二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.496 )
日時: 2025/11/12 17:59
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

492話・8の武勇伝の影響

電車

女子生徒A「キャー!」

女子生徒B「この人痴漢です!」

八期「はあ?なにもしてないし!」

女子生徒C「嘘よ!私達は見たわ!あんたの手がこの子のお尻を触ったのを!」

ざわざわざわざわ・・・

バシーン!←ドアが開く

車掌「どうかされましたか?」

女子生徒A「この人が私のお尻を触ってきたんです!」

車掌「ええっと・・・、(はっ!)あなた方の勘違いではないでしょうか?」

全員「えっ?」

車掌「この少年が痴漢をするなんてあり得ません!君、名前は?」

八期「ええっと、これが学生証です!」

車掌「フムフム、あっ!そこの君!これを大至急コピーしてくれないか?」

駅員A「はい!」

車掌「後は任せたよ!」

駅員A「分かりました」

駅員B「それで、君はこの子のお尻を触ったのかな?」

八期「触ってませんよ!僕は痴漢をでっち上げられたんです!」

女子生徒B「なんですって?」

女子生徒C「往生際が悪いわね!この子がショック受けてんだから痴漢に決まってるだろ!あんたがやったんでしょ!」

八期「だったら、やったと言う証拠は?指紋とか調べれば出分かるだろ!」

駅員A「君、学生証ありがとう!ご協力感謝します!」

八期「ってことは?」

駅員A「そのまま帰って下さって構いません!」

女子生徒B「なんでよ!」

女子生徒C「コイツが犯人だって言ってるでしょ!」

会社員A「あっ!コイツらは俺を痴漢犯罪者とでっち上げた奴等です!」

会社員B「俺も!コイツらにでっち上げられました!」

会社員C「俺なんて逆痴漢されたからな!」

会社員D「俺は痴漢犯罪者とでっち上げられた挙げ句、財布を擦られたからな!」

その後も罪をでっち上げられたと言う男達が集まる。

駅員A「これは一体どういう事でしょうか?」

女子生徒B「そ、それは・・・」

女子生徒C「この人達の勘違いじゃないですか?」

駅員B「こんなに違うとおっしやられてるのに?警察を呼びますね!」

女子生徒A「ええっ!?」

女子生徒B「なんでよ!被害者はこっちよ!」

女子生徒C「こんなのおかしいわよ!」

次の日

楓花「へー、示談金詐偽で稼いでいた女子校生3人が逮捕ですって!」

杏「示談金詐偽ってあれですよね?罪をでっち上げるって言う!」

零「主に痴漢が多いわよね!何々?『とある身分を明かした少年を帰したら、示談金詐偽だと訴える会社員数十名が騒ぎだして発覚』ですって!」

杏「まさかとは思わないけど・・・」

楓花「八期ね!八期が痴漢冤罪で駅員突き飛ばして以降、
   これ以上駅員の安全を守るために、身分の確認を徹底してるのよ!
   痴漢で捕まえられそうになっても、身分を明かせば拘束される理由が失くなるって、動画サイトの豆知識にあったのよ!」

愛「へー!」

次の日

とあるスーパー

八期「ええっと、お母さんから頼まれた買い物は・・・」

チーン!

八期「これで終わりだな!」

ウィーン!

ガシッ!

Gメン「店内保安の者です!お会計の済んでない商品ありますよね?」

八期「なんの事ですか?」

Gメン「とりあえず、事務所に来てもらいますか?」

八期「意味が分かりません!」

Gメン「なんなら、ここで調べても良いんですよ!」

八期「良いですよ!万引きなんてしてませんから!」

Gメン「じゃあ、これは何ですか?」←スボンの裾から飴玉を取り出す

八期「知らないよ!僕は盗ってないんだから!」

店員A「すみません、どうかされましたか?」

八期「この人が僕が万引きしたとイチャモン付けて来るんです!」

Gメン「万引きしてるじゃないですか!裾の隙間に飴玉を隠しておいて!」

八期「隠してないわ!盗んでるとこ見たのかよ?あんたなんかGメン辞めてしまえ!」

店員A「ごめん、防犯カメラ調べるのに付き合ってもらえないかな?」

八期「疑いが晴れるなら良いですよ!」

事務所

店員A「これは!」

Gメン「嘘!」

八期「ほら、盗ってないじゃないか!何を見て盗んでるって言ってるんだ?」

店員A「確かに、盗んでるんじゃなくて、店員が並べてる時に弾んで入っちゃったんだね!」

八期「誰が万引きしただ?あーん?」

Gメン「も、申し訳ございません!」

店員A「こちら、お米10キロ無料券10枚です!これで許してもらえませんか?」

八期「分かりました!でも、このGメンクビで!」

店員A「はい、勿論です!」

帰宅後

八期「ただいま!」

楓花「お帰り!ってまた間違えられたの?」

八期「酷いんだよ!スボンの裾に入ってるやつを僕が隠したとかイチャモン付けて・・・」

三氏「それは、隠したと思うだろ!」

八期「だからって万引き犯にされるなんて溜まったもんじゃないよ!」

一「確かに、お米100キロ無料は有り難いけど・・・」

四美「そろそろ罪悪感感じてきた!」

二「そもそも、これで何回間違えられてるんだ?」

八期「さあ?40回ぐらい?」

零「多いなあ!」

三氏「あまりにも多すぎて、店側も潰したくないから、10回目の時に、1番の必需品である米100キロ無料で手を打ったんだよな!」

四美「その度に店員がクビに成るから、Gメンに切り替えたけど、Gメンすらも行きたがらないのよね!」

楓花「だから、あのスーパー万引き増えてるのよね!」

三氏「よく潰れないなあ!」

楓花「需要は多いし、カメラで撮ったら即警察に連絡してるのよ!」

三氏「俺達が知らないだけか!」

とある休みの日

八期「あっ、愛ちゃん気を付けて!」

愛「うん」

スッ!

八期「フー!」

チンピラ「おい!」

八期←無視

ガシッ!

チンピラ「おい!おまえ!」

八期「はい?」

チンピラ「言うことねえのか?」

八期「何も!」

チンピラ「てめえ俺にぶつかっといて『ごめん』の一言もねえのか?ああん!」

八期「ぶつかってないのになんで謝らないといけないんですか?」

チンピラ「ああ、痛い、痛い、骨折れたみてえだわ!慰謝料100億払え!」

八期「払う理由がありません!」

親分「どうした?」

チンピラ「兄貴!コイツがぶつかってきたのに、謝りもしないんすわ!おとしまい付けて下さいよ!」

親分「お前!名はなんだ?」

八期「えっ?」

親分「お前!八期だろう!不幸呼ぶ!」

チンピラ「名に言ってるんすか兄貴?」

親分「お前、コイツに理不尽にぶつかったのか?」

チンピラ「いや、ぶつかったのではなく、素通りしたのをぶつかったってことにして・・・」

カチッ!

愛「録音完了!」

八期「もう警察は呼んでるよ!」

チンピラ「その録音消せ!」

親分「バカ!そんなことしたら・・・」

八期「おっと!」

チンピラ「えっ?」

バシーン!←車に轢かれる

親分「不幸だ!不幸が起きた!俺は逃げるぞ!」

その後このチンピラは帰らぬ人と成った。

ある日の事

パリーン!

少年達「ウワー!逃げろ!」

雷親父「コラー!誰だ?!こんなところで野球をやってるのは?」

空き地でポツンと立つ八期!

雷親父「この!」

ゴン!

八期「はい?」

キキー!

犬養「そこの人!何をやってる?」

雷親父「こやつが、ワシの家の窓ガラスを割ったんじゃ!」

犬養「そうなのかい?」

八期「いいえ!お巡りさん!この人がいきなり殴ってきました!暴行罪ですよね?」

犬養「ああ、暴行の現行犯で逮捕だ!」

ガチャン!

雷親父「な、何をする!離せ!」

犬養「話は署でゆっくり聞く!」

その後松本家

雷親父の妻「すみません、うちの主人が大変なことをしたことを深くお詫び申し上げます!」←菓子折りを持って

楓花「いいえ、顔を上げて下さい!」

八期「嫌だ!絶対許さない!」

楓花「八期、気持ちは分かるけど・・・」

八期「謝る人が違うよ!なんで奥さん?関係無いじゃん!せめて本人来いよ!」

雷親父の妻「実は、主人は護送中に事故に遭い帰らぬ人に・・・」

楓花「えっ?」

ある日の学校

職員室

教師A「昨日、公園で火遊びしてたのはお前らだな?」

対象者「はい!」

八期「いいえ」

教師A「嘘を付け!お前も一緒に居たことを、近所の人が見てるんだ!」

八期「でも、僕は何もやってない!」

男子A「お前もやってただろう!」

男子B「そうだ!そうだ!」

男子C「認めろよ!」

ゴン!

教師A「何するんだ?」

楓花「うちの息子を証拠も無いのに疑うのやめてくれませんか?」

教師A「目撃者が居るんだ!コイツらだったんだ!」

香「反対側の監視カメラの映像です!」

映像を見て

香「八期はただ、そこを通っただけです!火遊びには全く関連してません!これ以上言うならあなたをクビにしますよ!」

教師A「チッ!なんだよ!」

香「はい!今の気に食わない態度を取ったのであんたクビ!」

教師A「なんでだよ?」

香「もうこの学校に来ないで!」

Re: ナンバーズ8 ( No.497 )
日時: 2025/11/12 17:59
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

493話・続・8の武勇伝の影響

明「皆、テストどうだった?」

八期「赤点回避するのがやっと!」

杏「私は50点越えるのがやっと!」

零「本当、ここの学校オール満点取るの難しい!」

八期「零ちゃんが取れなかったのは国語と美術だよね?」

杏「作文と絵はセンスの問題だよ!
  私でも最高・・・、
  作文は(10点満点中)8点、
  絵は(15点満点中)10点までだよ」

八期「そんな取れるの?僕はどっちも4点しか取ったこと無いよ!」

明「あたしはオール満点!」

3人「マジで?!」

明「あたしは学年末だけはオール満点取ってるんだ!」

八期「流石完璧超人!」

明「と言っても、八期が赤点ギリギリだったのは副教科ばかりで、5教科はあたしが教えたからそこそこ良い点取れてるじゃん!」

八期「自然と答えが分かってきて、楽しかったな!『ここ分かる』とか『解ける』って感じ!」

杏「そうそう、解ける時ってそんな気分だよね!」

零「とは言え、リスニングを捨てるとは・・・」

八期「出題の仕方が意地悪なんだよ!長いし、何言ってるのか分からないし!」

明「それ、本場のイギリス行った時に文句言える?」

八期「すみません」

杏「でも、単語の発音の仕方を先生教えてくれなかったのは文句言いたい!あれじゃ分からないよ!」

零「私、今度言っておくわ!それより・・・」

八期「どうしたの?」

零「八君、名前書くとき英語の回答用紙だけローマ字で書くのね」

八期「あれ?先生が書くように言ってなかったっけ?」

明「まあ、最初は言ってたよね」

杏「でも、日本語表記でも別に減点とか無いからどっちでも良いんじゃない?」

八期「そうなんだ!まあ、どちらかと言うとおまじない的意味で使ってる」

明「そんな変わらないって!」

零「それよりも『わかつき』の『つ』のローマ字にSを加えるんだ」

八期「小学生の時のパソコン授業でそう教わったじゃん!」

零「『w・a・k・a・t・s・u・k・i』か・・・、もしかして!」

杏「どうかした?」

零「ううん、別に・・・、あっ!危ない!」

明「えっ!八期ごめん!」

女子生徒「お姉ちゃんの敵!」

ドン!

ブン!

八期「えっ!何々?」

明「あんた、今殺されそうだったの!」

八期「それは見れば分かるけど・・・、ありがとう・・・」

女子生徒「この!」

ブン!

八期「わあっ!」

零「佐藤沙織さん!ナイフを振り回すのは止めなさい!」

沙織「嫌よ!お姉ちゃんを殺した悪魔を成敗するまではね!」

八期「はあ?僕がいつお前の姉を殺した?」

杏『人は殺してるんだけどね』

沙織「先週、帰りの電車でお姉ちゃんは痴漢に合った!なのに、示談金詐欺を疑われて、自殺したのよ!」

零「八君覚えてる?」

八期「痴漢した覚えないし!」

沙織「嘘を付かないで!寝ているお姉ちゃんの身体を触ったくせに!」

八期「はあ?あれは痴漢じゃねーし!」

零「覚えがあるのね」

回想(一週間前)

電車内

放送「次は○○!○○です!」

八期「いよいよ次なんだけど・・・」

沙織の姉・Zzz

八期「隣の人寝てるんだよな!僕の肩を枕にして!」

沙織の姉・Zzz

八期「しかも、少しズレタだけで頭が落ちるんだよな!このままだと頭ぶつけそうだから、駅手前で起こすか・・・」

放送「○○!○○です!」

八期「ヨイショっと!」

パチッ!

沙織の姉「ちょっと、何やってるんですか?」

八期「えっ!頭こっちに倒れてたから起こそうと・・・」

沙織の姉「私の身体触りましたよね?」

八期「頭と肩はね」

沙織の姉「何勝手に触ってるんですか?」

八期「はい?じゃあどこ触れば良かったんだよ!」

沙織の姉「これ痴漢よね!皆さん!痴漢です!痴漢されました!」

八期「はあ?これのどこが痴漢なんだよ!」

駅員A「どうかされましたか?」

沙織の姉「私、この人に痴漢されました!警察を呼んで下さい!」

駅員A「君?少し良いかな?」

沙織の姉「早く降りなさいよ!」

八期「言われなくたって、ここが最寄駅だからここで降りるつもりだったわ!」

駅長室

沙織の姉「だから、私はこの男に痴漢されたんです!逮捕して下さい!」

八期「はあ?お前が僕に凭れかかといって、その頭をあげようとしたことが痴漢と言うなら、どうしたら良かったんだよ!」

沙織の姉「そのまま去れば良いでしょ!」

八期「頭ぶつけても良かったのか?」

沙織の姉「触られるよりはマシよ!」

八期「どうせ、落としたら文句言うくせに!」

駅員A「まあまあ、落ち着いて・・・」

駅員B「なあ、あの子って?」

駅員C「別の痴漢冤罪をでっち上げられた少年ですよね?」

駅員B「あのまま警察に渡すと俺達が危ない!」

駅員C「あの子の言うことは多分事実でしょう、本当に痴漢なら黙り込むと保護者が言ってたと駅長が・・・」

駅長「ええっと、話を整理して良いかな?」

2人「はい!」

駅長「僕の肩にこの女の人の頭が乗っかって来たんだね?」

八期「はい!」

駅長「その頭を戻そうとしただけなんだね?」

八期「はい!それで頭とか肩は触りましたが、痴漢にはあたりませんよね?」

沙織の姉「私の身体を触ってる時点で痴漢です!早く警察でもなんでも呼んで下さい!」

駅長「それは飛んだ災難だったね」

沙織の姉「そうですよ!だから今すぐに警察を・・・」

駅長「君じゃないよ!この子だよ!」

沙織の姉「はあ?」

駅長「私も経験あるんだよ!仕事帰りに女の人が自分に凭れかかって、頭を戻そうとしたら『痴漢だ!』って騒いで!
   本当最近の女性客と言ったらあきれるね!
   君達みたいな人間が居るから、痴漢冤罪と言うものが失くならないんだ!」

沙織の姉「なんですって!」

駅長「取り敢えず、身分証の提出だけ良いかな?後で連絡するから」

八期「はい!逮捕されませんよね?」

駅長「ああ、これはこの人の自意識過剰と警察には話しておくし、伝えておくから!」

八期「ありがとうございます」

沙織の姉「なんで私の言い分は通らないのよ!おかしいじゃない!」

駅長「おかしいのはあなたの頭だ!」

回想終わり

八期「僕の記憶はここまで!」

明「それは八期の言う通りお門違いだよ!起こさないように体勢を整えようとしただけで痴漢なんかじゃない!」

沙織「うるさい!うるさい!うるさい!その光景を誰かがSNSで拡散したことで、お姉ちゃんは示談金詐欺師なんて言われたのよ!うちの前には卵が投げられるわ、詐欺師とかの張り紙が貼られるわ!
   警察に言っても対応してくれないわ!
   弁護士に相談しても『それは痴漢にあたらない』って断られるわ!」

杏「弁護士が言うならそうなんじゃない?」

沙織「うるさい!他にも見てた人がいる筈なのに!お姉ちゃんは確実に触られたの!それでショック受けてるのに、対応してくれないとか腐ってるわ!」

八期「腐ってるのはお前とその姉の頭だ!」

沙織「うるさい!あんたが痴漢したせいで、お姉ちゃんは昨日誹謗中傷に耐えきれず自殺したんだからね!お姉ちゃんを返しなさいよ!」

八期「自業自得だ!人に凭れかかといって、起こされてそれを痴漢だなんて馬鹿げてる!」

男子生徒「この野郎!」

明「八期、危ない!」

八期「怖、明ちゃんマジでありがとう!」

男子生徒「よくも、俺の母ちゃんを殺してくれたな!」

八期「お前誰だよ?」

零「Fクラスの森翔真君ね!」

翔真「俺の妹を誘拐しておいて、よく生きてたな!」

八期「誘拐って、お前のお母さんがそう言っただけだろ!僕は迷子発見時のマニュアル通りに行動しただけだ!
   なのに、お前の母さんが人を『誘拐犯だ』と決めつけたんだろ!
   お前の母さんの第一声なんだか知ってるか?
   『娘を返せ!』だぞ!最低な人間じゃねーか!」

翔真「そりゃお前が妹を誘拐するから」

八期「してねえよ!たまたま見付けて、しばらく遊んでただけだよ!全ての男が誘拐犯だって思ったら大間違いだぞ!」

翔真「うるせ~!お前のせいで母さんは鬱病になって階段から転げ落ちて亡くなったんだ!お前が『人を勝手に誘拐犯する最低な人間』なんて言いふらすから!」

八期「事実だろ!普通そこは『見付けてくれてありがとう』だろうが!そんなことも出来ないのか?ああん?」

ゴン!

翔真「ううっ!」

楓花「うちの息子は誘拐犯なんかじゃないわ!」

パッ!

沙織「あっ!」

香「全てはあなた達の勘違い!いや、対応違い!全ての人間が悪者と思わないで!」

沙織「でも・・・」

ドン!

香「でもも、すとも無い!あなた達の主張で、誰も助けられなかったらどうするつもり?」

沙織「えっ?」

香「あなた達の主張が通れば、誰も人を助けようとしないわ!だって、ちょっとてを加えたら犯罪扱い、
  誰がそんな町で生きたいと思う?」

沙織「ううっ、ああっ!アーン、アーン・・・」

楓花「八期、よく耐えた!そして明ちゃん、杏ちゃん、零ちゃん、守ってくれてありがとう」

零「いえ!」

杏「私はあまり・・・」

明「誰も怪我させたくありませんでしたから!」

その後この2人は銃刀法違反で逮捕された為レベル10となった。

Re: ナンバーズ8 ( No.498 )
日時: 2025/11/12 18:00
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

494話・薺の送辞と8の答辞

理「これより、第39回スリーシスターズ学園卒業式を開始します!一同起立!」

パッ!

理「礼!」

ペコ

理「着席!」

ストン

その後卒業証書授与などが続いていき

理「続きまして、在校生代表によります送辞!卒業生起立!」

パッ!

理「それでは在校生を代表しまして、第39期生徒会長草薺さん、お願いします!」

薺「はい!」

トコトコトコトコ・・・

プチッ←マイクのスイッチを入れる

薺「3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
  皆様と過ごした時間が昨日のように短く感じます。」

芹『八期は長くって言ってたのよね』

薺「思えば、一昨年、私は生徒会長に当選の筈が・・・」

全員『ん?一昨年?』

薺「先生の手違いで無効と成り、意味の分からないトラウマを背負いました。更に追い討ちを掛けるかのように『絶対命令』が理事長から言い渡され絶望し、クーデターを起こしました。」

芹『そうだけど関係あるかな?』

薺「しかし、結果は当時の会長の事を何も知らなかったと言う形で1年生のみただの説教で終わりました。」

香「余計なこと言わない!』

薺「なんとか姉に誘われて、当時の会長の部下として会長の座を目指していましたが、自分が恐れていた絶対命令を、
  私自身が知らず知らずのうちに使ってしまい、沢山の生徒達、そして会長や先生方にも多大なご迷惑を掛けてしまったこともあり、そんな私が今、生徒会長を1年越しにリベンジして立ててることが、今でも不思議に思います。」

零『薺ちゃんも謝りたかったのかな?』

芹『内容あなたの事だけじゃない!卒業式関係無い!』

薺「会長もとい先輩には、私を生徒会長に成るためのチャンスを与えて下さり、『絶対命令』がどれだけ危険なものなのかを教えて下さり、本当にありがとうございました!
  私が1年間生徒会長を勤められたのは先輩のお陰です!」

香『お礼が八期単体になってるわよ!』

薺「そして、私の姉を始め3年生の先輩方には、私が先輩方に勝手に夢を決めてしまった1年前の出来事を、改めて謝罪したいと思います。
  本当にあの時は生意気な事を言って申し訳ございませんでした!」

明『2年前だけど笑い話にするよ!』

薺「今後、この学園は勉強が出来る子と出来ない子
  運動が出来る子と出来ない子、共に笑顔に成れる学校にしていきたいと思います。そんな夢のある学校に成った頃にはまたこの学校に遊びに来てください!
  お待ちしております!
  そして最後に私事ですが・・・」

全員『ん?』

薺「松本八期先輩!」

全員『えっ?名指し?』

薺「私が、今ここで生徒会長をやれてるのは全てあなたのお陰です!
  あなたが居なければ、私は大きく道を外していたかもしれません!」

芹『薺?』

薺「前も言ったことがありますが、私にとって八期先輩は憧れの生徒会長で先輩で、私の大好きな人です!」

全員『ええっ!!!?』

薺「先輩!私はあなたの事が大好きです!」

全員『コクった!』

薺「返事は後でお願いします。本当に自分事でご来賓の皆様には御詫び申し上げます!
  先輩の皆さんの、ご健康と、ご活躍を心から、お祈り申し上げ、送辞とさせて戴きます!
   お元気で、さようなら!
   令和21年3月18日
   在校生代表・草薺!」

理「ありがとうございました!一同礼!」

ペコリ

理「着席」

ストン

理「続きまして、卒業生代表に寄る答辞!卒業生及び在校生起立!」

パッ!

理「卒業生代表!3年Bクラス!松本八期君!」

八期「はい!」

全員『ええっ!!!?』

トコトコトコトコ・・・

プチッ←マイクのスイッチを入れる

八期「校庭の桜の蕾も日差しの中で次第に色付き始め、開花を待つ命の鼓動を感じる季節となりました。
  先程は理事長先生をはじめ、御来賓の皆様、在校生の皆さんから励ましのお言葉を戴きました事に、心より御礼申し上げます!」

香「出だしはまあまあね」

八期「私達は今、卒業を迎え、感謝の気持ちで胸が一杯です!同時にこのスリーシスターズ学園中等部から巣立つ事への寂しさを感じます。
   入学してから3年間、勉強に部活動に様々な学校行事を通して、私達は多くの事を学び、大きく成長する事が出来ました!」

香『あんたが行事ごと絡むと何かしら大きな事件が1つ起きてたけどね』

八期「初めて体験する定期テストに戸惑いながらも一生懸命勉強したことも今となっては良い思い出です!」

明『あたしとやったことの方があんた的には良い思い出じゃない?』

八期「悩みを抱えていた時に周囲の友人や先輩方に助けて貰えたことは心強く、私にとっては掛け替えのない経験でした!
  特に、ずっと一緒のクラスで守ってくれた人
  転校してから僕を過保護なくらい守ってくれた人
  自分の欠点を教えてくれた人
  悪いこと以外は決して否定をしなかった憧れの人
  そして、どんな時でも自分の味方をしてくれた担任の先生には本当に感謝しています」

杏『八期君!』

零『ありがとう』

秀喜『伏せてるようで、伏せてない』

明『あたしのみ憧れの人か』

八期「諸先生方、授業や部活動、そして生徒会活動を通して私たちを日々、指導して下さり本当に、本当にありがとうございました!
   学校生活において先生方は、我が両親達の次の3人目の親の様な存在でした。」

零『星田先生の受け売りだ』

八期「進路を決めるにあたり、戸惑いの中にいた私達を親身に成って指導して下さいました。
   厳しく、そして優しいその指導に心から感謝致します。
   卒業後も変わらぬご指導賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
   ご来賓の皆様、本日は出席頂きありがとうございました。
   日頃から地域の中で私達を見守り、温かく接して頂きありがとうございました。」

「更に、私達にいつも寄り添い、見守ってくれている家族にも感謝したいと思います。
  この3年間、困らせたり、心配させたり、いつも迷惑ばかり掛けてきましたが、
  今日まで育ててくれたことを感謝しています。
  今日、私達はこの学校を卒業し、新しい道を歩み始めます。
  正直、不安と希望の入り混じった気持ちで一杯ですが、中学校生活の3年間で学んだことを秤に未来を見つめ、自分達の道を歩んでいきます。
  そして・・・」

全員『まさか?』

八期「先程、現生徒会長である、草薺さんについてですが・・・」

薺・ゴクリ

八期「正直な気持ちはリーダーシップ的には自分より遥かに劣っていると思いますし、とても生徒会長としてはムラがありすぎると僕は思います」

薺『ちょっと!』

八期「ただ、彼女の良いところは生意気です」

全員『えっ?』

薺『前から言ってましたけどどう言うことですか?』

八期「『生意気』と聞けば悪いイメージが強いかもしれませんが、生意気だからこそ相手が上級生だろうと、自分の意見を主張出来るかつ周りに分かりやすく説明できる。
   こう言うところは自分にはありません!」

薺『確かに、先輩ってそんなタイプじゃなかった』

八期「だからこそ、リーダーよりも補佐的存在の方が向いていてとても頼りに成りました。
   ですが、価値観に違いが出るので、解答は『ごめんなさい』と言わせて下さい」

薺『ここで振られるの?』

八期「最後に成りましたが、卒業生を代表し、もう一度心から感謝の言葉を申し上げ、答辞とさせて頂きます!
  本当にありがとうございました!

  令和21年3月18日 
  卒業生代表・松本八期」

卒業式後

部室

薺「先輩なんですか!あの解答は?」

八期「卒業式に公開告白するお前に言われたかねーよ!」

芹「それは本当にそう!」

零「前代未聞だよ!」

明「それにしても凄いね」

杏「私もビックリしちゃった」

明「あっ、今日は卒業式後に最後に皆で盛り上がろうってことで家で宴会するよ!」

八期「おおっ!行って良いの?」

明「勿論!だけど、会費5000円ね!」

全員「ハ~イ!」

杏「じゃあ、もう帰ろっか?」

八姫「宴会の準備よね?」

零「あっ、待って!私行かなきゃ行けないところあるから!」

杏「そうなの!」

八期「零ちゃん、頑張れ!」

零「うん、ありがとう八君!」

全員『?』

教室

零「待っててくれたんですね?」

Re: ナンバーズ8 ( No.499 )
日時: 2025/11/12 18:08
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

校門前
明「それで、零はどこへ行ったの?」

秀喜「八期、お前なにか知ってるんだろ?」

八姫「教えなさいよ!」

八期「零ちゃんね、本当のお母さんが分かったんだって!」

全員「ええっ!!!?」

杏「じゃあ、今!」

八期「会いに行ってる!」

495話・遂に発覚!0の本当の母親

教室

ガラガラ

零「待っててくれたんですね!」

母「当たり前よ!私の職員室の机にこんな『卒業式後必ず指定の場所に来てください!さもないとあなたをどこまでも追いかけます』なんて書いてあったら来るわ!」

零「あなたの性格なら、絶対来ると思ってましたよ先生!」

母「何?まさか、恨みを晴らすために私を殺しに来たのかしら?」

零「そんなことするわけありませんよ!私達は、誰もあなたを恨んだりなんかしてませんから!むしろ感謝してますよ!」

母「それは良かったわ、まだ生きていかないといけないもの!」

零「ところで、私はこの学校を卒業しました。
  先生はどうされるおつもりですか?」

母「この学校を辞めるつもりよ!」

零「なぜ、辞めるのですか?」

母「それは、ここの学校での区切りが出来たからよ!それに教師はいつか転勤するのが当たり前よ!
  まあ、場合によっては生徒事情だったりするのよね!」

零「と言うのは?」

母「あなた達の成長を見れて良かった、私の仕事はここで終わりって感じよ!」

零「終わらせはしませんよ」

母「どういう意味?」

零「あなたにはまだ居てくれないと私は困ります!絶対遠くへは行かせません!」

母「だからそれはどういう気持ちで言ってるの?」

零「いい加減認めたらどうですか?」

母「どういう事?」

零「私はあなたの正体を知ってるんですよ!お母さん!」

母「『お母さん』って、あなた何歳?先生を間違ってお母さんって呼ぶのは小学生までよ!」

零「いいえ、あなたは絶対私達のお母さんです!」

母「根拠はあるの?」

零「私は初めから気付いてましたよ!あなたがお母さんだと言うことを!」

母「はあ?どういう事?」

零「あなたの名前は岡田栞ですよね!」

母「何を言ってるの?私は『栞』なんかじゃないわ!それに岡田栞なら別の人が居たじゃない!」

零「あの人は、あなたと同姓同名の従姉妹ですよね?本人から聞きました」

母「そうだったわね、それで零!あなたと1人で正体を暴きに来たわけ?」

零「いいえ、その前にもう来てもらってます!お姉ちゃん!」

パッ!

鶴「零?この人が私達のお母さんで合ってるの?」

有「この人が僕らの本当のお母さん?信じられない!」

愛「お母さん・・・」

泉「本当なの?」

零「DNA鑑定ならとっくにしてる!ちゃんと母親って医学で証明された」

有「でも、僕はこの人がお母さんだったなんて信じられない!」

零「有!親ってのはね、隠したくても隠せないものがあるの」

鶴「隠せないものって?」

零「それは子供への愛情よ!いくら隠そうとしても、自分の子供を前にすると、素の自分を出してしまう!
  親としての本能が出てしまう!」

母「零?何を言って・・・」

零「まず、その呼び方!」

鶴「えっ?」

零「先生は、私と最初に合った時から『零』と呼んでましたよね?」

母「それは名簿を見れば・・・」

零「名前を知ってるかどうかではありません!」

全員「えっ?」

零「いくら教師でも、生徒は赤の他人に過ぎない!
  だから、最初は名字で呼び捨てにするのが当たり前です!」

母「それは人の勝手で・・・」

零「他の女子生徒は名字でさん付け、呼び捨てに成ったのは結構経った後ですよ!」

有「確かに、生徒であっても呼び捨てとか・・・」

鶴「ちゃんを付けるのは深く親しくなってからね!幼馴染みは別だけど」

零「それに先生が隠せなかったものがあります!」

母「私が隠せなかったもの?」

鶴「零、先生は何を隠せなかったの?」

零「それはどんな時でも・・・」

岡田姉弟「どんな時でも?」

零「私達のピンチには誰よりも真っ先に助けに来てくれたこと!」

鶴「そう言えば・・・」

有「確かに、旅行の時も・・・」

泉「私達が大変なことに巻き込まれたら・・・」

愛「誰よりも早く助けに来てた」

零「それは、あなたが『子供達を守りたい』と言う親としての本能ではなかったんですか?」

母「クッ・・・」

零「そうでないと言うなら、なぜ私達を助けたんですか?
  他にも、私達が妹から目を離したり、間違ったことをした時は物凄い剣幕で叱ってましたよね?」

鶴「合ったわね」

有「怖かったよ!」

零「あれは、あなた成りの親の躾とか責任を感じてたのではないですか?」

母「・・・」

零「どうなんです?答えて下さい!」

母「私はあなた達の母親なんかじゃないわ!」

鶴「えっ?」

有「じゃあ、違うんじゃないの?」

零「もう自分を責めないで下さい!」

母「無理よ!私はあなた達を捨てたのよ!産んで捨てたのよ!そんな私が今更あなた達の母親を名乗るなんて無理だわ!」

鶴「お母さん!私は捨てられてないよ!」

母「鶴、あなたにも迷惑掛けたわよね、プレゼントと評して弟を授けて、子育て大変だったろうに・・・」

鶴「小児がんだったんだよね?命の瀬戸際だったんだよね?だったら仕方無いよ!」

有「そうだよ!お母さんは僕らを一切離れ離れにさせなかった!僕らを一緒にしてくれた!恨みなんか無いよ!」

愛「愛も!」

泉「泉も!」

母「それでも、私はあなた達の母親を名乗れないわ!」

泉「なんで?」

愛「お母さんなんだよね?」

母「愛、泉!あなた達の成長を目の前で見てないだけで母親失格なのよ!だから私はあなた達の母親なんかじゃないわ!」

愛「お母さん!」

泉「お母さん!」

母「それに私は岡田栞ではないから!」

零「いえ、あなたの名前は岡田栞の筈です!」

母「いいえ、違うわ!」

零「そもそも素性を隠そうとする人間が本名で人の前に立つなど有り得ません!」

鶴「それは確かにそうね」

零「だからあなたは偽名を考えたのです!」

有「そんなこと出来るの?」

鶴「出来るわ!理さんの妹だから、理さんが協力者なら、上手いこと誤魔化して偽名を名乗ることが出来る!」

零「きっと、バレるのを恐れて、登録は『岡田栞』、生徒に自己紹介する時に偽名を使っていたんでしょうね?」

母「いいえ、私は岡田栞ではないわ!偽名じゃないわ!」

零「いいえ、あなたは岡田栞です!
  なぜなら、あなたの名前をアナグラムすると、『岡田栞』に成ります!」

全員「ええっ!!!?」

有「『岡田栞』をアナグラムすると・・・」

鶴「先生の名前に成る?
  そんなの無理よ!まず、平仮名が全て一致してないじゃない!」

零「ううん、お姉ちゃん、この人は平仮名でアナグラムしたんじゃなくてローマ字でアナグラムしたの!」

岡田姉弟「ローマ字?」

泉「だとしても、『H』が無いよ!」

愛「そうだよ!『岡田栞』には『H』の文字がないよ!これだと先生の名前に成らないよ!」

零「私もそれが謎だった!でも、『H』は合ったの!」

鶴「どこに?」

零「栞の『し』よ!」

岡田姉弟「えっ?」

零「『し』はsiと打つ時もあれば、shi と打っても同じ『し』なの!」

鶴「そう言うことか!」

零「だからこの人は、『H』を使って、は行の言葉を作れたの!」

愛「じゃあ、お母さんの正体は・・・」

零「岡田栞をローマ字で書くと
  『o・k・a・d・a・s・h・i・o・r・i』
これをアナグラムして出てくる名前は・・・」

鶴「名前は?」

零「h・o・s・i・d・a・k・a・o・r・i!
  そう、我が担任!星田香先生!」

香「・・・・・・・・・」

零「あなたが私達のお母さんです!」

Re: ナンバーズ8 ( No.500 )
日時: 2025/11/12 20:50
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

零「あなたが私達のお母さんです!」

496話・香お母さん

香「零、私はあなたのお母さんじゃないって言ってるでしょ!私はあなたを捨てたダメ親なのよ!母親なんて名乗れないわ」

零「じゃあ、なんで私の担任なんか引き受けたの?」

香「えっ?」

零「伯母さんもとい理さんが言ってた!
  うちのクラスを担当する人はお母さんが来るまでは、皆嫌々、戦々恐々と言う気持ちだったらしく、お母さんが手を上げるまでは皆黙ってたって!」

香「それは・・・、あなたを近くで見ていたかったから・・・、
  いいえ、あなたを自分の手で育てたいと思ったからあなたの担任を引き受けたのよ!」

零「でしょうね、私を捨てたことに罪悪感をもつなら、そう思うのが普通です」

香「でも、むしろ学ばせてもらったのは私の方よ!親として教師として何もかもあなたには敵わなかった。
  そんなダメダメな私が『あなたのお母さん』何て言える?」

零「言ったじゃないですか!」

香「えっ?」

零「私はあなたを初めて見た時、あなたが着任した時からお母さんだって気付いてたって!」

香「えっ?そんな時から!」

零「最初は顔がうろ覚えだったから薄々だったけど・・・」

鶴「どの辺でお母さんって確信付いたの?」

零「旅行の時に、私達姉弟に何か合った時、真っ先に助けに来てくれた、私達姉弟を助けようとした。愛(まな)を助ける時に私に協力を求めた、あの行動を何度も見て、お母さんなんじゃないかって段々と確信に変わっていった」

香「そうよ!親が自分の子供を必死で守るのは当たり前よ!たとえ、この身が欠落しようともね!」

鶴「お母さん・・・」

有「じゃあ、僕にきつく当たってたのは?」

香「自分の息子だからに決まってるでしょ!」

鶴「じゃあ、私を子供扱いしたのは?」

香「娘だから、私の子供なんだから当たり前でしょ!親から見たら子供はいくつに成っても子供なの!
  それに、昔を思い出したかったから」

鶴「お母さん・・・」

香「鶴、本当に大きくなったわね!」

鶴「もう成人してるもん!」

愛(まな)「お母さん!」

香「愛(まな)!」

零「愛(まな)は誰よりも先に気付いてたよね?」

泉「えっ?」

鶴「そうなの?」

愛(まな)「うん!でも何度呼んでも否定してきたから・・・」

香「ごめんね、でも学校では『先生』よ!」

有「いつ頃気付いてたの?」

愛(まな)「覚えてない」

香「1歳の時ね!」

鶴「1歳って、まさか!」

零「私達がプールで愛を探して時?」

香「ええっ、愛が突然私のところへ来て、『ママ』ってずっと言ってたの」

愛(まな)「そうだったんだ」

香「だからあの時は焦ったわ!でも、本当に人の事は言えないんだけどね」

鶴「見放した兄姉と捨てた母親、これじゃあ~ね・・・」

泉「でも、裁判所に出たのは?」

香「あれは、しおちゃんね!でも手紙を書いたのは私で合ってるわ!」

鶴「お母さん!」

香「何?」

鶴「私にとってのお母さんは、若い年でお腹を痛めて産んでくれた栞お母さんだけだって思ってるから!」

香「鶴・・・」

鶴「私のお母さんは、あんな虐待当たり前のおばさんなんかじゃない!
  たとえ離れても、姉弟だけは離れ離れにしなかった栞お母さんだけだから!
  私達と一緒に住もう!」

零「そうだよ!お母さん!私と愛は中等部を卒業して高等部に上がった!
  これで、お母さんは中等部に残れば良いだけなんだよ!」

香「あなたはそれが狙いで今日私に明かしたの?」

零「そうだよ!でも、ローマ字のアナグラムだけは、八君が、英語のテストの時に使ってるローマ字を見るまで気付かなかったけどね」

香「結構自信合ったのに!」

零「『ん』が合ったら分からなかったかも!『ん』は『NN』で打たないと出てこないから」

ガラガラ

理「栞!」

香「お姉ちゃん?」

理「いい加減素直に成ったらどうなの?」

香「でも・・・」

理「あなたは誰よりも子供達の事が大好きなんでしょ?
  家族皆でお家で過ごしたり、休みの日には皆で出掛けたり、時には外食や外泊したりしたかったんでしょ?」

香「うん」

理「あなたの本心を子供達に伝えなさい!」

香「鶴」

鶴「はい!」

香「零」

零「はい!」

香「有」

有「はい!」

香「愛(まな)」

愛(まな)「はい!」

香「泉」

泉「はい!」

香「皆に質問して良いかな?」

5人「うん」

香「お母さんと一緒の家に住みたい人?」

5人「ハ~イ(-o-)/!」

鶴「もう12年経って親の脛を噛るような年じゃないけど、私はお母さんと一緒に過ごしたい!」

零「私だって、お母さんと一緒の家で過ごしたい」

有「僕も、お母さんと一緒の布団で寝てみたい」

愛(まな)「お母さんと一緒に遊びたい!」

泉「お母さんと一緒にお風呂入りたい!」

5人「お母さん大好き!」

香「皆!」

5人「お母さん!」←囲む

ギュッ!

香「私も皆のことが大好きよ!もう離さないわよ!」

鶴「いや、離して!」

香「えっ?」

鶴「離してくれないと、私お嫁に行けないし!」

零「あっ、私も!」

香「鶴?あなたは何年私と住むつもりだったの?」

鶴「えっ?ちょっと入ってすぐ出ていくつもりだったけど?」

香「嫌よ!せめて1年は一緒に居て!お母さんからの一生のお願い!あなたとまた過ごせるなんて思ってもなかったから!」

鶴「いや、私もう成人してるって言ったじゃん!それに、二君達とシェアハウスするつもりだし!」

零「お姉ちゃん、別の家に住むの?」

鶴「イレブンヒロインズが本格的にテレビ活動することに成ったから、皆で住もうって話に成ってね!
  まあ、皆二君の事好きだから」

香「何それ?もしかして、女の子11人で1人の男の子を取り合って生活するきなの?」

零「何それ?面白そう!」

有「凄いなあ、二お兄さん!」

鶴「それを誘われたの!グループで話し合って色々決めてきたし・・・、そっちの方が都合良いと言うか・・・、家賃も折半するつもりだし・・・」

香「でも、日本で重婚は禁止されてるからね!変なこと起こさないでね!」

鶴「大丈夫!二君は人前で服を脱ぐような子じゃないし、真面目な子だから!」

香「世の中には逆セクハラと言う単語もあって、女の子の方から向かうタイプもあるかもよ?」

鶴「二君のお姉さんである一ちゃんも居るから大丈夫!」

零「なんで?」

鶴「一ちゃんのディフェンス力ヤバイから」

香「凄いブラコンなのね」

鶴「そうなのよね」

香「でも、1年はお母さんと一緒に過ごして!あなたとの思い出を作りたいのよ!」

鶴「その間に、誰かが二君襲ってたらどうするのさ?」

愛(まな)「殺人事件でも起こるの?」

零「あんたらにはまだ早い話よ!」

鶴「わかった、1年だけね!大学卒業までね」

香「ありがとう」

零「お母さん、確認だけど、この学校から出ていかないよね?」

香「ええっ、出ていかないわ!あなた達の成長を最後まで見届けるつもりよ」

愛(まな)「やったー!」

泉「お母さんとまだ会える」

香「学校の話ね!家ではいつも会えるじゃない」

グレーテル「そろそろ良いか?」

零「あっ、ヘンゼル、グレーテル!」

ヘンゼル「香先生、裁判所で宣言しましたよね?俺らも家に迎えてくれるって?」

香「勿論そのつもりよ!」

ヘンゼル「ヨッシャー!」

グレーテル「忘れられてなくて良かった・・・」

零「何そこで隠れてるの?」

楓「だって、私は・・・」

香「あなたもあの継母の子なのね?」

楓「そうです!あなたの言う継母の子ですよ!」

香「確かに、あなたは生徒まで巻き込んでまで私を殺そうとした、でも私がズルをしたことも事実!本当にごめんなさい!殺したいなら今すぐ殺せば?」

楓「どうせ、うまく止めるか、阻止するんですよね?」

香「あなたが私と過ごすと言うならいくらでも良いわ!もしくは私が嫌で寮生活すると言うのなら、家賃(光熱費等込み)を払って上げても良いわよ!」

楓「そんな情けなんて要りません!一緒に住んで上げますよ!可愛い弟と」

香「ただ、今は無理ね!」

零「えっ?なんで?」

香「実は、あの人の10億円で皆と過ごすための豪邸(土地代含む)を1億円掛けて建てたのよ!」

全員「ええっ!」

香「だから引っ越しをしないと!」

有「引っ越し?やったー!」

零「待って!それって?」

香「松本家の人とはお別れよ」

零『そんな・・・』


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