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- アイドルな彼氏に猫パンチ@
- 日時: 2011/02/07 15:34
- 名前: め〜にゃん (ID: AO7OXeJ5)
今どき 年下の彼氏なんて
珍しくもなんともないだろう。
なんせ世の中、右も左も
草食男子で溢れかえってる このご時世。
女の方がグイグイ腕を引っ張って
「ほら、私についておいで!」ぐらいの勢いがなくちゃ
彼氏のひとりも できやしない。
私も34のこの年まで
恋の一つや二つ、三つや四つはしてきたつもりだが
いつも年上男に惚れていた。
同い年や年下男なんて、コドモみたいで対象外。
なのに なのに。
浅香雪見 34才。
職業 フリーカメラマン。
生まれて初めて 年下の男と付き合う。
それも 何を血迷ったか、一回りも年下の男。
それだけでも十分に、私的には恥ずかしくて
デートもコソコソしたいのだが
それとは別に コソコソしなければならない理由がある。
彼氏、斎藤健人 22才。
職業 どういうわけか、今をときめくアイドル俳優!
なーんで、こんなめんどくさい恋愛 しちゃったんだろ?
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- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.187 )
- 日時: 2011/06/06 18:37
- 名前: kk (ID: ZpTcs73J)
mou
yada
.
kimosugitesyouanai おお
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.188 )
- 日時: 2011/06/06 18:37
- 名前: kk (ID: ZpTcs73J)
たっひー
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.189 )
- 日時: 2011/06/07 07:20
- 名前: め〜にゃん (ID: AO7OXeJ5)
『秘密の猫かふぇ』からマンションに戻った雪見は、
精根尽き果て、化粧も落とさずにベッドへと倒れ込む。
「はぁぁ…。疲れたぁ。めめ、少しだけ寝かせてね。
起きたらすぐにご飯をあげるから…。」
ベッドに飛び乗っためめにそれだけ言うと、雪見は気を失うように眠りに落ちた。
カレンはあのあと、
「ここの会員になれて良かった!せっかく高い会費を払ったんだから、
せっせと通って猫ちゃんに癒やしてもらわなくちゃ。」
と、笑いながらそう言って、すっきりした顔して帰って行った。
雪見もまた、この大事な場所が、嫌な思い出に染まらなくて本当に良かったと
カレンの後ろ姿を見送りながらホッとしていた。
『猫を好きな人に悪い人はいないよね。』
最後にそう言ってあげれば良かったなと、ちょっぴり後悔しながら…。
雪見が夢も見ずに深い眠りについてると、なにやら玄関先が騒がしい。
めめとラッキーが、先を争うように走って行った。
「ゆき姉、帰ってるみたい!良かったぁ!大丈夫だったのかな?
ゆきねぇ!大丈夫?ゆき…。ベッドに倒れてるんだけど!」
「まさか…、死んでるんじゃないよね?」
「なに縁起でもないこと言ってんだよ、当麻は!んなわけないだろ?
ゆき姉!ゆき姉ってば!起きて!起きてよ!」
健人に力一杯揺さぶられて、やっと雪見は目を覚ました。
「あれ?健人くん!当麻くんもいる。なに?ラッキーを見に来たの?」
「なに呑気な事言ってんのさ!
俺たちがどんだけ心配して、ゆき姉を探してたと思ってんの?
ケータイの電源も切ってあるし、連絡は来ないし!
当麻なんて、俺が仕事終るまで、ずっと一人で探し回ってたんだぞ!
もう心配かけないで…。」
健人はそれだけ言うと、涙を浮かべながらベッドの上の雪見を強く抱き締めた。
二人を見守る当麻の顔にも、安堵の表情が浮かんでる。
「ごめん…。やっぱり心配かけちゃったんだ。ごめんね。
でも、カレンとの事、ちゃんと解決したよ。
いや、私が解決したんじゃなくて、黒猫ちゃんが解決してくれたの。」
「なにそれ?どういうこと?」
雪見から身体を離した健人が、当麻と顔を見合わせてから雪見を見る。
「あのね、放送局出てからカレンと『秘密の猫かふぇ』行ったの。
で、二人で美味しいシャンパン飲んで黒猫の子供と遊んだら、すっかり仲良くなって。
あの子も猫大好きだって言うから、鞄に入ってたコタとプリンの写真集、あげちゃった!
ちょっと古っぽかったんだけど。」
健人も当麻もぽかんとした顔して雪見を見た。
「なんでそんな展開なの?カレンは俺たちの敵だったでしょ?」
今日のラジオで、散々やられた当麻が、訝しげに聞く。
「それはもう過去の話。今日からは猫友達だからね。
二人共、今度彼女に会ったらそのつもりで。」
雪見は、真剣な目をして二人を交互に見つめ、心の中で『わかってね。』と念じる。
健人と当麻も、しばらくは雪見の真意を図りかねて沈黙していたが、
自分を納得させ、もうそれ以上深く聞くことはしなかった。
「まっ、いいや!なんでも。
とにかく解決したって言うし、ゆき姉もこうして無傷でいるし!」
健人が、一旦沈んでしまった空気を元に戻すため、あえて明るい声を出す。
それに賛同して当麻も、
「そうだね!最悪、河原にでも倒れてるかと思ってたんだから、
元気でいるならそれでいいや!」と、笑って言った。
「なによ、それぇ?昔の不良の決闘じゃあるまいし、なんで河原になんか…。
もしかして当麻くん、マジで河原を探しに行った…とか?」
目をまん丸にして当麻の顔を覗き込む。
「だって、ゆき姉あの時、めちゃくちゃ怖い顔で作り笑いしてたから…。
絶対ヤバい事になる!って思うでしょ、普通!」
「にしたって、ほんとに河原を捜す?」雪見は笑いながら健人を見た。
「本当にこいつ、心配してたんだよ。
俺が仕事終るまで、必死になって捜し続けてくれてた…。
お願いだから、もう俺たちを心配させないでね。」
健人はニコリともせず、雪見の瞳を真っ直ぐ見つめて心からそうお願いした。
雪見は、今回の騒動を改めて振り返ってみる。
あの時ラジオスタジオ前で当麻に会ったのだから、二人が心配するのは想像できたのに
カレンとの事にエネルギーを使い果たし、連絡もしてなかった。
「ごめんなさい…。私が悪かったね。もうこんな事しないから…。
ありがとう。いっつも私の事心配してくれて。
世界一の幸せ者だよね。こんな人気のイケメンアイドルが二人して、
暗い河原を捜し回ってくれるんだから…。
あっはは!やっぱ、笑える!もうダメ!笑いを堪えたらお腹痛くなっちゃった!」
「おーい!なんにも反省してないしぃ!もういいや。
腹減った!なんか作って!俺たち、晩飯何にも食ってないんだよ!
お詫びに美味いもん、ご馳走しなさい!」
健人がこれ以上の説教は諦めて、「ビール飲んでいい?」と言いながら
冷蔵庫から缶ビールを二本取り出し、一本を当麻に手渡した。
「飯出来るまで、二人で飲んでよ!マジ、喉乾いたから!」
「ほんと、喉カラッカラ!じゃ、ゆき姉の無事を祝ってカンパーイ!
うんめー!俺、久々だ!こんなに美味いビール。」
「俺も!汗かいて走り回ったお陰だね。でも、もう御免だけど。
昼間、散々ドラマの撮影で走らされて、まさか仕事終ってからも走ることになるなんて。
今日は爆睡できそう!ゆき姉みたく。」
「あははっ!俺も同感!」
二人の笑い声をキッチンで聞きながら、雪見は幸せな気持ちでフライパンを動かしている。
長い一日の終りにやって来た、大切な二人との幸せな時間。
『こんな気持ちが、カレンにも早く訪れますように…。』
新しく出来た猫友達の幸せを、心から祈る雪見であった。
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.190 )
- 日時: 2011/06/08 12:26
- 名前: め〜にゃん (ID: AO7OXeJ5)
種井 鈴 さんへ
いつも読んでくださって&新キャラを考えてくださって、ありがとうございます!
せっかくご提案いただいた素敵なキャラですが、
この先徐々にラストに向かって話を進めていかないといけないので、
今現在登場中のキャラだけで今後のストーリーを組み立てていく予定です。
新キャラを投入すると、またそこから話が展開していって
さらに話が長くなってしまいますので…。
どうぞご理解のほど、よろしくお願いします。
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.191 )
- 日時: 2011/06/08 16:26
- 名前: 種井 鈴 (ID: rGqN8kgk)
了解です。
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