二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ Mythology
日時: 2015/08/16 04:44
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)

 初めましての人は初めまして、モノクロという者です。ここでは二次板と雑談板が拠点です。

 本作では基本的に既存のカードを使用するつもりではありますが、オリジナルのカードも多数登場します。ご了承ください。

 投稿したオリキャラのデッキにキーカードや切り札を追加したり、既存の切り札級のカードや、追加した切り札に召喚時の台詞を追加しても構いません。追加したい時はその旨をお伝えください。

目次


一章『神話戦争』

一話『焦土神話』
>>1 >>2 >>6 >>9 >>12 >>13 >>14
二話『萌芽神話』
>>17 >>18 >>21 >>22
三話『賢愚神話』
>>25 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30 >>33


二章『慈愛なき崇拝』

一話『精力なき級友』
>>41 >>45 >>49 >>52 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61
二話『加護なき信仰』
>>63 >>64 >>66 >>70 >>71
三話『慈悲なき女神』
>>72 >>73 >>74 >>75 >>76
四話『表裏ある未来』
>>77 >>78


三章『裏に生まれる世界』

一話『裏の素顔』
>>79 >>80 >>81 >>82 >>85 >>86 >>91 >>92 >>94
二話『裏へと踏み入る者』
>>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101


四章『summer vacation 〜夏休〜』

一話『summer wars 〜夏戦〜』
>>103 >>106 >>107 >>110 >>111
二話『summer festival 〜夏祭〜』
>>112 >>113 >>114 >>117
三話『summer ocean 〜夏海〜』
>>118 >>121 >>127 >>128 >>129 >>132 >>141 >>148


五章『雀宮高等学校文化祭店舗名簿』

一話『ガーリックトーストレストラン』
>>152 >>153 >>156 >>157 >>158 >>160 >>162 >>163 >>164 >>167
二話『ロイヤルミルクティーカフェテリア』
>>168 >>169 >>170 >>173
三話『ゾロアスター教目録』
>>174 >>175
四話『天の羽衣伝説調査』
>>185 >>186
五話『日蓮宗体験記録』
>>187 >>190
六話『天草四朗時貞絵巻』
>>191 >>192
七話『後夜祭・神々の生誕劇場』
>>193 >>202 >>206 >>207


六章『旧・太陽神話』

一話『序・太陽神話』
>>208 >>212 >>213
二話『破・太陽神話』
>>214 >>217 >>218 >>219 >>221 >>222 >>223 >>224 >>231 >>235 >>236 >>243 >>244
三話『急・太陽神話』
>>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>279 >>282 >>285 >>292


七章『続・太陽神話』

一話『再・太陽神話』
>>293 >>299 >>300 >>303 >>304 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>320 >>321 >>322 >>323 >>324 >>329 >>330 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>338 >>341 >>342 >>343 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365
二話『終・太陽神話』
>>366 >>371 >>372 >>373 >>374 >>375 >>376 >>377 >>380 >>381 >>382 >>383 >>384 >>385 >>386 >>387
三話『新・太陽神話』
>>393 >>395 >>396 >>397 >>398 >>399 >>402 >>403 >>404


八章『十二神話・召還』

一話『焦土神話・帰還』
>>405 >>406 >>407 >>408 >>409
二話『海洋神話・還流』
>>410 >>411 >>412 >>413 >>415
三話『萌芽神話・還却』
>>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>423 >>424


九章『聖夜の賢愚クリスマス・ヘルメス

一話『祝祭の前夜ビフォア・イヴ
>>425
二話『双子の門番ツインズ・ゲートキーパー
>>426 >>429 >>430 >>431
三話『祝宴の闘争パーティー・バトル
>>432 >>433 >>434 >>435 >>436 >>437 >>438 >>439 >>440
四話『知将の逆襲ノウレッジ・リベンジ
>>441 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447


第十章『月の下の約束です』

一話『月影の同盟です』
>>468 >>469 >>470 >>471 >>472 >>473
二話『月夜野汐です』
>>486 >>487 >>489 >>490 >>491 >>492
三話『私の先輩です』
>>493 >>496 >>497 >>498 >>499 >>500 >>503 >>506 >>507 >>508


第十一章『新年』

一話『初詣』
>>512 >>513 >>514 >>515 >>516 >>519 >>520 >>521 >>522 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>530 >>531 >>532 >>533 >>534 >>535 >>536 >>537 >>538 >>539 >>540 >>541 >>542 >>543 >>544 >>545 >>546 >>547 >>548 >>549 >>550 >>553 >>554 >>557 >>558 >>559 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>571 >>572 >>573


十二章『空城夕陽の義理/光ヶ丘姫乃の本命』

一話『誕生日/バレンタインデー』
>>577 >>578 >>579 >>580 >>583 >>584
二話『軍人と探偵と科学者と/友人と双子と浮浪者と』
>>585 >>586 >>587 >>590 >>591 >>592 >>593 >>594 >>595 >>596 >>597 >>598 >>599 >>600 >>601 >>602 >>603 >>604 >>605 >>606
三話『告白——/——警告』
>>609 >>610


十三章『友愛「親友だから——」』

一話『恋愛「思いを惹きずって」』
>>616 >>617
二話『敬愛「意志を継ぎたい」』
>>618 >>619
三話『家族愛「ゆずれないものがある」』
>>620 >>621 >>622 >>627 >>628 >>629 >>630 >>631 >>632 >>633 >>634 >>635 >>636
四話『親愛「——あなたのことが大好きです」』
>>637



コラボ短編
【1——0・メモリー(タクさんコラボ)】
外伝『Junior to connect』

一話『Recollection』
>>474
二話『His outrage』
>>475 >>476 >>477 >>478 >>480
三話『My junior and his friend』
>>482



デッキ調査室
№1『空城夕陽1』  >>95
№2『春永このみ1』 >>102
№3『御舟汐1』 >>136 >>137

人物
>>34
組織
>>35
フレーバーテキスト
>>574

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.336 )
日時: 2014/01/11 14:17
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

 ラトリとドグマのデュエルは拮抗していたが、そのバランスも崩れかけている。
 ラトリはシールドが五枚あり、バトルゾーンには《切り刻みの レザーフェイス》《全力艦長 イカリ》そして二体の《飛散する斧 プロメテウス》。
 対するドグマはシールドが三枚で、バトルゾーンにいるのも《式神シシマイ》《紅神龍ジャガルザー》。次のターンにはとどめを刺されかねないが、ここで彼の切り札が現れる。


ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに持ち主の墓地に置く。


「……まあしかし、このターンでとどめを刺すことはできませんし、ここは安全運転で行きましょうか」
 ラトリのマナを見遣るドグマ。火文明のカードも使っているが、五文明がすべて見えている。デッキのスペース的に、スピードアタッカーはいなさそうだ。
「まずは《シシマイ》でシールドブレイクです」
 《シシマイ》の能力でクリーチャーのS・トリガーは使えないが、ラトリのブレイクされたシールドはS・トリガーではない。
 そもそもこの《シシマイ》の役目は、S・トリガーを封じることではないのだ。この場、この状況での役割は、シールドブレイクを通すこと。つまり、
「相手プレイヤーへの攻撃が通ったことで、《ジャガルザー》のターボラッシュ発動! 私のクリーチャーをすべてスピードアタッカーに!」


紅神龍ジャガルザー 火文明 (6)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
ターボラッシュ(自分の他のクリーチャーがシールドをブレイクしたあと、そのターンが終わるまで、このクリーチャーは次のTR能力を得る)
TR—自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。


 これでこのターン召喚した《ジャガルザー》と《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》がスピードアタッカーとなり、すぐに攻撃できるようになった。
「とりあえず《ジャガルザー》で《プロメテウス》を攻撃、破壊です!」
「ワォ」
 《プロメテウス》が一体破壊されたが、この程度では大した痛手ではない。それ以上に痛いのが、
「《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》でWブレイク!」
 咆哮を上げる《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の炎が、ラトリのシールドを焼き尽くす。
 比喩ではなく、焼き尽くしてしまった。
「ワーォ……!」
 焼かれたラトリのシールドは、彼女の手札には入らず墓地へと落ちる。
「流石ファースト、シールド焼却クリーチャーだね……!」
 《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の能力は単純明快。ブレイクした相手のシールドを墓地へと落とす能力だ。シールドが墓地へと行くということは、S・トリガーは発動できず、逆転のためのカードも潰される。
「残りシールドは二枚かぁ……」
 ドグマの場にはドラゴンが二体いる。一体は《レザーフェイス》で討ち取れるとはいえ、手札にはまだ後続のアタッカーがいるだろう。
「マナをルックするからに、結構フィニッシャー積んでそう……この手札じゃきついな……」
 そもそも手札に入ったシールドは一枚なので、あまり増えていないのだが。
「このドローにオールベット、ってことか。熱血っぽくてちょっとクールだね」
 もはや言っていることが矛盾しているが、それはさておき。
 次のターンにもターボラッシュでスピードアタッカーになったクリーチャーが攻めて来るだろう。ラトリのデッキはほとんどS・トリガーが入っていないため、このターンでなんとかしなければ勝ち目はない。
 そして、ラトリはカードを引く。
「……ベストなドローだ」
 呟くラトリ。そして、

「陣地の力を解き放て! 仲間を守る盾こそが、敵手を射抜く弓となる! 無法の光よ、突き進め! 《驚異的陣形 アレキサンドライト》!」


驚異的陣形(アメイジングアロー) アレキサンドライト 光文明 (6)
クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から6枚を見る。その中から「シールド・ゴー」を持つカードを1枚表向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。残りを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
W・ブレイカー
「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のアウトレイジはすべて「ブロッカー」を得る。


 現れたのは、金色の鎧に身を包み、巨大な弓矢を構えたクリーチャー《アレキサンドライト》だ。
 《アレキサンドライト》は戦場だけに頼らない独自の戦術を生み出し、アウトレイジの光文明代表としてシールド・ゴーを持つアウトレイジを率いている。
「《アレキサンドライト》の能力発動! 山札の上六枚をルック、その中からシールド・ゴー能力を持つクリーチャーをオープン状態でシールドにプット!」
 シールド・ゴー能力は強力だが、いくつか弱点が存在する。その一つが、破壊されなければ発動しないので、発動するまでにタイムラグが存在することだ。しかし《アレキサンドライト》は召喚時に、表向きでシールド・ゴー能力を持つクリーチャーをシールドゾーンに置くため、すぐにシールド・ゴー能力を発動できる。
「私がセレクトするのは《凄惨なる牙 パラノーマル》! 《パラノーマル》が表向きでシールドゾーンにある時、相手クリーチャーのパワーはすべて3000ダウン!」
「《シシマイ》が破壊されましたか……しかも」
 パワーがゼロになった《シシマイ》が破壊され、他のクリーチャーもパワーが下げられてしまった。これで《ジャガルザー》はパワー3000、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》は4000しかない。
「レディはこれでエンド。ネクスト、ステップ。《イカリ》で《ジャガルザー》に攻撃!」
 どちらもパワーが3000なので相打ちになるが、《イカリ》はシールド・ゴー持ちクリーチャー。破壊され、シールドとなる。
「続けてスレイヤーの《レザーフェイス》で《ボルメテウス》と相打ち! 《イカリ》の効果で一枚ドローして、《レザーフェイス》もシールド・ゴー!」
 《イカリ》のシールド・ゴー能力でカードを引きつつ、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》も討ち取る。これでシールドは五枚まで回復し、ドグマの場のクリーチャーも殲滅したラトリだが、このターンはこれ以上攻めなかった。
「……私のターン」
 たった一枚のカードで一気に苦しくなってしまったドグマ。今の手札では、どうあがいても《アレキサンドライト》には太刀打ちできない。
「なら、呪文《スクランブル・タイフーン》! 山札からカードを五枚ドローし、手札のカードを三枚捨てます」
 一気に山札を掘り進み、逆転手を探すが、
「……《ボルバルザーク・エクス》を召喚。さらにこのターン、六枚以上ドローしたので、G・ゼロで《天災超邪 クロスファイア 2nd》を召喚します」


天災超邪(ビリオネア) クロスファイア 2nd(セカンド) 水/火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジMAX 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
G・ゼロ—このターン、カードを6枚以上引いていて、自分の 《天災超邪 クロスファイア 2nd》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー


 蘇った第二の《クロスファイア》、《クロスファイア 2nd》。比較的緩いG・ゼロ条件にスピードアタッカーもあり、奇襲性の高いクリーチャーだが、
「やはり《アレキサンドライト》が邪魔ですね……!」
 《アレキサンドライト》は、自分のシールドゾーンに表向きのシールドがある時、自分のアウトレイジをすべてブロッカーにする能力がある。シールドゾーンに表向きである時に効果を発動するクリーチャーは攻撃の対象にされやすいため、場持ちがあまりよくない。しかし《アレキサンドライト》の能力で自軍がブロッカーになれば、その弱点も解消されるというわけだ。
(正直言って少し舐めていたところがありますが、やはりこの女も“ゲーム”の核を担う組織の一つ【ミス・ラボラトリ】の所長。そして《守護神話》の所有者……)
 一筋縄でいく相手ではない。その事実を改めて感じながら、ドグマは底知れないラトリに飲み込まれつつあるのだった。

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.337 )
日時: 2014/01/13 06:50
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

 ラトリとドグマのデュエルは、ラトリが戦況をひっくり返したところだった。
 ラトリの場には《驚異的陣形 アレキサンドライト》と《飛散する斧 プロメテウス》。シールドは五枚あり、そのうち三枚が《凄惨なる牙 パラノーマル》《全力艦長 イカリ》《切り刻みの レザーフェイス》という、シールド・ゴー能力を持つクリーチャー。
 ドグマの場には、先ほど召喚したばかりの《ボルバルザーク・エクス》と《天災超邪 クロスファイア 2nd》。
 《パラノーマル》のパワー低下能力が非常に厄介なので、ドグマとしては早く処理したいのだが、そこに《アレキサンドライト》の能力でブロッカーとなったアウトレイジが立ち塞がり、攻められずにいる。
「どうしたのかな? もうエンド?」
「……いや、まだ終わらねーですよ。《新世界 シューマッハ》召喚!」


新世界(ニューワールド) シューマッハ 火文明 (6)
クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の手札をすべて捨てる。その後、それぞれカードを5枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー


 《ボルバルザーク・エクス》で復活したマナを使い、ドグマは新たなクリーチャーを呼び出す。
「《シューマッハ》の能力でたがいに手札をすべて捨て、その後、五枚までドローします」
 ラトリは持っていた三枚の手札がすべて墓地へ。そのまま五枚引いた。ドグマも一枚捨て、五枚引く。
 《スクランブル・タイフーン》も合わせ、これでドグマはこのターンに10枚ものカードを引いたことになる。
「そんな引いたら、デッキがロストしちゃうよ? ま、ライブラリアウトになってくれるなら、ストップしないけど」
「うるせーですね。こちらにも、その程度の対策くらいはあるんですよ! 続けて《サイバー・N・ワールド》を召喚!」
 能力で互いの手札と墓地がすべて山札へと戻り、また五枚ずつドローする。
 これで、山札が回復したとはいえドグマは15枚のカードをドローしたことになる。
「しかし、これ以上はなにもできませんか……ターン終了です」
 逆転手を探すためのドローだったが、《シューマッハ》と《サイバー・N・ワールド》でもうマナはない。これ以上はなにもできず、ターンを終了した。
「これはネクストターンに一斉アタックかな? でも、《サイバー・N・ワールド》のお陰でグッドなカードが来たよ。二体目の《アレキサンドライト》を召喚! デッキから《守護すぎる守護 鋼鉄》をシールドゾーンにプット! さらに《切り刻みの レザーフェイス》を召喚!」
 防御を固め、ラトリはターンを終える。まったく攻めていないにもかかわらず、威圧感が凄まじい。
「《パラノーマル》に《アレキサンドライト》が二体、その上《レザーフェイス》も睨みを利かせているこの状況……」
 はっきり言って、絶望的だ。
 《パラノーマル》のせいで小型クリーチャーを撒いて数で攻めることもできないので、かなり厳しい。
「除去カードも来ないですか……《紅神龍ジャガルザー》を二体召喚し、ターン終了……」
 結局、ブロッカーが立ち塞がり攻められないドグマは、ターンを終える。
 そして迎えた、ラトリのターン。
「うーん、意外とグッドなタイムだったけど、私もいつまでも君とデュエってはられないからね。悪いけど、いや別に悪くはないけど、このターンでゲームセットだよ」
 一瞬だけ目の色を変えたラトリは、宣言通りこのターンで決めにかかる。
「《飛散する斧 プロメテウス》召喚。2マナ追加して、マナゾーンから《ストーンゴルド》を回収。そしてそのまま進化、《守護大帝 ストーンゴルド》!」
 オーバーキルだが、これでラトリのアタッカーは五体。S・トリガーが出たとしても、十分とどめまでは持っていける。
「よーし、まずは《ストーンゴルド》でWブレイク!」
「……S・トリガー発動! 《ドンドン吸い込むナウ》!」
 早速割られたシールドからS・トリガーが発動する。
「《クロスファイア 2nd》を手札に加え、《アレキサンドライト》をバウンス!」
「だったら《プロメテウス》でラストのシールドをブレイク!」
 これも光が束となって収束する。五枚のうち四枚がS・トリガーとは、とんだ強運だが、
「っ、《式神ビッグリーン》……!」
 それはパワー1000のS・トリガークリーチャー《式神ビッグリーン》だった。召喚してもラトリの攻めを防げず、《パラノーマル》が表向きのシールドにある中、召喚したところで破壊されるだけ。
 シールドのなくなったドグマに、《アレキサンドライト》の弓矢が向けられた。

「《アレキサンドライト》で、ダイレクトアタック!」



 デュエルが終わり、神話空間も閉じ、屋上に残ったのはラトリだけだった。
「……意外とあっさりエスケープしていったなぁ」
 デュエルが終わるや否や、ドグマは風のように立ち去ってしまったのだ。
「まぁ、彼の目的をシンクすれば、『神話カード』を持たない私には、眼中にないんだろうなぁ……」
 と、その時だった。
「ん? セルフォン? コール?」
 味気ない電子音がラトリの白衣のポケットから鳴り響く。
「……? 黒村君? あの子からコールしてくるなんてレアだね……ヘイ、くろむ——ホワッツ? 九頭龍君?」
 電話先の相手があまりに予想外だったため、流石のラトリも困惑する。
「え、え? ホワイ? どゆこと? ホワット? 九頭龍君が黒村君のセルフォンをハブ?」
 普段から理解が遅れるような口調のラトリだが、今はそれがより酷くなっている。しかしそれも、だんだんと落ち着いてきたのか、
「……ああ、なるほど。セルフォンをレンタル。でも、黒村君がよくオーケーだしたね……うん? 無断? あっはっは! それは後がテリブルだね!」
 などと、笑っている場合でもなかった。
「え? 黒村君がなんだって? ……うん?」
 電話越しでも淡々とした口調だったが、九頭龍の言葉はほんの少しだけ焦りが見えた。
 そして、彼の口から出た言葉が、

「黒村君が倒れた……?」



 町中を走り回る夕陽だが、一向にひまりは見つからない。
「どこ行ったんだ、先輩……?」
 そもそも、一つの町の中を走って、一人の人間を探すということ自体無茶なのだが、ここが特殊な神話空間の中であることを考えれば、そこまで非現実的でもない。
「先輩もこの空間内にはいるはずだし、この事態には気付いているはずなんだけど、なんで連絡の一つもないんだ……?」
 そこが謎だった。神話空間が展開されてから、どれだけ少なく見積もっても、既に一時間以上は経過している。携帯に限らず、連絡手段ならいくらでもあるはずなのに、まったく音沙汰がない。音信不通だ。
「まさか、もう【師団】に——」
 最悪の可能性を考えてしまう夕陽だが、その考えはすぐに振り払う。
「……とにかく、先輩を探すか。あと探してないのは——」
 と、その時。

「ヒャァッハー! 見つけたぞォ! 『昇天太陽サンセット』!」

 背後から、けたたましい叫び声が聞こえてくる。
「っ!」
 あまりに突然、しかもかなりの声量だったので、驚いてしまう。バッと振り返ると、そこには一人の男が仁王立ちしていた。
「な、なんだ……?」
 その男は、一言で言えば目立つ格好をしていた。
 まず真っ先に目についたのは、左目を隠す黒い眼帯。そして黒い海賊帽と立襟の黒いコート。その下にはドクロの描かれたTシャツ。絵に描いたような海賊だった。
 時代錯誤というか、出て来る場所を間違えているのではないかと、夕陽は変な不安が募った。
「私はァ! 【神聖帝国師団】第二小隊長! シーザー・ジャン・ジャックだァ!」
「……いや聞いてないし」
 気にならなかったと言えば嘘だが。
「しかし、【師団】か……なんの用、なんて聞くまでもないよな」
 スッと、夕陽はポケットの中に入っているカードに触れる。
(《マルス》のカード……こんな誰かも分からない連中を家に上げたくはないし、一応持っては来たけど)
 使う気はさらさらなかった。
 だが、このカードを持っているだけで、これを相手に見せつけるだけで、【師団】の目が夕陽に向きやすくなることは確かだろう。ひまりが狙われている以上、その目は少しでも散らしておきたい。
「僕の持ってる『神話カード』が狙いなんだろ? 寄越せと言っても、はいそうですかと渡す気はないけど——」
「違ゥ!」
「……え? 違うの?」
 あまりに予想外だったため、素で聞き返してしまった。
「我々の最優先事項は『太陽一閃サンシャイン』なりィ! ゆえに奴を匿っている可能性がある貴様からァ! その所在を聞き出しに来たのだァ!」
「…………」
 声も口調もうるさいと感じながら、そんなことを素直に話すわけないだろ、と思う夕陽。そもそも匿っているどころか、夕陽もひまりを探しているわけだが。
「さァ! 奴はどこにいるゥ!?」
「……こっちが知りたいよ」
 さて、夕陽は困ってしまった。
 見たところこの男、シーザーはまともに話が通じる相手には思えない。しかし、かといってこんなところで無駄に時間を浪費したくもない。
 どうしたものかと悩んでいると、

「お困りのようだな、『昇天太陽サンセット』」

 また背後の曲がり角から、人影が出て来る。見覚えのある男だ。
「お、お前は……」
「……久しぶりだな」
「……えーっと……」
「…………」
「……えっと」
「……和登だ。和登栗須。『深謀探偵シャーロキアン』と言えば分かるか」
 思い出した。
「あぁ、夏休み、大学で会った……」
 とはいえ、あの時は亜実といがみ合っている方がインパクトがあったので、今の妙に冷静で大人しい様子を見ると、別人に見える。
「なんだよ、こんな時に……今はお前に構ってる暇じゃないってのに……」
「分かっている。貴様が今《太陽神話》を所持していないこともな。それに、今回は貴様らに用はない」
 栗須の目的は二つ。一つは『神話カード』の様子を探りに来たのだが、戦場の範囲が広いわりに所有者の位置は分散しているので、しらみつぶしに探すのは非効率的と考えたので、半ば諦めている。
 そしてもう一つの目的というのが、
「先日、【師団】の連中には世話になったのでね。『神話カード』に関する情報を求めているうちに衝突したのだが……なかなか手こずった」
 栗須の視線は、明らかにシーザーへと向けられている。そしてシーザーの方も、栗須を見て、
「『深謀探偵シャーロキアン』……そういえば一月ほど前、第二小隊、七番分隊が半壊したという報告があったなァ。もしや貴様……」
「恐らく、その推理通りだ。僕の邪魔をした連中は、時代錯誤も甚だしい、常識に欠け盗賊染みている野蛮な格好をしていたな。確か、第二小隊と言ったか」
 なんとなく話の読めてきた夕陽。
 つまり栗須は、以前自分の目的の障害となった第二小隊を恨んでおり、その報復も兼ねてここにいるようだ。
 そして目の前の海賊男は、幸か不幸か第二小隊長。こうなってしまえば、もう起きることは一つしかない。
「貴様ァ、私の部隊に手を出した輩かァ……ならばァ! ここで貴様を粛清するゥ!」
「できるものならな。僕は貴様のような野蛮な輩が一番嫌いだ。海賊など、略奪と暴虐の限りを尽くす野蛮な集団。この世界からは排される者ども。戦争を繰り返す【師団】も然りだ」
「なんだとゥ……? 貴様ァ、海賊のみならずゥ、栄光ある【師団】までも愚弄するとはァ、なんたる無礼! やはり貴様はァ、ここで私が制裁するゥ!」
 どんどんヒートアップしていく二人を見ながら、夕陽はこそこそと裏路地に入る。
「……戦うなら、勝手にやってくれ。僕には関係ない」
 本格的に関係なくなってきたので、もうこの二人は放っておくことにした。そんなことよりも、ひまりを探さなければならない。
 夕陽がその場を立ち去った、直後だ。

 栗須とシーザーを包む空間が、歪みを見せた。

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.338 )
日時: 2014/01/17 23:03
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

「あの、黒村先生は……」
「息はしてるし、死んではいないね。外傷もそんなにないし、あの子に負けたわけでもないみたい……どっちかっていうと、体力が尽きた、って感じがするよ」
 なんとか龍泉とジュリア、隊長クラスの【師団】を二人退けた九頭龍と葵は、他の【師団】の団員からの追撃がないことを確認すると、一度黒村の元へと戻って来た。
 しかし第三図書室には、本棚を背にして気を失っている黒村の姿があったのだった。
「あれ……あの、黒村先生の手、なにか持ってますよ?」
「ん? 本当だ。なに——」
 葵に言われて黒村の手中にあるものを取り上げる九頭龍は、少しだけ目を見開く。それがここにあることに、驚きを禁じ得なかった。
 黒村が持っていたのは、一枚のカード。それも、
「《守護神話》……!」
 本来なら彼の上司、ラトリが持っているはずのカードを、今は黒村が持っている。その事実に困惑する九頭龍だが、すぐに理解が追いついた。そして、頭の中でいくつかの疑問点が繋がっていく。
「……成程ね。黒村さんが所長に呼び出されたのはこれか」
 察するに、《守護神話》の権利を一時的に委譲されたのだろう。《守護神話》は他の『神話カード』以上に、カードそのものの持つ力が強い。それゆえに、カードの所有者に大きな負担がかかるのだ。
 今、この町は《守護神話》の力で守られているが、町一つを覆い尽くすほどの神話空間を展開すれば、その負担は相当なものになるだろう。最初に神話空間を生成したのはラトリだろうが、ラトリはあくまでも研究者、身体的にも優れているとは言えない。その負担をすべて受けるとなれば、体が持たないだろう。
 だからといってこの神話空間を解くわけにもいかない。【師団】も“ゲーム”における暗黙の了解、一般人には手を出さないというルールを理解はしているだろうが、団員のすべてがそうだとは限らない。下手すれば、一般人を盾にされる恐れもある。
 ゆえに、ラトリは彼女が最も信頼する黒村に、《守護神話》の負担を肩代わりさせたのだろう。
「と言っても、黒村さんも耐え切れなかったっぽいけど……とりあえず所長に連絡入れないと。黒村さんの携帯に、所長の番号あるかな……?」
 ちなみに九頭龍はラトリの携帯番号なんて知らない。そもそも、【ラボ】内で携帯番号を教えてもらった記憶がない。
「お、あった。登録名は『所長』かぁ。まあそうだろうね、期待はしてなかったさ」
 などと意味のない軽口を叩きつつ、ラトリに電話をかける。とりあえず、なるべく手短に用件を伝え、こちらに来てもらうよう頼む。向こうも向こうで珍しく困惑しているようだったが、最終的には承諾してくれた。
「黒村さんも大変だなぁ、よりにもよって《守護神話》を押し付けられるなんて……まあ、黒村さんはそうは思わないだろうけど。しかし、やっぱり『神話カード』の力は壮絶だね——」
「『神話カード』?」
 何気なく発した九頭龍の言葉に反応を示したのは、意外にも葵だった。そもそも、反応を示す者は葵しかいないのだが。
「……そういえば、君にはまだ説明してなかったっけ。でも、僕より黒村さんが説明した方がいい気がするんだけどな——」
「少し、詳しく聞かせてくれませんか?」
「ん?」
 またも言葉を遮られた九頭龍は、葵の反応に少々の違和感を覚えた。かなり小さな感覚で、気にしない、見過ごすことの方が多いだろう感覚だ。
 しかし、他の研究員よりも比較的多くの“ゲーム”参加者や関係者と関わり、言葉を交わしてきた九頭龍だからこそ、その小さな違和感に気付くことができた。
(この子、戸惑いがない……?)
 簡単に言うと、そういうことだ。
 普通、初めて“ゲーム”に関わったものは、常識を逸した現象と、不可解な用語の数々に困惑する。“ゲーム”に限らず、突発的に起こった初めての体験、思いもよらない常識外れの現象、そういう次章に直面すれば、人間は恐怖なり困惑なりを感じるものだ。
 しかし葵にはそれがあまり見られない。そういう性分だと言うのであればそれまでだが、彼女の眼を見る限り、そういうわけでもなさそうだ。
「……君、なにか知ってるっぽいね。ただの一般人、じゃあないのかな……?」
 どこまで一般とずれているのかは分からない。しかし、一つだけ分かることがある。
(“ゲーム”と無関係じゃなさそうだな、この子は。もしくは『神話カード』そのもの、か)
 最初に『神話カード』という言葉に反応を示したことからも、それは察することができる。
「ともかく、所長が来てから、君からいろいろ聞かないとね。黒村さんもなんとかしないといけないし……」
 言って、息を吐く九頭龍。
 こんなことは自分の役回りではない、と思いながら。



 【神聖帝国師団】が拠点を構える廃墟。とある工場跡を無断で占拠してしまっている【師団】の面々は、自らがとある条件に合致したために、この場所へと集まっている。
 第七小隊長村崎陽花もまた、その条件を達成してしまったために、この場へと戻って来た。
 埃まみれの廊下を軽快な足取りで進み、一つの扉を押し開け、部屋へと入る。中はちょっとした広間のようになっており、幾人か——計三人の人間がいた。
「ドグマさんに、葛葉さんとジュリアさんか……まさかお三方がこんな早く戻ってるなんて、思いもしませんでした。驚きです」
 言うほど驚いているようには聞こえない陽花の言葉。龍泉は少しばかり目元を歪めたが、三人とも特に何も言わない。
「……これで四人目、ですか。いがいと侮れねーですね、【ミス・ラボラトリ】も」
「だな。くそっ、あんな野郎がいるなんて聞いてねえぞ」
「九頭龍希道は、【ラボ】の中でも比較的有名ですけれどね。それよりも、私を退けた彼女の方が、未知の存在ですわ」
 各々愚痴るように対戦相手の感想を述べる。
 この場に帰還する条件、それは敗北することだ。ある作戦の中で、敵対勢力となりうる者に敗北したものは、原則としてその作戦における拠点への帰還を命じられる。
 さらに一度敗北すれば、一定期間、他の組織、勢力との戦いも禁じられる。これは対戦に負けてその報復心に燃え、ヒートアップしすぎて本来の目的を見失わないようにするための、クールダウンの期間だ。【師団】の中でも高い地位につくものは、それ相応の実力者だ。ゆえに負けず嫌いな者も多く、そうした制度を設けなければ組織が分裂しかねない。
 そう考えれば、一度帰還するというのも、条件と言うよりは罰則だ。ある程度、自由行動を一時的に禁止する罰とも言える。
「……私は『傀儡劇団ティアリカル』と戦ったけど、なんか変な感じでしたよ。明らかに使ってるデッキが、巷で言われてるのとは違ってました」
「どんなデッキでしたか?」
「見た感じ、白青緑に黒がタッチされてるコントロールっぽいデッキでした。かなり粘り強くて、ブロッカーとかS・トリガーとかで攻め難いことこの上なかったですよ。四回もターンを続けても負けました」
「ブロッカーとS・トリガーですか……その色でその手のデッキは、【ラボ】の所長が使用するデッキに近いですわね」
「つっても、そいつはまだ情報が少ねえだろ。まだなんとも言えねえんじゃねえか?」
 といった具合に、負け組は負け組なり、大人しく反省しつつ情報を交換し合う。
 その最中、陽花はまた別のことを考えていた。
(……あの時、少しだけ見えた子。まさか……)
 黒村と戦う直前に、ほんの少しだけ見えた少女の後姿。どこかで見覚えのある、胸中に引っかかる姿だった。
 あまり頭には自信がないのだが、しかし一つだけ、心当たりがないこともない。その小隊を今すぐ突き止めたいところだが、しかし軽く謹慎処分を喰らっているような身なので、それもできない。
(でも、なにもしないわけにはいかない。今回の戦争が終わってから。私も少し、違う方向で動こうかな——)

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.339 )
日時: 2014/01/18 01:45
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

どうも、最近なかなか更新できないタクです。

小説大会二次創作で、この小説が2位に入っててびっくりしました!おめでとうございます!

さて、ドグマとラトリのデュエマですが面白かったです。自分は色の多いデッキを組むのが得意ではないので、(多くて3色くらいです)5色のラトリのデッキからは学ぶことが多いです。逆に、ドグマのデッキはワンダートリック中心、さらにドラゴンとアウトレイジという混成デッキなので、どう動くか楽しみでしたが、後半からラトリのペースに飲まれてしまったというわけですね。
 倒れてしまった黒村、そして葵の事、気になる要素が絡んできますが、後は【神格社交界(ソサエティ)】の面々がどう絡むか、ですね。
栗須のデュエマも楽しみです。さて、師団長(と思われる男)と姫(らしき少女)の会話から、【師団】の持つ『神話カード』が見えてきましたが・・・・・・まさか、メソロギィ同士でリンクするのか?それとも、《ニューウェイブ》のように2体で1体を成す存在か・・・・・・気になりますね。神と女神、合わせて神々・・・・・・今後の展開に期待です。
 話が変わり、ここまでで特に印象に残ったカードですが、《アレキサンドライト》ですかね。《アレキサンドライト》は多くの文明と組むことを前提に使われるんでしょうね。今年の勝1GP地区予選(E3限定戦)では、《パラノーマル》とのコンボで耐え切り、ライブラリアウトで勝つといったような状況も多く見られましたね。今回は、押し切ったわけですが。一方のドグマですが、あまり攻めたいところで攻められなかった、というようなところがありますね。シールド・ゴー恐るべし。というか、《パラノーマル》強えぇ・・・・・・。ブロッカーにパワーダウンが組み合わされば、強力そのものというわけですね。

さて、再び変えますが、雑談掲示板にスレを立てたのは知っています。更新されているかどうかも覗いたりはしています。ただ、困ったことに書き込もうとするとエラーが出てしまって、原因を究明するまでは書き込めそうにありません。

それでは、また。更新楽しみにしています。

Re: デュエル・マスターズ Mythology ( No.340 )
日時: 2014/01/18 13:52
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

タクさん


 大丈夫です、こちらも更新頻度がガタ落ちしています。

 あ、そうだったんですか……金賞を取った作品は知っていますが、二位以下の作品までは知りませんでした……どこで知れるんですかね、そういうのって。ホーム画面にはなかったのですが。

 正直なところ、あの二人のデュエルは後半を完全にラトリが制してしまい、ちょっと無駄に引き延ばしてしまったかな、と思ったりしていたので、そう言って頂けると嬉しいです。モノクロも色の多いデッキを組むのは得意ではないですね。一度ラトリのデッキをプロキシカードで再現して動かしてみましたが、回りがそこまで悪いわけでもないのに異常な敗北率を叩きだしました。
 あと一回くらいは黒村か葵の話を挟むと思います。どこで挟むかは分かりませんが。
 一応、栗須のデュエルシーンはもう書けています。ちょっとややこしい内容なので、今は矛盾点がないかチェック中です。亜実がどう絡んで来るかも決めています。
 どうせ今章で明らかになりますが、ネタバレになるので彼らの持つ『神話カード』はまだ明らかにしないことにします。ヒントはやはり師団長や姫の台詞ですね。あとは、『神話カード』は全文明が同じ枚数ずつ揃っているので、残っている文明と『神話カード』の枚数、それから元ネタとなっているギリシャ神話の神様について考えれば、おのずと分かって来るのではないでしょうか?
 《アレキサンドライト》はラトリの切り札ですね。ラトリは《アテナ》の所有者ですが、シールド・ゴーをメインにしたアウトレイジデッキを使う方が強いです。こちらが本命、とでも言うのですかね。
 ドグマのデッキは、意外とクリーチャーのパワーが低いですからね。もっと高いコスト圏のクリーチャーが出て来たら止められなくなるんですよね……それでも《パラノーマル》はかなり強いですが。
 本当ならラトリのデッキはもっといろいろとコンボが入っているのですが、すべてを出し切ることはできませんでした。というか、火文明のカードを出した記憶がない……

 正直、モノクロは最近になって雑談掲示板を利用するようになったので、いまいちあそこのシステムがよく分からないんですよね……大体のシステムはこちらと変わらないと思うのですが。
 あれでしたら、一度管理人に聞いてみてはどうでしょう? 管理人は多忙みたいなので、いつ返事が返って来るかは分かりませんが。

 今日明日あたりはわりと更新できそうです。今日中には栗須とシーザー戦を終わらせたいですね。


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