二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.478 )
日時: 2025/06/09 22:14
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

474話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇

ピコン!

愛「あっ、先生からだ!」

杏「なんて?」

愛「『八期に頼んだお使いに野菜を伝えるの忘れたから次に出す奴買ってきて』だって!」

杏「お使いか・・・」

愛「お義兄ちゃんが頼まれて行ってるのか!」

杏「多分、学校前のスーパーだよね?」

愛「そう書いてある、行こうか!」

杏「うん!それにしても野菜多いね?」

愛「大家族だから食べる量も多いんだよ!」

杏「それもそうだね!そう言えば、ここのお店変わったね!」

愛「そうなの?」

杏「中身はそんな変わらないけど、名前は別だったんだよ!」

愛「へー、私インドアだから知らなかった!」

杏「私はよく、お使い頼まれてたから!」

愛「なんで変わったの?」

杏「言いにくいと言うか・・・、何と言うか・・・」

愛「まさか、お義兄ちゃんが関わってるとか?」

杏「愛ちゃんも勘が鋭く成ってきたね?」

愛「いや、うちの学校の生徒なら大半そう思う」

杏「これは本当にヤバい話だから話せないや!」

愛「分かった、無理に聞かない」

野菜売り場
杏「それで何を買うんだっけ?」

愛「レタス、かいわれ、キャベツ、キュウリ、人参、玉葱・・・」

杏「多いなあ!それだけあると忘れるかな?」

愛「もしかしたらお義兄ちゃん非力だから、持つの大変だと思って分けた可能性もある」

杏「スポーツテスト私より低いからな・・・」

林檎「あっ、愛じゃん!」

桃子「杏ちゃん!」

杏「桃子ちゃん!」

愛「林檎ちゃん!2人もお使い?」

林檎「うん、お母さんに頼まれて・・・」

桃子「あっ、林檎とは偶然会ったんだよ!」

林檎「なんか、2人が並んで歩いてると仲良しの姉妹みたい!」

愛「えっ?」

杏「そうかな?」

林檎「少なくとも外野にはそう見えてるよ!」

桃子「ってか、杏ちゃんたしか家でして愛と一緒に暮らしてるって噂を聞いたんですけど、本当ですか?」

杏「それは・・・、まあ・・・」

愛「一緒に住んでるのは本当」

林檎・桃子「ええっ!!!!」

杏「2人とも!声が大きい!周りの人に迷惑!」

林檎「すみません・・・」

桃子「ごめんなさい・・・」

杏「家族と縁を切ったの!」

桃子「ええっ?なんで?」

杏「イヤー、一言で言うなら『シンデレラ』みたいな生活だったから!」

桃子「それで王子様の家に住んでると!」

杏「王子どころか、告白されて振った相手なんだけどね!」

3人「気まずい」

林檎「ってか、八期先輩ってトリプルエースの中で誰が好きなんでしょうね?」

桃子「なんで『トリプルエース』?」

林檎「先輩が好きな同好会メンバーがトリプルエースだから!」

桃子「明さん愛好会に転部したんじゃ?」

林檎「それでも先輩との中は良好だよ!」

愛「そう言えばお義兄ちゃんと明さんって昔付き合ってたそうだよ!」

2人「嘘!?」

杏「明ちゃんが言うには、小3の時に孤立してた八期君のやることに付き合ってあげただけだって!
  事実最後まで名前で呼ばれることは無かったんだって!」

林檎「本当に誰が好きなんだ?」

桃子「直接聞いたら?」

林檎「聞いたよ!そしたら・・・」

回想

八期「ええっ?そりゃ1番好きなのは愛ちゃんだよ!」

林檎「では、愛と結婚したいと?」

八期「それはちょっと違うな!推しの好きと結婚の好きは違うからな・・・、3人の中で結婚となったら・・・、杏ちゃんかな?良いお嫁さんに成る」

林檎「振られたんですよね?」

八期「あの3人の中でならって話!」

林檎「明さんは?」

八期「僕の1番の憧れ!何たって僕の理想の完璧超人!」

林檎「だったら明さんと結婚でも良いのでは?」

八期「それだと自分がダメに成る未来しか見えないんだよ!」

林檎「はい?」

八期「明ちゃんは何でも出来るからこそ、天と地の差レベルの神のような存在!
   むしろ明ちゃんが奥さんに成ったら、自分はだらけて家事をしない自信がある!」

回想終わり

林檎「だそうです」

杏「要訳すると、『明ちゃんに頼りすぎてダメ人間に成ってしまう』ってことだね」

桃子「しっかりしてるのか?しっかりしてないのか?」

杏「あくまで真面目なタイプだから!」

ドンガラガッシャーン!

林檎「何?今の音!」

桃子「レジの方から聞こえたよ!」

レジ

八期「お前!ふざけるなよ!」

美麗「何言ってるのよ?この人が出して良いって!ってか、あなたのせいで私が買う商品が引っくり返ったじゃない!
   卵も割れたし、どうしてくれるのよ!」

八期「知るか!悪いのはこの差別店員だ!文句はコイツらに言え!」

杏「ちょっとちょっと!」

愛「何があったの?」

明「あっ、杏、アイアイ、実は・・・」

数十分前(回想)

八期「よし、買うものは全部買ったな!あとはレジで会計するだけだ!」

レジ前
明「あっ、八期!」←八期より前に並んでる

八期「明ちゃん!買い物?」

明「うん、買い出しだよ!晩御飯の時間になると人が多くなるからね!少しでも買い足ししておくんだ!」

八期「そっかお好み焼にキャベツは必須だもんね!」

店員A「いらっしゃいませ!」

明会計終了後

店員A「あっ、お客様すみません、レジの手入れをしますので・・・、お隣のレジへ行ってもらっても宜しいですか?」

八期「はっ、はい・・・」

2番レジ

店員B「すみません、こちらのレジを整理するため・・・」

八期「はあ・・・」

3番レジ

店員C「すみません、こちらのレジが突然使えなくなりまして・・・」

八期「はあ・・・」

4番レジ

店員D「すみません、他のレジへおまわり下さい」

八期「えっ?」

美麗「あら、ここ開いてないの?」

店員D「あっ、いらっしゃいませ!こちらへどうぞ!」

美麗「あら、ありがとう!」

ドンガラガッシャーン!

美麗「ちょっと!何するのよ!?」

八期「人が並んでるだろ!順番くらい守れ!」

美麗「この人が良いって言ってるんだから良いじゃない!」

八期「お前ふざけるなよ!」

回想終わり

明「と言う訳なんだ」

店員D「止めて離して!」

八期「うるせー!この差別店員!お前なんか辞めてしまえ!クビになれ!」

店員A「ちょっと!」

店員B「何をやってるんですか?」

店員C「お客様、手荒な真似は止めてください!」

八期「うるさい!お前らも何だよ!さっきから!僕が来たらレジ閉めて、他の人来たら開けるって差別かよ!僕が買い物したらダメなのかよ!
   僕が何をした?!」

店員D「お母さんを殺した」

八期「はあ?」

店員D「7年前、あんたは私のお母さんを殺したじゃない!」

八期「はあ?知らないね!僕は一度も人を殺したことなんか無いし!」

店員達「嘘つけ!」

店員A「私のお母さんに怪我をさせたくせに!」

店員B「俺の親父を何度もぶん殴ったり蹴り飛ばしたりしたくせに!」

店員C「俺の伯父さんに大怪我させたくせに!」

明「何ですか?あなた方は、八期に恨みがあるから『売らない』と言うのですか?」

店員D「そうよ!本当はこんな奴の顔なんか見たくないわ!」

店員B「コイツの顔見てるとあの時の惨劇がフラッシュバックするんだ!」

店員C「見ないようにしても見えるんだよ!お前なんかこの店を出禁だ!」

八期「うるせー!」

ゴン!

店員D「キャー!」

店員B「止めろ!」

八期「お金出しても買えねえなら、こんな店要らないよな? こんな店潰れてしまえ!そしてお前らもここから消えてしまえ!」

ポイ!ポイ!ポイ!・・・←商品を投げる

美麗「ちょっと!何よ!何やってるのよ!」

店員D「痛い、痛い!」

店員B「止めろ!」

八期「お前らみたいな店員要るか!出ていけ!」

店長「お客様、何をやってるんですか?」

八期「コイツらが差別するんだよ!どう言うことだ?」

店長「お客様がそんな野蛮だから避けるのではないんですか?」

明「あっ、禁句だ!」

美麗「どう言うこと?」

八期「てめえ!もういっぺん言ってみろ!」

店長「ちょっと!何するんですか?止めてください!」

八期「誰が野蛮だ!」

美麗「十分野蛮じゃない!」

八期「なんだと?」

美麗「わあ!こっち来た!」

ピー!

明「八期、ストップ!」←笛を吹いた人

八期「もう良いわ!こんな店潰れてしまえ!僕は帰る!」

ゴン!←籠を叩き付ける

美麗「ちょっと!何よ?何なのよ?」

明「私全部見てましたが、明かな差別ですよね?八期はちゃんと普通に買い物をしてたんですよ?!
  そしたらレジ店員全員に嫌われ、挙げ句の果てに後から来た客が先に会計?
  しかもそれに起こることを『野蛮』?
  どう考えてもあんたらが悪いでしょ!」

店員A「くー・・・」

店員B「俺らがしょったトラウマを知らない癖に!」

明「はあ?」

店員C「アイツは俺らの家族に怪我を負わせたんだ!」

店員D「そんな人の会計なんて出来るものですか!」

杏「もしかして皆さん、7年前のあの事件の遺族の方ですか?」

店員達「はい」

店員D「悔やんでも悔やんでも悔やみきれません!」

店員B「訴えても引っくり返らない」

店員C「そのせいで家族はバラバラ・・・」

店員A「挙げ句の果てに借金生活まで・・・、殺せないのが憎い!」

明「杏どう言うこと?」

杏「私、7年前に起きた事件の最中に居たの!」

全員「ええっ!?」

次回杏が語る事件の内容とは?

Re: ナンバーズ8 ( No.479 )
日時: 2025/06/10 22:43
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

475話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編)

7年前

廊下
楓花「八期!」

八期(当時小2)「あっ、お、先生・・・、何?」

楓花「帰りに学校近くのスーパーで買ってきて欲しいものがあるんだけど良いかな?財布は渡すから!」

八期「分かった!何買えば良いの?」

楓花「ちょっと待ってね!」

書き終わり

楓花「はい!お肉は国産よ!」

八期「量は?」

楓花「多いもん順で!4パックね!」

八期「分かった」

楓花「あと、このエコバッグも貸してあげる!今時袋は有料だから!」

八期「ありがとう」

学校近くのスーパー

八期「ええっと、人参、じゃがいも、玉葱、カレーかな?
   それともシチューかな?どっちもご飯にかけても美味しいんだけどね!」

杏「あっ、松本君?」

八期「ええっと、あなたは・・・」

杏「同じクラスの夢原杏だよ!」

八期「ああ、夢原さんか・・・」

杏「覚えきれてない?」

八期「いや、微かに覚えてると言うか・・・、助けられて情けないと言うか・・・」

店員A「失礼します」

八期「おっと・・・」

パサッ!

この時エコバッグの中に人参が入っていたのだが、この時の八期は(反対を向いていて)知らなかった。
なお、この時エコバッグに私物も入れていた為、重さで気付くことも無かった。

杏「それよりお使い?」

八期「うん、お母さんに頼まれて、今日の晩御飯はカレーかな?シチューかな?」

杏「肉じゃがの可能性もあるよ!」

八期「確かに!」

杏「じゃあね!」

八期「うん!また!ええっとお肉は・・・、
   ブラジルさんじゃなくて国産だったよね?そして重い方から順と!」

レジ会計を終え

八期「よしあとはエコバッグに詰めるだけ!たしかパックの肉は袋詰めにしないといけないんだよね?」

八期は中身も見ずただ、ひたすら買った商品を入れてしまった。

八期「さあ、あとは帰るだけ!今日の晩御飯は何かな?」

ウィーン←自動ドア

八期・♪♪♪

店員C「君!ちょっと来てくれないかな?」

八期「はい?」

店長「お会計の済んでない商品あるよね?」

八期「何を言ってるんですか?全部会計しましたよ!」

店長「ちょっと、事務所で確認取ってくれない?」

八期「えっ?(まあ、いっか!万引きなんてしてないし)」

ところが

事務所

店長「これは何かな?」

八期「それは今日買った人参ですよ!」

店長「じゃあ、なんでレジに通ってないんだい?」

八期「レジの人が忘れたんじゃないんですか?」

店長「だからって持って出るのかい?」

八期「そっちが忘れたんでしょ!」

店長「君は小学生だから、言うけど、レシートに書いてない商品があった時はちゃんと報告してくれないと困るよ!今度レシートは確認してね?」

八期「分かりました」

店員B(八期の会計をした)「あの、店長!」

店長「何だ?」

店員B「自分が通した人参の袋の数と彼の人参の数が一致してません!」

店長B「何?」

店員「防犯カメラで確認してください!」

防犯カメラを確認後

店長「君!これは本当に買ったものなかのかい?」

八期「だから買ったって言ってるじゃないですか?!」

店長「だったら、なんで人参の袋が3袋もあるんだ?」

八期「えっ?僕は2袋しか取ってませんよ!」

店長「レジも2袋しか映ってないし、たしかお前が万引きを疑ったよな?」

店員B「そのエコバッグから袋詰めの人参が見えたんです!万引きを捕まえるのは、店を出た後でしか捕まえられないので・・・」

八期「僕は2袋しか取ってない!しかもその二つは籠に入れてたし!」

店長「じゃあ、なんで君のエコバッグの中に3袋目があるんだ?袋が自分でトコトコ歩くわけじゃあるまいし・・・」

八期「だから知らないって!」

店長「万引きしたんだろ?」

八期「してないって!」

店長「嘘をつくんじゃない!」

八期「してないもんはしてない!」

店員C「じゃあ、このバックの中に入った人参はどう説明する?」

八期「誰かが入れたんじゃないんですか?前にもありましたし・・・」

店員B「防犯カメラで君を追ったが、誰も君の鞄に近づいた人は居ない!そんなことはありえない!」

八期「そんなこと無い!きっとカメラの死角とかで入れたんだ」

店長「これ以上嘘を付くなら警察や家族に連絡させて貰うよ!」

八期「ええっ、構いませんよ!僕はやってませんから!」

数時間後

八期「だからやってないって言ってるでしょ!」

警察「じゃあ、どうやったらこの鞄に商品が入るんだい?君が入れるか、他の人が入れない限り無理だよ!」

八期「きっと、カメラの死角とかで誰かが入れたんですよ!」

店長「悪あがきは止めろ!君に近づく人影すら無いのにどうやって入れるんだ!たく、最近出てくる万引き犯はお前だったのか?!」

八期「違うって!大体この店来るのも久しぶりだし、平日なんかもっと使わねえよ!」

健「すみません、うちの息子がご迷惑をおかけしてます」

八期「お父さん?」

健「八期、早く謝りなさい!」

八期「なんで?僕何もしてないんだよ!なんで謝らないといけないのさ!」

健「お前のせいで沢山の人に迷惑掛かってるんだ!早く謝るんだ!」

八期「嫌だ!謝る理由なんか無い!僕は何も悪いことなんかしてないもん!むしろ謝るのはこの店だろ?」

パチン!

八期「えっ!」

健「お前!人様に迷惑を掛けて何だ!その態度は!
  皆さん、この度は本当に申し訳ございませんでした!
  息子にはキツく言っておきますので・・・」

八期「だから・・・」

店長「しばらくの間うちの店出禁ならば帰って構いません!」

健「ありがとうございます!ほら、帰るぞ!」

八期「違うって!」

健「嘘を付くんじゃない!」

次の日

杏「松本君?どうしたのそのアザ?」

八期「父さんに叩かれたり、蹴られたり、引きずり回された!しかも昨日から何も食べてない」

杏「大変じゃない!でも、どうして?」

八期「僕は、万引きなんかしてないのに、見知らぬ間に未会計の商品がエコバッグに入ってたんだ」

楓花「八期!」

八期「お母さん!」

楓花「お腹空いてるでしょ?今すぐ食べなさい!朝御飯食べないと元気が付かないわよ」

八期「それは?」

楓花「コンビニで買った物だけど、早く食べちゃいなさい!」

八期「ありがとう・・・」

楓花「お母さんは信じてるからね!」

杏『確かに真面目な八期君が万引きなんてあり得ない!そう言えば、私昨日制服で買い物行ってたよね?
  いつもカメラは付けっぱなしの筈だから、そこに何か映ってたら良いんだけど・・・』

20分休み

杏「う~ん・・・」

夢「何やってるの杏?」

杏「ちょっと、調べ物」

夢「カメラで?」

杏「決定的瞬間が映ってるかなって・・・」

夢「大体何を探してるのさ?」

杏「ああ!」

夢「どうしたの?」

杏「見付けちゃった!決定的瞬間!」

昼休み

八期「夢原さん、どうしたの?」

杏「私達、昨日スーパーで会ったよね?」

八期「うん!」

杏「その時の映像を見たら、決定的瞬間が映ってたの!」

八期「本当に?」

杏「うん!これなんだけど・・・」

八期「どれどれ?」

杏「画面の右側に注目して!」

八期「あっ、人参が落ちた!」

杏「そう!犯人はこの人参を台に乗せて運んでた店員さんだったの!だから、松本君は万引きなんかしてない!これを持って放課後先生に報告してくるね」

八期「夢原さん、もっとゆっくり見せて貰える?」

杏「なんで?」

八期「ほら、犯人の顔を確認しておかないと!」

杏「そうだね!良いよ!」

八期「ありがとう!こいつだな!」

放課後

楓花「八期は万引きをしてなかったというのは本当なのね?」

杏「はい!これが決定的証拠です!」

楓花「確かに、これはその通りね!それで八期は?」

杏「先に見せて伝えておきました」

楓花「それであの子は?」

杏「その後は知りません」

楓花「夢原さん?」

杏「はい?」

楓花「何やってるのよ!」

杏「ええっ!?ダメでした?」

楓花「ダメよ!1番やっちゃいけないことよ!」

一方その頃

八期『あの店員はどこだ?ぶっとばしてやる!』

店長「ちょっと、そこの君!たしか出禁の筈だったよね?」

ガラガラ、ゴン!

店長「いてー!誰か!その子を捕まえろ!」

八期「畜生、こうなったら・・・」

ポイ!ポイ!

店員B「わあ!」

店員C「コラー!商品を投げるんじゃない!」

八期「うるせー!」

ゴン!←冷凍の魚を頭に当てられる

店員C「あっ!」

客A「キャー!」

店員D「そこの君止めなさい!」

八期「うるせー!」

ポイ!ポイ!←野菜を投げる

店員D「このー・・・、どこへ逃げた?」

ドン!

店員D「えっ?わあ!」

ダン!ダン!ダン!ダン!・・・

ドンガラガッシャーン!

パリン!パリン!・・・

店長A「君!店内で暴れるのは止めなさい!」

八期「はっ!『夢原さんのカメラで見た店員!』おのれ・・・」

店員A「今すぐ、こんなことは止めて・・・」

ドン!

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・

八期「全部お前のせいだ!」←仰向けで顔を殴る

店員A「ああ!」

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・

八期「よくも、僕を万引き犯に仕立てやがって!絶対許さない!」

店員A「な、・・・何・・・の・・・事・・・だ・・・?」

ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・

八期「この!この!この!この!」

店員A「あっ、・・・、だ・・・、だ・・・、れ・・・、か・・・、助・・・け・・・」

店長「私の部下に何をする!」

八期「このバカ!」←メロンを投げる

ドン!

店長「ウワー!何のこれしき・・・」

パリーン!←ワイングラスを当てられる

店長「この野郎!」

客達「うぎゃあ!逃げろ!」

ドン!←冷凍の魚を当てられる

店長「ううっ!」

バタン!

八期「この!バカ!バカ!バカ!バカ!」←店長のお腹の上でジャンプ

店長「ううっ・・・」・グテー←顔血塗れかつ泡を吹く

八期「ん?」

店員達「キャー!私達は何も見てません!」←残りは全員逃げた

八期「こんな店、潰れてしまえ!」

ウィーン!

店を後にする八期であった。

Re: ナンバーズ8 ( No.480 )
日時: 2025/06/11 22:20
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

476話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編2)

松本家

テレビ

キャスター「次のニュースです!昨日夕方未明、小学生の少年がスーパーを暴れまわる事件が起きました。
      警察によると、店員が5人程止めにはいったところを暴行され、3人が重症、2人が軽症だそうです。」

ピッ!

楓花「八期、今のニュース知ってる?」

八期「知らないよ!」

楓花「正直に言いなさい!」

八期「だから、知らない!」

楓花「そう・・・」

八期「行ってきます」

楓花「行ってらっしゃい」

数分後

ピンポーン!

楓花「はーい!」

警察官A「松本さんですね?」

楓花「なんでしょうか?」

警察官A「昨日夕方頃、スーパー襲撃事件について、お宅の息子さんが関与してるそうなんですが、心当たりは?」

楓花「ありますが、息子は認めないと思いますよ」

警察官A「どう言うことですか?」

楓花「うちの息子は、何か理由がない限りあんなことするわけ無い!
   もし仮に彼がやったと言うのなら、店側が彼にとんでもない嫌がらせをしたと考えた方が良いですね」

警察官A「息子さんを信じたい気持ちは分かります!ですが、防犯カメラでハッキリしてるんです」

楓花「彼を捕まえない方があなた方の身のためですよ!」

警察官A「どう言うことですか?」

楓花「彼は過去に何度も濡れ衣を着せられてましたから!」

警察官A「はあ・・・」

一方その頃

校門前

警察官B「ちょっと良いかな?」

八期「はい?」

警察官B「松本八期君だよね?」

八期「そうですが?」

警察官B「昨日のスーパー襲撃事件について聞きたいことがあるんだけど?」

八期「知りません!学校があるので・・・」

ガシッ!

警察官B「君がやったことは明らかなんだ!一緒に来て貰うよ!」

八期「離せ!誰か!助けて!誘拐だ!」

理「ちょっと!うちの生徒に何をやってるんですか?」

警察官B「彼が昨日のスーパー襲撃事件に関与してる疑いがあるので、事情聴取を・・・」

理「なら、私も保護者として同行させてもらって良いですか?」

警察官B「分かりました」

警察署

取調室

捜査官「君は昨日夕方頃、某スーパーで店員達を殴り飛ばし、商品を投げたり、棚を倒したりしてスーパーをめちゃくちゃにした。
    これは本当かな?」

八期「知りません」

捜査官A「店員達の顔を殴ったり、体の上で跳び跳ねたりしてたと言う目撃者の証言もあるが、本当か?」

八期「知りません!」

捜査官B「この防犯カメラには君がハッキリ映ってる!君がやったんだろ?」

八期「だから、知らない!」

捜査官B「それに、一昨日はその店で万引きしたそうじゃないか?」

捜査官A「まさか、万引きしたのがバレた事への腹いせか?万引きした方が悪いんだよ!それで叱られるのは当たり前だ!理不尽な奴め!」

カチン!

八期「理不尽だと?」

捜査官A「何だ?何か反論があるなら言ってみろ!」

八期「不公平!」

捜査官A「はっ?」

捜査官B「えっ?」

八期「お前らのやってることは不公平だって言ってんだよ!」

ドン!

捜査官A「何をする気だ?」

捜査官B「暴れるんじゃない!」

八期「なんで万引きなんかしてないのに、万引きしたことになって、昨日の事件はすぐ見付かって逮捕なんだよ!
   ふざけるな!不公平だ!」

捜査官A「今、昨日スーパーで暴れたのは自分だと認めたな?偽証罪で・・・」

ゴン!

捜査官A「ううっ!嗚呼!」

ドシン!

捜査官B「先輩!」

八期「この、バカ!バカ!バカ!バカ!もっとちゃんと調べろよ!」

捜査官B「コラ!君止めなさい!」

八期「お前もだ!」

ドン!

捜査官B「ヒー!」←壁においこまれる

八期「お前らなんか、警察辞めてしまえ!」

ドン!ドン!ドン!ドン!←腹を殴る

捜査官B「ううっ!わあ!」

ゲボ、ゲボ・・・

捜査官A「貴様・・・」

八期「黙れ!」

ドン!ドン!ドン!ドン!←股間を踏む

捜査官A「嗚呼!」

警官C「君!止め・・・」

八期「うるせー!警察なんか失くなれ!」

警官C「わあ!」

ドン!←机が直撃

数十分後

楓花「あっ、理事長!」

理「松本先生!八期君が・・・」

楓花「八期が?」

八期「離せ!離せ!こんな間抜け警察署なんか失くなれ!いつか爆破してやる!」

楓花「何をやってるんですか?」

警察官B「この子は先程児童施設に入ることが決まりました」

楓花「何かの間違いです!そちらの落ち度が合ったんじゃないですか?」

警察官B「落ち度と言われても、捜査官2人に暴行してるんですよ!それにスーパーで5人もの店員に怪我させてますし・・・」

楓花「ここで再度、彼の話を聞かせて下さい!」

警察官B「ですが・・・」

楓花「私は何も知らないので、親として聞く権利があります!」

警察官B「分かりました」

楓花「八期、昨日スーパーで暴れたのは本当?」

八期「知らない」

警察官B「この時点で嘘付いてるじゃないですか?!もういいですよね?」

楓花「いいえ、この子の言葉だと、『行ったのは事実だけど、相手側が悪い』と主張してるんです!」

理「えっ?」

警察官B「はい?」

楓花「もし仮に自分がやったのなら、大体ぶつかった程度なのですぐ謝りますが」

警察官B「取調でもさっきから『知らない』の一点張りで・・・」

楓花「では『やってない』って言いました?」

警察官B「それは、言ってませんね」

理「関係あるんですか?」

楓花「やってないなら『やってない』って即言いますから!その言葉を発してないのであれば、本人の意識的にも『やった』自覚はある筈です」

警察官B「なら、彼が犯人では?」

楓花「それを決めるのは、早いわ!ましてやこの子がこんな大きな事件を起こすなんてよっぽど最悪な理由がある筈よ!それを聞かないと!」

理「よっぽど最悪な理由?」

楓花「八期!なんでお店を壊したの?」

八期「・・・」

楓花「なんで店員さんに怪我を負わしたの?」

八期「人を万引き犯に仕立て上げたから!」

警察官B「えっ?」

楓花「でも、人に手を出すのは・・・」

八期「おかしいじゃん!」

全員「えっ?」

八期「僕は何にも悪いことしてないのに、万引き犯扱いされて、お父さんには殴られたり、蹴られたり振り回されたり、ご飯抜きにされたり、それで濡れ衣を着せたのがここの店員だよ!
   だったら殴られても、殺されても文句言えないよね?なんで万引きしてない僕が犯人扱いされて、濡れ衣を着せた店員が被害者に成ってるのさ!おかしいじゃん!不公平じゃん!警察は何をやってるのさ!」

警察官B「だからって、物を壊したり、人を傷付けたら・・・」

八期「こっちはもっと大事なもん壊されてんだよ!」

楓花「つまり、あなたは万引きしてないのに犯人扱いされたから仕返しをしたわけ?」

八期「そうだよ!万引きして叱られるなら僕が一方的に悪いよ!
   でも、僕は万引きしてないのに叱られたんだよ!意味分かんないよ!それにちゃんとろくに調べもせずに犯人だと決め付けた!
    しかも挙げ句の果てに僕を陥れたのがここの店員だぞ!だったらあんな店壊れたって良いよ!要らない店だよ!それで僕を悪者にする警察も馬鹿げてるよ!だったらこんな警察署なんか要らないじゃないか!」

楓花「八期!💢💢💨」

八期「・・・」

楓花「皆、何も知らないの!」

八期「えっ?」

楓花「あなたの言う通り、万引きして叱られるならあなたが一方的に悪くて、万引きしてないのに叱ることは確かに間違ってるわ!」

八期「なら・・・」

楓花「でも・・・、警察の人は見てないのよ!」

八期「えっ?」

楓花「あなたの事情を知らないから、見てないから、今ある証拠で決め付けるしかないの!」

八期「でも・・・」

楓花「お巡りさん、これ一昨日彼が万引きしてないと言う証拠です!」

警察官B「はあ・・・」

楓花「これを見れば、彼が今回こんなことを起こした気持ちが分かる筈ですよ!」

八期「じゃあ・・・」

楓花「でも、八期!」

八期「何?」

楓花「あなたは1つ勘違いしてるわ」

八期「えっ?」

楓花「店員さんは陥れようとしたんじゃない!仕事していて気付かなかったのよ!」

八期「どう言うこと?」

楓花「もう一度見てみなさい!夢原さんとお話に夢中になってるとき、店員さんは品出し作業をしていた
   ダンボール一杯に入った箱から取り出す時に、偶然入っちゃっただけなの!」

八期「えっ?」

楓花「その証拠に、店員さんが落ちるまえに顔をあんたの方に向けてる?」

八期「向けてない」

楓花「当たり前よ!気付いてなかったんだから!これについてはあんたの思い込みよ!」

八期「そうだったんだ・・・」

後日

病院

八期「この度はすみませんでした」

店員A「いや、まさか自分の不注意で君を万引き犯にしてしまったとは、もっと周りを見て作業するよ!
    今回は僕の不注意でこんなことになって済まなかった」

廊下

八期「お母さん・・・」

楓花「あんたは偉いよ!」

八期「えっ?」

楓花「自分が悪いと思った時は、ちゃんと非を認められて謝るところが!」

八期「えっ?」

楓花「今時、それが出来ない人が居るからね・・・」

店長「待ってましたよ!」

楓花「あなたは?」

店長「よくもうちのお店をめちゃくちゃにしてくれましたね!あなたに賠償金を請求させて貰います!」

楓花「何を言ってるのですか?」

店長「はい?」

楓花「そもそも、こんなことに成ったのは、あなたがうちの息子を万引き犯扱いしたことがそもそもの原因なんです!
   全てはちゃんと調べなかった、あなたの責任です!
   あなた達の治療費及び賠償金はびた一文も払う気はありませんので!それでは!」

八期「お前なんか死んでしまえ!」

楓花「八期💢💢!人に『死ね』なんて言わないの!」

八期「は~い・・・」

Re: ナンバーズ8 ( No.481 )
日時: 2025/06/12 22:33
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

477話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編3)

杏「ここまでが私自身も先生から聞いた一部始終です」

店員A「そうよ!そして話されてないけど、倒された商品棚のところに私のお母さんが下敷きに成ってたのよ!」

全員「ええっ!?」

店員A「しかも腐敗化してね!アイツが全体的に暴れてくれたせいで、他の店員達も逃げて、発見が遅れたのよ!
    見付かったのは、事件発生から一週間後だったわ」

明「えっ?人間ってそんな早く腐敗化するんですか?」

店員A「打ち所が悪くて即死だったのよ!」

店員B「俺の親父は当時の店長だ!店をめちゃくちゃにされて、賠償請求したのに、なぜか敗訴!
    しかも、SNSで親父が『無実の小学生を犯人扱いする』って書き込みが拡散されて、余計に賠償請求出来ずに裁判は諦めたよ!
    毎日、家には卵とゴミが投げられ、悪人とか悪魔と言う張り紙まで張られて、生きた心地がしなかった」

店員C「俺の伯父も店員として働いてて、アイツを止めに行ってる途中で商品棚の雪崩で下敷きに・・・、その結果、下半身不随になったよ!」

美麗「そんな・・・」

店員C「勿論訴えたが、この後輩の店長が一方的に悪いって言われた」

店員B「それから家は借金生活だよ!店も失くし、世間からバッシングを受け、仕事も決まらない!
    あんな奴が無罪で何も罰を受けずのうのうと生きてるのが許せない!
    だけど、殺せない!殺しても自分が捕まるだけだから・・・」

店員D「私もあの事件の直後仕事を失ったわ!その後何回面接受けても、前の仕事先の悪いイメージのせいで、何度も落とされたのよ!親も早死にして頼れる人も居ない!そんなどん底に突き落とされつつも、別の店としてもう一度働けてるけど、アイツが来る度に思うの!
    『また、自分の居場所を潰されるのではないか?』ってね!
    それを話したらここで働いてる人皆、同じトラウマを持った人ばかりが働いてたの!
    私達の気持ち分かってよ」

杏「分かるような?分からないような?」

明「私は分からないね」

店員A「なんでよ!ここまで話しておいて、私はアイツにお母さんを殺されたのよ!」

明「確かに、八期は間接的に殺してしまったかもしれない!そんなトラウマがあるから、嫌な人に成る気持ちも分かる」

店員A「なら・・・」

明「でも、八期は普通に買い物をしてるお客さんだよ?万引きさへ疑わなければ、ちゃんと普通にお金払って帰る普通のお客さん!迷惑な客じゃない!
  むしろ、あなた達の被害者と言う人達が八期を迷惑な客にしてしまったようにしか私には聞こえない」

美麗「明!それはどう言うこと?」

明「だって、そうでしょ?八期は万引きをしてないのに、万引き犯にされた
 今回は久し振りにこの店で普通に買い物をしに来ただけなのに、店員達が勝手に先入観とトラウマで八期を悪者に仕立て上げた。」

店員A「前からきてるのよ!」

明「何もないよね?」

店員B「そのときは家族と一緒だから・・・」

愛「関係ないと思う」

杏「そうだよね?小さいことか騒いでる子だっているし・・・」

店員D「大体不公平なら、アイツの方が不公平よ!」

杏「どう言うことですか?」

店員D「アイツのせいで仕事見付からなくかったから、その腹いせにアイツの家に嫌がらせしてやったのよ!
   そしたら警察呼ばれて執行猶予付いたのよ!」

愛「ただの自業自得・・・」

店員D「どこがよ?アイツのせいで仕事は見付からないわ、家は追い出されるわ、貯金はそこ付くは、借金取りに追われるわ、踏んだり蹴ったりなのに・・・」

店員B「俺だって、SNSでアイツの事を『人殺し』とか『破壊魔』とかツイートしたらアカウント凍結されるわ、家特定されるわの大炎上な上警察から注意されたわ!
    アイツが俺らの家族をめちゃくちゃにしたって言うのに・・・」

明「ハアー、負け犬の遠吠えにしか聞こえない」

店員達「何ですって?」

美麗「そうよ!八期が悪いんでしょ?」

明「じゃあ、美麗は自分が何かの犯罪者扱いされても良いの?何も悪いことしてないのに?」

美麗「そ、それは嫌よ!」

明「冤罪は人の人生を左右するんだから!周りから根も葉もない噂で追い詰められたり、決めつけ正義で殺され掛けたりするんだよ!
  冤罪は怖いの!」

美麗「・・・」

明「これは店員達の差別としか私は思いません!こんな店の物も正直買いたくありませんので、返品お願いします!」

店長「そ、そんな・・・」

明「だって、客を決めるんですよね?文句あるならやってから言って下さい!返金、お願いします!」

店長「わ、分かりました・・・」

杏「私達も別のお店行こっか?」

愛「お客を噂や先入観で決められてたら気持ち良く買い物出来ないもんね?」

店長「そ、そんな・・・」

明「八期の望み通りここ潰れれば良いよ!」

杏「この店がしたことSNSに投稿しときましたので!」

愛「愛ちゃんボード『😜』」

3人は別の店で買い物をすることにした。

別のスーパー

明「ねえ、杏?」

杏「何?」

明「さっきの話の続き聞かせて!」

杏「八期の万引き濡れ衣騒動?」

明「うん!あれ、それで終わりじゃないよね?」

杏「終わりだよ!」

明「そんなわけ無いよ!あの時、担任変わったんでしょ?」

杏「ああ、そういう事ね!そうだよ!まだあるよ!たしか警察に連れて行かれた次の日だったね、クラスの皆から『万引き犯』ってからかわれて、教室で暴れたんだよね」

愛「それでどうなったんですか?」

杏「先生が酷かったんだよ!」

明「何があったの?」

杏「先生が八期君に向かって『万引きしたのは事実だろ?』って言ったから八期君がキレて先生をボコボコに・・・」

明「そりゃ、キレるわ」

杏「それで夏休み後に担任が変わりました」

明「万引き扱いした生徒達は?」

杏「全員学校から追い出されたよ!その結果私達は別のクラスの教室で授業受けてたからね!」

愛「杏さんは大丈夫だったの?」

杏「私はずっと八期君の味方だったから!」

明「それに唯一の生き残りなんだよね?」

杏「そう言われてるけど、あまり嬉しくないな・・・」

明「あたしが言うのもなんだけど、杏のクラスだけだよ!いちいちクラスの生徒が減ったり増えたりするのは・・・」

杏「文句は飛ばされた子達に言いたいよ!なんでいじめってあるのかな?」

明「確かに、私も分からないなあ・・・」

次の日

部室

恵利香「ねえ、皆さん知ってますか?学校の近所のスーパーいきなり閉店したんですって?」

トリプルエース「知ってる」

紫「なんで知ってるの?」

明「あたしが潰した!」

夢「ええっ!ちょっと何やってるの?!」

杏「お客に失礼なことしたからね」

愛「理不尽に差別する店なんか二度と入りたくない!」

ガラガラ

和「こんにちは!皆さん、知ってますか?」

恵利香「駅前のスーパー潰れたんだよね?知ってるよ!」

和「そのスーパーの跡地に来週から新たなスーパーが出来るんですよ!」

全員「ええっ!?来週から?!」

エル「急だね・・・」

紫「なんでそんな早く?」

和「そこの跡地を王コンツェルンが買い取ったらしいんです!」

モナ「買収か、アイツがよくやる手法だな!」

和「それに前あった商品も全て買ったそうで、建物事態はそのまま残すので、あとは商品を並べるだけなので一週間でオープン出来るそうです」

夢「流石お金持ち、流石美麗ちゃん!」

明「店員さんとかは?」

夢「なんか、前働いてた人全員雇うとかなんとか言ってたな!」

紫「来週、買い物序でに覗いてみない?」

明「いいね!行こう!」

一週間後の放課後

紫「えっ?何これ?」

恵利香「どれもこれも・・・」

エル「商品が・・・」

全員「安い!」

美麗「皆!来てくれたのね!どう?うちのスーパーは?」

和「あの、安すぎません?逆に怖いんですけど・・・」

恵利香「まさか、賞味期限が早かったり、不良品とか売ってるんじゃないんですか?」

美麗「ちゃんと新鮮な商品よ!賞味期限も確認しなさい!一週間は持つでしょう」

夢「でも、こんなに安いと逆に疑うよ!どうやって安くしたの?」

美麗「知りたい?」

夢「愛好会入るのは別でね!」

美麗「わかった!あなた達はお友達だから特別に教えて上げる!それは・・・」

全員「それは?」

美麗「運送費や人件費を入れてないからよ!」

全員「えっ?」

美麗「だから、運送費と人件費は王コンツェルンの実費で払ってるからその分安く提供してる!
    つまり、商品の本体価格の値段なのよ!」

モナ「これで元取れるかよ?」

美麗「『より余りたるものは、より無き者に与えよ!』貧しい世帯に安くて新鮮なものを提供するってのがこの店の在り方だから」

しかし、この店が2ヶ月で閉店するなどこの時の美麗は知るよしも無かった。

Re: ナンバーズ8 ( No.482 )
日時: 2025/06/16 21:48
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

478話・愛が起こした事件

秀喜「なあ、八期!」

八期「ん?」

秀喜「お前、夢原のことが好きだったんだよな?」

八期「そうだけど、振られたけど・・・」

秀喜「それで、同好会の2年生の白木が好きなんだよな?」

八期「うん、そうだよ」

秀喜「それで、完道に憧れを持ってるんだよな?」

八期「うん」

秀喜「お前の好きな人は誰だよ?」

八期「えっ?」

秀喜「お前、今はトリプルエースをプロデュースしてる感じだけど、トリプルエースの中でぶっちゃけ誰が好きなんだよ?」

八期「ああ、トリプルエースの中でなら愛ちゃんだよ!」

秀喜「それは結婚したいとか?恋人に成りたいとか?」

八期「あっ、それは杏ちゃん」

秀喜「じゃあ、完道は?」

八期「雲の上の存在かな?理想が高過ぎで住む世界が違う人、かな?」

歩「つまり、ちゃんと推しと恋愛は分けてるんだ!」

八期「分けてると言うか、好きの意味が違うと言うか・・・」

恵「小3の時完道さんとは付き合ってたんだろ?」

八期「付き合ってたと言うか、付き合って貰ったって言った方が正しいかも」

秀喜「まあ、アイツは昔からお人好しだからな!俺もアイツと恋人に成りたかったぜ!」

男子達「フーン!えっ?それって?」

秀喜「ああ、俺完道が好きだったぞ!」

男子達「そうだったの?」

秀喜「振られたけどな」

八期「マジで?秀喜みたいなイケメンでお人好しで活発な人が?振られたの?」

秀喜「おいおい、お前から見た俺は何なんだよ!嬉しいが、ちょっと心に来るんだぞ」

恵「でも、なんで振られたの?」

秀喜「それがな・・・」

回想

秀喜「俺、前からお前のことが好きだった!俺と付き合って下さい!」

明「ごめん、あたし恋愛とかまだ考えられないんだ」

秀喜「そうなのかよ、意外だな・・・」

明「『皆大好き!皆友達!』が座右の銘だから」

秀喜「完道らしいな」

明「でも、これだけは言っておく!」

秀喜「なんだ?」

明「仮に私が恋を知ったとしても、田中にはなびかない!」

秀喜「何でだ?自慢じゃないが、成績優秀でスポーツ万能の文武両道だぞ!」

明「だからだよ!」

秀喜「えっ?」

明「多分、私が好きになるのは人として出来た人なんかじゃなくて、まだ未熟で寂しがってる子かな?
  ヤンチャしてるタイプじゃなくて、ヤンチャすら出来ないほど孤独になった、いや孤独が慣れてしまった悲しい少年!」

秀喜「なんだよ!お前はダメ男が良いのか?」

明「うん、それで良い!たとえダメ男でも、誰かの為に頑張ろうとする人!私が好きになる男の子はそういうタイプかな?
  だから田中はもう出来上がってるから、田中なら女の子を助けられる、守ることが出来る男だって信じてるから」

秀喜「チッ、複雑だな!良い男が逆に仇になるとは・・・、まあ、これも人の好みは分からないからな!じゃあな!」

明「うん、また明日!」

回想終わり

歩「完道さん、ダメ男がタイプなの?」

八期「それはそれで心配だ!」

秀喜「お前が言うか?!」

恵「でも、話を聞くと紐になるような男はお断りって感じかな?」

秀喜「そうかもな!それで何の話してたっけ?」

歩「八期の推しと恋愛の好きのことだよ!」

秀喜「そうだった、そうだった!それでトリプルエースの中で好きなのは?」

八期「さっき言ったけど?」

ヘンゼル「それはそうと、推しと恋愛で何が違うんだ?俺だったら、好きなアイドルだったら家まで追い掛けてでも告白しに行くぞ!」

歩「それストーカー!」

恵「大迷惑」

八期「捕まっても知らねえからな!」

ヘンゼル「冗談だよ!」

秀喜「おめえが言うと冗談に聞こえないんだよ!」

ヘンゼル「なんだと?!」

秀喜「八期にとってそれで推しと恋愛の違いは?」

八期「愛ちゃんは、ただ単に可愛いから、とか抱いたら気持ち良さそうとか、妹にしたいとか、そんな感じ!」

ヘンゼル「危ない単語入ってたが良いのか?」

恵「今は義妹だから、合法的に抱けるんだけどな!」

歩「杏ちゃんは?」

八期「面倒見が良かったり、世話を焼いてくれたりと奥さんにするならと考えたら・・・」

秀喜「へー、夢原に惚れたのはこう言う奥さんが欲しいと言う願望か?」

八期「あっ、最初はいつも1人が多かったから気になっただけ!そこから目で追い掛けるようになって、更には僕の味方に成ってくれて、好きに成りました。」

秀喜「完道は?」

八期「僕の理想の完璧超人!ただ可愛いとは言い難い」

秀喜「何でだよ?」

八期「可愛いではなく、美しいだから!」

秀喜「成る程!そう言われたら完道は可愛い部門じゃなくて美人部門だな!」

八期「それに人当たりも良いし、皆の人気者!挙げ句の果てにどんな不良相手でも怖じ気付かない!」

秀喜「確かに、肝が座ってるよな!」

ヘンゼル「それより他の同好会のメンバーについてはどう思ってるんだ?トリプルエース以外に気になってる子とか?」

八期「ああ、エルさんでしょ、モナちゃんも可愛いしな!生意気だけど・・・」

秀喜「おいおい・・・」

恵「逆に、苦手な奴や嫌いなのは?」

八期「恵梨香と蓮先輩かな?恵梨香はぶりっ子だし、蓮先輩の曲は興味が湧かない」

歩「美麗は?」

八期「最下層の最下位!」

秀喜「どんだけ嫌いなんだよ?まさか性格とか言うんじゃないだろうな?」

八期「性格もパフォーマンスも全てに置いて最悪だよ!何も良いと思ったこと無い!あれで何で人気出るんだよ?意味分かんないよ!」

歩「誰かが『美麗凄いよね』って言ってきたら?」

八期「全力で否定する」

恵「喧嘩を買うつもりか?」

八期「いいや、むしろ討論会を楽しみたい!だって同じ分野で別の人を応援するなら、自分の押しの凄さを語れるから!」

秀喜「成る程な!それはそれで平和な話だな!」

バタバタバタバタ・・・

杏「皆!大変だよ!」

八期「どうしたの?」

明「アイアイが教室で揉めてる!」

八期「今行くよ!」

秀喜「待て!お前行ったら余計大変なことになる!俺も行く!」

歩「うちも行くよ!」

恵「置いてかないでよ!」

2年Bクラス

男子A「このアマ!」

女子A「良くも私の宝物を!」

男子B「美麗を貶すなんて許さん!」

女子B「あんたなんかより美麗の方が100倍凄いわ!」

八期「コラー!うちの義妹(いもうと)に何やってる!?」

秀喜「バカ!行くなって!」←制服を掴む

歩「ねえ?何があったのか説明して!」

男子A「白木が俺達が持ってた雑誌や破いたりフィギュアを壊したり、窓から投げたんだよ!」

女子A「私達の宝物だったのに・・・」

八期「そもそもそんなもの持ってきて良かったっけ?」

歩「授業中に出さなかったら、休憩時間や放課後に出すのは許可されてるよ!」

八期「愛ちゃん、本当なの?」

愛・うん

八期「でも、愛ちゃんが理由も無しに人の物を壊すなんて考えられない!お前らが何かしらちょっかいか愛ちゃんの物取ったんじゃないのか?」

男子B「おいおい!」

女子B「私たちを疑うつもり?」

恵「でも、だからと言って・・・」

秀喜「人の物を壊すのは間違ってるだろ?白木が悪いんじゃないのか?」

女子A「それに私達は美麗のグッズを広げて談笑してただけなのよ!」

男子A「そりゃ、白木が美麗が嫌いなのは知ってたが・・・」

女子B「見せびらかしてはいけないなんてルール無いもんね!」

男子B「嫌なら、自分から教室を出れば良いじゃねーか!」

八期「愛ちゃん、何か言って!何でこんなことしたの?」

愛・(´;ω;`)

林檎「先輩!この4人は、愛への嫌がらせのために美麗のグッズを愛に自慢していました!」

八期「何だって?」

男子A「はあ?何言ってるんだよ!」

男子B「とんだ言い掛かりだ!」

女子A「推しを語り合って何が悪いのよ?どこが嫌がらせなのよ?」

八期「そう言えば、愛ちゃん、胸ポケットにカメラ合ったよね?」

愛・うん

八期「1回職員室行こうか!」

愛・うん

数十分後

八期「おい!どう言うことだ?!」

男子A「なんだよ?」

男子B「俺達が何をしたって言うんだ?」

女子A「私達は推しを語り合ってただけよ!」

八期「だったら、再生しても良いな?」

カチッ

男子A「おーい!美麗について語ろうぜ!」

ファン達「イェーイ!」

男子A「どうだこの人形?」

男子B「ああ、俺買い損ねた奴!」

男子A「うちに帰ったらもっと大きい人形があるぜ?」

男子B「大きな人形?」

女子B「寝そべり人形でしょ?」

女子A「私はこれよ!」

女子B「ああ、限定の旗!欲しかったな」

女子A「お母さんに頼み込んだのよ!」

愛「止めて!私の前で人殺しの話をするの!」

男子A「はあ?」

女子A「誰が人殺しよ?」

愛「私の親を殺したあの人の名前も聞きたくもなければ、グッズすら見たくない!」

桃子「愛!落ち着いて!」

林檎「そうだよ!大体、何で愛の机の近くでやってるの?もっと他にあるじゃない!声も大きいし、もっと離れて小さい声でやってよ!」

女子B「何よ、美麗より劣ってるチビが!」

男子B「顔も出せないのがでしゃばるな!」

ドン!

男子A「おい!」

ガチャン!

女子A「何するのよ?」

ビリッ!

男子B「ああ、俺が買ってきた写真集が!」

ポイッ!

女子B「ああ、私のフィギュアが!」

プチッ

男子A「ほら、全部コイツが悪いんだよ!」

女子A「私達の宝物を壊したり、窓から捨てたり・・・」

八期「確かに、お前らの物を壊した愛ちゃんが悪いかもしれないが、全ての動画を見るとお前らはあからさまに愛ちゃんへの嫌がらせのごとくわざわざ近くで美麗について語ってた!
   これは明かな嫌がらせだ!大体、嫌いなものを自分の目の前に並べられてそれを毎日のように語られてたら腹立つのも当たり前だろ?
   しかも、中にはトイレまで付いていってたそうじゃないか!」

女子A「そんなところまで?」

女子B「知らないわよ」

八期「あとは理事長の判断に任せる!」

男子B「俺達の行為がいじめだと?」

女子B「大体、『美麗が人殺し』とか言ってる白木さんの方が・・・」

八期「それは事実だ!美麗は間接的に人を殺してる!お前らは人殺しを推してるんだよ!」

その後この4人はいじめレベル3となった。


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