二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ Mythology
- 日時: 2015/08/16 04:44
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
初めましての人は初めまして、モノクロという者です。ここでは二次板と雑談板が拠点です。
本作では基本的に既存のカードを使用するつもりではありますが、オリジナルのカードも多数登場します。ご了承ください。
投稿したオリキャラのデッキにキーカードや切り札を追加したり、既存の切り札級のカードや、追加した切り札に召喚時の台詞を追加しても構いません。追加したい時はその旨をお伝えください。
目次
一章『神話戦争』
一話『焦土神話』
>>1 >>2 >>6 >>9 >>12 >>13 >>14
二話『萌芽神話』
>>17 >>18 >>21 >>22
三話『賢愚神話』
>>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>33
二章『慈愛なき崇拝』
一話『精力なき級友』
>>41 >>45 >>49 >>52 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61
二話『加護なき信仰』
>>63 >>64 >>66 >>70 >>71
三話『慈悲なき女神』
>>72 >>73 >>74 >>75 >>76
四話『表裏ある未来』
>>77 >>78
三章『裏に生まれる世界』
一話『裏の素顔』
>>79 >>80 >>81 >>82 >>85 >>86 >>91 >>92 >>94
二話『裏へと踏み入る者』
>>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
四章『summer vacation 〜夏休〜』
一話『summer wars 〜夏戦〜』
>>103 >>106 >>107 >>110 >>111
二話『summer festival 〜夏祭〜』
>>112 >>113 >>114 >>117
三話『summer ocean 〜夏海〜』
>>118 >>121 >>127 >>128 >>129 >>132 >>141 >>148
五章『雀宮高等学校文化祭店舗名簿』
一話『ガーリックトーストレストラン』
>>152 >>153 >>156 >>157 >>158 >>160 >>162 >>163 >>164 >>167
二話『ロイヤルミルクティーカフェテリア』
>>168 >>169 >>170 >>173
三話『ゾロアスター教目録』
>>174 >>175
四話『天の羽衣伝説調査』
>>185 >>186
五話『日蓮宗体験記録』
>>187 >>190
六話『天草四朗時貞絵巻』
>>191 >>192
七話『後夜祭・神々の生誕劇場』
>>193 >>202 >>206 >>207
六章『旧・太陽神話』
一話『序・太陽神話』
>>208 >>212 >>213
二話『破・太陽神話』
>>214 >>217 >>218 >>219 >>221 >>222 >>223 >>224 >>231 >>235 >>236 >>243 >>244
三話『急・太陽神話』
>>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>279 >>282 >>285 >>292
七章『続・太陽神話』
一話『再・太陽神話』
>>293 >>299 >>300 >>303 >>304 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>322 >>323 >>324 >>329 >>330 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>338 >>341 >>342 >>343 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365
二話『終・太陽神話』
>>366 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>380 >>381 >>382 >>383 >>384 >>385 >>386 >>387
三話『新・太陽神話』
>>393 >>395 >>396 >>397 >>398 >>399 >>402 >>403 >>404
八章『十二神話・召還』
一話『焦土神話・帰還』
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409
二話『海洋神話・還流』
>>410 >>411 >>412 >>413 >>415
三話『萌芽神話・還却』
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>423 >>424
九章『聖夜の賢愚』
一話『祝祭の前夜』
>>425
二話『双子の門番』
>>426 >>429 >>430 >>431
三話『祝宴の闘争』
>>432 >>433 >>434 >>435 >>436 >>437 >>438 >>439 >>440
四話『知将の逆襲』
>>441 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447
第十章『月の下の約束です』
一話『月影の同盟です』
>>468 >>469 >>470 >>471 >>472 >>473
二話『月夜野汐です』
>>486 >>487 >>489 >>490 >>491 >>492
三話『私の先輩です』
>>493 >>496 >>497 >>498 >>499 >>500 >>503 >>506 >>507 >>508
第十一章『新年』
一話『初詣』
>>512 >>513 >>514 >>515 >>516 >>519 >>520 >>521 >>522 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>530 >>531 >>532 >>533 >>534 >>535 >>536 >>537 >>538 >>539 >>540 >>541 >>542 >>543 >>544 >>545 >>546 >>547 >>548 >>549 >>550 >>553 >>554 >>557 >>558 >>559 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>571 >>572 >>573
十二章『空城夕陽の義理/光ヶ丘姫乃の本命』
一話『誕生日/バレンタインデー』
>>577 >>578 >>579 >>580 >>583 >>584
二話『軍人と探偵と科学者と/友人と双子と浮浪者と』
>>585 >>586 >>587 >>590 >>591 >>592 >>593 >>594 >>595 >>596 >>597 >>598 >>599 >>600 >>601 >>602 >>603 >>604 >>605 >>606
三話『告白——/——警告』
>>609 >>610
十三章『友愛「親友だから——」』
一話『恋愛「思いを惹きずって」』
>>616 >>617
二話『敬愛「意志を継ぎたい」』
>>618 >>619
三話『家族愛「ゆずれないものがある」』
>>620 >>621 >>622 >>627 >>628 >>629 >>630 >>631 >>632 >>633 >>634 >>635 >>636
四話『親愛「——あなたのことが大好きです」』
>>637
コラボ短編
【1——0・メモリー(タクさんコラボ)】
外伝『Junior to connect』
一話『Recollection』
>>474
二話『His outrage』
>>475 >>476 >>477 >>478 >>480
三話『My junior and his friend』
>>482
デッキ調査室
№1『空城夕陽1』 >>95
№2『春永このみ1』 >>102
№3『御舟汐1』 >>136 >>137
人物
>>34
組織
>>35
フレーバーテキスト
>>574
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.80 )
- 日時: 2013/08/05 08:35
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)
階段の陰に、人影が一つ浮かんでいた。人影は何かを待つかのようにジッと動かず、息を潜めている。
「…………」
人影が初めて動きを見せる。懐から取り出したのは、二枚のカード。
「目的は実験と観察。上手く行くといいが……」
静かな呟きが静寂に広がる。暗い空間に、どこか陰気なその声はすぐさま溶け込んでいった。
テストの返却から二日後、その日の授業がすべて終了し、夕陽は今正に帰ろうとしているところだった。そこまではいつもと変わらない風景だが、今の夕陽は一人。帰宅途中で一人になるのならともかく、このみという存在がいるため学校で夕陽が一人というのは非常に珍しいことだ。
「このみは補習で、光ヶ丘は家の用事、か」
とはいえ理由は単純なもの。成績不振のこのみがまた補習に駆り出され、まだ家庭に僅かな問題を抱えている姫乃は急いで帰宅した。
「一人で帰るのは久し振りだなぁ……もしかしたら高校入って初めてじゃないか?」
などと独り言を呟きながら廊下を進んでいく。途中で出会ったクラスメイトや教師に別れの挨拶をしながら、昇降口を目指していく。
その時だった。
「っ……!?」
夕陽はその場の空気が変わる感覚を覚える。何度も体験したあの感覚に近い。近いが、どこか違う感覚。
「なんだ、また誰か襲ってくるのか。でも、こんなところで……?」
ここは学校、当然生徒や教師がいるため、人目に付きやすい。そんなところで“ゲーム”の戦いを始めるなんてどうかしている。
あるいは、人目を気にしないから、か。
「……? あれ?」
しばらく警戒の視線を辺りに巡らせていた夕陽だが、しばらくして疑問符を浮かべる。
「誰も来ない、っていうかシールドも展開されない……どういうこと?」
いつもと同じ状況であるはずなのに、いつもと違う事態が起こった。そのことに困惑していると、廊下から足音が響く。
そちらの方に目を向ければ、そこにいたのは二人の人影。
「なんだ、あの二人……?」
どちらもそれなりに目を引く容姿をしている。片方は男子生徒で、相当な巨漢だ。まるで力士のような体格の大男。
もう片方は女子生徒。巨漢ほどではないが、腕輪や首輪などのアクセサリーをジャラジャラと身に付けている。それも女子校生らしからぬ民族的な装飾だ。
どちらも一年生、つまり夕陽と同学年のようだが、夕陽の記憶にはその二人は存在していない。
(僕も他のクラスの生徒まで知ってるわけじゃないけど、あんな目立つ連中を今まで知らなかったっていうのは変だな……このみも話題にしそうな感じだし)
などと思いながら二人を見つめていると、夕陽の存在に気付いたのか、男子生徒の方が右手をこちらに向けてきた。まさかガンつけてると思われて張り手でも喰らうのかと身構えそうになるが、距離は数メートルほどある。彼の腕では届かない。
だったらなんだと首を傾げた、刹那。
「っ!」
夕陽は無意識のうちに後ろに大きく跳んでいた。バックステップというには些か不格好で、自分から吹っ飛ばされる真似をするようなものだったが、結果としてその行為は夕陽を救ったのだった。
次の瞬間、男の右手から放たれた炎球が夕陽の立っていた地面を吹き飛ばした。
「……!?」
着地に失敗して尻餅をつく夕陽。何が起こったのか理解できず、口をぱくぱくと動かしている。
「な、な、なんだよ! どういうことだ、これ!」
状況は理解できないが、危険な空気だけは理解した。夕陽は慌てて立ち上がると、二人組のいる方向とは逆の方向に向かって走り出す。その時には、熱風と共に背後の窓が融解した。
「一体、なにが、どうなって……!?」
階段を一気に駆け上がる。
掌から炎を放つなんて、少年の心を揺さぶるような力だが、その手が自分の方を向いているとなれば話は別だ。恐怖しか感じない。
「……っ、先回りされてる……!?」
階段を上って廊下に出ると、その先には二人組の姿があった。パイロキネシスの次は瞬間移動か、とツッコミたくなったがそれどころではない。
男が左手を突き出すと、そこから激しい水流が溢れ出す。洪水でも起こすかのような大量の水だ。
「っ……!」
無理やり進路を変更し、飛沫を浴びながらまた階段を上っていく夕陽。最上階まで辿り着き、これ以上は上れないためまた廊下に出るが、
「また先回りかよ、くそっ!」
予想通り、二人組の姿があった。
炎球にしろ水流にしろ、男の攻撃は直線的だ。雀宮高校の校舎は妙に複雑で、特に最上階はやたらと渡り廊下が多い。
二人のいる方向とは逆方向へと走って右折し、炎球を回避。そこからまた走って渡り廊下を抜け、反対側の校舎へと入る。
「でも、また先回りされるんじゃ……やっぱりか!」
渡り廊下を抜け切ると、目の前には二人組。男が左手を突き出して水流を放つ。
「危ない、っての! くっ!」
間一髪、大きく横っ飛びして水流を回避する。
だが状況は悪くなった。夕陽の退路は背後の一直線の廊下のみ。そこをまっすぐ進んでも、炎球で狙い撃ちにされるか水流で押し流されるだけ。
なので夕陽は、男の炎球が発射されると同時に、一番近くの教室へと飛び込んだ。
「とにかく、一階まで降りよう。街に出れば……いや、人が多いし……ん? 人?」
そこで夕陽は、今まで一人たりとも生徒や教員と出会っていないことに気付く。まだ放課後になって間もない、教室や廊下に生徒が残っていても不思議ではないし、部活もある。
何かが不自然だ。そう思ったが、教室内の机が炎球でまとめて吹き飛ばされたのを見て、そんな思考も一緒に吹き飛んだ。
「……とにかく、下に降りなきゃ」
夕陽は不用心に開け放たれている窓枠に足をかけ、飛び降りる。そしてすぐ下の、排水のための大きな溝に着地。それを繰り返し、校舎の外まで出た。
「……つぅ、やっぱこの高さを連続で飛ぶと、足に来る……しかし、意外と行けるもんだな」
溝を飛び降りれば最短距離で最上階から一階まで行けると、このみとの雑談ではなしていたのだが、そんな屁理屈染みたことも意外と有効だった。
「あの二人はまだいないみたいだし、とにかくこのまま逃げ切れれば——」
と、走りながら校舎の角を曲がったところで、夕陽と同じ、しかし夕陽よりも小さな運動をするものと衝突する。
端的に言えば、人とぶつかった。
「っあ……ごめん! 大丈夫ですか?」
夕陽は後ろによろめいただけだったが、相手はぶつかった衝撃で倒れたようだ。謝罪しながら腕を伸ばそうとして、しかしそれより今は逃げるべきではないのかと改めて思い直し、腕を引っ込めたところで、夕陽はそのぶつかった相手を認識する。
「あ……霊崎……」
「……空城?」
ぶつかった相手は、先日このみたちとの会話の中に出て来たクラスメイト、霊崎クロその人だった。
クロは伸ばしかけた夕陽の腕を一瞥し、立ち上がって制服についた砂利を払う。
「……大丈夫」
「へ?」
「さっき聞かれたから」
「あ、ああ、そういうこと。なら良かった、ほんとごめん」
どうにも取っつきにくいというか、会話し難さのあるクロ。失礼だが、クロがクラスで孤立してしまうのも分かる気がした。
などと呑気なことを思っていられるのも束の間、夕陽は背後に冷たいものを感じる。
「っ……! やば、来た……!」
恐る恐る振り向くと、そこには巨漢の姿がある。
「……誰、この二人」
「いや、僕にも分からないけど、とにかくかなりやばい連中、逃げないと……!」
とクロの手を掴んで男に背を向け走り出そうとするが、角の向こうには民族的な装飾をした女が表れた。
「まずい、挟まれた……!」
背後の男は静かに右手を持ち上げ、正面の女は静かに立ち塞がっている。逃げ道はない。
(やばいやばいやばい! どうする僕、霊崎まで巻き込んでなにやってんだ! とにかく考えろ、炎出したり水出したり、やばいのはあの男であって、女の方はそうでもない。無理やり押し退ければ逃げ切れるか?)
一瞬のうちに逡巡し、夕陽は目の前の女を力任せに突き飛ばそうと腕を伸ばすが、
「!? 痛っ……!」
ガッとその手を掴まれ、止められる。しかもその力がかなり強い。身なりからは到底想像できないような握力だ。
「……!」
状況は最悪まで悪化する。夕陽は動きを止められ、振り払うこともできない。背後には炎を放とうとする男。もうあと数秒で、夕陽らは消し炭にされることだろう。
絶体絶命、そして死。その二つの言葉が夕陽の脳内を駆け巡る。それだけで全てのカロリーを消費するくらい、ぐるぐると回っている。その時だ。
その回転運動が未知のエネルギーを生み出したのか、それとも単に頭がおかしくなっただけか、夕陽は男の背後に一つのヴィジョンを見た。
球形に近い巨体の龍の姿を、見た。
(あれは、クリーチャー……? え? こいつらまさか、クリーチャーなのか?)
一瞬以下の僅かな時間の中で、夕陽は思考を巡らせる。
クリーチャーが人の形を成している、と理屈も何も分かったものではないが、そう仮定する。となれば炎球や水流、瞬間移動も説明がつかなくもない。クリーチャーならそれくらいやってのけるだろう。
だとすれば、もしかしたら、なんとかなるかもしれないと結論付ける。
(今の僕にできることなんてたかが知れてる。だから、思うしかない。あの空間に引きずり込めば、クリーチャーが実体化するあの空間なら、こいつらを倒せるかもしれない……!)
一心不乱に、無我夢中で、夕陽は祈るように思う。今まで何度も体験してきた、摩訶不思議なあの空間を。
そして、夕陽が思考を始めてから一瞬が終わった時——空気が、変わった。
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.81 )
- 日時: 2013/08/06 17:42
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)
「——!」
刹那。
こちらに向かっていた炎球が雲散霧消した。
「っ、助かった、のか……?」
とりあえず自分の五体が満足であることに安堵する夕陽。締め上げられていた腕も解放されている。クロも無事だ。
まずは自分たちの確認。続けて、相手の確認。
「……! 《戦攻竜騎ドルボラン》!」
まず、背後にいたはずの巨漢の男。彼は大砲などのあらゆる重火器を内蔵した球形のドラゴンへと変貌していた。
「んでこっちは、《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》か……!」
民族的に装飾された女子。彼女は青い体、いくつもの目玉をつけた象の下半身に、何本もの腕がある女性の上半身という魔人となっている。
「……霊崎、下がってて。事情は後で説明する。だからとりあえずここは、僕がなんとか——」
とデッキを取り出しながら前に出る夕陽。しかしクロはそんな夕陽を押し退ける。
「ってちょっと、霊崎?」
「……相手は二体、こっちは二人。同時に戦う方が効率的」
「いや、そうじゃなくて……とにかく危険だ、下がって」
クリーチャーと戦うなんて事態は夕陽も初めてだが、対人のデュエルでも過酷なのだ。一般人であるクロにやらせるわけにはいかない。
しかしクロも頑なで、退こうとしない。
「危険だ、ここは僕に任せて」
「大丈夫。最低限自分の身くらい自分で守れる」
といった具合に押し問答が続いたが、最終的には夕陽が折れた。
「……! 分かったよ! でも、無理しないでね。特にシールドはできるだけ守るんだ、割られるとプレイヤーもダメージを受けるから」
最後にそれだけ言っておく。クロは首肯し、ガネージャーの方へと向かう。
そして夕陽は、ドルボランと向き合った。ドルボランは意味もなく咆哮している。
『グオォォォゥ! ちょこまかと逃げ回りやがって! 最初からこうして叩き潰せばよかった!』
「喋れるのかこいつ……」
見れば、夕陽の目の前にはいつもと同じ五枚のシールドが展開されている。
「クリーチャーとデュエマって、なんか妙な気分だな……」
『グオォォォゥ!』
「まともに話も通じなさそうだし、なんか面倒なことになってきたけど」
ふぅ、と軽く息を吐き、夕陽は五枚のカードを手にする。
「カードゲームに持ち込めば、こっちのものだ」
「…………」
クロは目の前に展開される五枚のシールド、目の前に浮かぶ五枚の手札、すぐ横に積まれる山札を順番に見つめ、これから自分がなにをすべきかを認識した。
『やれやれ、最終的にはこういう形に持ってくるつもりでしたが、とんだ邪魔が入ってしまいましたね』
表情を変えず、睨むようなガネージャーを一瞥するクロ。
『標的はあの少年だけだというのに、素直に引き下がっていればよかったものを。障害となるものは排除するのが我々、貴女も私に排除されるのです!』
「できるのなら」
そして、クロは目の前の五枚のカードに、手をかける。
『グオォォォゥ! 《アックス・ドラゴン》を召喚! 《黒神龍ジャグラヴィーン》を破壊だ!』
「ブロッカーが……!」
腕に戦斧を装着した龍が《ジャグラヴィーン》の白骨の体を断ち切る。
「でも、《ジャグラヴィーン》がやられたことで、墓地からこいつが復活する! 出て来い《黒神龍グールジェネレイド》!」
黒神龍グールジェネレイド 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000
自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。
W・ブレイカー
現在、夕陽のシールドは五枚。場には今しがた召喚した《グールジェネレイド》と《コッコ・ルピア》のみ。
対するドルボランは、《コッコ・ルピア》《フレイムバーン・ドラゴン》に《アックス・ドラゴン》と、ドラゴンを展開してきている。
同じドラゴンを並べるデッキでこうも差が出るのは、ドルボランの戦術にあった。
(召喚時の効果でこっちのファイアー・バードが焼かれたからな……ドラゴンの癖に防御的だ)
加えて言うなら、夕陽のデッキは墓地を介してドラゴンを復活させるため、どうしてもワンテンポ遅れてしまう。それも手数が違う要因の一つだろう。
『《フレイムバーン・ドラゴン》でシールドブレイク!』
「くっ……S・トリガー発動《デーモン・ハンド》! 《アックス・ドラゴン》を破壊!」
とりあえずW・ブレイカーの《アックス・ドラゴン》を破壊して勢いを削ぐ。だがドルボランはそれ以上の攻撃をせずターンを終えた。
「僕のターン、《魔龍バベルギヌス》召喚!」
魔龍バベルギヌス 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/グランド・デビル 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーをひとり選ぶ。そのプレイヤーのクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、そのプレイヤーの墓地から、《魔龍バベルギヌス》以外の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。
《魔龍バベルギヌス》。クリーチャー一体と引き換えに、どんなクリーチャーでも蘇らせることのできる魔界の死龍。
「効果で《バベルギヌス》を破壊! そして《偽りの王 ヴォルフガング》を復活!」
偽りの王(コードキング) ヴォルフガング 火文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 8000
このクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを3体まで破壊する。
W・ブレイカー
一度に相手の中型以下のクリーチャーを三体も破壊できる《ヴォルフガング》で、次のターンからドルボランの場を殲滅する作戦に出た夕陽。
「さらに《グール》で《フレイムバーン》を攻撃!」
《グールジェネレイド》の漆黒の炎が、《フレイムバーン》を焼きつくし、抹消する。
「ターンエンド!」
『グオォォォゥ! 俺様のターン!』
ドルボランは自動的に行われるドローをし、再び咆哮する。
『グオォォォゥ! 行くぞ! 俺様を召喚!』
「遂に出やがった……!」
現れたのは、ドルボランこと《戦攻竜騎ドルボラン》だ。
戦攻竜騎ドルボラン 水/火文明 (8)
クリーチャー:アースイーター/アーマード・ドラゴン 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、バトルゾーンにあるパワーが6000より大きい相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
W・ブレイカー
『そして俺様が場に出た時、俺様の効果が発動! グオォォォゥ! 《コッコ・ルピア》、俺様の炎に焼かれろ!』
続けて《ドルボラン》が内蔵している重火器が放たれ、《コッコ・ルピア》が破壊された。
『まだ終わらんぞ! 次は《ヴォルフガング》よ、消えろ!』
今度はどこからともなく水流が放たれ、《ヴォルフガング》が押し流されて手札へと戻ってくる。
「焼き鳥にされた……僕のターン!」
カードを引く夕陽。しかし《コッコ・ルピア》がやられてしまい、手札からドラゴンを召喚しにくくなってしまった。
「手札も切れてきたし、もう攻めるしかないか。《グール》でW・ブレイク!」
その際、夕陽は手札から一枚のカードを掲げる。
「そしてドラゴン・ゾンビが攻撃したことで、アタック・チャンス! 《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》発動、墓地からドラゴン・ゾンビを復活させる!」
あらかじめ何体かのドラゴンを墓地へ送っていたため、復活させるクリーチャーはそれなりにいる。この状況を一気に引っくり返せるようなクリーチャーこそいないが、手数を増やすなら十分だ。
「《偽りの名 ドレッド・ブラッド》!」
同時に《グールジェネレイド》は漆黒に燃える炎を放ち、ドルボランのシールドを二枚破壊する。
だが破壊したシールドが光の渦となり、ドルボランの正面で収縮していく。
「やば、S・トリガーか……!」
やってしまったと言うような顔をする夕陽。だが、踏んでしまったものは仕方ない。
『グォォォゥ! 発動《スパイラル・ゲート》!』
出て来たのは水文明を代表するS・トリガー《スパイラル・ゲート》。問答無用でクリーチャーを手札に戻す呪文だ。
「くっ、召喚したばかりの《ドレッド・ブラッド》か? いや、復活が容易な《グール》?」
どちらでも被害はそう変わらないが、どちらを戻されてしまうのか。
と、思ったが、
『《スパイラル・ゲート》、俺様を戻せ!』
「え?」
渦に巻き込まれ、手札へと帰っていったのは《ドルボラン》だった。
普通に考えて自分のクリーチャーを戻して手数を減らす行為はデメリットしかない。だが夕陽は、すぐにドルボランの意図に気付く。
『俺様のターン! グオォォォゥ! 再び俺様を召喚! 《グール》を破壊、《ドレッド・ブラッド》を手札に!』
「やっぱりか!」
わざと自らをバウンスすることで、召喚時の効果を使い回す作戦。豪快な割に意外と器用な立ち回りを見せるドルボランだった。
そしてこれで、夕陽の場には何もなくなってしまった。
「流石にやばいな、これは……!」
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.82 )
- 日時: 2013/08/06 21:49
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)
クロとガネージャーのデュエルは、現時点ではわりと拮抗していた。
互いにシールドは五枚。クロの場には《光波の守護者テルス・ルース》と《曙の守護者パラ・オーレシス》。ガネージャーの場には《飛翔する啓示 ゼッツー》と《クゥリャン》。
どうやらガネージャーのデッキは火・水の速攻寄りビートダウンデッキのようだが、序盤からブロッカーを並べ、クリーチャーをパンプアップさせてきたクロに対して攻められずにいる。
「私のターン、《白骨の守護者ホネンビー》を召喚。効果で山札の上から三枚を墓地へ送り、墓地の《ミスト・リエス》を回収」
またブロッカーを並べるクロ。しかも今回はそれだけでではなく、墓地肥やしとクリーチャー回収も同時にこなす。
そんなクロを見て、ガネージャーは、
『プレイング自体はなかなかのようですが、デッキの構築に関してはいまいちですね。そのデッキは《シャングリラ》を切り札に据えたデッキでしょう、光と闇だけであの超重量級クリーチャーをどう出すつもりですか?』
ガネージャーの視線の先には、マナに置かれた《「無情」の極み シャングリラ》があった。そしてガネージャーの言うように光と闇の構成では《シャングリラ》を出すことは難しい。
「……《シャングリラ》だけじゃないから」
だがクロはつとめて冷静だ。ガネージャーの挑発にも動じない。
『……まあいいでしょう、私のターン』
ここでガネージャーは、切れ気味の手札から動きを見せてきた。
『呪文《超次元エクストラ・ホール》! 効果で貴女の墓地のカードを二枚、山札に戻します!』
「…………」
せっかく墓地を肥やしたのだが、それもすぐに妨害されてしまった。だがガネージャーの狙いは、そこではない。
《エクストラ・ホール》によって発生した時空の歪が、だんだんと広がっていく。
『開け、超次元の門! 《時空の戦猫シンカイヤヌス!》』
時空の戦猫シンカイヤヌス 水文明 (4)
サイキック・クリーチャー:ブルー・モンスター 4000
M・ソウル
K・ソウル
このクリーチャーに覚醒した時、カードを1枚引く。
ループ覚醒—自分のターン中に火のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》のほうに裏返す。
『さらに残った1マナで《凶戦士ブレイズ・クロー》を召喚! この時《シンカイヤヌス》はループ覚醒する! 覚醒せよ《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》!』
時空の戦猫ヤヌスグレンオー 火文明 (4)
サイキック・クリーチャー:フレイム・モンスター 4000+
M・ソウル
K・ソウル
このクリーチャーに覚醒した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーは「パワーアタッカー+2000」と「スピードアタッカー」を得る。
ループ覚醒—自分のターン中に水のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを《時空の戦猫シンカイヤヌス》のほうに裏返す。
出て来てすぐに覚醒する《シンカイヤヌス》、その力はまだ止まらない。
『《ヤヌスグレンオー》の効果発動! 《ゼッツー》にスピードアタッカーとパワーアタッカー+2000を与える! 行きなさい《ゼッツー》!』
《ゼッツー》は二つ名の通り飛翔し、両翼の砲門から無数の光線を乱射する。その光線の勢いはかなりのものだ、ちょっとやそっとのブロッカーでは止められないだろう。
そして事実、《ゼッツー》自身の持つパワーアタッカーと、《ヤヌスグレンオー》によって付加されたパワーアタッカーで、《ゼッツー》の攻撃時のパワーは6000。クロのブロッカーでは止められない。
なので一枚くらいならと、いつもの感覚でその攻撃を通してしまったが、
「……っ」
破砕されたシールドの破片がクロに降り注ぐ。彼女の着ていたブラウスには血が滲み、数本の銀髪が舞った。
「……こういうこと」
夕陽が言っていた意味を、ここで理解するクロ。
ともあれ、《ヤヌスグレンオー》の能力は厄介だ。だがそれでも隙は存在する。
「私のターン……《雷鳴の守護者ミスト・リエス》を召喚。《テルス・ルース》で《ゼッツー》を攻撃」
パワーアタッカーは、基本的に殴り返しに弱い。なので返しのターンに《ゼッツー》を破壊し、殴り手を減らしておく。またパワーアップされれば面倒だ。
「ターンエンド」
『私のターンです』
パワーアタッカーの弱点を突いて殴り返す。それ自体は常套手段で、悪い策ではないが、この場この状況では根本的な解決になっていない。
『《熱湯グレンニャー》を召喚、効果で一枚ドロー。水のクリーチャーを出したので《ヤヌスグレンオー》を《シンカイヤヌス》にループ覚醒! 効果でさらにもう一枚ドロー。《虚空の力 レールガン》を召喚しまたループ覚醒、《ヤヌスグレンオー》!』
クリーチャーの展開と共に目まぐるしく姿を変える《時空の戦猫》。厄介なのは《ヤヌスグレンオー》の方だが、1ターンに火と水のクリーチャーを一体ずつ召喚するとなると手札も必要になるため、やはり二体で完結した能力を持つクリーチャーだ。
『《ヤヌスグレンオー》の能力で《レールガン》にスピードアタッカーとパワーアタッカーを追加! 《ブレイズ・クロー》と《レールガン》で攻撃です!』
「《ブレイズ・クロー》はブロック」
《レールガン》の電磁砲を受け、クロの二枚目のシールドが吹き飛ぶ。だが《ブレイズ・クロー》だけは《ホネンビー》が止め、墓地へと埋めた。
そしてクロのターン。クロには《ミスト・リエス》がいるため手札が切れることはまずないが、ガネージャーほどの突破力や瞬発力がないため、防戦一方となってしまっている。
「……呪文《ボーンおどり・チャージャー》で山札の上二枚を墓地へ。さらに二体目の《ホネンビー》を召喚して山札の上三枚を墓地へ送り、《ドクロンビー》を回収」
墓地を肥やすだけ肥やし、ターンエンド、とクロは静かに手番を終えた。
『ブロッカーを並べるだけでは、私は倒せませんよ。《斬隠テンサイ・ジャニット》を召喚し、《パラ・オーレシス》を手札へ!』
味方を強化し、クロの防御壁の核となっていた《パラ・オーレシス》が《テンサイ・ジャニット》の発生させる波に飲まれ、手札へと消えていく。
しかも水のクリーチャーが登場したことで《シンカイヤヌス》にループ覚醒し手札を補充。そして、
『さあ、時は満ちました! 《グレンニャー》を私に進化!』
金属器の精獣(ジン) カーリ・ガネージャー 水/火文明 (4)
進化クリーチャー:マジカル・モンスター 6000
マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。
進化—自分の水または火のクリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。
W・ブレイカー
ガネージャーこと《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》。彼女は《熱湯グレンニャー》を種にし、遂にその姿を現した。
『私が場に出た時、一枚ドロー! さらに《シンカイヤヌス》を《ヤヌスグレンオー》にループ覚醒し、《クゥリャン》を強化します! そして、攻撃です!』
一気に攻撃手が増えた《ガネージャー》。彼女は《レールガン》と《クゥリャン》、そして《ヤヌスグレンオー》を引き連れ、特攻してくる。
「っ、二体の《ホネンビー》で《ガネージャー》と《レールガン》をブロック」
《ガネージャー》の衝撃波と《レールガン》の電磁砲を《ホネンビー》が身を挺して防御。だが残る《クゥリャン》と《ヤヌスグレンオー》の攻撃は喰らった。これでクロのシールドは残り一枚。
「……私のターン」
クロの場には《テルス・ルース》と《ミスト・リエス》の二体だけ。相手は複数並ぶ小型クリーチャーと、それを束ねる大型クリーチャー。総合的なアドバンテージは完全に向こうにある。
「とりあえず、流れを変えないと……《時空の守護者ジル・ワーカ》召喚。それと、私の墓地にはガーディアンが六体、3マナで《連隊の守護者ドクロンビー》を召喚」
連隊の守護者ドクロンビー 闇文明 (9)
クリーチャー:ガーディアン/アンノウン 12000
ブロッカー
自分の墓地にあるガーディアン1体につき、このクリーチャーの召喚コストは1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
T・ブレイカー
普通に見れば特に効果のないただの大型クリーチャーだが、それでもこのサイズのクリーチャーが出て来れば十分な脅威だ。事実、《ガネージャー》ではどうしたって《ドクロンビー》を倒せない。
だが、
『大型クリーチャーを出せばいいというものでもないでしょうに。私のターン、《弾丸透魂スケルハンター》を召喚してループ覚醒、一枚ドロー。さらに《ピーカプのドライバー》を召喚してループ覚醒、《ヤヌスグレンオー》の効果で《ピーカプのドライバー》をスピードアタッカーに』
ピーカプのドライバー 火文明 (2)
クリーチャー:ゼノパーツ 1000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT—相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
現れたのは小さなドライバー。しかしその矮小な存在に、《ドクロンビー》は身を震わせる。
『《ピーカプのドライバー》で攻撃、の代わりにタップします。効果で《ドクロンビー》を破壊!』
小さなドライバーが《ドクロンビー》を跡形もなく解体し、破壊してしまう。
タップトリガーやアタックトリガーを持つクリーチャーは、場に出してから効果発動までタイムラグがあるものだが、《ガネージャー》は《ヤヌスグレンオー》でスピードアタッカーを付加し、その隙を消している。
そして《ピーカプのドライバー》でこじ開けた穴に、《ガネージャー》は付け入るのだ。
『今度こそ葬って差し上げましょう!』
《ガネージャー》が《レールガン》と《ヤヌスグレンオー》を引き連れて突っ込んで来た。
「《ジル・ワーカ》でブロック」
《ガネージャー》の衝撃波を喰らってバラバラに吹っ飛ぶ《ジル・ワーカ》。しかしその力は死した時に発動する。
「破壊された時、《ジル・ワーカ》の効果発動、相手のクリーチャーを二体、タップする」
《ジル・ワーカ》の二つの腕が分離し、《レールガン》と《ヤヌスグレンオー》の体を押さえつけた。
なんとか凌ぎ切ったクロだが、状況はさほど好転していない。《ガネージャー》の場には多くのクリーチャーが並び、クロの場はボロボロ。
《ガネージャー》が告げる終わりの時が、刻一刻と近づいていく——
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.83 )
- 日時: 2013/08/06 23:29
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)
どうも、タクです。第二章は教団の壊滅という形で、無事完結しましたね。しかし、あの場で《調和と繁栄の罠》が発動して、一発逆転とは・・・・・・。第三章も新キャラの登場によって、ますます見逃せませんね。夕陽VSドルボランでは、ドラゴンVSドラゴンの戦いですね。墓地戦略で圧倒する夕陽ですが、《スパイラル・ゲート》と《ドルボラン》のコンボで、若干押され気味ですね。クロVSカーリ・ガネージャーですが、墓地戦略VS火水ビートですが、クロの墓地戦略はなかなか参考になるところがありました。劣悪になりつつあるこの状況を、どうにかしてひっくり返すことができるかが、キーポイントですね。
こちらは最近、更新が滞り気味ですが何とか執筆中です。メカ家庭教師が登場してヒナタ達がやばいことになっていまっています。
それでは、次回の更新、楽しみにしています。
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.84 )
- 日時: 2013/08/07 07:33
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)
タクさん
壊滅というか、解体という感じですが、まあどっちでも大差ないですね。
《調和と繁栄の罠》はモノクロが最初に手に入れたエターナル呪文でして、個人的にもそれなりに思い入れのあるカードだったりします。ただ、効果が使いにくいんですよね……今作品では活躍させてやりたいです。
三章以降からは、順番にオリキャラを出していこうかと思っています。出る順番はストーリーに沿った形になっていまして、まあ簡単に言うとこちらで好きに決めてます。
一応、実体化したクリーチャーは本人の能力を生かせる、または本人の能力と通じる能力を持つカードで構成されたデッキを使用しています。ドルボランなら召喚時能力、ガネージャーならドローとビートダウンですかね。
ちなみにクロのデッキにおける墓地利用は、あくまで手段なのであまり積極的には活用しないです。手札補充のために墓地を介している、という感じでしょうか。《ボーン・おどりチャージャー》もマナ加速のついでです。
モノクロは時間を見つけてちょこちょこ書いています。書き溜めている分が結構あるので、更新速度はある程度のスピードを保てる……と、思うんですけどねぇ……
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