二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.425 )
- 日時: 2024/10/08 23:21
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
423話・合同合宿裏側編・・・④
夢が去った後
モナ「おはよう!」
美麗「あら?モナがこんな時間に起きてくるなんて珍しいわね」
モナ「ルームメートのエルに規則正しい生活をするよう指導されてね!」
美麗「あなたはたしか同好会所属なのよね?」
モナ「そうだけど!」
美麗「それで言ってどうなのよ?何か違い見つかった?」
モナ「ああ、愛好会とは全然違うよ!」
美麗「具体的にはどんなところが?」
モナ「愛好会はプロに頼んだものでライブパフォーマンスをするけど、同好会は最初から最後まで自分達で決めるって所だね!」
美麗「そんなの先に決めておかないと、練習時間が限られるわ!」
モナ「でも、知ってるか?」
美麗「何を?」
モナ「スクフェス出場チームの約8割は生徒及び未成年が書いた曲ばかりなんだ!」
美麗「それでも、残りの2割はプロなんでしょう?」
モナ「スクフェス出場校でプロによる指導で挑んだグループは1次予選通過をしてないそうだ!」
美麗「はあ?そんなのハッタリでしょ!」
モナ「嘘だと思うなら調べてみなよ!」
調べてみると・・・
美麗「嘘!『プロによる楽曲又は振り付け又はその両方の提供受けた学校の1次予選通過者0!』嘘!」
モナ「割合で見るように、プロに人任せにしても生徒による独創性には勝てないのさ!」
美麗「独創性ならプロにだって!」
モナ「だが、僕も経験してるが、今までは人に歌ってもらうために渡した曲!でも、今の僕の曲は自分が歌うための曲!誰が歌うかも分からない楽曲に赤の他人の性格を理解して作るより、身近な人の性格を理解した上で作った方が良いものが出来上がりやすい!同好会に入って僕が感じた事だよ!」
美麗「何よ!じゃあモナ!あなたは戻る気はないの?」
モナ「今は全然!サラサラ無いね!」
美麗「何よ!この裏切り者!」
モナ「同好会から裏切り者を作ったのはどこの誰だったかな?」
美麗「だから、あれは皆を輝かしい未来へ導くために!」
町子「本当にそれはその人の為なのかしら?」
美麗「あんた誰?」
モナ「田畑町子!研究部の作曲担当で僕の師匠さ!」
美麗「モナのし、し、師匠!」
モナ「彼女は僕より作曲の才能があるし、彼女に出会ってなかったら作曲がこんなに楽しいことなんて思わなかったな!」
美麗「何、あなた研究部のメンバーとも仲良く?」
町子「元々、同好会と研究部は仲良いよ!顔見知りも多いし!お互いに意見の交換とかも行ってるし、お互いを手本にしながら、長所と短所を補ってるの!」
モナ「それに、今度の運動会では合同ライブすることも決まったしな!」
美麗「モナ!愛好会とやらないの?」
モナ「言った筈だ!僕は今同好会の人間!愛好会にやることは楽曲を提供することだけさ!」
町子「そろそろ朝御飯だから、なるべく早く来てね!」
モナ「分かったよ!美麗と少し話したら追いかける!」
美麗「何?私にまだ用があるの?」
モナ「ああ、明から聞いた話なんだけど、明近々病院ライブするんだって!」
美麗「ああ、聞いたわ!意味分からないわ!病院でライブだなんて、むしろ邪魔でしかないでしょ!」
モナ「どうしてだい?」
美麗「病院では静かにすることがルールなのよ!」
モナ「屋外のテラスか駐車場辺りか入院棟のエントランスでやるって・・・」
美麗「仮にやるとして、私は反対よ!」
モナ「why!なぜだい?元気の無い患者達を喜ばせるんだよ!」
美麗「それで病気が治るわけじゃあるまいし!ましてや入院患者なんて、年老いたジジババくらいでしょ!あと余命1年満たない死にかけ!ファンが増えても1年経たずににはすぐ居なくなってるわ!」
モナ「音楽は生きる希望を与えてくれるって言ってたよ!」
美麗「そんなの、1日とか短い話でしょ!だから言ってやったわ!
『ジジババや死にかけらに聞かすライブなんて無意味!』だってね!」
モナ「そう言えば、愛がお前の事を妙に嫌ってたけど?何かあった?」
美麗「知らないわよ!素晴らしい待遇を渡すって言ったのに、受け取らなかったからバチが当たったのよ!」
モナ「愛って、なかなか顔を見せてくれないんだよね・・・」
美麗「ああ、そう言えばなんか変なボード付けてライブするなんて言ってたわね!だから、壊してやったわ!」
モナ「何でそんなことを!」
美麗「あんなものガラクタ同然だからよ!顔を出さずにライブだなんてあの子ふざけてるわ!」
モナ「ふーん、それで素晴らしい待遇を断られたって?」
美麗「愛好会に入ったら一億円あげるのと同時に愛好会にある設備使い放題にしてあげるって言ったのよ!」
モナ「ああ、あの無駄に性能良い休憩室のセットね!」
美麗「無駄は余計よ!」
モナ「お金掛けすぎなんだよ!金持ちが!」
美麗「良いじゃない!愛好会に入るだけでビッグ待遇だけでなく授業料も無料!全ては我王コンツェルンが負担するって言ったのに・・・」
モナ「言ったのに?」
美麗「何で断ったのかしら?」
モナ「人には人の事情ってものがあるんだよ!」←美麗の肩に手を置く
美麗「意味分からないわ!愛好会の設備も学校の授業料から教育費まで無料なのよ!これのどこに飛び付かない話があるの?」
主「美麗!朝御飯出来ましたよ!」
モナ「あっ、そろそろ時間だ!じゃあな!」
美麗「あっ、モナ!もう!」
主「モナさんと一緒だったんですか?」
美麗「最初は夢と一緒だったのよ!」
主「それでモナさんと何の話を?」
美麗「同好会と愛好会の違いについてね!あの子完全に同好会に染まってるわ!」
主「不満はそれだけじゃ無さそうですね?」
美麗「本当に、愛は意味分からないわ!あんな高待遇で愛好会を断るなんて!」
主「だからと言って、彼女のご両親の仕事を奪うのはどうかと思いますよ!」
美麗「そうすれば、一億円あげる事を思い出して飛び付くと思ったんだもの!飛び付く処か研究部に助けを求めるなんてあの子バカだわ!」
主「そのせいで、お金を渡しに行った使用人2人が逮捕されてますけどね!あなたが庇わなかったせいで!」
美麗「だって、あのまま『私が関わってました』って言ったらうちの会社終わりよ!」
主「身から出た錆ですよ!」
食堂
エル「ボーノ!」
恵梨香「エル先輩バイキングだからと言って取りすぎじゃないですか?」
愛「見ただけで胸焼けしそう!」
秀喜「おい!八期!配分考えろよ!お前最後には『苦しい!もうダメだ!』って言うんだから!」
零「過去には食べ過ぎてお腹壊したり、嘔吐したりしてるんだからちゃんと考えてね!」
八期「でも、おかずがご飯を食べさせてくるんだよ!」
紫「パスタとか焼きそばっておかずだっけ?」
明「うちのお店にはお好み焼き定食や焼きそば定食があるよ」
希「兎に角、お肉は野菜で調節しよう!」
杏「栄養バランスも考えて食べないと!」
ガツガツガツガツ・・・
主「美麗!暴飲暴食は体に毒ですよ!」
美麗「だって、昨日は散々だったんだから!虫の居所が悪いのよ!食べなきゃやっていけないわ!」
トン!
美麗「?」
モナ「相変わらず、破天荒な奴だな!」
美麗「モナ!何よ!この裏切り者!」
和「どこかで聞いた台詞!」
モナ「そうだ!お前に1つだけ忠告しておく!」
美麗「何?」
モナ「お前のその性格、直さないと痛い目見るぞ!」
美麗「何ですって?!」
主「どう言うことですか?」
モナ「主、お前にも言っておく!」
主「何ですか?」
モナ「お前も美麗からてを引かないとコイツと同じだぞ!」
主「どういう意味ですか!」
美麗「まるで私達が悪者みたいな言い方!」
モナ「そう言うつもりはないが、悪者って自覚あるんだ!」
美麗「何ですって!」
モナ「まあ、せいぜい愛好会に残れたらいいね?僕は同好会にずっと入りび立つけどね!」
美麗「何ですって!」
モナは同好会に入りび立つと言ったが、それは無理な話に成るなどこの時の彼女は知らない。
果たして美麗と主に明るい未来はあるのか?
今後に注目だ!
- Re: ナンバーズ8 ( No.426 )
- 日時: 2024/10/08 23:22
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
424話・合同合宿裏側編・・・⑤
八期「はい!今日は亜利紗の初ライブの会議をしていきたいと思います!」
亜利紗「イェーイ!」
8メンバー「は~い!」
八期「まず、亜利紗ってどんなイメージ?見た目だけでも良いから正直に言って!」
杏「はい!わがままで人任せ!」
亜利紗「ちょっと!お姉ちゃんは同好会でしょ!」
朝「ズル賢くて、無駄な方向に頭が回る!」
亜利紗「朝!?」
愛「無駄に乳デカイ!」
明「男を弄んでる!」
亜利紗「ちょっと!先輩!同好会の人がなんで入ってるんですか?」
八期「えっ?まずお前と関係深い人は研究部に居ない!同好会でも杏ちゃんを除けば、せいぜい全生徒の顔を覚えてる薺と全生徒に顔が広い明ちゃんくらいしかお前の事は知らないから!参考に聞いてる!」
亜利紗「朝の時はそこまでしてないじゃないですか!」
八期「だって、朝は『レディファースト』ってだけでどんな事を主張するのかの方向性が定まったから!」
亜利紗「さっきから私の特徴が悪口に聞こえるのは気のせいですか?」
八期「お前の日頃の行いが悪いだけだろ!」
亜利紗「何ですって!」
八期「あっ!そうだ!」
希「何か思い付いたの?」
八期「スケバンやってみない?」
零「スケバンってヤンキーとか暴走族みたいな?」
八期「うん、それ!『夜路四苦』って背中に書いて!」
八姫「それってあんたの推しのグループがやってたスケバン風のライブをやりたいだけでしょ?」
八期「うん!まあ、個人で音楽に乗りながら自己紹介とか!」
子「それはセンター関係無さそう」
金「そうだよ!もっとスケバンらしい感じに!」
芹「テーマとか合ったでしょ!どういう風に作るつもり?」
八期「スケバンと言うから『怒る』、だから『怒り』を入れる」
葉月「どんな感じだ?」
八期「理不尽な行動に対して怒るとか?」
グレーテル「わあ、わんさか出てきそう!」
亜利紗「ちょっと!なんか勝手に進んでるけど私は反対!」
杏「反抗期なんだから十分似合ってるくせに!」
亜利紗「それはお姉ちゃんの方でしょ!」
杏「何ですって!」
朝「逆に亜利紗は何がやりたい?」
亜利紗「う~ん、今ってさ8月だよね?」
八姫「そうね」
亜利紗「暑いよね?」
八期「何々?アイスの衣装でも着るのか?」
亜利紗「私、水着で踊ってみたいな!」
全員「み、水着!」
ヘンゼル「おおっ!良いじゃねーか!やろうぜ!やろうぜ!」
芹「私は反対!恥ずかしい!」
朝「亜利紗水着でライブって正気?」
亜利紗「良いじゃん!裸で踊るわけじゃあるまいし・・・」
八期「水着か・・・」
亜利紗「先輩も私達の水着見たいですよね?そして揺れる胸に見とれて・・・」
八期「却下!」
バタン!
亜利紗「何でよ?男性ファン増えますよ!」
八姫「八期はいかがわしいものはやらない主義だから!」
芹「やっぱりそういういかがわしいものはやらないのよね?」
八期「いや、水着ライブは良いなあって思ってる!」
全員「思ってんのかい!」
亜利紗「じゃあ何で却下するんですか?!」
八期「お前のイメージで水着が合ってないから!」
亜利紗「どういう意味ですか?」
八期「だから、亜利紗から水着で何を伝えるのかテーマが関連付かないから!」
亜利紗「あるでしょ!胸が大きいとか、スタイル良いから、こんな美しいボディに憧れ・・・」
八期「そんなの求めてないんだよ!」
亜利紗「はあ?!私の体がそんなの!?」
八期「そんな見た目の問題だと人の好き嫌いが激しくなるし、人によって価値観がずれるから意味がない!水着を使うならもっと水着に対する問題をテーマにしたライブをやりたいな!」
芹「水着に対する問題?」
葉月「布面積の広さとか?」
八期「それではないけど、今のところ亜利紗で水着に対するテーマが出てこないから却下!」
亜利紗「そんな!」
八期「でも、いつかはやるよ!水着ライブ!」
零「それはやるの?」
八期「勿論、男子も入って!」
秀喜「マジかよ!」
八期「あっ!水着は各自選んでね!まあ、肌の露出がありすぎるのもあれだけど、無さすぎるのもダメだよ!」
葉月「難しいわ!」
希「そこは男の子なんだね」
八期「あっ!ちなみにスク水禁止!」
芹「あんたの事情で変えることは?」
八期「ある!そもそも全員同じなのも嫌だ!あと各々のイメージカラーを選んでね!」
葉月「むしろ作った方が早いわ!」
金「でもやるのはまだ先なんだよね?」
八期「うん!来年に成るな!」
亜利紗「来年!?」
零「ちょっと待って!それって水着ライブの構想は?」
八期「ある程度出来てる!」
ヘンゼル「マジかよ!」
秀喜「いや、変態か!」
八期「だけど、今の段階ではやりたくないかな!」
八姫「あっ、そう!」
結「先輩!水着ライブは一旦置いておいて、本題忘れないように!」
八期「そうだったね!亜利紗のセンター曲は・・・、それで他には何やりたい?もしくは何か憧れの姿とか?」
亜利紗「憧れ?それは勿論!お姫様よ!」
杏「女王様の間違いじゃないの?」
亜利紗「誰が女王様よ!」
杏「女王様じゃん!男子数十人をこき使って、宿題をやらすわ!食べ物を恵んで貰うわ!時々踏んだり、靴を舐めさせたりするわ!」
8メンバー『そんなことやってるの?』←引いてる
亜利紗「ちょっと!お姉ちゃんのせいで皆私の事引いてるじゃない!」
杏「事実でしょ!」
亜利紗「どこにそんな証拠が?」
理珠「私のメモリ-に確か残ってた筈です!再生しましょうか?」
亜利紗「どうせハッタリね!出せるものなら出してみなさいよ!」
理珠「それでは・・・」
ジー!
映像
亜利紗『ねえ、焼きそばパン買って!』
男子A『はいどうぞ!』
数分後
男子A『すみません、売り切れでした!』
亜利紗『何よ!あんた使えないわね!』
ドンドン
男子A『ふへへへへ・・・』
亜利紗「や、止めて!」・赤面
秀喜「いや、踏まれてる方も踏まれてる方だな!」
八期「よくそんなんで笑顔になれるな!僕には分からん!」
ヘンゼル「世の中こんな変人もいるんだよ!」
違う映像
男子B「好きです!付き合って下さい!」
亜利紗「私の事どれくらい好きなの?」
男子B「あなたのためなら何でもしますよ!」
亜利紗「だったら、私の足を舐めてみなさい!何でもやるなら出来るでしょ!」
男子B「ありがたき幸せ!」
ペロペロ・・・
亜利紗「これで今日からあなたは私の下僕よ!ハッハッハ!」
男子B「はい!ありがとうございます!亜利紗様の為なら何でも言うこと聞くつもりです!」
亜利紗「じゃあ、私の代わりにこの宿題をやって!」
男子B「はい!」
亜利紗「嗚呼!止めて!」赤面
杏「自分でやったんじゃない!」
芹「よく真顔で出来るわよね?」
葉月「完全な女王様じゃねーか!」
歩「見てられないよ!」
恵「そう言いながら間からバッチリ見てるじゃないか!」
八期「あっ!良いこと思い付いた!」
亜利紗「嫌よ!女王様なんて!どうせ際どい変な衣装着せさせられるんでしょ!」
八姫「水着ライブ提案した人が言うか!」
葉月「何が違うんだよ!」
八期「お嬢様なんてどうだ?」
全員「お嬢様?」
八期「うんうん!高貴なお嬢様!亜利紗にピッタリと思わないか?」
亜利紗「お嬢様、良いわね!ぜひともやらせて貰うわ!」
金「それって私達も?」
八期「うん、全員お嬢様やお坊ちゃんみたいな高貴な衣装でライブする!」
ヘンゼル「マジか!」
葉月「高貴なドレスとか着る機会無いしな!」
芹「でも、何でお嬢様なの?」
亜利紗「それは私がお嬢様のように気高く麗しい存在に見えたからに決まって・・・」
八期「お嬢様って『わがまま』ってイメージあるじゃん?」
亜利紗「はあ?」
8メンバー「成る程!」
八期「だから!」
亜利紗以外「納得!」
亜利紗「納得しないでよ!『わがまま』って何よ!」
杏「わがままじゃん!」
八期「テーマは理想と現実!」
亜利紗「どういう事よ!?」
八期「庶民はお金持ちに憧れるけど、お金持ちだって実は庶民に憧れてるんだぜ!」
零「そうなの?」
葉月「家で金持ちもしくは裕福な暮らしをしているメンバーと言えば?」
町子「愛海ちゃんじゃない?」
愛海「ああ、あるね!お金持ちとか代々親子で繋ぐお店や施設とかは、親や周りからのプレッシャー半端ないよ!」
零「そっか!この学校は愛海ちゃんが継ぐんだ!」
愛海「そりゃ自分で決めてるから苦にはならないけど、そうでない子は苦しいだろうね!本当は別の事したいのにって思ってるのに出来ないもどかしさとか!」
全員「ああ!」
芹「いわゆる隣の花は赤いってことね!」
杏「亜利紗だと、見た目と中身のギャップが全然違うって意味になりそうだけど!」
亜利紗「お姉!黙れ!」
町子「これで良いの?」
八期「良いんじゃない?」
亜利紗「あの、私の意見は?」
八期「お嬢様やりたくないの?」
亜利紗「やりたいですよ!やりますよ!」
八期「よし、じゃあ早速各々作業に取り掛かろう!」
亜利紗「ああ!なんか勝手に進む!」
八期「早くしないと間に合わないぞ!」
亜利紗「えっ?どういう事ですか?」
八期「合宿最終日にここでライブを披露するんだよ!」
亜利紗「えっ?お父さんやお母さんに見せられないんですか?」
八期「電話で呼べないのか?」
亜利紗「海外旅行中ですよ!」
結局亜利紗の初ライブに、両親が来ることはなく、
合宿後亜利紗が両親に『初ライブいつ?』と聞かれて、
『昨日終わった』と伝えて両親が悔しがるのはまた別の話!
- Re: ナンバーズ8 ( No.427 )
- 日時: 2024/10/08 23:25
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
425話・スクールアイドルフェスティバル(ルール把握)
部室
八姫「はい!今日はスクールアイドルフェスティバルの決勝までの道のり会議をします!」
全員「ハ~イ!」
亜利紗「いや、普通に勝てば良いのでは?」
朝「いや、何位までに入るかと言うのは把握しておかないと!それに過去の得点で平均何点で予選を通過してるのか基準を見れるし!」
歩「それにこれは何月に何の大会があるかを把握しておく会議だからね!」
亜利紗「全部違うの?」
芹「違うそうよ!毎回テーマにそって音楽やダンスを変えないといけないから!」
八姫「まず、大会は夏と春の大会が合って、夏は8月が決勝!春は3月が決勝です!」
秀喜「高校野球みたいだな」
八姫「高校野球と違って、スクールアイドルフェスティバルは春の方が盛り上がるよ!」
秀喜「マジか!」
希「卒業間近のタイミングでやるから!」
子「負かられない一戦ってわけね!」
八姫「それに夏は予選が少ないけど、枠が少なく、春は予選が多いけどその分枠が少し多くなるんだよね」
八期「たしか敗者復活戦無かった?」
零「あるけど地獄だよ!1月から3月まで2週間に1回ライブなんだから!」
葉月「厳しい!」
理珠「場合によっては3年生と言う名の受験生は参加できません!」
平江「後輩達のプレッシャーが重い!」
朝「それで大会の方式は?」
八姫「1次予選が4月の昭和の日に合って、これが地区大会かな?各々の市の代表校1チームが次の2次予選進出!」
芹「2次予選は6月の第2土曜又は第3土曜にある府大会!各市の代表校が集まって、府の代表を決めるの!準決勝に進めるのは1チームと言う狭き門よ!」
朝「狭いですね」
葉月「準決勝は7月の夏休み入ってすぐ!東西に分けて行う!各都道府県の代表だから、24:24だな!」
朝「あれ?47都道府県では?」
金「広い北海道だけと東西に分けてるの!」
朝「成る程!」
金「24チームのうち上位各5チームが8月の第4土曜日に行われる決勝に進出となるわ!」
亜利紗「そもそも今年の夏は?」
八期「2次予選で落ちた!」
朝「昨年3位では?」
八期「あれは春の話!それに負けて元々って思ってやってるし!しかも練習時に美麗達愛好会の邪魔も合ったし!」
零「まあ、負けても別の大会組んでるから!」
希「私達のやることは後悔を残さずライブをやりきることだから!」
朝「そうですか・・・」
亜利紗「それで春の大会は?」
八姫「まず、1次予選!地区大会!9月の秋分の日に行われる大会ね!ルールはLIVE配信でライブを行う!いわゆるネット投票ね!」
愛海「うちは東大阪だから、東大阪の1番として出るわ!」
朝「と言うことは2次予選出場の枠は?」
愛海「1つしか無いわね」
青奈「いや、春の場合は2枠に増える!」
愛海「あっ!そうなの?」
渚「そうですよ!」
グレーテル「2次予選がクリスマスの前後で行われるのかな?」
町子「うんうん、町はクリスマス一色なんだけどね」
八期「まっちゃんはクリスマス嫌いだもんね!誕生日だから!」
八姫「2次予選はジャンル指定ライブ!」
亜利紗「ジャンルって?」
八姫「歌詞の中にラップを入れたり、ダブルセンターでライブしなさいとか指定されるの!」
朝「そうなんですか!」
芹「ジャンルに添ってライブをすれば後は何でもOK!指定されたジャンルが入ってなかったら問答無用で失格よ!」
八姫「上位3チームが準々決勝進出!」
亜利紗「多いような?少ないような?」
八姫「準々決勝は1月末に行われる地方大会よ!」
2人「地方大会?」
八姫「48都道府県(北海道だけ2チーム)を8ブロックに分けて1ブロック16チームの中から上位2チームが準決勝進出!」
朝「地方大会の主なルールは?」
八姫「ライブをする場所が地方によって違ってくるわ!」
亜利紗「どういう事?」
葉月「選択肢は4つ!パレードタイプか、円形ライブか、遊園地とかにあるステージか、ショッピングモールにあるステージか?」
朝「それちゃんと決められるんですか?」
愛海「それは順番を決める抽選会の後に伝えられるから安心して!ただ、どこでやるかは1週間前に成らないと分からない!」
零「どの都道府県のどこの施設を使うのかは未知数ってこと!」
八期「春の大会は準決勝と決勝が厳しくなるぞ!」
朝「どういう事ですか?」
八期「準決勝のライブと決勝のライブ共に覚えておかないといけないんだ!」
亜利紗「それって、あらかじめ決勝に行く前提でもう一曲考えとかないといけないの?」
町子「そうなのよ!なんたって決勝は準決勝の次の日だから!」
亜利紗「ヤバ!」
八期「しかも、春夏共通して、準決勝は円形ライブ!決勝は2段ステージ!」
朝「そう決まってるんですか?」
八姫「そうなのよ!」
町子「しかも、曲も指定されてるの!」
朝「どんな感じですか?」
町子「準決勝は5分以内の1フレーズのみ!2番は禁止!決勝は7分以内のフルバージョン!ただし2番の歌詞が1番の歌詞以上でないといけない!」
亜利紗「決勝はフル!?」
町子「そうよ!」
芹「その前に年明けに敗者復活戦があるわ!」
朝「年明けから?」
金「2次予選までで負けたチームが対象!敗者復活の権利を持つには成人の日までに自分達の町のPR動画を撮影しないといけないの!」
町子「条件は
・出場メンバーが入ってること
・地元民が居ること
・その町にしか無いものをPRすること」
金「そのPR動画を空港で見て貰って、1番行きたい場所として選ばれたPR動画のチームが都道府県の代表として復活の権利を掛けた戦いに挑める」
亜利紗「まだあるんだ?」
グレーテル「東西南北の4つのブロックに分かれて1月末に指定された場所でライブ!各ブロックの上位5チームが敗者復活準決勝進出!」
青奈「後は2月の第2か第3土曜日にミニ決勝戦かな?12チームがミニ円形ステージで準決勝を戦い、その次の日の日曜日に上位8チームが敗者復活の権利を掛けた最後のミニ2段ステージで争い、上位4チームが敗者復活!」
八期「ちなみにどちらも準決勝の得点を引き継いだ上で決勝の得点に加算させて決めるよ!」
零「まあ、敗者復活チームは2週間に1回ライブするものだから、その配慮で上位程最後に成るわよ!」
亜利紗「そうなると決勝は?」
八期「準決勝の暫定順位が低い順から!」
朝「大変そうですね」
八期「まあ、これだけ色んなステージを経験できると思えば楽しいよ!今回は誰をセンターにしようとか、どんな感じでダンスをしようとか?」
香「普段は勝負事嫌いな上に、勝ちにすら行かないのにね!」
八期「取り敢えず、研究部に来たからには、『後悔の無いパフォーマンス』をすることだけ考えろ!絶対命令だ!」
朝「なぜですか?」
八期「ライブは勝負するためなんかにあるんじゃない!お客さんを楽しませるためにあるんだ!」
朝『あっ!』
八期「審査員がなんと言おうと、お客さんを楽しませることだけ考えろ!それが僕らのリアル姉妹グループ!
『イレブンヒロインズ』から教わった事だ!」
亜利紗「でも、勝たなきゃ意味ないのでは?」
八期「自画自賛で審査員に嫌われる方が嫌だよ!審査員の評価なんて基本無視だ!自分の感情を読み取った審査員しか信じるな!」
朝「はい」
亜利紗『めんどくさ!』
朝「でも、なぜ?」
八期「そうしないと自分を制御出来ないからだよ!」
朝「えっ?」
八期「『負けて元々』くらいの思いでやっていかないと、僕自身審査員に詰めかかって大会を壊しかねない!」
朝「我慢すれば良いのでは?」
八期「微妙な差や自分もこんなことやりたい人達には文句言わないよ!1番嫌なのは自分が見てつまらないパフォーマンスだった人が自分達より良い評価されてた時だよ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.428 )
- 日時: 2024/10/08 23:24
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
426話·お祭の思い出
零「まさか、こんなところでお祭りをやってたとは!」
八期「僕お金持ってきて無いよ!」
希「私が全部奢ってあげるから!」
八期「希お姉ちゃんありがとう!」
零「私も何か買ってあげる!」
愛海「私も!」
青奈「私も!」
八期「皆、ありがとう!」
香「コラ!少しは遠慮を知りなさい!」
芹「それにしても人が多いわね!」
香「この辺では毎年恒例の花火大会があるからね!」
葉月「先生詳しいですね」
香「私、ここで生まれ育ったから!」
愛海「へー、家のお母さんと一緒ですね!」
零「私は施設転々としてたからお祖母ちゃんに言われるまで知らなかった!」
八期「あっ!一輝!」
一輝「おう!八期!」
八期「昨日は大変だったそうだな!」
一輝「まさか八期達もあの旅館に泊まってたなんて!」
八期「偶然みたいなものだよ!」
秀喜「お前ら仲いいな!」
八期「うん、なんたって一輝は僕の初めての友達だから!」
希「よ~し!仲良くしてくれてるお礼にお姉さんが一輝君の分も奢ってあげるよ!」
秀喜「太っ腹なお姉さんだなあ!」
一輝「良いですよ!自分で払いますよ!」
香「ほら、普通はこの反応なの!一輝を見習いなさい!」
八期「はい」
ガヤガヤガヤガヤ···
奈々「先生!あっちで揉め事が!」
香「えっ!誰の事?八期はここに居るし···」
青香「兎に角来てください!」
客を掻き分け···
美麗「だから、お金は払うって言ってるじゃない!」
店主「だからって、全部買うなんてそんなの認められないよ!ましてやうちはキャッシュレスは対応してないんだ!」
美麗「何よ!時代遅れね!」
主「美麗!恥ずかしいから止めてください!」
美麗「何でよ!私はあのゲームが欲しいのに、この人が『くじで当たったら!』って言うのよ!」
赤音「当たり前ですよ!くじ引きなんですから!」
美麗「だから、くじを全部買うって言ったら拒否って何よ!お金払うんだから良いじゃない!」
夢「それはくじ引きとして成り立たないよ!」
蓮「ましてやお祭りの出店でキャッシュレスやカード決済なんか聞いたことないわよ!」
美麗「何よ!キッチンカーとか屋台やグッズ売り場でもキャッシュレス対応は普通よ!」
明「キャッシュレス決済準備するには電気通すし···」
主「屋台はあちこちにありますから、対応が追い付きませんよ!」
美麗「何よ!」
奈々「あっ、お面だ!」
芹「流行りのキャラクター物が多いわね!あんたも好きそうよね八期?」
八期「いや、目に穴開いてるから気持ち悪いな!」
葉月「お面の醍醐味を否定!」
八期「でも、逆にこのお面を使ったライブが出来そうだな!」
秀喜「そうか?」
結「そういえば使ってたグループが合ったような?」
八期「その時のセンターは···」
ヘンゼル「誰だよ?」
八期「今は居ないから、来年入ってくれたら」
ヘンゼル「俺らの中じゃ無いのかよ!」
八期「お面に意味をもたらす人は今のメンバーには居ないだろ!それより、このお祭り食べ物しか無いな!」
希「何言ってるの?はい!」←ポテトを食べさせる
八期「ありがとう」パクっ!
希「食べ物はこんなに美味しいんだから!」
愛海「ああ、ズルいぞ!」
零「八君!私が買ったかき氷、はい!」
八期「ありがとう」パクっ!
愛海「私の買ったたこ焼きも!」
八期「ありがとう!」パクっ
町子「私の買ったベビーカステラ、はい!」
八期「ありがとう」パクっ!
青奈「私の買ったとうもろこし!」
八期「それは良いわ!」
青奈「何でよ!」
結「ほらほら、平江も何か買ってきたら?」
平江「お金無いんですが?」
子「私が代わりに買ってあげようか?」
平江「良いですよ!先輩!それにお金は人間関係を壊す1番の要因ですし!」
子「私が可愛い後輩に奢りたいの!それに小学生のお小遣いなんて雀の涙程なんだから!素直に奢られなさい!」
平江「すみません、ありがとうございます!」
ヘンゼル「おっ!射撃あるじゃン!俺らで勝負しないか?」
秀喜「良いぜ!負けないぞ!」
八期「僕もやりたい!」
希「ハイハイ···」
香「私もやろうかしら?」
恵「俺これ好きなんだ!」
渚「素に戻ってる、戻ってる!」
歩「うちも負けへんで!」
明「あたしも入れて!」
美麗「私も負けないわよ!」
ポン!ポン!ポン!ポン!ポン!
八期「今日は調子良いなあ!」
秀喜「お前そんな上手かったか?」
八期「女性陣!欲しい人、どうぞ!」
希「わぁ!ありがとう!」
愛海「優しいね」
グレーテル「ありがとうな!」
八姫「別に、あんたのが欲しいわけじゃないんだから!」
八期「じゃあ、やらない!」
八姫「嘘!嘘!冗談よ!ごめんなさい!」
子『純粋な人間にツンデレは通じないよ!』
八期「いるか?」
奈々「あ、ありがとうございます先輩!」
八期「はい!」
愛「お義兄ちゃんありがとう」
杏「私達まで!」
明「ありがとう八期!」
恵梨香「エリリンも!」
八期「あっ、無くなった!」
恵梨香「いや、その持ってるキャラメルは?」
八期「これは僕の!」
恵梨香「何でですか?!」
和「まあまあ」
エル「私達だって貰ってないよ!」
ヘンゼル「畜生!何でなんだよ!」
グレーテル「外しまくってるのか?」
ヘンゼル「当たっても倒れないんだよ!接着剤でも付けてるんじゃないのか?」
秀喜「それを俺が当てたんだけどな!」
グレーテル「ただの八つ当たりじゃねーか!」
零「先生取り過ぎ!」
香「フフフ、昔はこの街の祭り嵐と呼ばれてたのよ!」
瞳「そうなんですか?」
雄樹「上には上が居るんですね!」
楓「2人も大量じゃない!」
瞳「さっき、別の射的で景品取りすぎて···」
雄樹「出禁喰らった!」
一輝「強くなるのも怖いね」←水風船大量
楓「本当、世知辛い世の中!」←同じく
八期「お前らが言うな!」
八姫「あんたの兄弟居たら···」
八期「確実に店が1時間持たずに終わる」
ヒュ~ど~ん!
八期「あっ、始まった!」
ヒュ~、ヒュ~、ど~ん!ど~ん!
八姫「皆、離れ離れだよ!って八期も居ない!」
八期「お~い!皆!」
ヒュ~、ど~ん!
零「あっ、先生!」
香「零!」
零「やっと見つけました!」
香「兎に角、ここに座りなさい!」
零「はい!」
ヒュ~、ど~ん!
零「探しに行かないんですか?」
香「探しに行けば探しに行くほど、余計見つからない!私達が目印と成って待っておくのよ!」
零「はい!」
香「それにしても奇麗ね!」
零「はい、線香花火も良いですが、打ち上げ花火も華がありますよね!」
香「座りなさい」
零「はい」
香「かき氷いる?」
零「ありがとうございます」パクっ
香「回転焼きも買ってきたわ!あんことクリームどっちが良い?」
零「どっちも欲しいです!」
香「そう言うと思って、2つずつ買ってきたわ!」
零「それって?」
香「あなたと食べるためよ!」
零「他に誰か居たら?」
香「『自分で買いなさい』って言うわ!」
パクパクパクパク···
零「甘くて美味しい!」
香「良かったわ!」
零「どうかしましたか?」
香「何でそう思うの?」
零「表情が寂しそうに見えて···」
香「懐かしんでるのよ!」
零「えっ?」
香「昔は家族と一緒に来てね、よく迷子に成ってはお姉ちゃんが見付けてくれて、最後は必ず姉妹だけで花火を見てたわ!」
零「もしかしてここは?」
香「ええっ、お姉ちゃんが選んだ私達の特等席よ!この席は一切変わらない!」
零「そうなんですか!」
香「それをあなたと見れて嬉しいわ零!」
零「えっ?」
香「あっ、有!それにその人は···」
有「星田先生!」
愛「アイドル研究部の皆さんも来てらしたんですね!」
歩「あっ!ズルいぞ!」
小「抜け駆け禁止です!」
江子「私達も···」
刹那「ご一緒していいですか?」
凛「私も!と言うか花火事態初めてよ!」
有「そうなんですね!」
部子「有先生!」
栞「あんたも行きなよ!」
朝子「先生止めてください!」
香「栞ちゃん!」
栞「思い出の特等席ね!」
香「たまに栞ちゃんも一緒だったよね?」
栞「うん!」
有「2人はどういう関係ですか?」
零「私も聞きたい!」
香「遠い親戚よ!」
栞「うん、遠い親戚!」
花火後
旅館
香「何で私達しか帰ってないのよ!」
果たして、他のメンバーはどこに?
- Re: ナンバーズ8 ( No.429 )
- 日時: 2024/10/08 23:26
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
427話・迷子マニュアル(実戦)
香「もしもし?希?」
希「はい、今平江ちゃんと結ちゃんと居ます!間もなくホテルです!」
香「分かったわ!気を付けて!」
ポチっ!
香「もしもし、絢瀬さん?」
蓮「もしもし、すみません!愛好会のメンバーは美麗がどうしてもテントで寝るのは嫌だと言って別のホテル移動中です!私も荷物は持って行ったので!」
香「居る人または居ない人を教えて!」
蓮「そうですね、明と青香ちゃん以外居ます!」
香「分かったわ!ありがとう!」
プチっ!
香「もしもし、愛海ちゃん?」
愛海「はい!私は青奈とヘンゼルとグレーテルの4人でホテルに向かってます!あと20分後には着くかと・・・」
香「暗いから気を付けてね!」
愛海「はい!」
プチっ!
香「もしもし、薺?」
奈々「はい、薺ですけど、同好会所属時は奈々です!」
香「あなたは薺なのよね?」
奈々「はい、そうですよ!今、和さんと恵梨香さんと道に迷ってます!」
和「もう!何が近道何ですか!」
恵梨香「人が多いの嫌だって言ったのはのど子じゃん!」
香「無理せず、地図見れるなら、目的の方向に進めば知ってる道に抜けられるから!焦らずゆっくり帰ってきなさい!」
奈々「分かりました」
プチっ!
香「もしもし、田中?」
秀喜「あっ、先生!今、渚と歩と恵と一緒に湖の道を歩いているところです!人が多いのでもう少し掛かるかもしれません!」
香「焦らずゆっくり帰って来るのよ!男子だとしても夜道には気を付けて!」
秀喜「分かりました!」
プチっ!
香「もしもし、倉木さん?」
青香「先生!助けて下さい!」
香「どうしたのよ!青香さん?」
青香「お姉ちゃんが人込みに酔って疲れてもう歩けないそうです!」
エル「紫ちゃん、もつ少し頑張ってよ!」
紫「ムニャムニャ、もう歩けない・・・」
香「今、どこら辺?」
青香「大きな交差点が合って、あっ!大きなショッピングモールに橋が見えます!」
香「大方分かったわ!全員の無事が確認出来たら後で車で迎えに行くからそこの交差点の近くで待ってくれる?あっ、待つなら琵琶湖大橋の方向の反対側の道に立ってて!」
青香「分かりました!琵琶湖大橋の行く道の反対側の道ですね!」
香「ちなみにあなた達姉妹以外には?」
青香「エルさんだけです!」
香「分かったわ!」
プチっ!
香「零、全員の安否確認出来たら来るまで迎えに行く人が出たから行くわね!」
零「分かりました!」
香「あとは・・・」
葉月「もしもし」
香「もしもし、松下さん?」
葉月「はい!」
香「あなたは誰と一緒に行動してる?」
葉月「金先輩と子先輩と八姫です」
香「その4人ね!今どの辺に居る?」
葉月「そうですね・・・、まだ町中です!」
香「琵琶湖大橋の交差点には到達してない?」
葉月「はい、琵琶湖大橋はまだです!」
香「だったら、琵琶湖大橋の前の交差点に倉木さん姉妹達が居るから合流して!あとで車で迎えに行くから!」
葉月「分かりました!ありがとうございます!」
プチっ!
香「もしもし!」
杏「星田先生!」
香「夢原さん!今誰とどこに居る?」
杏「愛ちゃんと明ちゃんと一緒に居るのですが、どこでしょう?」
香「迷ったのね、携帯のアプリで地図出せないの?」
杏「それが充電が・・・」
香「分かったわ、お金に余裕があるなら近くのホテルで泊まって良いわよ!」
杏「すみません」
香「知らない町の夜道はあまり動かない方が得策だわ!気を付けて!」
杏「はい!ありがとうございます」
プチっ
香「もしもし!」
町子「もしもし!」
香「田畑さん?誰と居る?」
町子「理珠さんとです!」
香「他には?八期と芹に会わなかった?」
町子「会ってませんね!」
香「分かったわ、あなたはそのまま真っ直ぐホテルに帰るのよ!」
町子「分かりました!」
香「ダメだわ、八期は携帯持ってないし、芹は反応がない!2人は真面目だから大丈夫だと思うけど・・・、琵琶湖大橋で待つメンバーを迎えに行きますか!」
希「やっと着いた!」
香「希!他の子が帰ってくるか見張っといて!」
希「わ、分かりました!」
一方その頃
八期「みんなどこ行ったんだ?バラバラに行動してたし、先生も見当たらない!とりあえず帰ろうか!」
女児・キョロキョロキョロキョロ・・・
八期『あの子、親とはぐれたのかな?
ダメだ!迷子に近付くのはNG!まずは周囲を見渡して取り乱してる大人を見付けないと!』
しかし
八期「居なさそうだな・・・、仕方ない・・・」
スタスタ、スットン
八期「どうしたの?大丈夫?(適度な距離を取って)」
女児「・・・」
八期「お母さんは、あの人かな?」
女児・フルフル
八期「もしかして、お父さんはあの人?」
女児・フルフル
八期「誰と来たのかな?」
女児「お母さんとお姉ちゃん」
八期「お姉ちゃんはどれくらいの大きさ?」
女児「私と同じ」
八期「『これは双子だな、もしくはそこまで年は離れてない』お母さんはどんな格好してた?」
女児「・・・」
八期「ズボンを履いてた?それとも浴衣だった?」
女児「長かった」
八期「じゃあ、あの人かな?」
女児「違う!」
八期「う~ん・・・『この近くに交番はって言ってもそれが分からないし・・・』」
女児「ううっ・・・」
八期「ああっ!『ネガティブじゃなくてポジティブな言葉を!』大丈夫!お母さんもお姉ちゃんもきっと君を探してるよ!」
女児「本当?」
八期「うん、絶好近くで探してる筈だからもう少ししたら絶対会えるよ!」
数分後
女児「お母さんもお姉ちゃんも全然来ない!」
八期「夜だから場所が悪いな・・・、そうだ!君!歩ける?」
女児「うん!」
八期「あっちの信号機のところまで歩こうか!きっとお母さんが居るかもしれないよ!」
女児「本当?」
八期「兎に角行ってみよう!『子供にはなるべく触らず・・・』」
信号機の前
八期「よし、ここなら大きな交差点で車通りも多いから明るくて目立つだろう!」
女児「ママ!」
八期「あっ!あれはガソリンスタンド!あれならもっと明るいし、店員さんも居るから安心じゃん!」
女児「ママ居ない!」
八期「もしかしたらあっちのガソリンスタンドに居るかもしれないよ?」
女児「本当!」
タッタカッタ!
八期「走ると危ないよ!」
ガソリンスタンド
店員「コラコラ、車が通って危ないよ!」
女児「ママ!」
八期「すみません、この子迷子のようで・・・」
店員「そうなんですか?じゃあ私も一緒に見張りますよ!一応警察にも電話しておきますね!」
八期「宜しくお願いします」
数十分後
母親「舞!」
舞「ママ!良かった!無事で!」
店員「この方が見つけて下さって・・・」
舞の母親「なんてお礼を言ったら・・・、本当にありがとうございました!」
八期「いいえ、(初めて感謝されたな)無事でなによりです!」
舞の母親「これ少ないですが・・・」←10万円を差し出す
八期「ええっ!なんかすみません!」
舞の母親「ほんの気持ちです!」
八期「十分です!」
舞「お兄ちゃんバイバイ!」
八期「バイバイ!元気でね!もう迷子になったらダメだよ!」
芹「八期!?」
八期「芹?」
芹「あんたこんなところで何やってるの?」
八期「迷子の見送り!」
芹「ちゃんと出来たの?」
八期「出来てたら今頃パトカー来てるって!それで芹は?」
芹「ハハハ、実は・・・」
道中
八期「お前も迷子!」
芹「知らない土地だし、暗いからここがどこだか分からないのよ!」
八期「携帯は?」
芹「電池切れ!あっ!」
八期「大丈夫?」
芹「慣れない草履で来たから、靴擦れしたのよね!」
八期「ガソリンスタンドの人に聞いた地図見ても10キロ以上は歩くからな・・・、ほら!」
芹「えっ?」
八期「足痛いんだろ?おんぶして帰るよ!」
芹「い、良いわよ!」
八期「何恥ずかしがってんだよ!」
芹「だって、当たるでしょ!あんたの背中に!」
八期「何が?」
芹「『そうだ!コイツは胸に興味無いんだ!そうでなくても気にならない筈!』それにほら、私って重いでしょ!」
八期「自分で言うんだ!」
芹「食べ歩きで食べ過ぎてお腹出まくってるって、何言わせるのよ!」
八期「自分で言ったんだろ!」
芹「ううっ、それにあんた非力の癖に!」
八期「抱っこは無理でもおんぶならある程度は・・・」
芹「おんぶでも無理よ!まだ10キロ以上もあるのよ!あんたが私オブって歩いたら朝に成ってもホテルに着かないわよ!」
八期「そうか?」
芹「それに、30キロのお米を10キロの道のりを持ちながら歩ける?」
八期「確かに無理だな!」
芹「『これなら良いんだ』分かった?物理的に無理だから!」
八期「じゃあ、どうするの?病院も閉まってるし・・・」
芹「あれ・・・」
八期「あっ!」
2人が見たものとは?
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