二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ Mythology
- 日時: 2015/08/16 04:44
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
初めましての人は初めまして、モノクロという者です。ここでは二次板と雑談板が拠点です。
本作では基本的に既存のカードを使用するつもりではありますが、オリジナルのカードも多数登場します。ご了承ください。
投稿したオリキャラのデッキにキーカードや切り札を追加したり、既存の切り札級のカードや、追加した切り札に召喚時の台詞を追加しても構いません。追加したい時はその旨をお伝えください。
目次
一章『神話戦争』
一話『焦土神話』
>>1 >>2 >>6 >>9 >>12 >>13 >>14
二話『萌芽神話』
>>17 >>18 >>21 >>22
三話『賢愚神話』
>>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>33
二章『慈愛なき崇拝』
一話『精力なき級友』
>>41 >>45 >>49 >>52 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61
二話『加護なき信仰』
>>63 >>64 >>66 >>70 >>71
三話『慈悲なき女神』
>>72 >>73 >>74 >>75 >>76
四話『表裏ある未来』
>>77 >>78
三章『裏に生まれる世界』
一話『裏の素顔』
>>79 >>80 >>81 >>82 >>85 >>86 >>91 >>92 >>94
二話『裏へと踏み入る者』
>>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
四章『summer vacation 〜夏休〜』
一話『summer wars 〜夏戦〜』
>>103 >>106 >>107 >>110 >>111
二話『summer festival 〜夏祭〜』
>>112 >>113 >>114 >>117
三話『summer ocean 〜夏海〜』
>>118 >>121 >>127 >>128 >>129 >>132 >>141 >>148
五章『雀宮高等学校文化祭店舗名簿』
一話『ガーリックトーストレストラン』
>>152 >>153 >>156 >>157 >>158 >>160 >>162 >>163 >>164 >>167
二話『ロイヤルミルクティーカフェテリア』
>>168 >>169 >>170 >>173
三話『ゾロアスター教目録』
>>174 >>175
四話『天の羽衣伝説調査』
>>185 >>186
五話『日蓮宗体験記録』
>>187 >>190
六話『天草四朗時貞絵巻』
>>191 >>192
七話『後夜祭・神々の生誕劇場』
>>193 >>202 >>206 >>207
六章『旧・太陽神話』
一話『序・太陽神話』
>>208 >>212 >>213
二話『破・太陽神話』
>>214 >>217 >>218 >>219 >>221 >>222 >>223 >>224 >>231 >>235 >>236 >>243 >>244
三話『急・太陽神話』
>>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>279 >>282 >>285 >>292
七章『続・太陽神話』
一話『再・太陽神話』
>>293 >>299 >>300 >>303 >>304 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>322 >>323 >>324 >>329 >>330 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>338 >>341 >>342 >>343 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365
二話『終・太陽神話』
>>366 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>380 >>381 >>382 >>383 >>384 >>385 >>386 >>387
三話『新・太陽神話』
>>393 >>395 >>396 >>397 >>398 >>399 >>402 >>403 >>404
八章『十二神話・召還』
一話『焦土神話・帰還』
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409
二話『海洋神話・還流』
>>410 >>411 >>412 >>413 >>415
三話『萌芽神話・還却』
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>423 >>424
九章『聖夜の賢愚』
一話『祝祭の前夜』
>>425
二話『双子の門番』
>>426 >>429 >>430 >>431
三話『祝宴の闘争』
>>432 >>433 >>434 >>435 >>436 >>437 >>438 >>439 >>440
四話『知将の逆襲』
>>441 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447
第十章『月の下の約束です』
一話『月影の同盟です』
>>468 >>469 >>470 >>471 >>472 >>473
二話『月夜野汐です』
>>486 >>487 >>489 >>490 >>491 >>492
三話『私の先輩です』
>>493 >>496 >>497 >>498 >>499 >>500 >>503 >>506 >>507 >>508
第十一章『新年』
一話『初詣』
>>512 >>513 >>514 >>515 >>516 >>519 >>520 >>521 >>522 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>530 >>531 >>532 >>533 >>534 >>535 >>536 >>537 >>538 >>539 >>540 >>541 >>542 >>543 >>544 >>545 >>546 >>547 >>548 >>549 >>550 >>553 >>554 >>557 >>558 >>559 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>571 >>572 >>573
十二章『空城夕陽の義理/光ヶ丘姫乃の本命』
一話『誕生日/バレンタインデー』
>>577 >>578 >>579 >>580 >>583 >>584
二話『軍人と探偵と科学者と/友人と双子と浮浪者と』
>>585 >>586 >>587 >>590 >>591 >>592 >>593 >>594 >>595 >>596 >>597 >>598 >>599 >>600 >>601 >>602 >>603 >>604 >>605 >>606
三話『告白——/——警告』
>>609 >>610
十三章『友愛「親友だから——」』
一話『恋愛「思いを惹きずって」』
>>616 >>617
二話『敬愛「意志を継ぎたい」』
>>618 >>619
三話『家族愛「ゆずれないものがある」』
>>620 >>621 >>622 >>627 >>628 >>629 >>630 >>631 >>632 >>633 >>634 >>635 >>636
四話『親愛「——あなたのことが大好きです」』
>>637
コラボ短編
【1——0・メモリー(タクさんコラボ)】
外伝『Junior to connect』
一話『Recollection』
>>474
二話『His outrage』
>>475 >>476 >>477 >>478 >>480
三話『My junior and his friend』
>>482
デッキ調査室
№1『空城夕陽1』 >>95
№2『春永このみ1』 >>102
№3『御舟汐1』 >>136 >>137
人物
>>34
組織
>>35
フレーバーテキスト
>>574
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.571 )
- 日時: 2014/04/13 13:34
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
夕陽と《クロスオーバー・ヨミ》のデュエル。
《アポカリプス・デイ》によって場を一掃され、互いのバトルゾーンにクリーチャーは一体ずつ。夕陽はS・トリガーで出た《ジャジャーン・カイザー》、《クロスオーバー・ヨミ》は自分自身。
そしてどちらもシールドがゼロの状況だが、《クロスオーバー・ヨミ》は手札に最低でも一枚はシノビを握っているため、《クロスオーバー・ヨミ》自身も含めて二体のブロッカーがいることになる。
「つまり僕はこのターン、最低でもすぐに攻撃できるアタッカーを二体用意しなくちゃならない……」
手札にさらにシノビがいれば、その数だけ攻撃を防がれるので、並べられるだけ並べたいところだ。
「とりあえず……《コッコ・ルピア》を召喚。さらに《ジャック・ライドウ》召喚!」
《ジャック・ライドウ》の能力で、山札から同種族の進化クリーチャーを呼び込むことができる。ここで呼ぶのはただ一枚。
「来い《アポロン》!」
「合点承知だ!」
山札からサーチするのは《アポロン》。しかしこれでは、進化元が揃っていてもマナが足りない。
ならば、足りないマナは増やせばいい。いやさ、戻せばいいのだ。
「続けて《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》召喚!」
シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン 火文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにあるドラゴンをすべてアンタップする。
バトルゾーンにある自分の《ボルメテウス・武者・ドラゴン》または名前に《NEX》とあるドラゴンがあれば、このクリーチャー以外の、バトルゾーンにある自分のドラゴンはすべて「パワーアタッカー+4000」を得、シールドをさらに1枚ブレイクする。
《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》は、召喚時にマナゾーンのドラゴンをアンタップさせ、再度使用できるようにするドラゴンだ。《ボルバルザーク・エクス》ほど強力ではないものの、あちらよりも軽く、また夕陽がよく使用する《NEX》と組み合わせれば他のドラゴンの打点を上げることもできる。
起き上がったマナは六枚。それだけあれば十分だ。
「そして《コッコ・ルピア》《ジャック・ライドウ》《柳生・ドラゴン》の三体を進化MV!」
一体の火の鳥と、二体の龍が渦巻く炎に飲み込まれる。その炎の中で三つの火種は、神話の太陽へと姿を変える——
「——《太陽神話 サンライズ・アポロン》!」
これで《ジャジャーン・カイザー》と《アポロン》、アタッカーが二体になった。
『夕陽、行くか?』
「……ああ、もう行くしかない」
これで一応《アポロン》の能力でクリーチャーが捲れさえすれば、《クロスオーバー・ヨミ》にとどめを刺すことができる。
「《アポロン》、攻撃だ!」
『分かった! その時、俺の能力で山札の一番上を捲る!』
爆風が吹き荒び、夕陽の山札の一番上が吹き飛ばされる。捲られたのは《爆竜トルネードシヴァXX》。
「捲られたのはドラゴン、だからそのままバトルゾーンに!」
そしてすぐさま、《アポロン》の攻撃が放たれる。
『グウゥゥ……ガアァァァ!』
『っ、この……!』
しかし《アポロン》が放つ熱線を、《クロスオーバー・ヨミ》は物ともしない。《クロスオーバー・ヨミ》の場には自身が一体しかいないので、バトルゾーンを離れないのだ。
「だけど、まだこっちにはアタッカーがいる! 《ジャジャーン・カイザー》で攻撃!」
『グウゥァァァ!』
《クロスオーバー・ヨミ》の手札から巨大な物体が飛び出し《ジャジャーン・カイザー》を撥ね飛ばした。
「ニンジャ・ストライク……《ゼロカゲ》か……」
《クロスオーバー・ヨミ》が前のターンに手に入れていた《ゼロカゲ》がニンジャ・ストライクで飛び出し、《ジャジャーン・カイザー》の攻撃をブロック。ここまでは予想の範疇だ。
その上で、夕陽の場にはまだ《トルネードシヴァ》が残っている。
「これ以上シノビを持っててくれるなよ……《トルネードシヴァ》!」
『行け! とどめだ!』
夕陽と《アポロン》が呼びかけると《トルネードシヴァ》は飛翔する。二本の鎖を構え、一直線に《クロスオーバー・ヨミ》へと突貫していった。
「ダイレクトアタックだ!」
《トルネードシヴァ》の繰り出す二本の鎖が、まっすぐに《クロスオーバー・ヨミ》へと飛んでいく。その鋭利な先端が、どす黒く染まった《クロスオーバー・ヨミ》の肉体を貫く——
ガィンッ!
——はずだった。
「っ!」
二本の鎖は中途でなにかに阻まれ、勢いを失い落ちていく。
同時に、なにかの部品のようなものも、崩れる音を立てながら落下していった。
「《ハヤブサマル》……!」
《クロスオーバー・ヨミ》を守ったのは、これもニンジャ・ストライクで現れた《光牙忍ハヤブサマル》。
最後の最後で、夕陽の一撃は止められてしまった。
「くそっ、まだもう一体握ってたのか……あと一歩だったのに……!」
その可能性も考えていたとはいえ、あと一押しで倒せるという状況で、これは厳しい。
夕陽の場にいるアタッカーは、すべて攻撃を終えている。なのでこれ以上、夕陽は攻撃することができない——
「——なんて、ことはなかったりするんだよな」
刹那、夕陽の手札から爆炎と共に勝利の戦闘龍が飛び出した。
「太陽の先に勝利を刻め——《爆竜勝利 バトライオウ》!」
爆竜勝利 バトライオウ 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド 8000
自分の火のドラゴンがバトルに勝った時、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の火のクリーチャーが相手クリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーにバトルさせてもよい。
W・ブレイカー
《爆竜勝利 バトライオウ》。自分の火のドラゴンがバトルに勝った時、手札からコストを踏み倒してバトルゾーンに出ることができるドラゴン。
《トルネードシヴァ》が《ハヤブサマル》にブロックされた、言い換えれば、《トルネードシヴァ》は《ハヤブサマル》とのバトルに勝利したため、その勝利に呼応するかの如く《バトライオウ》もバトルゾーンへと現れたのだ。
「《バトライオウ》をバトルゾーンへ。《バトライオウ》でダイレクトアタックだ!」
『グガアァゥゥ!』
《バトライオウ》の攻撃は、二体目の《ゼロカゲ》がニンジャ・ストライクで飛び出しブロックする。だが《ゼロカゲ》はバトルに負けて破壊された。
「まだいたのか……まあでも、流石にもう尽きただろ。誰が見てるか分かんないし、一度に出す必要はないと思って溜めてたけど……二体目の《バトライオウ》をバトルゾーンに!」
《バトライオウ》が《ゼロカゲ》とのバトルに勝ったため、夕陽の手札から二体目の《バトライオウ》がバトルゾーンへと飛び出した。
四枚積んでいたとしても、残り二枚の《ゼロカゲ》はもうマナゾーンに見えている。他のシノビの可能性もあるが、《ハンゾウ》では倒し切れず、《オロチ》なら新たに出て来たクリーチャーでとどめを刺すだけ。どの道、《クロスオーバー・ヨミ》はこれ以上夕陽の攻撃を防ぐことができない。
勝利に導かれる爆竜は、自ら勝利を得るために、偽りの神へと突撃する。
「《爆竜勝利 バトライオウ》で、ダイレクトアタック!」
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.572 )
- 日時: 2014/04/13 21:04
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
「《「黒幕」》召喚! 《超神類 イズモ》のリンクを外し、《ロラパルーザ&ラウドパーク》とゴッド・リンク! 互いのシールドをすべてブレイク!」
「S・トリガー発動《無法のレイジクリスタル》! 三体リンクした《「黒幕」》をバウンスし、《逆襲の神類 イズモ R》を破壊!」
「だからどうした! 《ラウドパーク》とリンクした《「黒幕」》でダイレクトアタックだ!」
神話空間が閉じ、ジークフリートとルカが現実の空間へと引き戻される。
この数十分間だけで、幾度となく戦いを重ねている二人。ルカの方は戦うたびにに歓喜と興奮も積み重なっていくが、逆にジークフリートはげんなりしていた。
「短時間でこんだけ戦ってると、流石の俺も参って来るな……」
「そうか? 俺はお前と戦えて楽しいけどな。いつもは一回できるかどうかってくらいだし」
「誰がお前なんかと好き好んで戦うかよ馬鹿。今回は事情が事情だ、仕方なく相手してやってんだっつーの」
そうでもなければ、今頃ジークフリートはルカに背を向けている。ジークフリートが参っているのは、なにも連戦だからというだけでなく、相手がルカだからというのもあるだろう。
むしろ、そちらの理由の方が大きいかもしれない。
「しかし、野郎共はロッテ探すのにどんだけ時間かかってんだよ……」
ぼやくように呟くジークフリート。とはいえ、ハスターとクトゥグアが最初に捜索を始めてから、かなりの時間が経過している。四天王や他三名の小隊長まで連れてきているのに、今だ発見できていないとなると、流石に不安になる。
「ガキんちょ一人に手間取ってんじゃねぇ、とっとと見つけやがれってんだ……!」
「——《妖精左神パールジャム》《戦攻右神マッシヴ・アタック》《聖霊左神ジャスティス》《悪魔右神ダフトパンク》《イズモ》……うん、これでかんせい!」
シャルロッテは手元に集まった四十枚のカードを握り、満面の亜実を浮かべた。
「じかんかかちゃったけど、これでロッテもサンセットとあそべるね。よーし、じゃあさっそく——」
「見つけた! 姫様!」
後方から叫ぶような声が響く。振り返れば、そこには息を荒げた金髪少年、ハスターの姿があった。
「ハス? どーしたの?」
「どーしたのじゃないですよ。姫様が『神話カード』を勝手に持ち出したりするから、師団長が激おこなんですよ。そうでなくとも、勝手にぼくらから離れないでくださいよ」
「そんなのしらないもん。それに、ジークばっかりあそんでてずるい。ロッテもあそびたい」
「遊びじゃないんだけどな……いいから、もう帰りますよ」
ハスターが強引にシャルロッテを持ち上げると、シャルロッテは両手両足をばたつかせて暴れ始めた。
「いーやーだー! はーなーせー!」
「って、ちょっ、暴れないで……落ちるから、マジで落ちるから!」
ここは古びた高い塔の上。そんなところで暴れられては、ハスターも本気で身の危険を感じる。彼は決して体格がいいわけではないのだ。
「ああ、もう、こうなったら仕方ない……」
ハスターはポケットから一枚のカードを取り出すと、大きく息を吸う。次の瞬間、カードが光を発し、ハスターの声がありえない声量で木霊する。
『姫様確保ッ!』
「っ、見つかったか……!」
ジークフリートは《超神類 イズモ》でルカにとどめを刺し、神話空間から出ると、すぐさま踵を返した。
「おい、どこ行くんだよジーク。まだ終わってねえだろ」
「もう終わりだ! いつまでもてめえと遊んでらんねえんだよ!」
そんなことを叫びながら走り去るジークフリートの姿は、すぐに見えなくなった。そんなジークフリートを引き留めようとするルカだが、伸ばしかけた手をすぐに引っ込める。そして、
「……まあいいか。久しぶりに、たっぷり戦えたしな」
ルカの表情はどこか満足げで、清々しかった。
「む……」
神話空間から出た瞬間。どこからか発せられる轟音を聞くと、クトゥルーは九頭龍に背を向けた。そして、そのままどこかへと走り去ってしまう。
「……奴さん、どっか行っちゃったけど」
「そうね……」
「さっきのなんとか確保って声はなんだったの?」
「さあ……?」
九頭龍としては、予想外の敗北を喫した直後の轟音からクトゥルーが逃走という三連コンボに戸惑わずにはいられなかった。
「……とりあえず、所長のところに行こうか」
「……そうね」
「ハスー、うるさいー!」
「仕方ないじゃないですか。姫がじったばった暴れるから、こうしてみんなを呼ばないと……お? あれは師団長とルーさん」
ハスターの呼びかけにいち早く駆けつけたのは、ジークフリートとクトゥルーだった。凄まじい勢いで階段を駆け上がると、ジークフリートはハスターが取り押さえていたシャルロッテの首根っこを引っ張る。
「やっと捕まえたぜ、ロッテ! クトゥルー!」
「御意」
呼ばれたクトゥルーは一枚のカードを取り出すと、それをジークフリートとシャルロッテに掲げる。
「呪文《テレポーテーション》」
直後、二人が消えた。跡形もなく、一瞬にして完全にこの場から消え去った。
さらにその後、クトゥルーがその場に膝をつく。呼気も荒くなっており、
「大丈夫ルーさん? 連戦の後に呪文詠唱だし、休んだ方がいいよ」
「……先に帰らせてもらう」
「あい、了解。クトゥとニャルにはこっちから言っとくよ」
「……助かる」
クトゥルーはもう一枚のカードを取り出す。そのカードが光を発したかと思ったら、直後にはクトゥルーの姿が消えていた。
「ふぅ……とりあえず、最悪の事態は免れたって感じかな。あとはクトゥとニャルと小隊長の連中に声かけて……あーあ、事後処理面倒だなぁ……」
「……む」
「どしたの? アテナ?」
「呪文の気配を察知しました。同時に、この空間内の、クリーチャー以外の生体反応が三つ消失しました」
バラモンとのデュエルを終えたラトリとささみ、うさみの三人は、神社に蔓延るクリーチャーたちを薙ぎ払っていた。
「呪文? へぇ、ジーくんか他の団員かは知らないけど、エネルギー消費の激しい呪文を使うほど、切羽詰まった状況だったんだね」
「使用された呪文は、恐らく転移系かと。《スパイラル・ゲート》のような呪文だと思われます」
「それを使っていち早く家に帰ったんだ。ってことは、私たちの役目はクリーチャー掃除で終わりかな」
「そのクリーチャーですが、十分ほど前から増加反応がありません。恐らく、これ以上増えることはないかと」
「それはラッキーだね。じゃあ、ちゃっちゃと終わらせようか」
「分かりました。頑張ってください」
「えー……分かってたけど、手伝おうって気概くらいは見せてよ」
「空間維持で手一杯なもので」
「ちぇ」
一月一日、新年早々に起こった【師団】【ラボ】【神格社界】そして『昇天太陽』一味すべてを巻き込んだ騒動は、多くの者からすれば、わけがわからないうちに幕を下ろした。
しかし、ミクロな視点で見れば、この騒動の中の一つの接触をきっかけとして、一人の少女に小さな変化が訪れた。
そして、マクロな視点で見れば、この騒動を皮切りにして、一つの巨大な存在が動き始めるのだった。
神話すらも飲み込む、大きな存在が——
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.573 )
- 日時: 2014/04/24 21:08
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
「へぇー……昨日そんなことがあったんだ」
「うん……」
カフェ『popple』の店内にて、このみと姫乃は一つの丸テーブル越しに向かい合っていた。
一月二日の今日はまだ正月休みで店は閉まっている。流石の姫乃も私服だったが、このみはわざわざ『popple』の制服に着替えていた。
「ゆーくんの偽物かぁ……汐ちゃんとゆーくんが喧嘩したのも、その人が原因なの?」
「たぶん……そう、だと思う……」
昨日、皆と初詣に行った先で、彼女たちは【師団】と戦った。正確に言えば、【師団】の起こした不祥事に巻き込まれ、その被害を被ったついでに戦闘となったのだが、そんなものは些末なことだ。
このみや夕陽は終始クリーチャーと戦い続けたが、しかし姫乃はそうではなかった。クリーチャーだけではなく、明確に【師団】の者と戦ったのだ。
しかもただの団員ではない。帝国四天王が一人、『無貌混沌』だ。
彼とも彼女とも言えないニャルラトホテプの異質な点はただ一つ。その姿を自由自在に変えられることにある。変装などという生易しいレベルではなく、骨格や声帯、身体的な機能に至るまで、他人のすべての性質を模してしまう。
姫乃は、そんな異質な存在と出会ったのだ。
そしてその時のニャルラトホテプは、空城夕陽の姿をしていた。
「あの人は、巫女さん姿の空城くんの姿をしていた。わたしは空城くんが女の子の格好をしていてもドキドキしたけど、空城くんに成りすましてたあの人のことは、空城くんだと勘違いしてた時でも、なにも思わなかった」
だからこそ彼女は、ニャルラトホテプが夕陽に成りすましていると分かったわけだが、これは同時に、姫乃の中でも大きな意味を持っていた。
「普通のゆーくんと女装したゆーくんにはドキドキして、ゆーくんの偽物さんにはドキドキしなかった。ってことは」
「うん……」
夕陽が女装させられたことで自分の気持ちを認めた姫乃だが、そこに夕の偽物まで出て来て、しかもその偽物に対しては本もに抱いていた感覚が湧いてこなかった。
それによって姫乃は、本当に誤魔化しが利かなくなった。これは、完全に認めざるを得ない。
「やっぱりわたし、空城くんが好き——」
「…………」
「——かも」
「あぁー」
期待通りではなかった、と言うようにこのみが項垂れる。
「そこははっきりと、好き! って言って欲しかったなぁ」
「あぅ、ごめん……」
「あたしは姫ちゃんのそーいうところも好きだけどね。でも姫ちゃん、その気持ちを形にしたいなら、今のままじゃダメだと思うよ」
微笑みを見せてはいるものの、このみは彼女なりに真面目に、そして真摯に、まっすぐ姫乃を見据える。
「その気持ちをゆーくんにぶつけたら、少なくとも姫ちゃんとゆーくんの関係は、今までと同じじゃなくなる。変わっちゃうよ」
「う、うん……」
今は友達という関係で、共に戦う仲間という繋がりだ。しかしひとたび姫乃が自身の思いを夕陽に告げれば、夕陽の反応がどうであれ、絶対に二人の関係に変化が生じる。それは間違いない。
「流石のあたしもゆーくんがどう返すのかは分からないけど、ゆーくんがなにを思うにしろ、少なくとも姫ちゃんは今のままじゃダメ。変わらなきゃ。じゃないと悪い方に流れて行っちゃう」
分からない、と言うものの、それでもこのみには夕陽の考えていることは大体分かる。
夕陽は比較的、保守的な思考の持ち主だ。特に対人関係に関しては、ある程度親交が深まるとその地点で止まり、現状を維持したがる。汐と一悶着あった時も、汐がそれを望んだとはいえ、最終的に先輩と後輩という根本の関係はまったく崩れなかった。
だからこそ、姫乃が今のままでは、二人の関係に変化が訪れた時、夕陽の現状維持と姫乃の踏み出せない心が歪を生み出し、悪い方向に進んでしまうのではないかと、このみは懸念している。
夕陽に変われとは言えない。なにもきっかけがなく、いきなりその考えを変えろと言うのも無理な話だ。
だから、姫乃がまず変わるべきなのだ。
「ま、変わると言っても、そんなに大袈裟なことじゃないよ。ただ、一歩踏み出せばいいだけ。姫ちゃんは、それだけでいいんだよ」
「一歩を、踏み出す……」
その一歩さえ踏み出せれば、あるいは夕陽自身にも変化が現れるかもしれない。
「で、でも、どうしたらいいのかな……どうやって一歩踏み出せば……」
「そうだねー、とにかく思い切ってなにかをするべきなんだろうけど、なにがいいかなー……」
うーん、と唸りながら考え込むこのみ。彼女の視線が、ふとカレンダーに向いた時、彼女は閃いたように体を揺らした。
「そうだ、あれで行こう。時期的にはピッタリだし、姫ちゃん的にもドンピシャだし、時間もある」
「え、あの、このみちゃん……?」
姫乃が心配そうにこのみを覗き込むと、このみはガタンッと椅子を蹴飛ばすように立ち上がった。
「姫ちゃん。姫ちゃんとゆーくんの関係については、あたしが責任を持って取り持つよ」
そして自信満々に、姫乃に告げる。
「だから——任せて」
- フレーバーテキスト一覧 ( No.574 )
- 日時: 2014/07/05 02:35
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)
《戦攻竜騎ドルボラン》
『グオォォォゥ! 雑魚は俺様に任せな! アポロン、ネプトゥーヌス! あんたらはヘルメスの野郎をぶっ飛ばしてこい! ---戦攻竜騎ドルボラン』
《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》
『火文明と水文明の境界である海岸に上陸したネプトゥーヌス。彼はヘルメスから託された、彼の部下であるサイバーロードとリキッド・ピープルの軍団を従えて、火文明への攻撃を開始しようとする。しかし海岸には、マルスを先頭に数多のヒューマノイドたちが仁王立ちで構えていたのだった。』
《妖精のイザナイ オーロラ》
『起きてください、プロセルピナ様! 光軍が攻めてきました! 早く応援に来てくれてるアポロン様たちの所に行かないと! プロセルピナ様! ---妖精のイザナイ オーロラ』
《霊騎のイザナイ パイル》
『自然文明がマナを独占することを懸念した光文明は、ヴィーナスを先頭にすぐさまその制圧にかかった。しかし当のヴィーナスは、前線には出てこなかったという…… ---霊騎のイザナイ パイル』
《電撃戦士ガード・ゲイナー》
『この星のマナが枯渇しようとも、我々の役目は変わらない。アテナ様のために、この防壁は守り抜く! ---電撃戦士ガード・ゲイナー』
《ジオメテウス・無限・ドラゴン》
『おいおいお前ら、休んでる暇はねえぞ! 次は光の奴らと戦争だ! ---ジオメテウス・無限・ドラゴン』
《黒神龍ヘヴィ・ケルベロス》
『裏切り者のヘルメス。完璧に計算し尽くされた策略でアポロンとネプトゥーヌスを迎え撃った彼が失態を犯すとしたら、それはアポロンにはおぞましくも頼もしい妹がいることを失念していたということだろう。実際、アポロンも彼女の登場には酷く驚いていたしな ---黒神龍ヘヴィ・ケルベロス』
《ボルベルグ・クロス・ドラゴン》
『しかし、ヘルメスって野郎も身勝手だよな。自分が水文明代表になるために、仲間のネプトゥーヌスを海から追い出したんだろ? ---ボルベルグ・クロス・ドラゴン』
《黒神龍グールジェネレイド》
『4th・S・Δを守る結界を打ち破ったのは、闇のドラゴンたちだった。死しても蘇る奴らは、海底のエネルギーが尽きるまで、死に、そして蘇り続けた。』
《神龍のイザナイ ガーリック》
『「お兄様! 不肖アルテミスが応援に参りました!」唐突に響き渡るアルテミスの一声は、その場にいたすべてのクリーチャーを驚かせた。そして彼女の登場により、膠着していた戦況は一気にアポロンたちへの傾いた。』
《星鎧亜イカロス》
『ヴィーナス様は争いごとを好まない。まだ幼いプロセルピナへの攻撃など、認められるはずがなかった。それ以上に、自然文明へ攻撃すれば、同盟を結んでいる火文明が救援に来ることは明白だ。彼女の愛する者が駆けつけることなど、分かりきっていた。だからヴィーナス様は祈っておられるのだ。この戦いが、一刻も早く終わるようにと…… ---星鎧亜イカロス』
《光機のイザナイ ロイヤルティー》
『ヴィーナスは最後まで自然文明への攻撃を拒否した。しかし、いつもは自己を主張しないはずのアテナの強い要望により、最後には押し切られ、攻撃を容認することとなった。』
《策士のイザナイ ゾロスター》
『光も闇も関係ない。我々はオラクルの教義に従い、ゼロを崇拝し、信仰するまでだ。 ---策士のイザナイ ゾロスター』
《神光のイザナイ ハゴロモ》
『神とゼロを信仰するオラクルたちの多くは、神でありゼロを束ねるユピテルに付き従った。一部のものを除いては——』
《神来のイザナイ 日蓮》
『ゼロ文明の王国の中にある聖域、マリッジ・サンクチュアリに身を置くユノは、十二神話の一柱で、ゼロ文明の代表次席。ユピテルの力を得ることで、数多の命を生み出す彼女には、生誕神話の二つ名を与えられた。』
《精霊のイザナイ 天草》
『五文明による戦乱が巻き起こる中、ゼロであるユピテルとユノは、それぞれの王国と聖域にとどまり続けた。仮にも十二神話の総統である彼らは、一体なにを考えているのだろうか……? ---精霊のイザナイ 天草』
《神誕の大地ヘラクレス》
『マルスがアテナを食い止めている間、アポロンはプロセルピナの救出に向かった。森の奥には光文明の姿は見えない。しかし、木々の陰から亡霊の影が、ジッと彼を見つめていたのだ。』
《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》
『自然の領地であるスプリング・フォレストに攻め込んだ光文明は、自然文明の制圧を開始した。しかしほどなくして火文明の救援が現れ、攻めるアテナと守るマルスの戦いとなった。そんな中、闇文明の二つの勢力が、各々の目的を持って、森へと侵入していた。』
《キング・アトランティス》
『ネプトゥーヌスを地上へと追いやったヘルメスは、アポロンとネプトゥーヌスが結託するのを見て、4th・S・Δに立てこもった。二体の神話が手を組み、さしものヘルメスも打つ手がなくなったと思われたが、それも彼の計画通りだった。』
《深海の伝道師 アトランティス》
『浮上する4th・S・Δ。その姿はまるで、ネプトゥーヌスに帰る場所はないと告げているようだった。』
《呪紋のカルマ インカ》
『アテナの守護の力は強力だけど、うちの力なら増援だけは防げるのん! ---呪紋のカルマ インカ』
《閃光の神官 ヴェルベット》
『アテナ様の強い要望には裏がある。いつも他人に従っているだけの付和雷同な彼女が自然文明への攻撃を提案したのは、闇文明との密会があったからだ。 ---閃光の神官 ヴェルベット』
《神託の王 ゴスペル》
『ヘルメスの計算により、最も世界のエネルギーたるマナを消費しているのは火文明という答えが出た。義を重んじるネプトゥーヌスは、火文明をマナ枯渇の最大の原因と考え、地上へ侵攻することを決断した。』
《戦攻のイザナイ アカダシ》
『マルスと一騎討ちを続けるネプトゥーヌス。彼の槍がマルスの身体を貫かんとするその刹那、彼が従えていたはずのサイバーロードとリキッド・ピープルの軍団が暴走し、ヒューマノイドのみならずネプトゥーヌスをも攻撃し始めた。それはそれとして、よい出汁がとれそうだ。』
《封魔のイザナイ ガラムマサラ》
『闇文明は内部で分裂を起こしていた。アルテミスに振り回される者と、ハーデスに操られる者とに。だがその事実には、当人たちすらも気づいていない。』
《爆裂のイザナイ ダイダラ》
『アポロンさんは同盟なんてなくてもプロセルピナを助けただろうよ。あの人はプロセルピナのことを、娘のよう可愛がってたからな ---爆裂のイザナイ ダイダラ』
《破界の右手 スミス》
『支配、生誕、慈愛、守護、海洋、賢愚、冥界、月光、太陽、焦土、豊穣、萌芽——これら十二神話と呼ばれる神々が統治する超獣世界。そこでは、十二神話を始めとしたそれぞれの文明、種族が互いを認め合い、手を取り合い、助け合い、平和が保たれていた。そう、あの大事件が起こるまでは——』
《緑神龍ガラギャガス》
『平和が保たれていたはずの世界。しかし今、この世界のマナが枯れている。すべての命も源たるマナの枯渇により、すべての文明は徐々に衰退していくのだ。マナに溢れていたこの森も、いつまでもつか…… ---緑神龍ガラギャガス』
《「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス》
『十二神話と呼ばれる者たちは、ゼロを含むそれぞれの文明に二名ずつ存在している。彼らはそれぞれの領を統治し、その文明を代表する存在であった。』
《アクア・マスター》
『徐々にだが、確実に世界を衰退へと導くマナの枯渇。その原因究明と問題打開のために、十二神話たちは急遽集会を開いた。 ---会談記録係 アクア・マスター』
《蛇魂王ナーガ》
『アルテミス率いるドラゴン・ゾンビの力で4th・S・Δの結界が破られた。守りを失った後もヘルメスはあらゆる手で抵抗を試みたが、アポロンとネプトゥーヌスにはそのような小細工は無意味。最後にはアポロンの炎を浴び、彼は姿を消したのだった。』
《味頭領ドン・グリル》
『光文明に抑圧される自然文明を救ったのは、同盟を結んでいる火文明のクリーチャーたちだった。火、自然の同盟軍と光文明の戦いが始まるが、光の裏には不穏な闇の影が差していた——』
《エンペラー・マルコ》
『水文明の海底都市の中心部、4th・S・Δ(フォース・シュライン・デルタ)に居を構えるヘルメスは、十二神話の一柱で、水文明の代表次席。あらゆる知識に貪欲だが、軽薄で狡猾な彼には、賢愚神話の二つ名を与えられた。』
《真姫ヴィクトリア》
『光文明の空中帝国奥部、愛心の寺院に住まうヴィーナスは、十二神話の一柱で、光文明の代表。十二神話きっての平和主義者で、すべての生きるものを慈しむ彼女には、慈愛神話の二つ名を与えられた。』
《聖皇エール・ソニアス》
『槍と剣と大量の重火器によって敵を制圧する槍剣爆煉流を持ってしても、マルスはアテナの鉄壁を突き崩すことはできなかった。しかしアテナも、マルスの怒涛の攻撃を防ぐことしかできなかった。』
《大昆虫ギガマンティス》
『アテナは世界のマナが枯渇している中、自然文明がマナを独占することを恐れているが、マナの枯渇で最も打撃を受けているのが自然文明だった。マナの根源に一番近いがゆえに、最もマナに頼っていた彼らの力は、大きく衰えていた。』
《神聖奇 トランス》
『ゼロ文明の王国の頂点に立ち、管理しているユピテルは、十二神話の一柱で、ゼロ文明の代表。十二神話全体の代表でもあり、あらゆるものを支配する彼には、支配神話の二つ名を与えられた。』
《破獄のマントラ ゾロ・ア・スター》
『カミハ……ユピテル、サマノ、モトヘ…… ---破獄のマントラ ゾロ・ア・スター』
《マントラ教皇 バラモン》
『他の十二神話の連中が騒いでいるが、奴らの戦争など無意味だ。最後に世界を支配するのは、神だと決まっているのだからな。 ---マントラ教皇 バラモン』
《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》
『ユピテルはユノと協力して、様々なクリーチャーを手駒としていく。十二神話の頂点である彼は、暴走した神すらも支配するのだった。』
- Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.575 )
- 日時: 2014/04/29 15:28
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
大学へ進学して自由時間が増えたはずなのに更新頻度が一向に増えないパーセンターです。
女装から始まり、最後には師団や神格社界、ラボをも巻き込む騒動に発展するとは、誰も予想だにしなかったことでしょうね。
しかし、とにかく正月騒動は幕を下ろし、束の間かもしれませんが休息が戻って来ましたね。
「四天王」の面子もいよいよ本格的に戦闘(?)を始めていますが、個人的に一番好きなのはクトゥルーですね。
己を越えなければクトゥルーには勝てない、というのがかっこよくて好きです。
そして姫乃に何やらフラグ的なものが。このみが思い付いたあれが何か気になるところですね。
それにしても毎回の夕陽のリア充っぷりは羨ましい…。
モノクロさんの小説は毎回小さい設定も結構凝っているから好きです。フレーバーテキストも全て考えていたとは流石です。
私は基本ノープランなのであったはずの設定がどこかへ行ったり、突然変な設定が加わったりすることが多いので。それはそれとして、よい出汁がとれそうですね。
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