もしくは塾の先生!教えるの上手いから!」
留「ハイハイ、ありがとう!頭に入れとくわ!」
八期「ん?」←近くを歩いてた
生徒会長立候補用紙
八期「生徒会の募集ってこんな早かったっけ?まあ、いっか!取り敢えず続投宣言でもしておくか!」←クラスと名前を書いて立候補
職員室
愛美「理事長大変です!」
理「どうしたの?」
友子「選挙管理委員が異例の早めの生徒会募集をしたら・・・」
尚「もう、こんなにも立候補用紙が!」
香「八期効果ですね!あの子が成功しても『自分達も出来る』と思って、失敗しても『自分がやっておけば・・・』と思って立候補する!どちらにしてもこうなってましたよ!」
友子「最後は散々でしたですからね」
愛美「部費のお金をもう皿のような目で探しましたから!しかも足りなくて生徒達を疑うことに・・・」
愛美「2度とやりたくありません!」
理「もう、分かってるのかしら?」
香「どうしました?理事長」
理「何人か3年生と1年生が混じってるわ!基本は2年生しか出来ないのに!」
愛美「でも、1年生は生徒会長と同じリーダー点の10点以上あれば立候補出来ますよ!」
理「そうなると、去年のようにまた先生達が大変になるわね・・・」
香「手分けして絞って行きましょう!」
大量の立候補用紙の山
理「さあ、まずはクラス分けね!最初は学年、その次にクラスよ!3年生のは無条件で捨てるから、1年生は1年生の先生方、2年生は2年生の先生方がそれぞれ自分のクラスの生徒の立候補用紙だけ確認してね」
先生達「はい!」
理「はい、1年、2年、3年だから捨てて・・・」
愛美「あっ、これうちだ!」
友子「これは私のクラスですね!」
香「えっ?」
理「どうされました?星田先生!」
香「いいえ、これはうちのですね・・・」←そっと引き出しにしまう
それから絞った結果
2年Dクラス・石井悠馬
2年Dクラス・石田陽斗
1年Dクラス・草薺
1年Hクラス・山口朝
の4人に絞られた。
それから1週間彼らの演説合戦が始まった。
悠馬「僕が生徒会長になった暁には規則正しい生活含め、自分達が出来る節約術を伝えていきたいと思います!勿体無いを失くして使えなくなったものを使えるようにしていきたいと思っています!皆さんもそういったリサイクル活動をやっていきましょう!」
陽斗「俺が生徒会長に成ったら、レディファーストにする事、女子のブルマ復活をしたいと思っています!」
女子達「ブーブー!」
陽斗「後は宿題失くします!」
一部の男子達「オオッ!頑張れ!頼むぞ!」
薺「私が生徒会長に成った暁には皆さんに将来の夢を与えます!皆さんに合った適正を導きだし、大人に成った時輝く未来へ進めるお手伝いをしたいと思っています!どうか、草薺に清き一票をお願いします!」
朝「私が生徒会長に成った暁には身だしなみや校則を徹底し、規則正しい生活を皆さんに行ってもらいます!一生徒として恥ずかしくない姿を、そして学校に関係のないものを持ってさせないためにも、皆さんに厳しく指導していきたいと思います!」
選挙前日
香「はい、投票用紙を渡すので、誰が次期生徒会長にふさわしいか丸をして投票してね!ポストは職員室の前にあるから!締め切りは最終下校までね!」
配り終わり
八期「先生!」
香「どうしたの?八期」
八期「僕の続投宣言はどうなってるんですか?」
香「続投宣言?」
八期「僕、生徒会長の続投を志願したんです!でも、立候補にすら挙がってないなんておかしいです!」
香「ああ、続投届けね!そもそもあんた出してないじゃない!」
八期「出しましたよ!ちゃんと!」
香「そもそも続投届けは理事長から渡されるものだし、あんた貰った?」
八期「貰ってません!でも、続投宣言はしました!」
香「あのね、いくら続投宣言をしてもあんたには生徒会長なんて無理だったのよ!思い返してみなさいよ!」
八期「あれは周りに邪魔されて・・・」
香「だからって、お金を無駄にして、あの後先生達がどれだけ苦労したのか分かってる?お金を粗末にする人が生徒会長なんか出来ません!」
八期(なんだよ!)
香「八期、最後の仕事分かってるわよね?」
八期「はい・・・」
次の日の全校集会
恵「それでは投開票の結果を発表します!立候補者は目を閉じてください」←司会
立候補者のみ目を閉じる
恵「それでは只今より旧生徒会長による腕章の引き継ぎを、行いたいと思います!旧生徒会長は前に出てきて下さい!」
香「ほら、八期!来なさい!」
八期(嫌なのに・・・)
恵「旧生徒会長開票の結果をご覧ください!」
香「票が1番多い子に腕章を渡すのよ!」←旧生徒会長しか見れないので、説明をするだけ
恵「良いですか?」
八期「はい」
恵「それでは旧生徒会長、新生徒会長へ腕章の引き継ぎをお願いします!」
全員←固唾を飲んで見守る
理「あなた達も言って!」←すぐ分からないように小声でサクラを行かせる
恵「それでは腕章を引き継いで下さい!」
歌「先生、腕章取る気ないんですけど!」←小声
剛「早く腕章渡せよ」←小声
八期「お前に腕章なんか託すか!」←耳元で言う
薺「えっ?」←目をつぶってる
八期「この腕章が有る限り生徒会長はこの僕だ!じゃあな!」←逃げる
歌「先生、八期が逃げました!」
香「八期!」
薺「えっ?どういうこと?」←目を開ける
- Re: ナンバーズ8 ( No.264 )
- 日時: 2022/09/07 00:05
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
262話・0の決断!発動絶対命令!
逃げる八期、すると・・・
八期「ここだ!」
希に教えてもらったダクトから逃げる
香「八期!どこ行った?」←素通り
八期←無我夢中で適当に逃げる
体育館
理「生徒会長の引き継ぎは後日行います!」
全員「ええっ!!!!!」
薺「私はどうなるの?」
理「私達が説得して何とかするわ!今日のところは教室に戻って!」
薺「はい」
理「零、彼はどこにいると思う?」
零「そうですね・・・」
理「もし、見つけたらあなたが説得して!」
零「分かりました!」
しかし見つからずに放課後
零(この時間だと、多分・・・)
教室
ガラガラ
零「やっぱり居た!」
八期「零ちゃん」
零「八君、腕章を返して!」
八期「嫌だ!」
零「何で?八君に生徒会長は向いてないって分かったじゃん!それに八君自身向いてないって言ってたじゃん!もう嫌な仕事をやらなくていいんだよ!」
八期「零ちゃん?」
零「何?」
八期「僕は生徒会長としてどんな仕事した?」
零「ええっと・・・」
八期「零ちゃんも先生も僕になんて説得した?」
零「たしか、自分の思う生徒会長を目指すようにって・・・」
八期「何もやってないんだよ!」
零「えっ?」
八期「僕は結局、何にも出来ずに終わったんだよ!勝手に推薦されて、勝手に仕事取られて、勝手に辞めさせられて、どこに僕の意思があった?」
零「・・・」
八期「だから、あの時無理だと思ってわざと仕事やらずに、来年度やり直すことに掛けたんだ!どうせ、仕事させてくれなかったしね!」
零「八君・・・、でも、もう決まっちゃったし・・・」
八期「何?学校はリーダーを学ばせる、生徒会長の仕事を学ばせてくれるんじゃないの!僕が何を学んだ?むしろそれを取られたよ!何?学校は人の仕事を取られても無視なの?ねえ?」
零「でも、決まったものは変えられないの!」
八期「僕、リーダー点0だよ!何もやってないんだから当たり前でしょ!何?これを無視するの?」
零「ええっと・・・」
八期「僕はこんなの認めない!どんな手を使ってでもこの腕章が有る限り生徒会長だから!」
零「そ、それは・・・」
職員室
理「どうだった?」
零「取り返せませんでした」
理「仕方無いわね、こうなったら新しい腕章を作るしか無いわね!」
次の日
生徒会室
パチパチパチパチ・・・
理「薺ちゃんごめんね、引き継ぎがこんな形に成って・・・」
薺「私が生徒会長となれば何も文句ありませんよ!」
零「八期前会長に変わって私が引き継ぎの儀式をするわね!はい、この新しい腕章を・・・」
ガラン!
八期「何でお前が生徒会長をやってる?」
薺「なぜって、選挙で決まりましたから」
理「その腕章は通用しないわよ!」
八期「うるさい!お前が生徒会長なんて認めるか!そこの席も僕の席だ!出ていけ!その腕章を渡すか!」
理「やめなさい!」
零「八君やめて!やめて!やめて!」
零「ハッ!」
香「零?」
零「星田先生!」
香「大丈夫?あなた教室で意識を失ってたのよ!」
零「すみません、ありがとうございます」
香「それで、八期から腕章は取り返せた?」
零「先生!」
香「何?」
零「もう、彼に生徒会長をさせましょう!」
香「何を言ってるの?」
零「頼まないと、この学校が終わります!」
香「落ち着いて!落ち着きなさい!」
冷静になり・・・
香「生徒会長の仕事を何もしてないか!」
零「はい、だからやり直したいと・・・」
香「確かに、そうするように言ったのは私だものね・・・」
理「どうだった?」
零「理事長、どうにか彼が生徒会長になることは出来ませんか?」
理「そんなこと言われたって、選挙で決まったことなのよ!」
零「ですが、何かの手違いとか?」
香「そう言えば、続投宣言をしたって言ってたわね・・・」
理「続投宣言?それって続投届けの事?だとしたら、零が『彼はもう生徒会長はやらないと思います』って言ってたから渡してないわよ」
香「でも、本人は宣言したと言ってましたし、嘘は付いてない感じでしたから何かを勘違いしてる可能性が高いですね」
理「そう言えば、星田先生!何か隠してませんでしたか?」
香「えっ?」
理「立候補用紙を確認する時、少し驚く表情でしたよ!」
香「ええっと・・・」
理「隠したもの出して貰えますか?」
香「これです!」
零「立候補用紙!」
理「なぜこれを隠して?」
香「八期には生徒会長なんて無理だって思って、本人に『立候補したって意味ないよ』と伝える為に持ってたんです!」
零「立候補用紙・・・、理さん電話貸してください!」
理「誰に電話するの?」
しばらくして
ガラガラ
鶴「零?どうしたの?」
零「お姉ちゃん!確認したいことがあるの!」
鶴「確認したいこと?」
零「うん、これなんだけど・・・」
話を聞いた後・・・
鶴「それだと、残念だけど・・・、この生徒会選挙無意味でしたね」
理「えっ?と言うことは!」
鶴「これは選挙なんかしなくても彼が当選してました!」
零「てことは?」
鶴「今年の生徒会長は松本八期君よ!」
零「やったー!良かった!」
理「待ちなさい!だとしても、これをどう説明するのよ!この結果を薺さんが納得するわけ無いわ!それに他の皆も!」
零「でも、これは星田先生の手違いが引き起こした事ですよ!先生の手違いとでも言えば、納得すると思いますよ!」
理「だとしてもよ!彼が生徒会長の仕事を出来た試しがある?私も見てたけど散々だったじゃない!付いてくる人すら居ないわよ!暴動が起きるわ!」
零「こうなったら、皆を黙らすしかありませんね!」
香「皆を黙らす?零、あんたまさか!」
零「絶対王政を使いましょう!」
理「ダメよ!あんな危ないもの!ましてや何で未熟な子供に学校の責任を負わせないといけないのよ!」
零「私だって、簡単には使わせません!テストさせましょう!」
理・香「テスト?」
零「明日彼を理事長室に呼び出してテストさせます!絶対命令が使えるかどうか?その判定は理さんが行って下さい!」
理「私が?」
零「理事長ですから!それに私や星田先生だと贔屓目とかありますし・・・」
理「それもそうね!どんな質問をすればいいの?」
次の日
ピーンポーンパーンポーン!
香「2年Bクラス松本八期、2年Bクラス松本八期、至急理事長室まで!」
理事長室前
八期「先生!零ちゃん!何ですか?腕章は渡しませんよ!」
零「腕章は取らないわ!」
香「今日はあんたが生徒会長が出来るかどうかのテストをするのよ!」
八期「怖いんですけど・・・」
香「単なる面接よ!判定は理事長が行うわ!」
八期「大丈夫ですか?」
零「兎に角、自分のありのままの気持ちを伝えればいいから!」
香「ノックは3回『どうぞ!』って言われるまでドアを開けたり、椅子に座ったりしないようにね!」
八期「分かりました」
トントントン
理「どうぞ!」
八期「失礼します!」
ガチャン
八期「2年Bクラスの松本八期です!」
理「じゃあ、そこの席に座って!」
八期「失礼します」
理「今日はあなたに大事な質問があるの!」
八期「はい」
理「今からあなたに絶対命令を与えるわ!」
八期「お断りします!」
理「なぜ?」
八期「国語が苦手なので、言い回しを間違えれば矛盾が発生して自分が苦しめられるからです!そもそも人の自由を奪うような事はしたくありません!」
理「成る程、じゃあ仮に今絶対命令を与えたとします」
八期「はい・・・」
理「私に何か1つ命令しなさい!ただし、断ったり、絶対命令を失くすような事は言ったらダメよ!」
八期「ええっ・・・、命令なんて出来ませんよ!ましてや理事長相手に・・・」
理「命令って、お願いと一緒なの!」
八期「お願いと一緒ですか?」
理「そう、命令を優しい言葉に直したのがお願いよ!そんなに私に命令をするのに戸惑うなら、お願いと言う形で頼みなさい!」
八期「分かりました!」
少し考えて・・・
八期「では理事長、お願いです!僕が絶対命令が使えるのであれば僕の意見を極力尊重してください!
ただし・・・」←更に続ける
廊下
香「零、本当に大丈夫なの?」
零「十中八九大丈夫です!彼ならきっと今までに無い更に凄い生徒会長になると思います!」
ガチャン
八期「失礼しました!」
零「どうだった?」
八期「わからないとしか言いようがない」
香「あんたならそう解答するわよね」
八期「結果は明日報告するって言われました」
香「そう、分かったわ!」
八期が去った後
香「理事長、八期の解答は?」
理「ビックリしたわ!あの質問であんな解答するなんて思ってもなかった!」
香「ってことは?」
理「まだ、伝えはしないけど、一言言うなら心に響いたわ!」
次の日
理「えー、色々とありましたが、今期の生徒会長を発表させてもらいます!2年Bクラス松本八期君!」
八期「はい!」
全員「ええっ!!!!!」
理「実は今期の選挙ですが、とある先生の手違いで、彼が当選となりました!」
全員「ハア?!!!!!」
理「よって、今期の生徒会長は松本八期君です!」
男子達「ふざけるな!」
女子達「あり得ない!」
薺「私はどうなるんですか?」
理「後、更に伝えないといけないことがあります!」
全員「えっ?」
理「八期君が生徒会長の仕事をきっちり学べるように絶対命令をお渡しします!」
全員「ええっ!!!!!」
理「今年は生徒会長絶対命令!彼の言うことを聞かなかった人は生徒会長へのいじめと見なし、矯正学校への転校となる可能性がありますのであらかじめご了承下さい!勿論教師も含みます!」
全員「そんな!あり得ない!」
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