コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- アイドルな彼氏に猫パンチ@
- 日時: 2011/02/07 15:34
- 名前: め〜にゃん (ID: AO7OXeJ5)
今どき 年下の彼氏なんて
珍しくもなんともないだろう。
なんせ世の中、右も左も
草食男子で溢れかえってる このご時世。
女の方がグイグイ腕を引っ張って
「ほら、私についておいで!」ぐらいの勢いがなくちゃ
彼氏のひとりも できやしない。
私も34のこの年まで
恋の一つや二つ、三つや四つはしてきたつもりだが
いつも年上男に惚れていた。
同い年や年下男なんて、コドモみたいで対象外。
なのに なのに。
浅香雪見 34才。
職業 フリーカメラマン。
生まれて初めて 年下の男と付き合う。
それも 何を血迷ったか、一回りも年下の男。
それだけでも十分に、私的には恥ずかしくて
デートもコソコソしたいのだが
それとは別に コソコソしなければならない理由がある。
彼氏、斎藤健人 22才。
職業 どういうわけか、今をときめくアイドル俳優!
なーんで、こんなめんどくさい恋愛 しちゃったんだろ?
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- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.66 )
- 日時: 2011/03/28 12:04
- 名前: っこ (ID: ZpTcs73J)
はやく最終回にして
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.67 )
- 日時: 2011/03/28 12:16
- 名前: くまのむすめ (ID: ZpTcs73J)
それじゃぁ、俺が作ってやるよ
最終回 〈健人の浮気(笑)〉
「健人、これってどういうことよ!」
雪見が持っている携帯の画面には、斎藤健人が、若い女の子とラブホに入る姿だった。
「フン、今までのは演技さ、雪姉、いや雪婆々のようなひとに、俺が付き合うわけ無いよ。 考えなよ。」
「えっ、じゃあ、この女の子とやったの?」
「ああ。もう子どももできたし残念だな。 コこれで20人目だけど、一番色気があったな〜あいつとは。」
「マスターは、マスターは認めてくれたの!?」
「ああ、絶対こっちの方がお似合いって言ってくれたぜ。 結婚式の司会もしてくれるんだ。」
「そんな…」
「じゃ、真由美は…」
「おれの愛人になるか?って口説いたら即OK。 真由美は俺の見方だ。」
「結婚相手は愛人を許したの!?」
「ああ、直ぐに親友になったよ。あの二人は。 」
「もうお前に見方は居ない。ザマアミロ、婆。」
次の日、雪見はカバと結婚して、健人を殺そうとしたが、年齢偽りの容疑で逮捕された。
チャンチャン♪
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.68 )
- 日時: 2011/03/28 12:21
- 名前: っこ (ID: ZpTcs73J)
キャハハハハ、最高♪
えーーにんだっけ?あっ、め〜にゃんか。
め〜にゃんさんも最終回はこんな感じでヨロ。
そうしたら友達いっぱい誘ってコメントいっぱい書くから。
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.69 )
- 日時: 2011/03/28 12:32
- 名前: っこ (ID: ZpTcs73J)
私も最終回考えた♪
「健人、健人。…あれっけんとじゃんなくてけんひとって読むのか〜ああ、納得!」
「雪見、雪見。…ああ、これってゆきみじゃなくてせつみるって読むのか…変な名前。」
「そうだ、分かれよう、健人。」
「いい考えだね。」
私達はどんべい?いや、ごんべいにはいってマスタ−に別れの報告をした。
「別れる!?それはいい考えだね!」
「雪婆が決めたんだ。珍しくいい意見でしょう?」
「そうそう、二人とももう来ないで、そうしないと刺すよ♪」
「きゃぁ、ますたー格好良い♪マスター私と付き合って。」
「いいよ、じゃ、おれ雪見さんとラブホ行くから、けんひと帰れ。」
「分かった、じゃなんぱしに行ってこよう」
そして二人は分かれた。 次の世代では二人はピーマンになって嫌われたらしい。
- Re: アイドルな彼氏に猫パンチ@ ( No.70 )
- 日時: 2011/03/29 09:01
- 名前: め〜にゃん (ID: AO7OXeJ5)
一杯目のビールを飲み干す頃、やっとマスターが料理を運んできた。
「ごめんごめん!お待たせ!はい、まずはビール!
それから雪見ちゃんの好きな、ポテトグラタンにシーザーサラダ、
エビの生春巻きに軟骨つくねに石焼きビビンバ!」
そう言いながら、テーブルの上一杯に雪見の好物を並べた。
「すっげ!全部ゆき姉の好きなもん、ばっかじゃん!
で、俺の好きな唐揚げは?」
「あー、後でね!まずは雪見ちゃんのお腹と心を満たさないと。」
「それを言うなら、ごきげんを取らないと!でしょ?」
健人が、唐揚げを後回しにされた腹いせに憎まれ口をたたく。
「雪見ちゃーん、さっきはごめんね!
いやぁ、雪見ちゃんは元がいいから何着ても似合うわ!
ほんと、可愛いよ。健人くんの自慢の彼女だな、こりゃ!」
「もういいよ、マスター。今日のことはどうでもいい…。」
おだて作戦に反撃するどころか、何の反応も無い雪見を
マスターは急に心配になって、健人に向かって聞いてみる。
「どうしちゃったの?雪見ちゃん。なんかあったの?」
「いや、明日の一時から写真集の製作発表があって、
初めて二人で記者会見をするもんだから、段々緊張してきちゃってて。
ゆき姉にとっては何もかもが初めての事だから…。」
そう言いながら健人は、表情の硬くなった雪見を心配そうにながめた。
マスターも、今までに見たことのない位沈んでいる雪見を
どうにかしてあげたいと思っていた。
「そうなんだ。凄いね、雪見ちゃん!
やっとプロのカメラマンとして、メジャーデビューするんだ。
おめでとう!俺、自分の妹が有名なカメラマンになるみたいで
めちゃくちゃ嬉しいよ!」
「えっ?嬉しい?」
「当たり前だろ!みんな嬉しいに決まってるさ!
だって、雪見ちゃんは夢に一歩近づいたんだから!」
「夢…って…。私の夢…。」
雪見は、しばらく思い出すことのなかった自分の夢を
もう一度、心の引き出しから出して確かめてみようとした。
「そう。雪見ちゃんの夢さ!昔よく雪見ちゃんがカウンター前に
座って、お互いの夢を語り合ったじゃん!」
「うん。」
「俺はいつか、石垣島のきれいな海のそばで、こじんまりとした
焼鳥屋のオヤジになりたい!って。」
「うん。そんな話してたね。けど今はダメ!って引き留めた。
私の居場所が無くなっちゃう、って…。」
段々と雪見は記憶を蘇らせていた。
健人との関わりができたここ何ヵ月間かの間に、劇的に生活が変化し
ゆったりと自分のペースで生活していた事なんて
遙か昔のことのように感じていた。
気の向くままに猫を撮して旅を繰り返していた頃は、
確かに夢を抱いて仕事をしていたと、今やっと思い出してきた。
「そう…。私、昔は夢に向かって歩いていたよね…。」
「なぁに?ゆき姉の夢って。」 健人が聞いた。
「ふふっ。私ね、たーっくさんの捨て猫のお母さんになりたかったの。
野良猫として外で生きる猫は、捕らわれない限りは自由に生きられる。
そりゃ餌の確保は大変だよ。でも自分で生きてく時間は与えられてる。
けど、保健所に連れて来られた猫たちには、たったの五日間しか
生きる時間を与えてもらえないの。たったの五日間よ!
私はその子たちをみんな生かしてあげたい…。」
そう言いながら、雪見は涙をこぼした。
「ごめん。いっつもこの話して泣いちゃうんだよね、マスターと。
私ね、そんな猫たちを保健所から引き取って、猫村に放したいんだ!」
「ねこむら?なに、それ?」 健人が不思議そうに聞く。
「猫が自由に暮らせる無人島!まぁ、人も住んで構わないんだけど。
小さな島を買って、そこに猫が住むための大きな家を建てて…。
家の中には餌と水がきちんとあって、猫は自由に島の中で遊んで
疲れたら家に帰ってご飯を食べて寝る、みたいな。
もちろん全部の猫に避妊手術を受けさせてからじゃないと、
島の中で大繁殖しちゃってもこまるからね。
で、私はそんな猫たちのお世話をする、お母さんになりたいの。
そう…。この前まで、そう思って働いてたんだ…。」
雪見は今、はっきりと思い出した。
実現出来るか出来ないかは別として、それを目標に一生懸命
仕事してきたことを…。
頑張ってお金を貯めてきたことを…。
「雪見ちゃん。これって、凄いチャンスじゃないの?
雪見ちゃんの夢を叶える最大のチャンスだと、俺は思うけど。
よく言ってたよね。もっとカメラマンとして売れて、
この仕事で夢を叶えたいって。
今、そのチャンスが目の前にあるんじゃないの?」
マスターが微笑んでいる。健人と雪見に向かって。
「雪見ちゃんが自分で動かしたんだよね、人生を。
自分から健人くんの事務所に飛び込んで、自分から出版社に
売り込んだ。それは全て健人くんのためにだけ動いた事なんだけど、
実は自分の夢にも繋がってるとは思わないかい?」
「自分の夢にも繋がってる…。明日の制作発表が、夢に繋がってる…。
…うん。そうだね。そうかもしれない。
すっかり忙しくなって、夢のことなんか忘れてた。
ありがとう、マスター!大事なことを思い出させてくれて。
これで明日からの仕事の意味をちゃんと心に持って、
頑張って乗り越えていける気になったよ。
明日から私、頑張るからね!ちゃんとサポートしてよ、健人くん!」
雪見の顔がパッと明るくなり、やっといつもの元気が戻ってくる。
その表情を見て健人とマスターは、心から安堵していた。
健人には、明日記者会見をしてから大きく流れが変る
雪見を取り巻く環境の変化が、自分の経験から容易に想像できた。
それはきっと雪見にとって、良いことばかりではないだろう。
辛いことも大変なことも、逃げ出したくなることもあるはずだ。
だが心に目標さえあれば、なんとか乗り越えて行ける。
それも健人は経験から知っていた。
「俺がちゃんと付いているから!
写真集が出るまでは、俺とゆき姉は一心同体だろ?
二人でいれば何だって乗り越えられる!だから安心して明日を迎えて。
ってことで、明日からの俺たちにカンパーイ!って、
なんかもう、ビールの気が抜けちゃってる!
マスター、唐揚げと新しいビール、お願い!」
「はいよ!大至急ねっ!」 マスターがキッチンに駆けていく。
雪見と健人は、取りあえず気の抜けたビールで明日からの自分たちに
エールを送った。
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