二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.410 )
- 日時: 2024/05/15 18:27
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
408話・天宮家祖母への説得(後編)
次の日
ブルル!
将輝「ここが小春ちゃんのお母さんの別荘!天宮邸だよ!」
SP「どちら様ですか?」
小春「娘を返し・・・」
八期「天宮さんに会わせてください!」
全員「えっ?」
芹「金を連れ戻しに来たんじゃないの?」
八期「僕は最初から天宮さんの話を聞きに来ただけ!お願いします!」
葉月「八期!」
SP「良いでしょう!ご案内します!」
八期「後は任せた!」
零「待って!」
希「私達も行かせて!」
SP「対談なら1人でよろしいのでは?」
希「この子発達障がいで長い話は苦手なの!」
零「それに、ちょっとしたことであなた方の主人に飛び込む可能性だってあるわ!その止め役として・・・」
SP「良いでしょう!分かりました!」
希「子、後は頼んだよ!」
零「愛海ちゃんそっちはお願いね!」
子「ええっ・・・」
愛海「分かってる!」
天宮邸
SP「しばらくお待ち下さい」
零「突っ掛かるのだけは止めてね!」
希「まずは相手の話を聞くことからね!」
八期「分かってる」
天宮祖母「失礼します!」
八期「こんにちわ、初めまして松本八期です!」
希「谷川希です!」
零「岡田零です!」
天宮祖母「今日は私に何の用ですか?これから孫の許嫁の為の準備があると言うのに急な用事と聞きましたので!」
八期「今日はあなたの教育論を聞きたくて来ました!」
天宮祖母「たったそれだけの事でこんな大勢?まさか、私の教育方針が間違っているとでも?」
八期「まだ、あなたの口からは言われてませんし、それを聞いて参考に出来るものがあればと希お姉ちゃんが!」
希「私はもう成人しましたし、それに教師を目指しておりますので、子供の躾とか参考に出来たら良いなあ・・・、と!」
天宮祖母「分かりました!良いでしょう!」
八期「それに、今回つれてきたメンバーはあなたが言う金さんの許嫁を向かえるにあたってのお手伝いとして、急な対談のお詫びとして連れてきました!」
天宮祖母「それは有り難いわね!人数は多い方が良いわ!それでは私の教育方針を言うわ!ズバリ親の言うことは絶対よ!」
八期「はあ?どういう事ですか?」
天宮祖母「子供とは未熟者なの!だからこそ、親である私達大人が子供を正しく育てるためにこれは良いけど、これはしてはいけないってことを伝えなきゃいけないの!そうしないと、不良に成ってこの先の人生を生きてられないわ!」
希「すみません、具体的にどんな感じなのか?もっと例えを踏まえて説明してもらいますか?」
天宮祖母「家の場合だと、代々日本舞踊と言うものを皆やってきたわ!そして親から子へ子から孫へと後世に伝えてきたわ!伝統と言うものはもしここで誰かが伝えなければ消えてなくなってしまうもの!それは乗り物だって同じ!運転する人間が居なくなれば、公共交通機関が使えなくなる!それが昨今のバス路線廃止よ!」
八期「そうですね」
天宮祖母「だからこそ、娘達には日本舞踊と言うものを後世に伝えて欲しい!この天宮家が繋いできた伝統を守って欲しい!」
八期「それがあなたの思う、子供への将来ですか?」
天宮祖母「勿論よ!あなたは私達みたいな家族ではないから、自由に決められるかもしれない!でも、私達みたいな貴族のような存在は、絶対伝統を後世に繋いでいく物なのよ!この家に生まれたのなら、日本舞踊の跡取りとして学んで、後世に伝えて貰わないと!」
八期「では、次は教育についてです!」
天宮祖母「そんなもの、缶詰でもいいからやらせるわ!学生の本文は勉強!ゲームや友達も部活も一切いらない!むしろそれこそ無駄な時間よ!そんな暇があるなら勉強に使って欲しいわ!」
零「あの、ずっと煮詰めるのは悪影響では?」
天宮祖母「休憩なんか、お風呂とか食事の時間で十分よ!なんたって各々30分もあるのよ!」
希「寝る時間は?」
天宮祖母「それは私が作ったテストで良い点数取るまでないわ!缶詰めでやらないとサボる可能性もあるしね!」
八期「日本舞踊の練習があると聞きましたが?」
天宮祖母「平日は夕方の2時間程、休みの日は朝と昼に分けて、夕方から勉強の時間よ!」
八期「最後に、恋愛とか、結婚については?」
天宮祖母「結婚相手なんて、恋愛してる時間が勿体無いわ!それに最近は結婚詐欺とか、DVなんて聞くし、そうでなくても仕事をマトモにしない録でもない男と結婚してみなさいよ!それこそ不自由すぎるわ!
そんなことに成るなら私の連れてくるお金持ちのお坊ちゃんと結婚すれば良いのよ!これで将来は安定よ!何不自由無く過ごせて、日本舞踊の練習だけに集中すれば良いのよ!子供が出来たら私がいくらでも世話をしてあげるんだから!」
八期「そうですか、分かりました!」
天宮祖母「どうですか?参考に成りましたか?」
八期「いえ、反面教師にした方が良いなと思いました!」
天宮祖母「なんですって!」
八期「この鉄頭!」
天宮祖母「だ、誰が!人生の先輩に向かって、て、鉄頭だなんて、なんて失礼な!」
八期「あんたの頭なんて石超えて鉄だよ!あんたの脳は鉄の塊で出来てるんだよ!」
天宮祖母「もう一度言ってみなさい!私が鍛え直してやるわ!」
八期「ああ、言ってやるよ!この、古い考えしか持てない鉄頭!あんた何時代の人間だ!スパルタ教育って昭和の部活動か!子供の結婚相手を勝手に決めるなんて戦国時代か!この人の自由を奪う暴君権力者め!」
パチン!
天宮祖母「なんですって!私の教育の何が悪いって言うの!」
八期「そりゃ、本当に頭悪い人間には缶詰め状態は最終手段!ゲームも部活動も禁止にさせるのは、間違ってない!」
天宮祖母「なら・・・」
八期「金の成績をちゃんと見て言ってるのか?」
天宮祖母「見てるわよ!100点以外は、落第点も同じよ!」
八期「その考え方が古いんだ!世の中全部を100%なんか出来るか!出来ると言うならこの世の中の事をあんたがやってみな!」
天宮祖母「良いわよ!やってやるわよ!」
八期「じゃあ、切れ味の良い包丁と絶対切れないスポンジ作って!」
天宮祖母「えっ?」
八期「言ったよね?この世の中の全てを100%出来るって?」
天宮祖母「そう言う意味では・・・」
八期「どういう意味だよ!自分が言ったんだろ!」
天宮祖母「そんなに言うならあなたがやってみなさいよ!」
八期「何?自分が間違ってると思って他人に押し付けるの?これだから暴君はバカなんだよ!」
天宮祖母「キー!」
八期「世の中100%の事が出来ないんだから、100%を求めるな!100だけを求めるから子供の勉強嫌いがなくならないんだよ!鉄頭!」
天宮祖母「このガキ!」
八期「それで、将来は自分の家業を強制的に継がせる?何その仕来たり?たとえ継がせたとしても、その代で終わるよ!」
天宮祖母「それはそこで終わらせた奴の責任・・・」
八期「何言ってるの?選んだ方も選んだ方だよ!それに人は興味の無いものは長く続かないんだ!そんな強制的にやらせたってそれが嫌になるだけだよ!」
天宮祖母「それは受け継いだ者の責任感の問題で・・・」
八期「責任?勝手に嫌々やらされて、勝手に継がされて、勝手に潰れてそこになんの責任がある!選んだ奴の責任だろ!嫌々やらされて上手く行くかよ!鉄頭!将来の選択肢は出して、子供の素質から出来る出来ないを判断するのは構わないが、一方的に『これをやれ』だけは親として絶対してはいけないことだろ!」
天宮祖母「はあ?どこが?」
八期「あんたそんなことも分からない程鉄頭なの?固すぎ!」
ドン!
天宮祖母「このガキ!さっきから生意気ばっかり言って人をバカにして!」←馬乗りにする
八期「何言ってるの?バカじゃん!」
パチン!パチン!パチン!パチン!
天宮祖母「このクソガキ!もっペン言ってみろ!」
八期「最後に結婚!これだけが1番理解出来ない!」
パチン!パチン!
天宮祖母「はあ?何でだ?世の中金なのよ!お金さへあれば、裕福な家庭であれば、何も心配なんかしなくて良いのよ!」
八期「だからと言って、何で好きでもない人と結婚させられないといけない?金持ちなら誰でも良いの?」
天宮祖母「勿論、孫に選んで貰ってるよ!写真を見せてね!」
八期「それはあんたが用意した選択肢!金の本当の選択肢じゃない!あんたが勝手に選んだんだろ!」
天宮祖母「うるさい!」
八期「男に不満があるのは認める!大事な子供や孫が何不自由無く生きていくことを考えて反対するのも親の務め!人としてもそうなるのは当たり前!」
天宮祖母「だったら私の行為は正しいんだろう!」
八期「だが、結婚相手を勝手に決めるのは親としても人としても1番してはいけないこと!あんたはただ子供にも孫からも人生の選択の自由を奪ってるだけなんだよ!」
天宮祖母「うるさい!」←八期の首を絞める
八期「ううっ!」
天宮祖母「私は間違ってない!私の教育方針に間違いなど無い!あんたみたいな中坊のガキが私に指図するんじゃない!」
カシャッ!
天宮祖母「えっ?」
警察官「そこまでだ!殺人未遂及び児童監禁の容疑で現行犯逮捕する!」
天宮祖母「はあ?」
ガチャン!
天宮祖母「おい!何でだ!」
希「八君!」
零「大丈夫?」
金「八期!」
八期「オエー!」
希「誰か!雑巾!とティシュ!」
松本家
楓花「八期!よく耐えたわね!」
八期「自分の言いたいことだけ伝えられたよ!」
楓花「時間稼ぎお疲れ様!小春ちゃん、お母さんのこと良いの?」
小春「良いんです!あの人は継母ですから!」
将輝「そうだったの?」
金「八期!本当にごめんね!」
八期「ううん、大丈夫!それに金が謝ることじゃない!それに、僕はあの人に『子供の自由を奪うな!』ってことが1番言いたかった!」
金「それって?」
八期「そりゃ、勉強とか将来とか恋愛とか、子供の願いと親の意見が食い違うことはしょっちゅうだもん!だけど、親の意見は本当に子供の事を思って、いわゆる楽しいことどけじゃない!『厳しいこと辛いこともあるけど大丈夫?』って確認でもある!でも、出来ないことを薦めたり、結婚相手を勝手に決めるのだけは親どころか人としてそれだけはやってはいけないことって思ったから!」
金「八期・・・」
八期「金は金のやりたいこと、本気で好きな人と将来結婚出来ないと人生楽しくないでしょ?」
金「勿論!」
八期「だから、意地でも助けたかった!」
金「八期、ありがとう!」
チュ!←頬っぺたにする
八期「えっ?」
金「お礼だよ!」
楓花「おおっ!」
将輝「なんなら許嫁にする?」
楓花「ええっ!この子だらしないわよ!」
小春「私は反対しないわ!」
金「お父さん!お母さん!」
ナンバーズ8『ライバル増えた!』
そして・・・
八期「と言うわけで、センター頼むよ!金!」
金「勿論!」
八期「全力で!」
ナンバーズ8「楽しむ!」
ウェディングソングは金のセンターに成った。
- Re: ナンバーズ8 ( No.411 )
- 日時: 2024/05/13 11:58
- 名前: いくちゃん (ID: kdYqdI6v)
『レインボーヒロインズ』62話後・・・
美麗「ああ、もう!」
ドン!
主「美麗!」
美麗「何よ!モナの奴!『同好会に行く』ですって!」
主「スパイ行動として認めたのでは無いのですか?」
美麗「その結果、監視員は解散!むしろ状況は悪化よ!」
主「いえ、むしろ監視員を出してもいたちごっこでしたよ!ここで解散させた方が良かったんですよ!」
美麗「同好会はともかく、何で『絶対命令』のある研究部が潰れないの!あの子達は一切私達にも触れてないわ!」
主「確かに、私もそれは不思議で溜まりませんでした!」
美麗「よし、こうなったら同好会はモナが行ったから、研究部には別の人に行ってもらいましょう!誰が良いかしら?」
主「つまり、研究部の情報を盗むのですね?」
美麗「違うわ!研究部の『絶対命令』を告発して追い出して乗っとるのよ!」
主「そんなこと出来るのですか?」
美麗「絶対あんな地獄から全員救ってあげるんだから!」
409話・派遣部員朝&亜利紗
廊下
亜利紗「はあー、全くいきなり『研究部に行け』って急すぎない?」
朝「話聞いてた?僕達は研究部にスパイとして派遣されたのよ!『絶対命令』でやってる研究部の部活動内容を告発して、現部員達をそこから救うことが目的なんだから!」
亜利紗「何で、私がそんな面倒臭い事を!他の人に頼んで欲しかった!」
朝「仕方無いじゃない、現在の下っ端は僕達だったんだから!監視員として派遣されるよりマシよ!」
研究部部室
ガラガラ
朝「失礼します!」
亜利紗「どうも!」
芹「あら?この時期に新入部員?」
葉月「何のようだ?」
亜利紗「ああ、私達愛好会からの・・・」
ゴチン!
朝「言っちゃダメでしょ!」
亜利紗「だからって頭殴ることないじゃない!」
零「それであなた達はここに入りたいの?入りたくないの?」
八期「愛好会から来たってことは?スパイか何かか?」
2人『えっ!?』
朝「もう!あなたのせいでバレたじゃない!」
亜利紗「私のせいなの?」
八期「大方愛好会と研究部の違いでも確認しに来たんだろ?やるならやる!やらないならやらない!早く決めてくれ!」
朝「勿論!やらせてもらいます!あなたの『絶対命令』と言うのがどういう物なのか確認するために!」
亜利紗「ここがどんな権力者の元でやらされてるかを見るために!」
八期「じゃあ、2人とも入部するってことで良いんだな?」
亜利紗「勿論!」
朝「ですが、待ってください!」
亜利紗「何?」
八期「なんだ?何か条件がありそうだな?」
朝「はい、僕らは愛好会と兼部して行いたいと思っています!元々愛好会の人間ですから!」
亜利紗「朝?何言ってるの?」
八期「良いぞ!その代わり・・・」
朝『さあ?どんな嫌な条件が?』
八期「事前連絡は一週間前に先生か部員達に言ってくれよ!」
朝『あれ?普通!』
八期「ただ、ここに入ってやると決めたからには1ヶ月は逃げられないと思っておいて!」
朝・亜利紗『これは地下でスパルタ練習がありそう・・・』
八期「じゃあ、早速2人の自己紹介から!」
朝『えっ?』
亜利紗『はい?』
八期「ほら、早くして!自己紹介くらい基本中の基本だろ!簡単で良いから!」
朝「は、はい!僕は山口朝です!」
亜利紗「わ、私は夢原亜利紗!中等部の2年Hクラスよ!」
朝「私も中等部2年のHクラスです!」
八期「じゃあ、好きなものとかこれは譲れない自己アピールとかどうぞ!」
朝「えっ?何ですか?それは!」
亜利紗「私の好きなものはイケメンで優しいお兄さんかな!ご飯とか、アクセサリーとか奢ってくれる人!」
八期「フムフム!朝は?」
朝「僕ですか?そんなこと言われても・・・」
八期「生徒会選挙で、譲れないこと言ってただろう!」
朝「そうですね、『これは譲れない』で言えばで、レディファーストと言うか、女性の扱いを大事にしたいと思ってます!」
八期「フッ、相変わらずぶれないな!」
朝「覚えてたんですね!」
八期「どっかの誰かさんと性格が似すぎてんだよ!」
朝「これを聞いてどうするんですか?」
八期「7月に朝を、8月に亜利紗をセンターにしたライブを行う!」
朝「はい?」
亜利紗「えっ?私がいきなりセンター!?」
朝「あのマジで言ってるんですか?」
八期「マジだよ!」
亜利紗「それって私がセンターに相応し過ぎる程美人だからよね?」
八期「いや、ここの部活に入ったら新入はまずセンターを張ってライブしないといけない決まりだから!」
亜利紗「えっ?」
朝「この部活は新人がセンターを張るのですか?」
八期「ああ、勿論!絶対!」
朝「あなたセンターの価値を分かってるのですか?ぽっと出の新人にやらすなんて他の部員が黙って・・・」
町子「あっ、うちはセンターは毎回その時々で代わるから!」
子「むしろ、月によってかえてるというか・・・」
愛海「部員と言うかメンバーの個性を大事にしてテーマを決めてる!」
零「そのテーマを見付けるためには、新人はセンターをやってくれないとその個性を見出だすことが出来ないの!」
朝「それが、新人にセンターをやらせる理由ですか?」
芹「他にも、すぐ入ってすぐに辞めさせない為って理由もある!」
亜利紗「どういうこと?」
葉月「以前、芹の妹達がうちの部活動を見て、『絶対命令』って聞いただけですぐに逃げ出したから!それを出さないために、いわゆる試用期間を設けたって事さ!」
朝「成る程、センターをやらせることで断らせないって作戦ですね!他の立ち位置だと、そこまで重くないうえ舞台上からお客さんまでの距離が遠いから・・・」
八期「いや、違う!」
朝・亜利紗「えっ?」
八期「1番の本音はセンターをやったと言う証を残して欲しいから!」
全員「えっ?」
八期「入ろうが、入らないだろうが、体験入部でセンターをやらせる、センターの景色を味わう!センターをしてどう思うかはその人次第だが、センターをやったと言う証は僕らとその時ライブをしていた人の記憶には残るだろう!」
朝「確かに・・・」
亜利紗「そうね・・・」
八期「僕は、その景色を味わって欲しいと思ったからセンターを任せてるんだ!まあ個性を見出だすことも大切だけど、新人に体験して欲しい本音はそれだね!」
パンパン!
零「さあ、研究部のどういう所か分かったら、まずは朝君のライブをどうするか考えていかなきゃ!」
芹「そうね!」
葉月「名誉会長!どんな感じにしていく?」
朝『名誉会長の価値観で決められるんだろう・・・』
八期「まずは朝本人にどういう感じにしたいか決めてもらおう!話はそれから!」
朝「あれ?」
町子「八期君!楽曲だけど、モナちゃんと一緒に考えて良いかな?」
八期「良いんじゃない?彼女が良ければ・・・」
町子「分かった!」
芹「歌詞はどうすれば良い?」
八期「それは朝本人に聞け!」
芹「それもそうね!山口君!」
朝「は、はい・・・『あれ?絶対命令ってこんな感じだった?』」
八期「とは言っても、レディファーストか!テーマが分かりにくいな!」
八姫「どうしてよ?」
八期「どんな個性を見出だすか想像出来ないから!」
子「確かに難しいよね!」
芹「そもそも、朝君は何でレディファーストにこだわっているの?」
朝「それは男子が気持ち悪くて、変態で、ヤンチャで、女子の事を軽視し過ぎてるから!」
八期「言いたいことは分かるが・・・」
子「全員が全員そうじゃないよね?」
朝「だって、僕が関わった男子達は平気で女子の体触ったり、あの手この手で覗きや隠し撮りをしたり、プール授業ですら鼻血を出す始末なんだぞ!」
零「男子ってバカだなぁって思うけど・・・」
八期「最後は絶対関係ないわ!」
葉月「まあ、男ってそう言う生き物だからさあ!どんなイケメンだって、羊の皮を被った狼なんだから!」
朝「そうだよ!それで平気で女子を襲ったり!しかも小さい子まで!」
芹「ニュースの見すぎじゃない?」
八期「でも、身近に居るのが現実だからな・・・、ってか変態以外に他無いのか?」
朝「あるわよ!女子はひ弱とか!」
子「そう言うイメージ強いよね!」
グレーテル「逆に強すぎると引かれるけどな!」
朝「それを見て、口説こうとしたり、仕事の事を持ってきたり、弱味に漬け込んだり!そしてストーキングして、自分の物に出来なかったら殺したり!」
芹「何度も言うけど、男ってバカ!」
八期「僕はしないけど、呆れてきたわ!」
朝「だからこそ、僕はそんな女性を軽視するこの世の中を変えたいのです!」
子「いわゆる男女差別ってことね!」
ガラガラ
ヘンゼル「おっ!新入部員ジャン!よう!仲良くしようぜ!」
ポン!
朝「キャー!」
ゴン!
ヘンゼル「いったー!何するんだよ!」
朝「いきなり何触るんですか!」
ヘンゼル「良いじゃねーかよ!スキンシップみたいなものだろ!」
芹「今のはヘンゼルが悪いでしょ!」
ヘンゼル「何でだよ!八期からも何か言ってくれよ!」
八期「いや、ヘンゼルが悪い!」
ヘンゼル「何でだよ!」
八期「だって、朝は・・・、女子だもん!」
全員「えっ?」
- Re: ナンバーズ8 ( No.412 )
- 日時: 2024/05/12 15:08
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
410話・朝の秘密
ヘンゼル「えっ?コイツ女だったの?」
グレーテル「見りゃ分かるだろ!」
歩「どっからどう見ても女の子だよ!」
芹「まあ、正直半信半疑だったけど・・・」
希「違和感はあったけど・・・」
愛海「今時僕っ子だって珍しくないし!」
町子「内容聞いてたらね!」
葉月「あの、先輩方も分かってたんですか?」
結「私達も分かったよね?」
平江「うん!『あっこの人女の人』だって!」
朝「嘘!これまで何回も男に間違えられてきたのに!」
理珠「ここのメンバーのほとんどは分かってましたよ!」
全員「ええっ!!!!」
亜利紗「ちょっと待って!朝が女子だって薄々でも感じた人手を上げて!」
八姫、子、グレーテル、芹、零、希、青奈、愛海、金、葉月、平江、結、町子、理珠、渚、恵、歩、八期が手を上げた!
秀喜「おいおい!」
ヘンゼル「20人中気付いてなかったの俺と秀喜だけ?」
グレーテル「見れば分かるだろ!まあ、俺もコイツと同じみたいなものだし!」
理珠「1番最初に気付いてたのはグレーテルさんと歩さんです!私より先に確信持ってました!」
全員「ええっ!!!!」
歩「だって、男の子にしては体格が違和感合ったし・・・、恵もだよね?」
恵「うちは逆やけどね!渚も同じ理由じゃない?」
渚「うん、性別が曖昧な感じの人の気持ち分かるからこの子もそんな感じかなって!」
希「私は普通に女の子に見えたけど?短髪の女の子なんて普通に居るし!」
子「私は『レディファースト』の主張に違和感があって女の子じゃないかなって?」
町子「私は声のトーンです!この声帯で男の子だと高過ぎます!」
葉月「流石絶対音感の持ち主!」
愛海「私は名簿で見たから!」
零「私も!」
芹「私は、どっちにも取れそうで、子ちゃんと同じく『レディファースト』に違和感持ったから」
葉月「私も芹と同意見!」
青奈「意外なのは八期も分かってたの?」
八期「うん、半信半疑だったけどね!でも、最初にコイツに合った時に『あっ、コイツ女子だ』って確信してた!」
全員「えっ?」
朝「なぜ私が女子だと確信したんですか?」
亜利紗「まさか体型を見て?」
八期「いや、たしかお前は僕が生徒会長だった時こんなお願いをしてたよな?『レディファースト』を取り入れるように!」
朝「はい、その通りです!」
八期「お前の姿とか『朝君』と呼ばれてることから最初は何でこんな男子が『レディファースト』にこだわるんだ?と思ってあの時、鎌を掛けてみたんだ!」
朝「えっ?」
回想
八期「お前が不利に成っても良いのか?」
八期「ってね!そしたらお前はこう答えた!」
回想
朝「ええ、勿論!そんなことは絶対あり得ないから!」
八期「これを聞いて、『あっ、コイツ女子だ』って確信したよ!」
朝「なぜ?僕が女子だと?」
八期「前も言っただろう!『レディファースト』は女の絶対命令だ!確かに女子の扱い方を雑にする人間は酷いと思うが、女の方が権力強くなったら、今度は男の方が不利になる!例えば痴漢冤罪や見るハラの主張で女が有利になったら秀喜、ヘンゼルどう思う?」
秀喜「そんなもん社会的に殺されたようなもんじゃねーか!」
ヘンゼル「なんでやってないものを認めなきゃ成らないんだよ!」
八期「こう言うことなんだ!確かに痴漢やセクハラはしてはいけないが、全部が全部女子有利の主張だと立場の弱い男達はどうなる?僕だってそっち側の人間だからこそそう言う危機感があって『レディファースト』はしたくなかった!だが、お前はそんな『レディファースト』でも良いと言った!」
朝「でも、本当に女子の気持ちを分かる男の人って可能性も?」
八期「女子の気持ちは女子にしか分からないんだよ!それは逆も同じ!男子の気持ちは男子にしか分からないんだ!いくら輝の弱いナルシストが居たとしても、結局は自分が嫌がられたら意味ないだろ!よっぽど後先考えないバカでない限り『レディファースト』は認めないよ!だから、女子だって確信したら、お前が女子にしか見えなくなった!」
朝「私、そんなに女の子っぽいですか?」
八期「だから、女子にしか見えないって!」
希「八君、ショートヘア好きだもんね!」
青奈「そうなの?」
八期「まあそれはともかく、なんで男子っぽく振る舞ってるんだ?」
芹「ちょっとそれはデリカシー無さすぎない?」
八期「まあ、大体の事情は例えば、家の事情で男らしく育てられるか、貧乏だからお兄さんの制服借りてるか、中性的顔立ちだからよく男に間違えられてからかわれたか?女子にモテモテになったか?単なる勘違いか?お金持ちとかどっかの自称マドンナみたいにちやほやがストーカーとか誘拐とか危ない目に遭ったから身の安全の為に男を演じてるのか?」
芹「誰が自称マドンナよ!」
葉月「そしてなんでそんな可能性出てくるんだよ!お前少女漫画でも読んでるのか?」
零「動画サイトで、胸キュン漫画にはまってて・・・」
希「好きなジャンルは『ハーレム』、『実は女の子でした』、『メイド』、『双子』、『シェアハウス』、『生徒会長』、『急な相部屋』、『マドンナを無視したら』『お嬢様に買わされた』あと『ブラコンお姉さん』に『幼馴染み』だったかな!」
ヘンゼル「胸キュン漫画って女子かよ!」
秀喜「お前、本当にアクション嫌いだよな!」
葉月「おい?待ってよ!今、ハーレム!」
男子:女子=5:15
葉月「実は女の子でした」
朝・グレーテル←中性的顔立ち
葉月「メイド?」
グレーテル←よくメイド服着せられる
葉月「シェアハウス」
八姫・グレーテル・零・愛←同じ家の1つ屋根の下の生活
葉月「マドンナを無視」
芹←マドンナとすら思われてない人気者
葉月「幼馴染み!」
希←本家幼馴染み
零・八姫←元祖幼馴染み
葉月「完全にタグ要素てんこ盛りじゃねーか!漫画にしたら何年掛かるか?」
芹「葉月が興奮してる!」
零「そう言えば義妹にも興味持ってたよ!」
葉月「その義妹も最近出てきた!」
愛←義妹として松本家の養子となる
八期「まあ、あれだけレディファースト、レディファーストって主張があるのなら、男達に散々付きまとわれたか、酷い目に遭ったから男の格好で男避けって所だろう?」
朝「そうですよ!その通りですよ!正解ですよ!男避けですよ!」
葉月「正解当てやがった!」
芹「漫画の知識も役に立つのね!」
朝「男って本当バカ!自分の物に出来ないからって、貢ぎ物送ってきたり、何度も告白してきたり、無理矢理キス迫ってきたり、挙げ句の果てには・・・」
八期「意味わかんねー」
朝「どこかですか!?」
零「朝ちゃんの言ってることを信じてない訳じゃないの!」
希「『そんなバカな男が本当に居るんだ』って超呆れてるの!」
朝「そんな危険な事に巻き込まれるか弱い女子を見過ごせません!私の友達や知り合いにも同じ経験した人やしつこく告白してくる先輩に困ってる女子も居るんです!だからこそ女の子達を守為のレディファーストを!」
八期「だから、それをすると今度は立場の低い男が余計な流れ弾当たるだろ!今や、露出度の高い服を着て歩いてる奴が『見るハラだ!』って言ってる時代だぜ!
こっちからしたらそんな格好で外歩くなって話だし、目のある以上見るのは当たり前だろ!って話だよ!」
町子「見てる時間も曖昧だしね!見せる側にも問題あるよ!」
希「レディファーストを許したら、世の中のほとんどの男が訴えられて裁判だらけだよ!しかも基準も曖昧だし、裁判に出なかったら起訴されるわ、社会的抹殺だよ!」
秀喜「そんな世界俺嫌だわ!捕まるくらいなら自殺したほうがマシだよ!」
朝「ううっ!大体男がどいつもコイツも変態なのが悪いんです!」
ヘンゼル「おいおい!それは偏見だ!」
愛海「いやいや、女の子にも変態居るし!」
朝「どこに?」
愛海「ここに!」
青奈「私を指すな!」
希「そもそも動物って皆そう言う変態的生き物ですから!」
朝「どういう意味ですか?」
愛海「生殖本能って奴でしょ!」
朝「それで片付けて良いんですか?」
青奈「じゃあ、あんたどうやって生まれてきたのよ?」
朝「えっ?」
葉月「そうだな!お前のお父さんとお母さんが生殖活動しないとお前ここに居ないんだぞ!」
朝「ギャアアアアア!」パタリ
亜利紗「気絶しちゃった!」
芹「葉月からかいすぎなのよ!」
葉月「そう言っとかないと、コイツ一生言い続けるぞ!」
芹「いや、後ろ見て!」
葉月「えっ?」
八期←めっちゃ引いてる
葉月「コラ!お前が引くな!」赤面
零「まさか真面目な葉月ちゃんから『生殖活動』なんて言葉が出てくるなんて思いもしなかったから!」
葉月「これは人間、いや動物にとって役目みたいな物なんだ!知識的な話なんだ!だからそんなことで引くな!ってなんで立場が逆なんだよ!本来はお前が言って私が論破される方だろ!なんで私がこんな恥ずかしいことを・・・」
芹「自分から言ったのに・・・」
葉月「黙れ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.413 )
- 日時: 2024/05/12 21:46
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
411話・朝が抱いた違和感
八姫「それで名誉会長さん、どんな感じにやっていく?」
八期「聞いた感じだと、やっぱり女子と言うワードを強く強調すべきじゃないかな?って思ってる!」
朝「『女子』ですか・・・」
亜利紗「どういう意味?朝は女子だけど!」
八期「単なる可愛さとそう言うのじゃなく、女子ならではの特徴とか!」
朝「まさか胸?」
八期「身体的話でなく、性格的話!」
愛海「能力的な点で言うと、男の人は空間認識が優れていて、女の人は言語能力が高いって言われてるけど!」
全員「へー!そうなんだ!」
八期「何て言うか、女子だからとか!男子だから!と言う分け方と言うか?」
零「女の子に分かって男の子に分からない事?」
八期「そう言うのかな?」
朝「あの、意見良いでしょうか?」
八期「あっ、どうぞ!」
朝「私的には格好良い女性と言うのはどうでしょうか?」
全員「格好良い女性?」
朝「一般的認識として、女子は可愛い、男子は格好良いがイメージが強く憧れですよね?」
希「うんうん、確かに!」
子「一般的認識としては各々そう言う人に憧れを持つよね!」
朝「ですが、私は真逆に生きても良いんだよ!的な感じでやることが性別の壁を壊す事を伝えてるって感じがするんです!」
八姫「確かに、それはそうだよね」
八期「う~ん・・・」
朝「何か不満ですか?」
八期「僕としては、朝の可愛いさを伝えたいかな!普段が普段だし・・・」
朝「私の意見は無視ですか?」
八期「いや、そうしたいんだけど普段男勝りな人間が美人な女性に成ったら可愛くね?」
秀喜「まあ、確かに!」
ヘンゼル「絶対可愛いと思うぜ!」
朝「私、スカート嫌いなんです!」
八期「似合わないからか?」
朝「スカートめくりされて、下着を覗かれるからです!」
グレーテル「アンスコかスパッツ履いてたら良いだろ!」
朝「『ロマンがない』って嫌み言われました!」
八期「無視しろよ!」
町子「ねえ?男女逆転ライブなんてどう?」
全員「男女逆転ライブ!?」
町子「女性陣が男装、男性陣が女装してライブをやるの!」
女性陣「良いね!」
ヘンゼル「やってみたいな!」
秀喜「人肌脱いでやるか!」
八期「反対!やりたくない!」
希「女装嫌いだもんね!」
子「歩君はしょっちゅうやってるよね!」
歩「普段からです!」
町子「じゃあ、女装はやめて、全員スーツでライブする?」
愛海「それ、私がセンターの時やったような・・・」
零「女性陣はスカートだったよね?」
葉月「だったら、仕事着で昔は男が当たり前だった職業の制服を女が着て、女が当たり前だった職業の制服を男が着るってのはどうだ?」
八期「良いね!大工とか運転士とか!」
子「女の子が当たり前の職業と言えば看護師とかチアリーディング、新体操ね!」
秀喜「スポーツもあるんじゃね?野球とか男子が主流で女子なんか少ないぞ!」
零「朝ちゃん、それで良い?」
朝「はい!勿論、私の着たい制服を選んで良いんですよね?」
八期「勿論!君がセンターなんだから!」
亜利紗「あの、私もそのライブには?」
八期「入ってもらうぞ!ずっと、待ってるのも嫌だろ!一緒に練習!朝のセンターが終わったら、次は亜利紗!お前のセンターだからな!」
亜利紗「良かった!私のセンターあるんだ!」
屋上
希「は~い練習していくよ!」
エル「あっ、研究部の皆だ!」
杏「ん?あれは!」
亜利紗「あっ、お姉ちゃん!」
杏「亜利紗?!」
亜利紗「お姉ちゃん、何でこんなところで練習してるの?」
杏「それはこっちの台詞よ!亜利紗いつの間に研究部に入ってるのさ!」
亜利紗「美麗の命令でね!私が適してるから研究部の中身を見てくれってね!」
朝「嘘つき!うまいこと言って練習サボって、美麗の前では全力でやって、それがバレて下っ端だったから
『スパイ行動してきなさい!』
って命令受けたんでしょ!」
亜利紗「ちょっと!それは秘密じゃ?」
杏「大方予想出来てたから!サボり魔!」
亜利紗「何ですって!」
杏「家事も録にせず、テストだってカンニングして、宿題も男子にやらせて人使いの荒い人任せ!」
亜利紗「何ですって!」
芹「まあまあ!」←亜利紗を止める
奈々「喧嘩はダメですよ!」←杏を止める
亜利紗「ふーんだ!私は来月センター貰うんだからね!」
杏「研究部はセンターを皆で回すのが普通だから、何の自慢にも成らないよ!」
亜利紗「ハハハ!研究部の悪口言ってる!」
杏「事実は悪口に成らないもん!研究部の魅力はライブを楽しむことなんだから!」
八期「こんな仲の悪い姉妹始めて見たな!」
零「いや、一般的にこっちが多いでしょ!」
希「いや、どっちもどっちだと思う!仲の良い兄弟姉妹も居れば、仲の悪い兄弟姉妹も居るし!」
愛海「むしろ、私達が関わる兄弟姉妹の仲が良すぎるだけよ!シスコンとブラコン居るし・・・」
零「まあ、生き別れだし・・・」
八期「あくまで直近の話だよ!」
亜利紗「絶対研究部の闇を暴いてこんな地獄の部活動壊してやるんだから!」
朝「ちょっと亜利紗!」
杏「出来るものならやってみなさい!八期君の絶対命令はあなた達が思ってるものじゃないんだから!」
亜利紗「何ですって!」
杏「むしろ、愛好会の方に言った方が地獄よ!」
亜利紗「何を根拠に!」
杏「だって愛好会は美麗ちゃんの独裁国家じゃん!どんなことも美麗ちゃんの意見が全て!美麗ちゃんに従わないといけない!これがどこが独裁国家じゃないって言うの?」
亜利紗「美麗の言うことは正しいのよ!独裁国家なんかじゃない!」
モナ「あっ、朝に亜利紗じゃないか!」
朝「モナさん!」
亜利紗「モナ!本当に同好会に入ったのね!」
朝「美麗さんが心配してましたよ!」
モナ「そうなのかい?」
亜利紗「このまま『同好会に魂売るのではないか?』って!」
モナ「自分の事かよ!」
亜利紗「美麗の為にも帰ってあげたら?」
モナ「嫌だよ!僕はまだ同好会に入ったばっかだ!愛好会と同好会にどんな違いがあるのかまだ分かってない!それが分かるまでは帰る気はないね!」
朝「ちなみに同好会が気に入ったら、そのまま同好会に?」
モナ「入るだろうね!ずっと同好会で頑張るよ!」
亜利紗「入りび立つ気満々じゃないですか!」
モナ「誰がなんと言おうと、これは僕が決めることだ!美麗だろうと主だろうと、僕を止める理由が何処にあるんだ?愛好会が失くなるからと言うのならそれで良いよ!帰る気もないし!」
亜利紗「薄情者ね!年下の癖に!」
モナ「なんだと!僕は高校1年生なんだぞ!」
朝「つまり、同好会を気に入れば愛好会に帰らない可能性もあると!」
モナ「YES!、そう捉えて置いてくれ!まあ、多分だけど、君達も愛好会よりこっちの練習を気に入るかもしれないぞ!」
亜利紗「なんでよ!」
朝「その根拠は?」
モナ「愛好会は美麗に寄る独裁国家みたいなものだったからな!アイツが居ないだけで、自由気ままに練習が出来るし、自分の世界を作れるよ!」
亜利紗「それは同好会の話でしょ!」
モナ「前やったライブは研究部のメンバーにも手伝って貰ってんだ!ちゃんと僕のやりたいことを取り入れてくれて本当に楽しかったよ!」
朝「そうなんですか?」
モナ「君達もここを気に入るかもしれないぞ!」
亜利紗「誰がこんな素人同然の場所!」
夢「どこかで聞いたやり取り・・・」
朝『ただ、確かに研究部のやり方に疑問点があるのは事実!しかも良い意味の方で!「リーダー絶対命令」って聞いたのに、その肝心のリーダーが私の意見優先で、仲間と話し合って私のセンター曲を作ってくれてる!
ってことは、研究部って私が思っているイメージと違って、意外と普通の場所では?』
- Re: ナンバーズ8 ( No.414 )
- 日時: 2024/05/17 23:16
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
412話・ヒロイン達の探り合い
ミーン!ミンミンミン!・・・
屋上
希「それにしても今日も暑いね!」
子「夏だもん!」
朝「亜利紗!」
亜利紗「何?」
朝「こう言う時こそ、絶対命令の真の使い方を調べる時よ!」
亜利紗「えっ?何で?」
朝「こう暑い時に使う絶対命令と言えば、極端に言うと『暑くても休憩無しでやる!』または『暑すぎるから今日の練習は無し』のいずれかなのよ!」
亜利紗「成る程!これで八期のしっぽ掴むのね!」
朝「他にも可能性はあるけど、もし異常な練習と伝えれば、これで研究部は終わりよ!」
亜利紗「よし、やってやるわよ!」
休憩中
バチバチバチバチ・・・
愛海「八姫ったら、また焼き餅焼きながら焼き餅妬いて!」
希「今度は誰に嫉妬してるの?」
八姫「別に!助けて貰ってお礼がしたいのは分かりますが、それがキスと言うのはどうなんですかね!しかもちゃっかりウエディングソングのセンターまで取ったし!」
芹「今度は金に嫉妬してるのね!」
零「いちいち焼き餅焼く理由ある?」
葉月「いや、零もたまに焼くだろ!」
零「ツーン!」
葉月「目を逸らすな!」
金「何?人を好きに成ったらいけないんですか?」
葉月「噂をすればなんとやらだな!」
希「完全公開するつもり?」
金「黙ったままギクシャクしてお互いのパフォーマンスに影響するのもあれですしね!」
葉月「言っとくけど、八期は超恋愛不信だぞ!告白していかないと、いや告白しても分からないかも!」
希「多分、タイプかそうでないかで反応変わると思うんだけど・・・」
愛海「思うんだけど?」
希「それでも半信半疑なのよね!ってか、ここのメンバーの殆どは八君の事好きだよね?」
子「それは人としてですよね?恋愛とかじゃなく!」
愛海「ちーちゃん、何反応してるの?」
芹「逆に怪しいわよ!」
葉月「その言い方だと、『私も八期のこと好きだけど』って言ってるようなものだぞ!」
子「わ、私は違うから!絶対!」
希「本当に?」
子「それに6歳差だよ!ショタコンじゃん!恋愛として好きに成るなんてあり得ないよ!」
愛海「あなたより上の人は7歳差ですが?」
希「何悪い?私は小さい頃に結婚の約束してるんだから!」
愛海「それ普通下の子が覚えてる話じゃない?」
葉月「絶対あり得ないから可能性として捨ててるよな!」
町子「そもそも何歳の時ですか?」
希「八君が1歳の時!」
全員「覚えてるか!」
希「『うん』って頷いてくれたもん!お母さん達もそこに居たもん!」
子「本人絶対意味分かってないって!」
芹「お母さん達も本気にしてないでしょう!」
希「でも、その後も会うたびに『お姉ちゃんと結婚しようね?』って言い続けて『うん』って言ってくれたもん!」
理珠「最近はその頷きに、自信が無くなっている首の振り方ですよ!」
希「松本先生や一ちゃん達が余計なこと言うから自信失くしたんだよ!」
芹「いや、結婚したからと言ってそのまま幸せに成るとは限りませんしね!」
零「子孫作って、2人で子供を養うために、家を守るために、仕事をする」
葉月「その中で、家族と一緒に過ごす時間や外で遊ぶ時間をどうやって作るか、それが出来ないと離婚だからな!」
町子「結婚ってゴールでもあるけど、その後すぐのスタートでもあるんだね!」
香「コラー!もう休憩時間は終わってるわよ!早く練習に戻って!」
女性陣「は~い!すみません!」
練習中
八姫『八期って、最初はパッとしない印象的だったけれど、正義感は強いのよね!まあ、時々自分の価値観で語ることもあるけど・・・、一緒に居て楽しくない訳ではないのよね・・・』
子『八期君と初めて会ったのは彼が小学校2年生の時!その時は私が勝手に彼のおむすびを食べちゃったから、そして「なんでもするから」って言って、自分の考えたゲームをやったんだよな!普通の男子なら卑猥と言うか欲望に走るけど、彼の場合は『皆と一緒に楽しみたい』が優先と言うか、相手の事も考えて、って私は何を考えて・・・』
グレーテル『皆さっき、八期のこと話してたよな!そう言えば金がこの前八期にキスしてたっけ!俺を女として見るの男子は兄貴を除けば八期位だもんな!俺はアイツが好き?これが初恋?今まで女とすら見てもらえなかった俺が?好きって事は結婚するってことか?どうなんだ?』
芹『松本八期!アイツだけは私の美貌を分かっていないただ1人の男!ただ、嫌われてる理由は「性格」なのよね・・・、私今まで断られる理由が胸だったのよ!意味分からなかったわ!「胸を大きくしたい」とも思ったけど、八期が聞くと笑われるか、引かれるのよね・・・、ただ逆に言うとアイツは体型で決めないってことじゃない!それにどうせ告白が受け身なら私の魅力を伝えるべき!』
零『希お姉さんと違って、離れた分幼馴染みとは少し違うけど、一緒には住んでるんだよね・・・!
一緒にお風呂に入ったこともあれば、一緒の布団で寝たこともあるし、八君は私に1番懐いてる!
でも、何で私に告白しないんだろう?本当に私の事が好きなら告白の1つや2つしてくる筈!
でも、そんな素振りも無い!そもそも私は何で八君が好きなんだろ?「可哀想」だったから?「守ってあげたい」って気持ち?「私が変えてあげたい」とか?
ダメだ!全部ダメ人間を好きに成る人の典型だ!
まあ、お姉ちゃんもお母さんもそうなんだけどね!遺伝って怖い!』
希『八君が私に告らないのは、家族からの入れ知恵が原因!私は小さい頃から八君を自分の婿にする計画を進めてきた!なんなら紐でも良いから私が養っていきたい!まあ、それは本人も望まないけど、家事ならやってくれるから私が本業で働いて、八君はパートで家事や子育てをしてもらおう!それが現実的!私が頑張れば幸せな家庭は作れる!』
青奈『八姫や金、希、グレーテルも怪しいけど、平江は確実でしょ!芹やグレーテルに愛海、子も怪しい!ってか全員バレンタインあげてるし!ライバル多すぎでしょ!ってか、アイツ巨乳嫌いって言ってたのに、そこそこある希は懐いてるんだよな!何が違うんだよ!』
※希は毎日のように会ってる為、徐々に成長したため大きくなった感覚がない
青奈『ここはどんな手を使ってでも、アイツを振り向かせるわよ!』
愛海『ミイラ取りがミイラになる?いや、私はただ彼が可哀想に思うだけ!あそこまで酷いいじめを受けてる子なんて居ないんだから!守ってあげたいだけなの!』
金『アイツのお陰で、私に自由が戻った!よく言ってるよね!「自由貰って自由奪わず!」アイツなら本当に信頼出来る権力者!絶対付いていって絶対支えたい!』
葉月『ミイラ取りがミイラになる、それだけは避けたいな!あくまで私は芹のサポーター!それに「芹見守り隊」のメンバーだ!芹の恋の行方も見守ってこその見守り隊なんだから!でも、芹より私の株の方が上なんだよな・・・、ってだからと言ってそもそもアイツになんの魅力がある!伝説の生徒会長の称号は持っていても別名「役立たずの生徒会長」だぞ!情けない!
でも・・・、絶対命令の使い方上手かったな・・・』
平江『あの時助けられて、憧れてここに入って、だけどなんかライバル多すぎて、だけど皆優しくて・・・、
と言うか、私の扱いが末っ子みたいな扱い!あんまり恋愛対象として見られてないのかな?』
結『あくまで私は平江のサポートとして来ただけ!だけど、あの人は皆で楽しもうとする!それは私も例外じゃない!だ、ダメよ!親友の好きな人を好きに成ったら!私はあくまで平江が好きなの!小動物みたいで可愛いし!』
町子『初めてあの子が格好良いと思ったのは文化祭で100万円取った時かな?ルールに乗っ取って私が対象でしかないってチャンスを譲ってくれて、絶対命令も落ち着いて話せばちゃんと理解してくれる!
本当にあの子は伝説の生徒会長!今は伝説の名誉会長かな?』
フラフラ・・・
?『あれ?どうしたんだろう』
?『あれ?前がボヤけてる!』
パタン!
2人「ハアハアハアハア・・・」
香「零!町子!」
八期「零ちゃん!まっちゃん!大丈夫?」
香「八期!絶対命令!」
八期「はい!一旦練習中止!」
部員達「は~い!」
香「零!零!しっかりして!起きて!ねえ、零!零!」
八期「まっちゃん!赤くない?マッチのように顔赤いよ!」
希「顔が赤い時は、頭を上に上げて寝かせた方が良いよ!」
八期「分かった!」
愛海「零ちゃんの方は?」
香「今、救急車呼ぶからね!」
芹「星田先生!大袈裟ですよ!」
子「これは軽い方です!保健室で寝かしておけば明日には元気に成ってますって!」
香「だったら保健室に!」
葉月「保健室って空いてたっけ?」
芹「保健の先生居なかったような?」
愛海「先生、足早!零ちゃんおんぶしながらなのにもう見えない!」
秀喜「俺が職員室で鍵借りてくるよ!」
愛海「お願い!」
希「ってか、星田先生って零ちゃん絡むとおかしくない?」
八期「どこが?」
希「なんか、取り乱してると言うか・・・」
青奈「自分の子供を早く治したい親みたいな・・・」
愛海「あっ、分かる!過保護と言うか親バカと言うか・・・」
希「前、私達が倒れた時はそんなこと無かったわよね?」
愛海「確かに、そこまで慌ててなかったと言うか、うちのお母さんの方が取り乱してた!」
八期「むしろそれに近いと言うか・・・」
グレーテル「確かに、おかしいな!いくら担任とは言え、あそこまで取り乱すかな?火事とか災害とかならともかく・・・」
全員「う~ん・・・」
朝「この部ってしょっちゅう倒れるんですか?」
芹「今回で合わせて5人目よね!」
亜利紗「良いこと聞いちゃった!研究部は体を壊すまで過度の練習を・・・」
理珠「そんな練習はしてませんし、時間から考えても、多分2人は何かしら最初から体調が優れなかったのでは?」
全員「えっ?」
希「熱い!」
八期「誰か!体温計と目隠し!」
ヘンゼル「目隠し要るか?」
八期「体温計は脇に突っ込むんだから!」
女性陣『紳士!』
ピピピッ!
41.2℃
希「超高熱じゃない!」
ピコン!
愛海「あっ、星田先生からだ!」
星田香『零が42℃の高熱出したので病院行きます!』
愛海「42℃って命の瀬戸際!それこそ救急車だよ!」
芹「これは119で良いよね?」
愛海「マジでお願い!今すぐ!」
その後町子と零の高熱の理由は、体調不良でありながら炎天下で激しい運動をしたからであった。
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