二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ Mythology
- 日時: 2015/08/16 04:44
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
初めましての人は初めまして、モノクロという者です。ここでは二次板と雑談板が拠点です。
本作では基本的に既存のカードを使用するつもりではありますが、オリジナルのカードも多数登場します。ご了承ください。
投稿したオリキャラのデッキにキーカードや切り札を追加したり、既存の切り札級のカードや、追加した切り札に召喚時の台詞を追加しても構いません。追加したい時はその旨をお伝えください。
目次
一章『神話戦争』
一話『焦土神話』
>>1 >>2 >>6 >>9 >>12 >>13 >>14
二話『萌芽神話』
>>17 >>18 >>21 >>22
三話『賢愚神話』
>>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>33
二章『慈愛なき崇拝』
一話『精力なき級友』
>>41 >>45 >>49 >>52 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61
二話『加護なき信仰』
>>63 >>64 >>66 >>70 >>71
三話『慈悲なき女神』
>>72 >>73 >>74 >>75 >>76
四話『表裏ある未来』
>>77 >>78
三章『裏に生まれる世界』
一話『裏の素顔』
>>79 >>80 >>81 >>82 >>85 >>86 >>91 >>92 >>94
二話『裏へと踏み入る者』
>>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
四章『summer vacation 〜夏休〜』
一話『summer wars 〜夏戦〜』
>>103 >>106 >>107 >>110 >>111
二話『summer festival 〜夏祭〜』
>>112 >>113 >>114 >>117
三話『summer ocean 〜夏海〜』
>>118 >>121 >>127 >>128 >>129 >>132 >>141 >>148
五章『雀宮高等学校文化祭店舗名簿』
一話『ガーリックトーストレストラン』
>>152 >>153 >>156 >>157 >>158 >>160 >>162 >>163 >>164 >>167
二話『ロイヤルミルクティーカフェテリア』
>>168 >>169 >>170 >>173
三話『ゾロアスター教目録』
>>174 >>175
四話『天の羽衣伝説調査』
>>185 >>186
五話『日蓮宗体験記録』
>>187 >>190
六話『天草四朗時貞絵巻』
>>191 >>192
七話『後夜祭・神々の生誕劇場』
>>193 >>202 >>206 >>207
六章『旧・太陽神話』
一話『序・太陽神話』
>>208 >>212 >>213
二話『破・太陽神話』
>>214 >>217 >>218 >>219 >>221 >>222 >>223 >>224 >>231 >>235 >>236 >>243 >>244
三話『急・太陽神話』
>>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>279 >>282 >>285 >>292
七章『続・太陽神話』
一話『再・太陽神話』
>>293 >>299 >>300 >>303 >>304 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>322 >>323 >>324 >>329 >>330 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>338 >>341 >>342 >>343 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365
二話『終・太陽神話』
>>366 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>380 >>381 >>382 >>383 >>384 >>385 >>386 >>387
三話『新・太陽神話』
>>393 >>395 >>396 >>397 >>398 >>399 >>402 >>403 >>404
八章『十二神話・召還』
一話『焦土神話・帰還』
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409
二話『海洋神話・還流』
>>410 >>411 >>412 >>413 >>415
三話『萌芽神話・還却』
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>423 >>424
九章『聖夜の賢愚』
一話『祝祭の前夜』
>>425
二話『双子の門番』
>>426 >>429 >>430 >>431
三話『祝宴の闘争』
>>432 >>433 >>434 >>435 >>436 >>437 >>438 >>439 >>440
四話『知将の逆襲』
>>441 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447
第十章『月の下の約束です』
一話『月影の同盟です』
>>468 >>469 >>470 >>471 >>472 >>473
二話『月夜野汐です』
>>486 >>487 >>489 >>490 >>491 >>492
三話『私の先輩です』
>>493 >>496 >>497 >>498 >>499 >>500 >>503 >>506 >>507 >>508
第十一章『新年』
一話『初詣』
>>512 >>513 >>514 >>515 >>516 >>519 >>520 >>521 >>522 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>530 >>531 >>532 >>533 >>534 >>535 >>536 >>537 >>538 >>539 >>540 >>541 >>542 >>543 >>544 >>545 >>546 >>547 >>548 >>549 >>550 >>553 >>554 >>557 >>558 >>559 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>571 >>572 >>573
十二章『空城夕陽の義理/光ヶ丘姫乃の本命』
一話『誕生日/バレンタインデー』
>>577 >>578 >>579 >>580 >>583 >>584
二話『軍人と探偵と科学者と/友人と双子と浮浪者と』
>>585 >>586 >>587 >>590 >>591 >>592 >>593 >>594 >>595 >>596 >>597 >>598 >>599 >>600 >>601 >>602 >>603 >>604 >>605 >>606
三話『告白——/——警告』
>>609 >>610
十三章『友愛「親友だから——」』
一話『恋愛「思いを惹きずって」』
>>616 >>617
二話『敬愛「意志を継ぎたい」』
>>618 >>619
三話『家族愛「ゆずれないものがある」』
>>620 >>621 >>622 >>627 >>628 >>629 >>630 >>631 >>632 >>633 >>634 >>635 >>636
四話『親愛「——あなたのことが大好きです」』
>>637
コラボ短編
【1——0・メモリー(タクさんコラボ)】
外伝『Junior to connect』
一話『Recollection』
>>474
二話『His outrage』
>>475 >>476 >>477 >>478 >>480
三話『My junior and his friend』
>>482
デッキ調査室
№1『空城夕陽1』 >>95
№2『春永このみ1』 >>102
№3『御舟汐1』 >>136 >>137
人物
>>34
組織
>>35
フレーバーテキスト
>>574
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.566 )
- 日時: 2014/06/10 20:57
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
姫乃とニャルラトホテプのデュエル。
互いにシールドは五枚あるが、戦力差は歴然としていた。
姫乃の場には《王機聖者ミル・アーマ》《光器パーフェクト・マドンナ》《知識の精霊ロードリエス》の三体。
対するニャルラトホテプの場には《最強国技ダイキンボシ》《小結 座美の花》《大関 地男の里》《封魔妖ザビ・クズトレイン》《死海秘宝ザビ・デモナ》《ジオ・ナスオ》、そして二体の《西武人形ザビ・バレル》。
「……《光器パーフェクト・マドンナ》を召喚。《ロードリエス》の効果で一枚引いて、呪文《クリスタル・メモリー》……ターン終了」
《ロードリエス》のお陰で後続を引くことができるが、序盤からのハンデスで手札が削られた姫乃の選択肢は限られている。
対するニャルラトホテプは、マナは十分にあり、《ダイキンボシ》の能力で墓地を手札のように扱えるため、選択の幅が広い。《ギル・メイワク》を空撃ちして得た手札を、十分に活用する。
「まずは《蒼黒の知将ディアブロスト》を召喚。続けて呪文《超次元ごっつぁん・ホーン》で、開け、超次元の門! 超次元ゾーンから《横綱 義留の富士》をバトルゾーンへ!」
蒼黒の知将ディアブロスト 闇文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
バトルゾーンにある相手のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー
横綱 義留(ギル)の富士 火文明 (8)
サイキック・クリーチャー:フレイム・コマンド/エイリアン 7000
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップしてもよい。
W・ブレイカー
「これでサイキック・セルの三体目……だけど、《ディアブロスト》……?」
首を傾げる姫乃。この状況で、相手クリーチャーをブロッカーにする《ディアブロスト》を出す意味が分からない。
確かにこちらとしては、ブロッカーを引き続けられるとも限らないので、防御を考えるのならすべてのクリーチャーがブロッカーになるのは願ったり叶ったりだが、相手としてはそうではないはずだ。
「なんでだろ……?」
疑問符を浮かべつつ、姫乃は自身のターンを進める。
「……《コアクアンのおつかい》を発動。山札の上から三枚を捲って……《ハッチャキ》《ヘブンズ・ゲート》《ロイヤルティー》を手札に加えるよ。そしてそのまま《光機のイザナイ ロイヤルティー》を召喚」
この《ロイヤルティー》も《ディアブロスト》の能力でブロッカーだ。さらに次のターンに生き残れれば、最低でも一回は光臨を発動させることができる。
生き残れれば、だが。
姫乃は失念していたのだ。《小結 座美の花》《大関 地男の里》《横綱 義留の富士》の三体が揃えば、なにが出て来るかということを。
「ターン終了」
「いいのか? 僕のターンで。覚醒リンクが発動するよ」
「…………」
いいもなにも、今の姫乃にはその覚醒リンクを止める手立てがないのだから、仕方ない。もはや彼女には成り行きを見守ることしかできないのだ。
「なら、行くよ。《地男の里》の覚醒リンク発動。《小結 座美の花》《大関 地男の里》《横綱 義留の富士》の三体を覚醒、そしてリンク!」
三体のエイリアン力士たちが怪しげな炎と光に包み込まれていく。
「惰弱なものを押し飛ばし、力で異星の頂点となれ! これが——」
そしてその中で、三体は一体の巨大な龍となる——
「——《雲龍 ディス・イズ・大横綱》!」
雲龍 ディス・イズ・大横綱 闇/火/自然文明 (20)
サイキック・スーパー・クリーチャー:リキシ・コマンド・ドラゴン/エイリアン 20000
相手のクリーチャーは、可能であればブロックする。
このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをアンタップする。
バトルゾーンにある自分の他のエイリアンすべてのパワーは+5000される。
Q・ブレイカー
リンク解除
覚醒リンク前《横綱 義留の富士》(上)《大関 地男の里》(中)《小結 座美の花》(下)
それはエイリアンの特徴を受け継いだドラゴンだが、同時にその体格や構え、立ち姿は力士を彷彿とさせる。
これこそが力と技におけるエイリアンの頂点に立つ存在《雲龍 ディス・イズ・大横綱》だ。
「出て来ちゃった……でも、わたしにはまだブロッカーが——」
「ブロッカーなんていくらでも相手になるけどね。その前に、念のためだ。《ボーンおどり・チャージャー》を発動し、墓地に落ちた《不知火横綱ニバイ・ニバーイ》を《ダイキンボシ》の能力で召喚。《ニバイ・ニバーイ》がいれば、僕の生み出すマナは二倍になる。残った1マナをタップして《ギル・メイワク》を墓地から召喚、即破壊して《ザビ・クズトレイン》の能力で一枚ドロー」
このターンにできることを終え、遂にニャルラトホテプが攻撃に転じる。
「《雲龍 ディス・イズ・大横綱》で攻撃!」
「《ディス・イズ・大横綱》はQブレイカーだし、流石に受けられない……《パーフェクト・マドンナ》でブロック!」
《パーフェクト・マドンナ》が《ディス・イズ・大横綱》の張り手を受け、攻撃をブロックする。しかし、
「バトルに勝ったから《ディス・イズ・大横綱》はアンタップするよ。もう一度攻撃!」
「っ、そうだった……!」
《ディス・イズ・大横綱》はバトルに勝てばアンタップする能力があるため、ブロックしてもバトルに勝てなければ無意味なのだ。しかしパワー20000のクリーチャーに打ち勝てるブロッカーなど、そうはいない。
「さっきは失敗しちゃったけど、ブロックしても意味ないなら、ブロックはしない——」
「——わけにも、いかないんだよね」
《ディス・イズ・大横綱》に二度目の攻撃。二体目の《パーフェクト・マドンナ》が、その前に立ち塞がった。
「え……!?」
だが立ち塞がったところで《ディス・イズ・大横綱》の攻撃を止められるはずもなく、そのまま張り手で押し飛ばされた。さらにバトルに勝った《ディス・イズ・大横綱》は、再び起き上がる。
「《ディス・イズ・大横綱》が攻撃する時、相手ブロッカーにブロックを強要する。つまり《ディス・イズ・大横綱》よりもパワーの高いブロッカーがいないと、このクリーチャーは止まらない」
「そ、そんな……!」
パワー20000のクリーチャーなど、バトルで止められるはずがない。
さらにブロックを強要されるということは、姫乃のブロッカーは全滅するということだ。《パーフェクト・マドンナ》は場を離れないので破壊されなかったが、他のブロッカーはそうは行かない。
「さあ次の攻撃だ!」
「う……っ!」
三回目、四回目と、《ディス・イズ・大横綱》の攻撃は続き《ミル・アーマ》と《ロードリエス》が破壊されていく。
「まだ行くよ。《ディス・イズ・大横綱》で攻撃!」
《ディス・イズ・大横綱》の五回目の張り手が繰り出される。毎回シールドを狙っているはずなのに、姫乃の場はボロボロだ。
「今度こそシールドブレイク……Qブレイクは痛いけど、《ロイヤルティー》を残せたのは幸いかな……」
「おいおい、忘れてない? 僕の場には《ディアブロスト》がいるんだよ?」
「え……? ……あ!」
ハッと気づく姫乃。やっとニャルラトホテプが呼び出した《ディアボロス》の意義を見出せた。
今頃気付いても、もはや手遅れだが。
「そっか、《ディアブロスト》がいるから《ロイヤルティー》もブロッカーになるんだ……!」
「そういうこと。だから《ロイヤルティー》も強制ブロックで《ディス・イズ・大横綱》とバトルだ」
勿論、パワーで《ディス・イズ・大横綱》に敵わない《ロイヤルティー》はいとも容易く張り手で吹き飛ばされた。
これで姫乃の場に残ったのは《パーフェクト・マドンナ》二体のみ。
「さて、いよいよプレイヤーへの攻撃に移ろうか……《ディス・イズ・大横綱》でQブレイク!」
「……っ!」
一撃で四枚のシールドが吹き飛んだ。その中に、S・トリガーはない。
「S・トリガーはなしか。まあ、《スパーク》系の呪文ならともかく、《ヘブンズ・ゲート》が一枚や二枚出ても止めきれないだろうけどね。《ジオ・ナスオ》で最後のシールドをブレイクだ!」
姫乃の残る一枚のシールドが、《ジオ・ナスオ》によってブレイクされる。
これで姫乃のシールドはゼロ。しかし、
「……失敗したね」
姫乃はまだ、勝機を見失っていなかった。
「……? なにが?」
「ここで《ジオ・ナスオ》で攻撃したのは、あなたのミスだよ。もし他のクリーチャーで攻撃されてたら負けてたもん……」
「いや、わけ分かんない……どういうことだよ? S・トリガーでも出た?」
「その通りだよ。S・トリガー発動!」
姫乃の最後のシールドは、光の束となり収束する。
それは、調和と繁栄がもたらす、利得ではない弊害——
「——《調和と繁栄の罠》!」
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.567 )
- 日時: 2014/04/01 18:32
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
「S・トリガーで《調和と繁栄の罠》を発動! 指定する文明は闇だよっ!」
姫乃の最後のシールドから飛び出したのは《調和と繁栄の罠》。それにより、次の姫乃のターンの初めまで、闇文明のクリーチャーは攻撃できなくなった。
「僕の場にいるこのターン攻撃可能なアタッカーはすべて闇絡み……《ジオ・ナスオ》を残しておけば、とどめまで行けたか……」
確かに唯一の自然文明である《ジオ・ナスオ》を残しておくことが結果的には正解だったのだが、今更悔いても遅い。それに《調和と繁栄の罠》などというマイナーなS・トリガーを警戒しろというのも、酷な話だ。
そもそもニャルラトホテプの場にはまだ、数多くのアタッカーがいる。たった1ターンでこの状況を切り抜けるのは困難だろう。
「でも、可能性はゼロじゃない。わたしのターン」
幸い、姫乃はこまめにマナチャージをしていたので、マナは十分にある。手札もさっきのシールドブレイクで増えた。
「この手なら、まだ生き残れる……っ。呪文《ヘブンズ・ゲート》! 手札から光のブロッカー二体をバトルゾーンに!」
天国の門が開き、そこから二体の天使が舞い降りる。
しかしそれは、ただの天使ではない。龍の力を宿す天使だ。
「《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》を二体、バトルゾーンに!」
支配の精霊龍 ヴァルハラ・ナイツ 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 7000
ブロッカー
このクリーチャーまたは自分のコスト3以下の光のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。そのクリーチャーは、次の相手のターンのはじめにアンタップされない。
W・ブレイカー
「《ヴァルハラナイツ》? 厄介なクリーチャーだけど、《ヘブンズ・ゲート》を核にしたデッキじゃ、折り合い悪いんじゃないか……?」
「そんなことないよ。わたしのデッキはコスト3以下のクリーチャーもそこそこ入ってるし、《ヴァルハラナイツ》の能力も、《ヴァルハラナイツ》自身が出た時にも発動できる。というわけで、《ディス・イズ・大横綱》と《ダイキンボシ》をタップ! 次のターン、アンタップもできないよっ」
ニャルラトホテプの場にいる二体のクリーチャーがフリーズする。これで次のターン、とどめまでは刺されない。さらに、
「《束縛の守護者ユッパール》を召喚! 《ユッパール》の能力で《ニバイ・ニバーイ》をフリーズ! さらに《ユッパール》はコスト3の光のクリーチャー、だから二体の《ヴァルハラナイツ》の能力も発動して、《ザビ・クズトレイン》と《ディアブロスト》もフリーズするよっ」
「っ……面倒だな……!」
これでニャルラトホテプは、ほぼ確実に次のターンの攻撃を通すことができなくなってしまった。
「流石にこのターンに攻撃は通せないか……残りデッキ枚数も少ないし、下手にドローもできない。《ニバイ・ニバーイ》もいるからマナの心配はないし、《ダイキンボシ》も生きてる。だったらクリーチャーを並べて、手数で押し切る!」
《ヴァルハラナイツ》二体は確かに厄介だが、姫乃のデッキも3コスト以下のクリーチャーばかりではないし、動きを止めにも限界がある。《ディス・イズ・大横綱》がいるお陰でニャルラトホテプのエイリアンはすべてパワーが5000上がっているため、殴り返しの心配もいらない。
ならここは、姫乃が処理しきれなくなるまでクリーチャーを展開し、数で攻めるのが吉だと判断した。
「《ダイキンボシ》の能力で、墓地から《自爆屋ギル・メイワク》《魔刻の剣士ザビ・オルゼキア》を召喚! 手札からは《超次元ごっつぁん・ホール》を発動して、《巨人の覚醒者セツダン》をバトルゾーンに!」
一気にクリーチャーを三体呼び出すニャルラトホテプ。さらに《セツダン》でバウンス耐性までつけたので、あわよくば次のターンにはとどめまで行けるかもしれない。
彼に次のターンがあれば、だが。
「姫乃様!」
「ヴィーナス……」
「そろそろ反撃開始ですの!」
「うん……そうだね」
姫乃のターン。ここで彼女が引き当てたのは、ヴィーナス。
そのカードを見た瞬間、姫乃の表情が綻んだ。
「これなら行ける……まずは《光器ユリアーナ》を召喚!」
「《ユリーアナ》もコスト3の光のクリーチャーですの。《ヴァルハラナイツ》の能力が発動するんですの!」
「二体分の《ヴァルハラナイツ》の能力で、《サビ・バレル》二体をタップするよ」
ここでフリーズさせるのは、《ザビ・バレル》二体。ブロッカーだ。
つまり、姫乃はこのターンで決めるつもりなのだ。
「なんかやば気……」
姫乃の反撃の気配を察したニャルラトホテプの顔には、焦りのようなものが浮かんでいた。
「そして《ユリアーナ》の二体の《パーフェクト・マドンナ》を、進化MV!」
《ユリアーナ》と《パーフェクト・マドンナ》二体が光に包まれていく。慈しみの光の中で、三体の光の姫君は、神話の聖母へと姿を変える——
「——《慈愛神話 テンプル・ヴィーナス》!」
『これで打点は揃いましたわ。さあ姫乃様、ご指示を』
「うん……まずは《ヴァルハラナイツ》でシールドをWブレイク!」
最初に一体目の《ヴァルハラナイツ》がWブレイク。
「く……っ!」
「続けて《ヴィーナス》で攻撃、Tブレイクだよ!」
その後、続く《ヴィーナス》が光線を放ち、残った三枚のシールドをすべて焼き払った。
「っ……S・トリガーは、ないな……」
《ダイキンボシ》でエイリアンを使い回してアドバンテージを稼ぎ、《ディス・イズ・大横綱》と《ディアブロスト》のコンボで相手を殲滅するというスタイルで臨んでいるので、ニャルラトホテプのデッキはエイリアンと超次元呪文でデッキスペースが圧迫され、S・トリガーがほとんどない。本来なら《ディス・イズ・大横綱》で相手のクリーチャーをゼロにした後、《ダイキンボシ》などで後から出て来るクリーチャーも潰すはずだったのだが、《パーフェクト・マドンナ》が残ったのが痛手だった。
加えて《ヴァルハラナイツ》二体出しで動きを止められ、その隙に『神話カード』の召喚まで許してしまった。《ダイキンボシ》《ディス・イズ・大横綱》そして各種エイリアンで盤面を支配するはずが、1ターンとはいえ逆に支配されてしまったのだ。
《ヴァルハラナイツ》と《ヴィーナス》の攻撃で、ニャルラトホテプのシールドはゼロ。そして姫乃の場には、二体目の《ヴァルハラナイツ》がいる。
「……ここまでか」
ニャルラトホテプはゆっくりと目を閉じ、腕を下す。
最後は、龍となりし支配の精霊が、とどめを刺すだけだ。
「《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》で、ダイレクトアタック!」
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.568 )
- 日時: 2014/04/03 23:00
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
夕陽とクロスオーバー・ヨミのデュエル。
まだお互いにシールドは五枚。
夕陽の場には《コッコ・ルピア》と《エコ・アイニー》が一体ずつ。
クロスオーバー・ヨミの場にはなにもないが、序盤からマナ加速を連打し、このターンでもう9マナになる。
つまり、
『ヴアァァァァァ——!』
新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ 無色 (9)
クリーチャー:オラクリオン 12000
ブロッカー
T・ブレイカー
バトルゾーンにある自分のクリーチャーがこのクリーチャーだけであれば、このクリーチャーはブロックされず、バトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
「出やがったな……!」
心を失い、孤独な神となった《ヨミ》の果ての姿。それが《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》。
いかなる手段をもってしても彼を止めることはできず、彼はその衝動に従い、すべてを破壊し尽くすのだ。
「《クロスオーバー・ヨミ》は、自分のバトルゾーンにそのクリーチャーしかいない場合、バトルゾーンを離れなくなる……僕のデッキじゃ、除去は無理か」
見たところ《クロスオーバー・ヨミ》のデッキは、デッキの中身をほとんどすべてマナ加速やコスト軽減の呪文で埋め尽くしている。これ以上クリーチャーが並ぶことはないだろう。
「除去できないなら、あと3ターンで僕はお終いだ。その前に決めるしかない」
完全無欠に見える《クロスオーバー・ヨミ》にも弱点はある。そして幸いなことに、夕陽のデッキはその弱点を突くことが比較的容易な構築になっていた。
「まずは《ボルシャック・NEX》を召喚! 山札から《コッコ・ルピア》をバトルゾーンに! 続けて《ボルバルザーク・エクス》を召喚! マナをすべてアンタップして、《セルリアン・ダガー・ドラゴン》も召喚!」
一気にクリーチャーを四体展開する夕陽。そのうち三体がドラゴン。
《クロスオーバー・ヨミ》の弱点は、《クロスオーバー・ヨミ》自身がバトルゾーンに一体しか存在できないことだ。より正確に言えば、《クロスオーバー・ヨミ》の能力を発動させるためには、《クロスオーバー・ヨミ》以外のクリーチャーは存在できない。
つまり、クリーチャーを大量展開し、手数で攻めれば、ブロッカーでもある《クロスオーバー・ヨミ》といえどもこちらの攻撃に対処しきれなくなる。
「さらにもう一体《セルリアン・ダガー・ドラゴン》を召喚して四枚ドロー! ターン終了だ」
『ウゥゥ……アァァァ——!』
《クロスオーバー・ヨミ》にターンが回った途端、《クロスオーバー・ヨミ》は咆哮し、夕陽のシールド三枚を吹き飛ばした。
「流石に強烈だな……でも、次のターンには終わらせる。シールド三枚くらいならくれてやるよ」
夕陽は既に四体ものドラゴン、三体のファイアー・バードを並べている。これだけでも、《クロスオーバー・ヨミ》にとどめを刺すには十分だが、
「一応、S・トリガーとかシノビとかも警戒しとかないとな……《エコ・アイニー》を召喚、続けて《永遠のリュウセイ・カイザー》も召喚だ」
《永遠のリュウセイ・カイザー》がいれば、もしシノビが出て来ても即ブロックすることはできない。流石にS・トリガーまでは封じられないが、《クロスオーバー・ヨミ》のマナゾーンに見えるのは光と自然、そして無色。その色構成では、起こりうるのはスパーク呪文で動きを止めることぐらいだ。除去されるわけではないので、仮にこのターン止められても、次のターンにはとどめを刺すことが可能だ。
これを好機と見て、夕陽は一気に攻め込む。
「行くぞ、まずは《エコ・アイニー》でシールドブレイク!」
まず最初に、《エコ・アイニー》が突っ込んでシールドを一枚ブレイクする。S・トリガーはない。
「続けて《ボルバルザーク・エクス》でWブレイクだ!」
『グ、ウゥゥ……アァ……!』
《ボルバルザーク・エクス》が切り裂いたシールドのうち一枚が、光の束となって収束していった。S・トリガーだ。しかし、
「《五朗丸コミュニケーション》か……それなら、特に問題はないな」
《クロスオーバー・ヨミ》が手札に加えたのは《光牙王機ゼロカゲ》。だが《ゼロカゲ》が手札に加わったところで、《永遠のリュウセイ・カイザー》がいるため、ニンジャ・ストライクで出てもブロックすることはできない。
「《ボルシャック・NEX》で残り二枚のシールドをWブレイクだ!」
最後に《ボルシャック・NEX》が、残った《クロスオーバー・ヨミ》のシールドをすべて引き裂く。これで《クロスオーバー・ヨミ》のシールドはゼロ。ブロッカーは《クロスオーバー・ヨミ》一体だけ。手札にいくらシノビを握っていても、夕陽の場にはまだ四体のアタッカーが残っているのだ。止めきれるわけがない。
そう、思っていたが。
『グウゥゥゥ……アァ、ガァァァ——!』
《ボルシャック・NEX》の割った最後のシールドが、光の束となって収束する。
「S・トリガー……また《五朗丸コミュニケーション》? それとも《DNA・スパーク》みたいなスパーク呪文か……?」
軽くそう返す夕陽だが、しかしこの時出て来たS・トリガーは、夕陽にとっては最悪のカードであった。
刹那、バトルゾーンが吹き飛ばされる。
「っ!?」
爆風と熱気が夕陽に襲い掛かる。なにが起こったのか理解できない。目に見えたままをそのまま表現するのであれば、バトルゾーンが爆発した、ということくらいだ。
少しずつ頭が回転してくる。場の状況が、理解できるようになってくる。
次に夕陽がバトルゾーンを見た時、そこに存在していたのは、相手の《クロスオーバー・ヨミ》だけだった。つまり、《クロスオーバー・ヨミ》が最後に発動させたS・トリガーは、
「《アポカリプス・デイ》か……!」
バトルゾーンにクリーチャーが六体以上いれば、すべてのクリーチャーを破壊する呪文《アポカリプス・デイ》。
場をリセットする強力な能力だが、その破壊には自身のクリーチャーも巻き込んでしまう。しかし《クロスオーバー・ヨミ》は、バトルゾーンに自分一体しかいない場合、バトルゾーンを離れない。つまり、《アポカリプス・デイ》を喰らってもなお、ただ一人生き残っていられるのだ。
「っていうかこれ、かなりやばいんじゃ——」
次の瞬間。
《クロスオーバー・ヨミ》の攻撃が、夕陽のシールドに炸裂した。
「ぐぅ……S・トリガー! 《ジャジャーン・カイザー》を召喚!」
返しのターン、《クロスオーバー・ヨミ》のシールドブレイクにより、夕陽のシールドはゼロとなってしまう。
「やっぱりな……どうするよ、これ……」
夕陽の場には、運よくS・トリガーで出た《ジャジャーン・カイザー》が一体。《クロスオーバー・ヨミ》の場にも、彼自身が一体だけだが、《クロスオーバー・ヨミ》は、少なくとも一体はシノビを握っている。
「どう足掻いても《クロスオーバー・ヨミ》は場から離せないし、次のターンに決めないと僕の負けが確定する……!」
《クロスオーバー・ヨミ》は、場を離れなずブロックもされないクリーチャーだ。そのクリーチャーそのものに対処しようとするのは無謀だろう。
ゆえに夕陽が生き残るためには、次のターンに勝利しなければならない。
「勝利、か……」
手札を眺めつつ、ふと呟く夕陽。
「……いいよ」
そして、ゆっくりと顔を上げた。
「僕の勝利、お前の身体に刻み込んでやるよ——!」
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.569 )
- 日時: 2014/04/04 00:02
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)
どうも、最近和風ファンタジー風の(オリカが出てくる)デュエマ作品を考えているタクです。まあ、今はまだオリカの設定を考えてる途中なので連載はD・ステラの後になる予定ですがね。ちなみにきっかけは、某犬の半妖が出てくる漫画をたまたま読み返したことです。
さあ、そんなことは放っておいて。今回、だいぶ間が空いたので度々はしょります。
まず、四天王の面々ですが、ニャルラホテプだけ異様に勝率が低いと思っているのは自分だけでしょうか。あ、一応汐に勝ってた。やはり、変装する人間によるんですかね。
逆にクトゥルーに至っては今のところ勝率100%。流石、四天王最強という所でしょうか。
ですが彼のメタ戦術、これは使われたら腹が立ちそうなものですが、それにしても露骨……。流石相手によってぽんぽんデッキ変えるだけあると思いました。
希野戦でも希道戦でも《未知なる弾丸 リュウセイ》による巨大獣封じ、そして後者にいたっては《転生プログラム》によるライブラリアウト戦術を使ってくるとは--------というか、デュエマ作品でライブラリアウトが決め手になるのってありそうでなかなかないですよね。
そして、彼に勝つには強くなるだけではなく、その強い自分も超えなければならないので-----------だめだ、こいつどうすれば勝てるんだって自分の脳内では結論が出てしまいましたが。
そして、姫乃対ニャルラホテプ戦。というか、モノクロさんの作品で登場人物の恋愛的感情が明確に描かれるのは珍しいですよね。(大概自分の場合は下手に持ち込んで、この有様☆ になるパターンが多い)
これが功を制して彼女はニャルラホテプの変装を見破ることができたのですがね。
そして、デュエルですが、ニャルラホテプは最強国技に自然を加えて改造したようなデッキですね。まさか、ここで出てくるとは思いませんでしたが。
逆に姫乃は最新鋭の天聖龍の切札、《ヴァルハラナイツ》を使っていますが、こいつってハマったら本当に強いんですよ。《ハッチャキ》型ヘブンズ・ゲートから光単色のコストが小さいクリーチャーを中心にしたデッキを組んだ結果、こいつがもっと生きてきました。
姫乃の場合はメカ・デル・ソルのデッキに組み込んでいましたが、コスト3以下-----------うわ《ユッパール》と組み合わせたら、そりゃ詰みますね相手。
しかし、ニャルラホテプって本当に何者でしょうか。謎は深まるばかりですが、少なくとも人間じゃありませんよね。これ。
そして夕陽対クロスオーバー・ヨミ戦。アニメのラスボスが、ビクトリーカードじゃなくてスーパーレアのこいつだった件に付いて疑問がありますが、それは置いておいて。
最後の夕陽の台詞が、戦闘龍のアイツを連想させますが-----------いや、ここまでにしておきましょう。まあ、次回のお楽しみということで。
------------てか、この作品、もう参照10000行っちゃいましたか。自分の作品なんか、7000どまり……。(しかも、自分が先に連載していたにも拘らずゲフンゲフン)これだけでもう、モノクロさんの文章に人が惹き付けられるのが分かります。というか、小説大会で何度も賞をとってるだけはあります。この作品、次は本当に金賞行くんじゃないか、と。
いや、自分もモノクロさんのような、人を惹き付ける文が書ける人間になりたい次第です。
いや、その前に自分はもっと時間を確保しなければ。
というわけで、続きを楽しみにしております。それでは、また。
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.570 )
- 日時: 2014/04/06 12:33
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
タクさん
モノクロは意識しないと、あまりオリカは思いつきませんね……既存カードだけでも使いたい奴らはいっぱいいますし、最近は動かしたいデッキタイプとかも出て来たので、オリカどころではないという……カード化しないオリジナルのクリーチャーとかならたまに思いつきますが。
ニャルは今のところ、汐戦以外では全敗ですからね。しかもその一勝も闇討ちみたいなものですし。
クトゥルーのように説明するなら、ニャルはその姿の人間と同等の強さに、その身体とニャルラトホテプ自身(魂という意味で)がどれだけ適合しているかの補正がかかり、最終的な強さが換算されます。なのでいくら強い人間になっても、適合しなければ雑魚です。
こうやって強さが変動する奴は、負かしやすいのでいろいろ楽です。その結果が四天王最低勝率なんですけどね。
クトゥルーは、地味ながらも作中屈指の強キャラ、というイメージで書いています。
まあ、自分の戦略を徹底的に妨害されたら、そりゃあムカつきますよね。クトゥルーの場合はただメタるというよりも、先行して相手が行動する前に先回りし、その動きを潰す、という感じですかね。
希野も九頭龍(希道)も、大型獣を多用するデッキ構成で、ターボゼニス的な側面があるので、《未知なる弾丸 リュウセイ》は刺さります。ただ、墓地を使うことの多く踏み倒しが比較的少ない九頭龍の方がやや有利でしたが。
二戦目のライブラリアウトは、あくまで勝ち筋の一つに組み込んでいるだけだったりします。九頭龍のデッキは何度かプロキシで動かしたんですけど、《メンデルスゾーン》や《ベートーベン》の召喚時能力、《運命》などでゴリゴリデッキが削られていくので、デュエルが終盤までもつれこんだら、適当に相手の山札を削るカードを何枚か使うだけで負かすことができます。ただ、九頭龍のデッキはクリーチャーが多いので、実は《転生プログラム》はあまり有効ではなかったりします。《ヴォルグ・サンダー》も同様の理由で、効果が薄いです。
ライブラリアウトは勝ち筋としては嫌がられますからね。クリーチャー同士の戦い(能力含む)がメインとなるデュエマで、相手をルールにおける負けに追いやるという戦法は、妙に納得のいかなさがあります。まあ、ダイレクトアタックしたら勝というのも、ルールと言えばルールなんですけど。
クトゥルーに勝つには、一定以上の実力を持っており、なおかつ自分を超えるだけの力がなければいけませんね。この「自分を超える」というのが曖昧ですが……ちなみに、九頭龍はクトゥルーとのデュエルで自分を超えかけました。クトゥルーも少し言っていますが。
今作品で(恐らく)唯一のラブコメ要素ですからね。唯一でないにしても、ラブコメらしいラブコメなので、じっくりやっていこうと思いますが、のんびりしすぎていても仕方ないので、ここいらで姫乃にはしっかりとした自覚を持たせようと思いました。物事は緩急が大事ですからね……とか言いつつも、急な気がしてならない。そもそも姫乃の恋愛感情自体、かなり急ですし。いつの間にか姫乃がメインヒロインのトップに立っちゃってますし。
まあ、なにはともあれ、姫乃の恋する乙女の力でニャルの正体を見破れました。あまり茶化して言いたくはないですが、この言い方が一番伝わる気がします。
ニャルに限りませんが、四天王は全員エイリアン絡みのデッキを使用しており、その最もたるがニャルです(元ネタがコズミックホラー作品なので、エイリアン繋がりで全員エイリアンです)。ニャルはその中でもサイキック担当ですね。エイリアンの代表的なサイキック・スーパー・クリーチャーを切り札としたデッキを使用してます。今回最強国技だったのは、《ディス・イズ・大横綱》が姫乃のデッキに強いからと、リキシ繋がりです。この二つを合わせる必要はなかったのでは? と後から思ったり。
《ヴァルハラナイツ》は上手くデッキを組めば強いですよね。フリーズの強さを思い知らされる一枚です。単体で使っても一体はフリーズできますし、S・トリガーで二体出れば、四体のクリーチャーを足止めできるという防御力。普通のヘブンズ・ゲートでも、《ミル・アーマ》やら《ムルムル》やらを採用することはありますし、《ウェビウス》とかが入っていればやりたい放題に……そして《ユッパール》との相性は抜群ですよね。
姫乃のデッキは《ハッチャキ》型のヘブンズ・ゲート軸ではあるのですが、反撃ブロックに少し近いです。ただ、今回は《ダイヤモンド・ソード》系統のカードがなく、普通にアタックできるクリーチャーがやや多めですか。《ユッパール》や《ロイヤルティー》なんかですね。
エンジェル・コマンドが《ロードリエス》くらいなので《ウェビウス》が採用しにくいのですが、代わりに3コストでアンタッチャブルのメカ・デル・ソル《光器ユリアーナ》がいます。かなり古いカードなので、知っている人は少ないと思いますけど……
姫乃のデッキはクリーチャーの場持ちがよく、普通のヘブンズ・ゲートとは違う動きができて、なかなか楽しいです。《マドンナ》や《リリィ》のお陰で《ヴィーナス》も出しやすいですし。
ニャルラトホテプを初めとする四天王の面々については、そのうち語ることになると思いますが……いつになるだろう……
個人的に《クロスオーバー・ヨミ》はラスボスというより裏ボスという感じがします。まあ最近のゲームじゃあ、裏ボスがラスボスみたいなもんですけどね。前弾も《UK パンク》がビクトリーで、《「黒幕」》がスーパーレアだった、みたいな感じではないでしょうか。もしくは《カツムゲン》と対比させるために《G・イズモ》をビクトリーにせざるを得なかったとか。
……最近、モノクロの言い回しも単調になってきましたね。夕陽がどうやってこの場を切り抜けるかは、次回のお楽しみということで。
あ、もう10000超えたんですか。モノクロが最後に上がっているのを見た時には、9800くらいで止まっていましたが。
まあ、連載の期間で言えば、早くに終わったそちらよりもこちらの作品の方が長いからじゃないですかね……? この作品を書き始めたのは、そちらの小説が連載を開始してから、わりと早い段階だったような気がしますし。
何度も……と言っても、記憶にある限りでは受賞したのは二回くらいな気がします。同一作者の入賞二回が多いのか少ないのか、モノクロには判断できかねます。
こういうサイトですし、あまり人を惹きつけているという感覚はないんですよね……あったらあったで嫌な奴っぽいですけど。むしろこの長文をなんとかしたい……今の時点で2700文字もあるんですよね、このコメ返し。
最近は文章も妥協して書いているところがありますし、もっとコンパクトに文章をまとめたい……
モノクロは、文章(小説)を書く上での基礎的なことは本やパソコンで調べましたが、それ以外はほとんど独学で文を書いているんですよね……いや、物書きなんて案外そんなものかもしれませんけど。
あ、モノクロは執筆の時間を上手く確保しているのではなく、単に暇だから、もしくはやらなければいけないことを放って、ないしは現実逃避などの理由で書いているので、あまり褒められたものではないです。
むしろ自分のペースで書いていくことが大事だと思っています。一定のペースは保った方がいいとは聞きますが。
ちょっとこの数日から一週間ほどは忙しい日々になりそうなので、更新速度がガタ落ちします(というかもう落ちてる)。
なので次の更新がいつになるか分かったものではありませんが、できれば今日か明日くらいには、夕陽のデュエルを終わらせたいです。
……コメントを返すだけで3000字オーバー。軽く一話分の文字数になってしまった……
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