二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.195 )
- 日時: 2022/05/05 22:41
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
193話・最悪なスキー林間・・・⑥
お風呂の時間
八期「はあ~!お風呂は1人の方が良いや!賑やかじゃないけど、見るのも見られるのも嫌だし!今度はサウナ入ろう!」
サウナ
八期「やっぱり熱いな!ん?何であの人(女の人)何で男湯に?あっ、こっち来る!隠れろ」←ドアの影に隠れる
女性従業員「よし、誰も居ない!」
数分後
八期「ふー、帰ったもう一度お風呂入って上がろうかな」
ちゃぽん
がらがら
八期「誰か入ってきた、先生かな?」
歩「うわあ、広いな!まだ、誰も入ってないから当たり前か!」
八期「あっ、歩か!歩は元々男だから、そうだよね外湯にでも行くか!」
歩「皆、早く早く!」
零「へー、こっちはこうなってるんだ」
葉月「まずは体から洗えよ!」
零「勿論だよ!」
芹「ねえ、今男子の声が聞こえなかった?」
葉月「な訳無いだろ!さっき従業員さんが誰も居ないか確認してたし!」
芹「ん?」←振り向く
零「どうかしたの?」
芹「ねえ、私達以外に誰か居るわ!」
零「えっ?」
葉月「ああ、さっき引戸の音がした!誰かが通ったに違いない!」
歩「気のせいだよ!」
女子達「わあ!」
栞「はい、走らない!走らない!まずは体を先に洗ってね!」
真中「今日は心配無いよね?彩也?」
彩也「安心しなよ美穂」
畑中「そうよ男子はほとんど帰ったし!ねえ?三緒」
三緒「それに尚、従業員さんだって確認してるし!」
美穂「じゃあ、体洗い終わったら外湯ね?杏も一緒に行こう!」
杏「うん、分かった!夢ちゃんもどう?」
夢「いいね!」
彩也「ねえ、明も行こうよ!」
明「勿論行く行く!」
がらがら
外湯
美穂「意外と多いね!」
明「冬だから寒い!」
彩也「早く温まらないと凍えちゃう!」
八期「誰か来た!えっ女子達?何で!取り敢えず後ろ向いとけば・・・」
夢「あれ?私達よりも先に入ってる人が居るよ!」
杏「本当だ!」
明「たしか、うちの学校の生徒しか居なかったはずだよね?誰だろう?」
夢「ねえねえ、君気持ちいい?」
八期「・・・」
夢「湯加減どうかな?」
明「普通に入ってるから丁度良いんじゃない?」ちゃぽん
杏「きっと、人付き合いとか慣れてない子なんだよ!」ちゃぽん
八期←図星なので、言い返せない
八期(はあ~、早く出ていってくれないかな?そもそも何で居るんだよ!)
ちゃぽん
夢「ああ~、極楽、極楽!」
明「風呂は命の洗濯だね!」
杏「ねえ、君顔赤いけど大丈夫?のぼせてない?」
八期「・・・(ダメだ、手を出しては、まだ何もされてないし、言われてない・・・)」
彩也「そっち人気ね!」
三緒「私達も入る!」
明「ちょっと、ちょっと!満員だよ!」
夢「私達が出るね!」
杏「ねえあなたも一緒に・・・」
後ろ向きで後退りして、枠に向かって歩く八期
八期(まだ、バレてない、バレてない、そろそろ入るのも限界!行けるか?行けるか?)
美穂「えっ!キャーーー!男子よ!」
全員「えっ?」
美穂「そいつ男子よ!」
八期(畜生、無理だって!何なんだよ!)
明「嘘!」
夢「杏!その子から下がって!」
杏「えっ!待って!決めつけるのは早くない?」
美穂「何言ってるの!そいつは変態よ!わかる変態!」
八期「うるせー!」
ボン!
美穂「キャー!何するのよ!」
八期「黙れ!黙れ、黙れ、黙れ!」ボン!ボン!ボン!ボン!
バシャン!
女子達「キャーーー!」
八期「うるせー!黙れ!」
美穂「来ないで!来ないでよ!」
八期「うるせー!許さん!」
美穂「はあ?!」
尚「美穂、大丈夫って!お前は!何でこんなとこに入るのよ変態!」
八期「ああ?!何だって!」ボン!
尚「キャーーー!助けて!」
八期「待てや!」ボン!ボン!ボン!
がらがら
栞「そこまでよ!」
八期「うるさい!」ボン!
栞「コラ!石を投げるの止めなさい!危ないでしょう!」
八期「黙れ!」
栞「なんですって!」
杏「先生!八期君がここに入るのは訳があると思うんです!これ以上彼を爆発させないで!」
夢「何言ってるの!杏?アイツは覗きを・・・」
ボン!
夢「キャー!」
栞「コラ!止めなさい!」
八期「うるさい!ここは男湯だろ!お前らが間違ったんだ!」
栞「違うわ!ここは女湯よ!」
八期「嘘付け!」ドン!
栞「おっと、とっとっと、嗚呼!」バシャーン!
明「栞先生!」
がらがら
八期「誰が変態だ!」パン!パン!パン!←今度は桶を投げる
女子達「キャーーー!」←取り敢えず脱衣場に逃げる
八期「おら!」パン!パン!
がらがら
ピー!
香「全員ストップ!」
八期「うるさい!」
香「八期、私はあなたに危害を加えることも、あなたを罰することはしないから!」←八期を抱きながら
八期「ああーん、ああーん、あん、あーん!ああっ・・・」
香「あんたは覗きなんて犯罪しないもんね?」
夢「そうとは言えないのでは?」
美穂「そうよ!」
尚「そうだ!現にこの女湯に堂々と居るじゃない!」
栞「そうです!先生、自分の生徒だからと言って贔屓しないで下さい!」
杏「そうと言えるよ!」
夢「杏?」
杏「夢ちゃんは何を見てたの?」
夢「えっ?」
杏「あの、星田先生、多分なんですけど、彼に男湯と女湯が入れ替わることが伝わっていなかったのではないでしょうか?」
香「ええっ、夢原さん私もそう思うわ!」
零「私もそう思う!」
夢「でも、それは聞いてない彼が・・・」
香「私達が聞いたのは今日初めて!しかも八期は一旦男子の部屋から自分の荷物を取りに行っていて、その時間で私達も初めて知ったの!間もなく男湯と女湯を入れ替えることを!その放送を前に彼がここに入っていたらどうかしら?」
栞「でも、従業員さんが調べてましたよ!」
零「どこかに隠れてたとしたら、どうでしょうか?」
栞「隠れる?何で隠れるのよ!むしろそれってそこに入り浸って・・・」
零「確認してたのが女性ならどうでしょうか?あの時、入っていたのはこのホテルの女将さんでしたから!きっと、恥ずかしくて出るに出られない状況で隠れてたんですよ!まさか男湯と女湯が入れ替わるための確認とは知らずね!」
杏「それに彼は私達が入って来ても私達の方を一切向きませんでした!それは私達見てはいけないと言う配慮を取ったと思うんです!」
明「確かに、あの行動は変態じゃなく紳士だったとあたしも思う!美穂達が勝手に騒いだだけでしょ!ずっと自分の足下見てたよ!」
香「取り敢えず、全員一旦出なさい!カーテン置いてるから!」
女子達「ええっ!」
香「文句言わない!」
栞「それだったら、彼1人移動させた方が早いよ!」
香「ここはもとい男湯なのよ!私達が間違ったんだから、間違った私達が出ないと!後、コイツは犯罪とか犯してないからね!」
その後
香「全く、どうしてくれるんですか!」
女将「も、申し訳ございません!私の確認不足で・・・」
香「そのせいで、うちの生徒が犯罪者のレッテル張られそうになったんですよ!一歩間違えれば彼の人生が終わるところだったんですよ!」
女将「本当に申し訳ございません!」
香「しかも、入れ替えなんてややこしいことするから!」
女将「分かりました、今後このようなことの無いように・・・」
香「彼に対するお詫び分かってますよね?」
女将「分かりました、ちゃんとお詫びします!」
その後
八期「あぁ、散々だった・・・」
がらがら
?「八期?」
八期「えっ?先生?何で?」
香「監視よ!溺れてないとかね?それにあんたと一緒なんて息子と一緒に入るようなもんよ!」
八期「・・・」
香「それより、いくら抵抗とはいえ、石を投げるのはどうかと思うわ!目でも失明させたらどうするの?」←タオル巻いてる
八期「だって、僕は悪くないもん!」
香「それはそうかもしれないけど・・・」
歩「でも、信じてくれる人は信じてくれるよ!」
八期「えっ?歩?」
零「あなたの行動を紳士的行動だって、気付いた人も居たじゃない!」
八期「零ちゃん!?何でここに?」
零「何よ!何回一緒に入ったと思ってるの?」
八期「家ではそうだけど・・・」
香「まあ、社会に出ると難しいけど、ここでは私達が絶対守ってあげるから!」
一方
芹「何で普通に入れるの?」
葉月「あり得ん!」
杏(私も行けば良かったかな、なーんて、恥ずかしい!)
夢「?」
その後八期は旅館側のお詫びとして温泉饅頭一年分を貰った。
- Re: ナンバーズ8 ( No.196 )
- 日時: 2022/06/03 23:34
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
194話・最悪なスキー林間・・・⑦
コロン!
栞「はい、お詫びよ!」
八期「やったー!」
香「貰ったんだからお礼言いなさい!」
八期「ありがとうございます」
栞「何でこんなところで余計な出費を・・・」
香「仕方ないでしょ!自分でやった事なんだから!」
栞「私はただ、注意しようと・・・」
香「見たままの状況で判断するから悪いのよ!ちゃんと落ち着いて相手の意見を聞いてから話を纏めないとああいう状況になるの!」
栞「香ちゃんは日常茶飯事だから分かるんだよ!」
香「そうでもないわ!これは理事長と松本先生から聞いた対処方と学校生活をするなかでの人間観察よ!」
一方の八期は・・・
八期「ハー、最悪な林間、録な思い出無いよ!」
いきなり目隠し
八期「えっ?何?」
?「落ち着きなさい!私達の言う通りにすれば何もしないわ!」
八期「殺さない?」
?「当たり前よ!取り敢えず私の手に導かれなさい!」
八期は何も分からないままとある部屋に案内された
?「さあ、目隠しを取って良いわ」
八期「えっ?何?」
?「私は芹姫守る回副会長の森田金よ!」
?「私は芹姫守る回会員の伊藤乃愛!」
?「同じく、会員の小林日向!」
?「川畑会菜」
?「高木紗羅」
?「真鍋美緒」
?「髙井伊斗」
?「守山柚乃」
八期「それで何の用ですか?」
金「私達は芹姫が大好き!憧れの存在なの!」
八期「はあ・・・」
金「まず、あなたの芹姫の印象は?」
八期「最低な人間」
会員「はあ?どこが?」
八期「意地っ張りで、自分の非を認めない。後、自分だけの意見で入らないものを排除する行動とか!」
金「まあ、あんたからしたらそうね!(茨先輩から聞いてるのよね・・・)」
乃愛「では、質問を変えます!芹姫のスタイルについてどう思われますか?」
八期「スタイルって何?」
乃愛「体型ですよ!」
八期「よくわかんない!顔くらいしか見ないもん!」
日向「では、スリーサイズはどうですか?」
八期「スリーサイズって何?どこのサイズ?」
会員達・ズコーン!
会菜「身体の部分のサイズです!」
八期「んー?ちょっと高い印象で、軽そうかな?足は分からない!」
金「どこの事言ってる?」
八期「身長・体重・足のサイズ」
金「身体検査じゃないのよ!」
会菜「バスト、ウエスト、ヒップです!」
八期「えっ、どこ?」
金「そんなことも分からないのあんたは!?」
八期「そんなこと言われても・・・」
柚乃「バストは胸、ウエストはお腹、ヒップはお尻です!」
八期「それ言って何になるの?」
会員達・ズコーン!
金「調子狂うわね・・・」
乃愛「予想以上に無知と言うか・・・」
日向「あんたそれでも男?!」
紗羅「あなたは女の子の理想の体型とか気にならない?」
八期「女の子は基本顔で決めるタイプです」
会員達「あっ、そう!」
八期「最終的には性格だけど・・・」
会員達「まあ、普通・・・」
美緒「単刀直入に聞くわ!大きいおっぱいと小さいおっぱい、どっちが好き?」
八期「小さい方!」←赤面しながら
会員達「即答!?」
伊斗「じゃあ、大きいお尻と小さいお尻だったら?」
八期「小さい方!」
柚乃「お腹は?」
八期「小さい方!」
柚乃「きゅっきゅっきゅっ!って、あんたは幼児体型が好きなの?」
八期「何で?」
柚乃「こっちが聞いてるのよ!」
八期「体型だったら普通の人が良いなあ、仰天ニュースに出てくる人じゃなく・・・」
美緒「じゃあカップ数はどれくらいが良い?」
八期「何のカップ?」
美緒「それくらい分かるでしょ!」
八期「何もないのにどうやって分かるのさ!」
美緒「何の話してる?」
八期「えっ?カップだからコップの話じゃないの?」
会員(ピュア!)
美緒「おっぱいのサイズよ!」
八期「?」←赤面しながら呆れてる
美緒「A、B、C、D、Eとあるでしょ!どれが良い?」
八期「B!」
会員達(こいつ貧乳好き?)
美緒「理由は?やっぱり少しおっぱいは合った方が良いから?」
八期「Bって文字が好きだから!」
会員達(カップじゃないんかい!)ズコーン!
美緒「どういう理由で?」
八期「Bって8って数字に近くない?」
会員達(サイズじゃないんかい!)
金「もう良いわ!芹のこと好き?」
八期「その質問が嫌い!」
金「何でよ!」
八期「好きと言えばからかわれるし、嫌いと言えば言いふらされて、気まずい空気になるし・・・」
金「じゃあ、草芹を人としてどう思ってる?」
八期「う~ん、勉強は器用にこなせるけど、人付き合いは不器用、後意外とリーダーシップは持ってない」
金「まあ、そうね、いや、リーダーシップは・・・」
八期「合ったら、理不尽に部を潰さない」
金「ああ、ってそれリーダーシップ関係無い!」
乃愛「今の状況は好きか嫌いかで言うと?」
八期「嫌いが強い、と言うかああ言うタイプは苦手」
金「成る程・・・」
会菜「そう言えばこの部屋暑くないですか?」
八期「いや、冬だよ!そんな寒い訳・・・」
乃愛「ちょっと、暖房効きすぎじゃない?」
紗羅「脱いじゃお、脱いじゃお!」
八期「何やってんの?」
伊斗「興奮してきた?」
柚乃「男子ってこういうとこあるからね!」
八期「バカじゃないの?」
バン!
香「こんなところに居た!もうすぐ消灯時間よって何やってんの!」
八期「あっ、この人・・・」
金「すみません、私達が勝手に連れ込んだんです!」
日向「彼を責めないで下さい!」
香「だろうと思うわ!」
紗羅「分かるんですか?」
香「自分の意志でここに来たなら第一声は謝罪だもの!さあ八期、早く戻りなさい」
八期「分かりました」
香「あなた達も八期をたぶらかさない!まあ、正直に名乗ったから大目に見るけど、嘘付いてたらあなた達が強制送還だったんだから!」
金「すみませんでした!」
消灯
葉月(理性を保ち、体型で好みを決めない誠実な紳士っと!じゃあ、お風呂の時も自分の意志じゃないってことか!こいつ本当に男なのか?まあ、いっか!それよりまさか私が聞いてたなんて思ってなかっただろう!さあ、寝よう!)
こうして最悪なスキー林間は終わった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.197 )
- 日時: 2022/08/16 22:29
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
195話・ライオンとネズミ
ある日の事
子がお出掛け
子「ん?あっ、あんなところに!」
お婆さん「よいしょ!よいしょ!」
子「すみません、手伝いましょうか?」
お婆さん「えっ?重いわよ?」
子「大丈夫ですよ!これくらい・・・、んん!(重!)」
お婆さん「あまり無理しなくて良いわよ!」
子「いえ、自分で言ったのにこんなところでへこたれてたら女が廃ります!」
お婆さん「ありがとう、でも無理はしなくて良いわよ」
子「だ、だ、大丈夫で、で、・・・」
?「ほら、よっと!」
子「えっ?」
?「お婆ちゃんまた、こんなに沢山買って・・・」
お婆さん「獅守君、いつもすまないね・・・」
子「お知り合いですか?」
お婆さん「近所に住む男の子でね、いつも困ってる私達老人や子持ちのお母さんとかを助けてくれてね、優しい子だよ!」
獅守「たく、俺ん家の裏に住んでんだから、頼めば代わりに行ってあげるってのに!つうか買いすぎ!冬籠もりかよ!」
お婆さん「出来るのであれば自分の事位は自分でしたい老人もいるのさ!まだまだ衰えてなんかいないよ!」
お婆さんの家に到着
お婆さん「2人共ありがとうね、これあげる!」
子「ありがとうございます!」←飴を貰う
獅守「いつも、良い!って言ってるのに!」
お婆さん「貰えるもんは貰っときなさいよ!婆ちゃんの気持ちよ!」
子「失礼します、サヨナラ!」
お婆さん「サヨナラ!」
獅守「つうか、お前誰?」
子「私?私は麦田子だけど・・・」
獅守「名前聞いた訳じゃないし、出来もしねえのに女がでしゃばってんじゃねーぞ!」
子「何?その言い方!これでも私あなたより年上よ!口の利き方がなってないわね!」
獅守「力仕事ってのはな男の仕事なんだよ!お前みたいな力の無い女なんてただの足手まといなんだよ!」
子「何ですって!」
獅守「実際そうじゃねーか!結局軽いもので誤魔化して、最初からやるな!ああいうのはな男の仕事だ!世の中男の力さへあれば余裕なんだよ!女のお前は引っ込んでろ!」
子「そんなこと無い!人助けに男も女も関係無い!そりゃ、男の子が頼りになることが多くても、女の子にだって役に立つことだってあるんだから!」
獅守「はあ?女が役に立つ?お前世の中甘く見るなよ!世の中男の力でなんとかなるんだよ!女なんて家で家事でもこなしときゃ十分だよ!じゃあな!」
次の日
子「ってことがあったの!酷くない?」
女性陣「酷い!」
八期「何も言えない」
芹「どういう意味よ!」
希「自分は非力で役に立たない、けど家事は料理と掃除以外なら出来るけど・・・、って言いたいのよ!」
青奈「真逆かい!」
愛海「でも、腹立つわねその男子!」
八期「名前、なんて言うの?」
子「獅守だったかな?」
希「ああ、仲村羊子ちゃんとこの獅子の獅に守るって書く名前の子ね!」
平江「獅子?」
結「ライオンの事よ!」
八期「ってことはライオンとネズミ?」
町子「リアルお伽話!」
子「いや、確かに私の子はネズミだけど・・・」
青奈「確か、あれよね!こう言うの何って言うんだっけ?」
芹「男尊女卑ですよね!」
青奈「ああ、そうそう!」
愛海「許せない!」
香「ほっときなさい、そのうち彼に天罰が下るわ!」
零「そうなんですか、先生?」
香「そうよ!女を甘く見てるとそのうち痛い目に遭うから!でも、それで見捨てるようなことはしないようにね麦田さん?」
子「はい、分かりました」
数日後
獅守がお出掛け
女性「すみません!すみません!」
獅守「あっ、どうかされました?」
女性「すみません、助けて下さい!」
獅守「どうしました?」
女性「実は袴の帯がほどけて、結んでくれませんか?」
獅守「分かりました!」
数分後
獅守「これで、どうだ!」
ほどける
獅守「あれ?上手くいかない・・・、何でだ?」
女性「あの、そろそろしないと時間が・・・」
獅守「ああ、すみません!もう少し、もう少し待って!(ああ、もう何で出来ないんだよ!紐を結ぶのと同じじゃねーのか?ああん?)」
とんとん
獅守「ん?」
子「貸しなさい!」
獅守「えっ?」
子「きつくありませんか?」
女性「大丈夫です!」
2分後
子「はい、どうですか?」
女性「ありがとうございました!これで間に合います!」
子「どういたしまして」
獅守「おい、何で?何で?ただ帯を結ぶだけなのに、お前は出来たんだよ!」
子「ただ、帯を結ぶだけ?これだから男子は・・・」
獅守「はあ?」
子「あんた袴って着る?」
獅守「着ねーよ!第一初めて見たよ!」
子「はあ、袴も着ないあんたが袴の帯を結ぶなんて100年早い!」
獅守「えっ?」
子「袴って男と女どっちが着てる人が多い?」
獅守「女じゃねーの?」
子「今なんて言った?」
獅守「だから、女だって!」
子「そう!袴は女の子がお洒落で着ていくことが多い!つまり逆に言うと・・・」
獅守「逆に言うと?」
子「袴の着方に詳しい!つまり帯の結び方も分かるってことなのよ!」
獅守「えっ?」
子「あんたは何も分からずに、ただただ見様見真似で結べなかったでしょ!でも私はすぐに結べた!袴の帯の結び方はね、女の子の方が詳しいのよ!」
獅守「ウウッ・・・」
子「あんたこの前、私になんて言ったっけ?『世の中男の力さへあれば余裕』って言ってたわよね?」
獅守「すみませんでした!俺が間違ってました!世の中を甘く見てたのは俺でした!」
子「言ったでしょ!男の子に出来ることもあれば、女の子にも出来ることがあるって!」
こうして小さなライオンは大きなネズミに謝ったとさ!
めでたしめでたし!はい、おしまい!
- Re: ナンバーズ8 ( No.198 )
- 日時: 2022/05/17 21:16
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
196話・鶴達のお母さん(前編)
ピンポーン
楓花「八期、出てくれる?」
八期「は~い」
玄関
ガチャン
八期「は~い!」
弁護士「すみません、弁護士の田中と申します、こちらに大西鶴さんはいらっしゃいますか?」
八期「そんな人は居ません」
弁護士「えっ?そうですか、分かりました」
夕方
ピンポーン
八期「はい」
田中弁護士「こちらに大西鶴さんは?」
八期「だから、そんな人は居ません!」
夜
ピンポーン
田中弁護士「こちらに大西鶴さんは?」
八期「何度も言いますが、そんな人居ません!」
次の日
ピンポーン
田中弁護士「すみません、大西鶴さんは?」
八期「何回来るんですか?居ないものはいないんですよ!」
?「嘘付け!この家に私の娘が居るって知ってるのよ!」
楓花「何?どうしたの?」
八期「お母さん、大西鶴さんなんて居ないよね?」
楓花「確かに居ないわよ!」
?「そんなはず無いわ!ちゃんと調べて来たわ!」
八期「ここに居るのは大西じゃなくて岡田だよね?」
?「岡田でも誰でも良いから!鶴が居るんでしょ!」
楓花「失礼ですが、どちら様ですか?」
田中弁護士「私弁護士の田中と申します!彼女は私の依頼人の大西さんと言う方でして・・・」
?「大西成海よ!取り敢えず鶴を連れてきなさい!」
グレーテル「げっ!奴が来た!」
二「奴って誰だ?」
一「誰?あの女の人」
ヘンゼル「誰が来たって?ヤバ!」
一「どうしたのよ?」
グレーテル「アイツは俺らのお袋なんだよ!」
二「ああ、見つかったんだ!」
ヘンゼル「そういう事じゃない!アイツ俺らに録な食事一つ与え無いわ、俺らを森に連れて行って、『私はもっと奥で探してくる』とか言って置き去りにした奴なんだぞ!」
一「まさにヘンゼルとグレーテル」
二「その後どうなったんだっけ?」
グレーテル「森はなんとか抜けたけど、お菓子工場の入口の試食お菓子に引っ掛かって、強制労働、俺らの他にも沢山の子供が居たぞ!まあ、俺が女社長を釜戸に掘り込んで殺したけどな!」
ヘンゼル「見つかったら、お前捕まるな!」
一「大丈夫よ、正当防衛、最悪情状酌量で牢屋は無いわ!」
グレーテル「取り敢えず、俺はあんな奴の場所に帰りたくはない!」
ヘンゼル「右に同じく」
リビング
楓花「鶴ちゃん、あなたのお母さんと名乗る人が来てるけど?」
鶴「私のお母さん?私のお母さんは妹達を捨てた罪悪感で顔を見せたくないと言ってました!そんな人がわざわざ自分から顔を見せるなんてあり得ません!」
楓花「取り敢えず、来て!弁護士さんまで来てるの!」
鶴「弁護士?すみません、理さんに電話お願いして良いですか?」
楓花「そうね、分かったわ!」
玄関
成海「鶴!久し振りね!元気にしてた?」
二「これが鶴ちゃんのお母さん?」
鶴「違うわよ!こんな人知らない!」
成海「何を言うの!初めまして、私が鶴の母の大西成海です!」
鶴「嘘つき!私あなたみたいなおばさん知らない!しかも何が久し振りよ!こっちがどれだけ苦しい生活してたのか知らない癖に!」
成海「まあ、酷い!実の親をおばさん呼ばわりなんて!あっ、ヘンゼル、グレーテル!久し振り!元気だった?」
八期「ヘンゼルとグレーテルのお母さん?」
グレーテル「まあ、その通りだ」
ヘンゼル「正直、顔も合わせたくない!」
八期「ドイツ人じゃないの?」
成海「いえ、私生まれも育ちも日本です!ただ、高校生の時にドイツに留学、そのまま移住したため、国籍がドイツなのです!」
八期「国籍?」
楓花「とある外国に1年以上住めばその国の国籍に変えれるのよ」
八期「へー」
鶴「ああ、思い出しました!」
成海「思い出してくれたのね?」
鶴「私達に録な食事一つ与えず、お金が無い程貧乏だからってこの2人を森に捨てた最低なおばさんだってことを!」
八期「ヘンゼルとグレーテル!」
二「それ、さっき俺が言った!」
グレーテル「お前には1回俺らの過去話しただろ!」
成海「あの時は悪かったわよ!でも、お母さんは心を改めてあなた達ともう一度暮らすことにしたの!さあ、一緒に行きましょう!」
鶴「嫌です!そもそも、お金は?私達ってことは、ヘンゼルとグレーテルの他にもゼロとフリーだってあなたの捨て子ですよ!」
成海「勿論、あの子達も連れて帰るわ!」
鶴「普通に考えて、あなたが子育て出きる程の持ち合わせを持ってるとは思えないのですが?」
田中弁護士「実はその事で来たんだよ!」
鶴「はあ?養育費の事?もしかして生活手当てとかでも入ったの?」
成海「生活手当てどころじゃないわよ!」
田中弁護士「実は君のお父さんの遺産が見つかってね!」
鶴「はあ?あのバカ親父に遺産?あり得ないわ!」
田中弁護士「そんな大した物じゃないんだけど、君のかつて住んでた家後にお父さんの預金通帳と遺言書が合ってね、それでまずは遺言書を読んでくれる?」
鶴「えっ?『遺言 愛する娘鶴へ
この遺言を読んでるとき私はこの世に居ないでしょう。小さいお前には不自由な生活をさせてごめんなさい。私はお前に何も出来なかった。なので、罪滅ぼしになるかは分からないけど、これは宝くじで当てた十億円です。』10億円?『この10億円を預金通帳に入れて保管しています。君が二十歳に成っていたら全額渡します。あなたの未来の為に自由に使って下さい。ただし万が一君がまだ成人していなかった時は君のお母さんに保護責任者として預けてもらいます。お金はお母さんに預けて相談して使って下さい。』?」
成海「この遺言書がかつての家のタンスの中から出てきたわ!間違いなくあの人の字よ!」
鶴「それで何が言いたいのですか?」
田中弁護士「君のお母さんはこの人だよね?遺言には君がまだ二十歳に成っていなかった時、お金はお母さんに預けると書いてあったから、条件が君が居ないと成立しなかったから、私もお母さんも君の事をずっと探してたんだよ!」
鶴「あの、こんな人私の親じゃありません!」
田中弁護士「確かに、お母さんにされた仕打ちはトラウマかもしれないけど・・・」
鶴「だから、この人は私のお母さんなんかじゃありません!この人は嘘付いてます!」
田中弁護士「ええっ?!」
成海「何言ってるのよ!私があなたのお母さん・・・」
理「すみません、私岡田鶴の伯母の岡田理なんですが・・・」
田中弁護士「えっ?」
理「妹の旦那がどうされたんですか?」
成海「妹の旦那?」
鶴「こちらは私の実の母の姉の岡田理さんです!それにあなたが遺産なんか貰える訳無いじゃないですか!」
成海「はあ?どういう意味よ!」
鶴「さっき言ったじゃないですか!私のお母さんは別に居ます!あなたじゃありません!そもそも、あなたはバカ親父の愛人でしょ!」
成海「だ、誰が愛人よ!そもそもあなたの言う母親が本当にあなたと親子かなんて・・・」
理「私、妹のDNA持ってますよ!彼女のDNAと合わせれば、親子と証明出来ます!」
成海「はあ?そもそも生きてるかどうかなんて・・・」
理「妹は生きてます!今は仕事中で手が離せないので呼んでませんが・・・」
成海「とはいえ、あなたの事を捨てたんでしょ!」
鶴「あなたに言われたくはありません!それに私は母に捨てられてません!私は父に引き取られ、捨てたのはあなたです!母はちゃんと私に愛情を注いでましたから!」
成海「でも、遺言書を見なさい!」
鶴「なんですか?」
成海「ここにはあんたの母親と書いてあるの!それに、この遺言書は私の住んでた前の家から見つかったのだから、私を意味するのよ!」
鶴「そうとは限りません!私が生まれた直後に書いたかもしれないじゃないですか!」
田中弁護士「それは無いよ!10億円の入金日を見ると、宝くじ当たったのは君が生まれて8年後だったから・・・」
成海「ほら、見なさい!だから、この10億円は私が預かることになるの!」
鶴「でも、前妻の母の事を書いたかもしれないじゃないですか!私の母親はあなたじゃない!今もひっそりと暮らして見守ってる、私を産んでくれた母親です!」
成海「世の中血の繋がりだけじゃないのよ!戸籍状遺言が書かれてた日は私と暮らしてた日よ!戸籍が何より私があなたの母親となる証拠よ!」
鶴「では、仮に聞きます!」
成海「何よ?」
鶴「仮にあなたが10億円を手に入れたら何に使い、どんな生活、何人で暮らすのかを教えて下さい」
成海「そんなの6人の子供達の養育費にして仲良く暮らすわよ!」
鶴「ほう、6人とは誰の事ですか?」
成海「まず、鶴、ヘンゼル、グレーテル、ゼロとフリー・・・」
鶴「1人足りませんが?」
成海「帰ったら、1人娘が居るのよ!その子も含めてよ!」
鶴「そんな生活私は嫌です!」
成海「はあ?」
鶴「言ってませんでしたが、私には可愛い弟妹が4人居ます!」
成海「弟妹が4人?」
鶴「零、有?愛と泉連れてきて!」
零「お姉ちゃん何?」
有「連れてきたよ!」
鶴「これが私の実の弟妹です!私の弟妹達も含めるなら考えてあげても良いですよ」
成海「何でよ!何で関係無い子まで育てなきゃ行けないのよ!これじゃ10億円なんてすぐになくなるわ!あなただけで十分よ!」
鶴「なら、私は行きません!私は実の弟妹と一緒に暮らしたいので!」
零「お姉ちゃんと離れるのヤダ!」
有「僕もお姉ちゃんとずっと一緒!」
理「ええっ、うん、わかった!ありがとう」
鶴「どうでした?」
理「私の妹は一緒に暮らすのは難しいけど、養育費位なら全員分払うって言ってるわ!」
鶴「ですので、私はあなたみたいな義母ではなく実のお母さんが私のお母さんなんで!」
成海「はあ?」
鶴「私はあなたを母とは認めません!バカ親父の遺産もあなたになんか1円たりとも渡しません!」
成海「良いわ、なら裁判で勝負しましょう!」
鶴「分かりました、良いですよね理さん?」
理「えっ?」
鶴「理さん?」
理「分かったわ、必ず妹を説得して裁判に出席させるわ!たとえダメ男の金でも、妹と姪達のお金なら私だってあなたになんか渡したくないわ!その勝負受けて立つ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.199 )
- 日時: 2022/05/17 21:17
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
197話・鶴達のお母さん(中編)
理事長室
トントントン
ガチャン
?「失礼します」
理「来たわね」
妹「お姉ちゃん、何の用?」
理「あんたの旦那覚えてる?」
妹「あの人ならもうこの世に居ないよ」
理「そういう事じゃないの!昨日、松本先生の所にアイツの愛人と弁護士が来て、アイツが隠してた遺産が見つかったのよ!」
妹「ええっ?あの人の遺産!?」
理「どうやら生前に買った宝くじを換金した後、娘の養育費は足しに成るように隠してたそうよ!それを愛人が見つけたそうだけど、遺言の条件が娘の鶴なんだけど、彼女が未成年の時はあの子の母親が預かるって書いてあったの」
妹「宝くじが当選してた年は?」
理「鶴が生まれて8年後だから2027年よ」
妹「なら、私では無いわね」
理「でも、鶴はあなたを母親として認めたいそうよ!」
妹「えっ?」
理「更にこう言ってたわ!『バカ親父から遺産を貰うくらいなら、全額お腹を痛めて産んで自分に愛情を注いでくれたお母さんに全額渡す』って!」
妹「全額、私に?!」
理「娘があなたを母親だって認めたがってるのよ!その気持ちに答えなさいよ!このままだと、愛人に子供1人取られるわよ!」
妹「でも、こんな形で母親だって明かすなんて情けないわ!」
理「子供達と一緒に暮らしたくないの?」
妹「勿論、暮らしたいわよ!そのために今・・・」
理「私が居るじゃない!」
妹「お姉ちゃん・・・」
理「何でも協力する!だから、あなたは子供達へのありのままの気持ちを伝えなさい!」
妹「分かったわ!私のありのままの気持ちを・・・」
裁判所
一「私達も入られるんだ」
楓花「一応関係者ですもの」
八期「そう言えば、零ちゃん達のお母さんが裁判に出るんだよね?」
二「ってことはどんな人か、名前も分かるってことか!」
楓花「一応、プライバシーの都合でカーテンが掛かるけど、鶴ちゃん達は初めて対面する訳ね」
ガチャン
裁判官「これより開廷致します」
裁判は進み・・・
田中弁護士「原告に質問です!あなたは旦那さんがなくなれる前、どんな生活でしたか?」
成海「とても裕福と言うわけではなく、食べるものもほとんどありませんでした」
田中弁護士「子育てについては?」
成海「ほとんど長女の鶴に任せっきりでした」
理「鶴、これは?」
鶴「あんな冷静に言ってますが、やり方は酷かったですよ!ただ、言ってることは嘘ではありません」
鶴が証言台に立つ
田中弁護士「君のお母さんはどちらかな?」
鶴「お腹を痛めて生んでくれた母親です!」
田中弁護士「お名前は?」
鶴「5歳の時に父に引き取られたので分かりません!」
田中弁護士「お母さんとの思い出は?」
鶴「公園の遊具で遊んだ記憶があります!」
田中弁護士「では、この大西成海さんと言う方は2人目のお母さんと言うことで良いのかな?」
鶴「世間から見ればそうなんでしょう、私はこの人を最初から母親と思った事もなければ、義兄妹のヘンゼルとグレーテル達も姉弟と思ってませんよ」
田中弁護士「兄弟でなければ何かな?」
鶴「血が半分流れてるので、従姉弟です」
零「あの、伯母さん?」
理「・・・」
零「理さん?」
理「何?」
零「お母さん、裁判に出ますよね?」
理「ええ、勿論!出ないとあなた達の親って主張出来ないもの!ちゃんと説得してきたわ!」
有「じゃあ、いよいよお母さんに会えるんですね?お姉さん?」
理「ええ、直接は話せないけど、あなた達の前には必ず顔を出すわ!」
田中弁護士「ちなみにあなたにご兄弟は?」
鶴「弟が1人、妹が3人の5人姉弟です!まあ、最悪、弟妹達と一緒に暮らせるのなら大西おばさんに引き取られても良いかなという考えはありますが、出来れば実の親が良いです!なぜなら、このおばさんは私やヘンゼルとグレーテル達に酷い仕打ちをしてきたので・・・」
田中弁護士「その酷い仕打ちとは?」
鶴「録に食事を与えない、食料は自給自足、度重なる暴力と言う名の虐待を受けてきました!」
裁判官「原告側、それは本当ですか?」
成海「はい、その時の事は深く反省しております」
田中弁護士「では、あなたがお母さんだと言う人物はまず生きていますか?もし生きているのなら素性は分かっていますか?」
鶴「生きてることは確かですが、私は会っていません!ただ、妹が1度だけ会っています!それに母の認否は伯母が知っていて、その伯母は母に会っています!」
裁判官「裁判官から質問です!それはどういう事なのか具体的にお願いします」
鶴「伯母は母の姉にあたり、伯母は母の事が大好きで、小さい頃から甘やかしてたそうです。母は私を13の時に生んだそうですが、その時祖父母は勿論怒っていました。ですが、伯母だけは母の力に成ってたそうで、母が最初に相談したのも伯母だったそうです」
裁判官「分かりました、質問を終わります!続いて被告人尋問を行います!被告は証言台の前に!」
有(いよいよだ!)
鶴(理さんが近くに居るって言ってたってことは私達の誰かの身近な人)
零(私達の近くに居るって事は普通に考えて私達が関わった人の中に居る!誰だ?)
ガチャン
岡田姉弟(ええっ?!あの人は!)
裁判官「お名前をどうぞ!」
?「私の名は岡田栞です」
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