二次創作小説(紙ほか)
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- デュエル・マスターズ Another Mythology
- 日時: 2016/11/05 01:36
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: U7ARsfaj)
初めましての方は初めまして。モノクロと申す者です。
今作品はモノクロが執筆しているもう一つの作品『デュエル・マスターズ Mythology』の外伝、いわゆるスピンオフ作品と銘打ってはいますが、ほぼ別物と化しています。
一応今作は、本編とは違った独自のストーリーを展開しつつ、『デュエル・マスターズ Mythology』の謎を別のアプローチで解き明かしていく、というスタンスで執筆する予定です。さらに言えば、こちらはあちらの作品よりもライトで軽い作風に仕上げたいと思っています。
カード解説は『デュエル・マスターズ Mythology』と同じ。また、オリジナルカードも登場する予定です。
珍しく前置きがコンパクトになったところで、モノクロの新しい物語を、始めたいと思います——
目次
プロローグ「とある思考」
>>1
1話「始動」
>>4
2話「超獣世界」
>>7
3話「太陽の語り手」
>>8 >>9
4話「遊戯部」
>>12
5話「適正」
>>15
6話「賢愚の語り手」
>>16 >>17
7話「ピースタウン」
>>18 >>24
8話「月魔館」
>>27 >>28
9話「月影の語り手」
>>29 >>30
10話「北部要塞」
>>31 >>35
11話「バニラビート」
>>36 >>37
12話「幻想妖精」
>>38 >>39
13話「萌芽の語り手」
>>40 >>43
14話「デッキ構築の基本講座」
>>60
15話「従兄」
>>63
16話〜58話『ラヴァーの世界編』
>>213
59話〜119話『継承する語り手編』
>>369
『侵革新話編』
120話「侵略開始」
>>367
121話「十二新話」
>>368 >>370
122話「離散」
>>371 >>372
123話「略奪」
>>373 >>374
124話「復讐者」
>>375 >>378
125話「time reverse」
>>379 >>380 >>381
126話「賭け」
>>382 >>383 >>384 >>385
127話「砂漠の下の研究所」
>>386 >>387 >>389 >>390 >>391
128話「円筒の龍」
>>392 >>393 >>394 >>395
129話「奇襲」
>>396 >>397 >>398 >>399 >>400
130話「死の意志」
>>401 >>402 >>403 >>404
131話「殺戮の資格」
>>405 >>406
132話「煩悩欲界」
>>407 >>408 >>409 >>410 >>412
133話「革命類目」
>>413 >>414
134話「一難去って」
>>415
■
Another Mythology 〜烏ヶ森編〜
1話〜25話『ラヴァーの世界編』
>>213
Another Mythology —烏ヶ森新編—
26話「日向愛」
>>215
27話「■■■■」
>>221 >>225 >>229 >>337 >>338
28話「暴龍事変」
>>339 >>340 >>341 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>353
29話「焦土神剣」
>>354
30話「事変終結」
>>355
■
番外編
東鷲宮・烏ヶ森二校合同合宿
>>528
■
東鷲宮中学校放送部
第一回「空城 暁」
>>83
第二回「霧島 浬」
>>93
第三回「卯月 沙弓」
>>95
第四回「霞 柚」
>>132
第五回「日向 恋」
>>299
■
登場人物目録
>>57
- 55話/烏ヶ森編 22話 「正義」 ( No.209 )
- 日時: 2015/09/08 05:17
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
天命讃華 ネバーラスト ≡V≡ 光文明 (9)
ドラグハート・クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 14500
ブロッカー
自分の光のクリーチャーは、すべてのバトルに勝つ。
誰も光以外のコスト5以下の呪文を唱えることはできない。
T・ブレイカー
エスケープ
箱舟は形を変え、新たな正義を執行する、光の龍が姿を現した。
その光は、恋のクリーチャーたちよりも神々しく、そして禍々しい。
「龍解完了。さらに《高貴の精霊龍 プレミアム・マドンナ》を召喚。これで貴様を裁く準備は整った」
これから、ユースティティアの正義が執行される。
「まずは《エスポワール》で攻撃。その時、《エスポワール》の能力を発動させる。我がブロッカーの数だけ、貴様のクリーチャーをタップだ」
「く……っ」
ユースティティアの場には、ブロッカーが六体。恋の場にいるクリーチャーは七体だが、二体の《アンドロ・セイバ》のうち一体を残し、すべてのクリーチャーがタップされてしまった。
ブロッカーはもう機能していない。あとはただただ、すべてのシールドを砕かれ、とどめを刺されるだけだ。
一枚、シールドが砕けた。その破片が舞い、恋に降りかかる。
(……私じゃ、ユースティティアには勝てない……)
ユースティティアが自分よりも強いことは知っている。自分よりも弱ければ、そもそも従ったりはしないのだから。
迷惑をかけてしまった兄のような彼や、自分を闇の中から引きずり出して新たな世界を見せてくれた彼女に報いるために、今までの自分と決別し、けじめをつけるために、こうして戦う決意を固めたというのに、現実は無情だ。
自分はユースティティアには勝てないという事実を淡々と突きつけてくる。冷淡で、冷徹で、非情な現実だ。
結局、自分は楯突くべきではなかったのかもしれない。
自分を救いはしなかったが、自分にこの世界での生き方を教えてくれたのは、他ならぬユースティティアだった。利用されていたなんてことはわかっている。それでも、感謝した時は確実に存在する。
だから、やはり、自分は刃向かうべきではなかった。
ユースティティアに、従っているべきだった。
「……やっぱり、私は——」
「——恋」
優しい、声がする。
穏やかで、包み込むような、たおやかな声だ。
「キュプリス……」
そこにいたのは、その声の主は、キュプリスだった。
いつもの快活な姿はそこにはなく、柔らかな声と安らかな雰囲気を持って、恋と接する。
「恋、君は、なんのためにここにいる?」
「なんのため……それは……」
一騎への償い、暁への感謝、それから、自分との決別。
それが、自分がここまで来た理由だったはず。
「それは、本当にそうなのかな」
「え……どういう、こと……?」
「君のその思いは否定しない。でも、それは上塗りされた理由じゃないのかい? 君が本当に、心の底から願うことは、なんだい?」
「私は……」
キュプリスに促されて、恋は目を閉じ、思いを馳せる。
思い浮かぶのはいつも自分を気にかけてくれた、一騎。自分を救い出してくれた、暁。それから、まだ知らないことだらけだが、自分を受け入れてくれた、数々の仲間たち。
自分は、彼らに、彼女らに、なにをすべきか。
なにが、したいのか。
なにを、思うのか。
答えは、すぐに見つかった。
「つきにぃが、あきらが——好き」
——だから、
「私は、みんなと——いっしょにいたい」
——その言葉、待ちわびておりました——
どこからか、声がする。
キュプリスの声ではない。それ以上に女性的で包容力を感じる——慈しむような声だ。
「……誰……? どこに、いるの……?」
——ここですわ。今、姿をお見せいたします——
刹那、どこからか——地底深くより、鎖で縛られた光球が現れた。
小さな心の発露を感じ取り、それは目覚める。慈愛の心を現しながら。
そして閃光の如き光を発したかと思うと、一瞬の間に、恋は自分の存在を見失う。
気づけばそこは、白い空間。
神話空間——の、はずだ。そのような気配を感じる。
だが、自分が知る、今まで経験していた、神話空間ではない。
「ここは……?」
『初めまして、日向恋様』
突如、目の前に巨大な聖母が現れた。
いや、突如ではない。彼女は最初からそこにいたのだ。それに、自分が気づかなかったというだけにすぎない。
その聖母は、麗しき美貌と理想的な女性の肉体を、純白の一枚布で覆っていた。
年端もいかぬ子供とはいえ、恋も女だ。その容姿には見とれざるを得ず、惹かれるものも、思うところもあろう。しかし彼女には下劣な劣情などは微塵も抱かない。感じるのは、神々しさ。そして、安心感。
まるで、今までずっと一緒にいたかのような、落ち着きを、恋は感じていた。
彼女は、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる。
『ずっと、お会いしたかったのでございます。恋様』
「……誰……?」
『嗚呼、失礼いたしました。名前を、まだ申し上げておりませんでしたわね……しかし、私の名を名乗る必要性は、ございません。そうでしょう——キュプリス』
そういって聖母は、キュプリスに視線を向けた。
「……ヴィーナス様……」
キュプリスは、小さく呟く。
「変わらない、お姿で……」
『当然です。今の私は、ただの意識が具現化した存在——残響、と他の方々は仰っておりましたか——でありますゆえ、実体を伴っておりません。ですから、私が貴女と共にいた時の姿であることは、当然なのです』
「……そうですか」
どこか落胆したようなキュプリスだったが、
『悲嘆に暮れることはありませんよ、キュプリス』
なぜなら、
『次なる神話となるのは貴女です、キュプリス。私の、慈愛神話の語り手である貴女に、私の意志を託します』
「ボクに、ヴィーナス様の、意志を……?」
『えぇ。勿論、貴女だけではありません。貴女と、貴女の大切な人——恋様』
「……なに……?」
突然、話を振られた恋は、少々面食らいつつも、彼女に向かい合う。
『やはり、申し上げますわ。私は、かつて慈愛神話と呼ばれた神話の女神、ヴィーナス』
「慈愛神話……」
キュプリスから、少しだけ聞いたことがある。キュプリスがかつて仕えていた神話。
それが、慈愛神話——ヴィーナスであると。
『……少々、懐かしみが過ぎてございましたね。私とて、長くこうして留まれるわけではございません。そろそろ、私は己の本務を全ういたしましょう』
そのように言うヴィーナスの身体は、少しずつ淡くなっていく。
だが、彼女の広げた両手からは、強き光が放たれている。
『恋様、貴女は自分の中に眠る、“慈愛”の意識を認識致しました。無自覚ながらも、貴女が潜在的に抱いていた、他者を愛する心、大切な人を守りたい意志——それを、貴女は自覚したのです』
愛する心、守りたい意志。
それは、即ち慈愛の現れだった。
『明確な、確固たる意識を持って愛を知った貴女は、私の力を受け継ぐに相応しいと判断いたしました』
ゆえに、
『キュプリス、恋様。貴女方に、私の神話の力を授けます。そして、キュプリス』
「……はい」
『貴女には、枷を外しましょう』
パキン、と。
どこかで、何かが外れるような音が聞こえた気がした。
『さぁ、お行きくださいませ。貴女方を苦しめる正義は確かに強固でしょうが、貴女方が真に慈愛の心を知ったならば、貴女方の意志を貫き通せるはずです』
最後に、ヴィーナスは微笑んだ。
慈愛の光を残して——
「…………」
気づけば、恋は神話空間にいた。いつもの、神話空間だ。
目の前にはシールドが、その先には仲間のクリーチャーが、その奥には——ユースティティアが。
己の正義を疑わぬ顔で、立っていた。
「《エスポワール》、二枚目のシールドをブレイクだ!」
稲妻の如く光弾を放つ《エスポワール》が、恋の二枚目のシールドを砕く。
そして、光が収束していった。
手札を見れば、そこには見慣れた——それでいた見たことのない、彼女の姿。
「キュプリス……」
「恋……ボクに、任せて」
「……うん」
問いかけは不要だ。すべて感じることができる。
暖かい。安心する。落ち着く。
そんな光が射し込むような気がした。
(……なんて、思ってる場合じゃ、ないか……)
今は自分の役目を果たさなくてはならない。
上塗りされた理由だろうが、表向きの理由だろうが、建前の理由だろうが、それが本音であることには変わりない。
恋は、自分の大切な人たちのために、光の扉を開く。
「S・トリガー——《ドラゴンズ・サイン》」
慈愛の心を鍵として、光の門が開かれた。
かつての神話の力が、それを継承するものによって、再現される。
「進化——」
新たな力を、抱きながら。
慈しみ、愛する心の光が、世界を包み込む。
「——メソロギィ・ゼロ」
光が収まる。
そこにあるのは、閃光の鎖。
麗しき美貌。
そして、戦いを鎮める、受け継がれた神話の力。
かの者は《慈愛神話》の継承者。
かつての神話にはなかった束縛という命を執行し、慈愛の聖母となりて、世界を抱く。
そう、かの者こそは——
「——《慈愛神姫 キュテレイア》!」
- 56話/烏ヶ森編 23話 「慈愛神姫」 ( No.210 )
- 日時: 2016/03/15 03:58
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: Ak1jHfcH)
慈愛神姫 キュテレイア 光文明 (7)
進化クリーチャー:メカ・デル・ソル/アポロニア・ドラゴン 10500
進化—自分の《慈愛の語り手 キュプリス》1体の上に置く。
メソロギィ・ゼロ—バトルゾーンに自分の《慈愛の語り手 キュプリス》または《キュテレイア》と名のつくクリーチャーがおらず、自分のメカ・デル・ソルまたはコマンド・ドラゴンを含む光のカードのコストの合計が12以上なら、進化元なしでこのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーはバトルゾーン以外のゾーンにある時、進化でないクリーチャーとしても扱う。
相手のクリーチャーが攻撃する時、各ターン1回、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
このクリーチャーがタップした時、相手クリーチャーを1体選びタップする。そのクリーチャーは次の相手のターンの初めにアンタップされない。
自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分の光クリーチャーをすべてアンタップする。
W・ブレイカー
光の龍門から舞い降りたのは、聖母の如き女神。
非常に女性的で肉感的な肢体をしているものの、その姿には高潔さが迸っている。
そしてその身体には、光る鎖が巻き付いていた。
まるで、彼女を守るかのように。
無秩序な正義を、束縛するかのように。
「キュプリス……これは……」
『恋、これが本当の僕であり、新しい僕だ。かつて、ヴィーナス様と共にあり、そして、今は恋たちと共に戦う者』
キュプリスは——否、《キュテレイア》は語る。
これこそが本来の彼女であり、そして、神話の力を受けた継承者としての姿。
《慈愛神姫 キュテレイア》だった。
「……成程。それが、語り手と称されるクリーチャーの“本質”か」
《キュテレイア》の姿を見て、ユースティティアは、興味深そうに呟く。
「我も不思議に思っていた。かつての神話の右腕であったはずの者が、神話の力を受け継ぐ者が、なぜあれほどまでに矮小な存在なのか……だが、あれは本来の姿ではなかった。それが、本来あるべき姿、かつての真の姿であったということか」
『それは違うよ』
ユースティティアの見解に対し、《キュテレイア》はそれを否定する。
彼女はただ単純に、本来の姿に戻ったのではない。
『この姿は僕と、恋の決意と決別の証だ。かつての僕にはなかった慈愛の心をヴィーナス様は与えてくださった……今の僕は、神話の力がある』
彼女は神話の力を受け継ぐことで、真の継承者となったのだ。
《キュテレイア》だけではない、ヴィーナスの神話の力をも継承した、《慈愛神姫》としての《キュテレイア》という、継承者に。
「……まあいい。それならば見せてもらおう。神話の力とやらを!」
バッ、と。
ユースティティアは手を掲げる。
正義という裁きを執行する、命を下すかのように。
「《天命讃歌 ネバーラスト》で、Tブレイク!」
そして、《ネバーラスト》が長大な槍を構え、突貫した。
その強大な一撃で、恋の残りシールド三枚は、すべて砕け散る。
降り注ぐ破片を浴びながらも、恋は、微動だにしない。
静かに、ひたすら静かに、ユースティティアを見つめている。
「裁きの時間だ……《セイントローズ》!」
そして最後に、シールドを失った恋へ、《セイントローズ》の槍が襲い掛かる——
「……《キュテレイア》」
——が、しかし。
キィン、と。
その一突きは、光の鎖によって、弾かれた。
「《キュテレイア》でブロック……」
「《ドラゴンズ・サイン》か……だが、所詮一撃防いだ程度だ。攻め手はまだ存在する。《メタフィクション》でとどめ——」
「……させない」
刹那、鎖が伸長する。
鎖は一瞬のうちに《メタフィクション》を取り囲むと、その身を縛り付けてしまう。
束縛し、呪縛する。
光の鎖によって。
「これは……」
『これが僕の能力だ。僕は攻撃でもブロックでも、タップするたびに相手クリーチャーを縛り、動きを封じる。そのクリーチャーには、大人しくしてしまうよ』
鎖に縛られ、タップされた《メタフィクション》。
次のターンにはアンタップもできず、完全に動きを封じられてしまった。
「……だが、貴様は既に“死んでいる”。《ネバーラスト》の能力により、我が光のクリーチャーはすべてのバトルに勝利する。《セイントローズ》との戦いで、貴様の“命はなくなった”」
「……それも、させない……《アンドロ・セイバ》」
気づけば、恋の場のクリーチャーが減っている。
二体いたはずの《アンドロ・セイバ》は、一体に減っていた。
「《アンドロ・セイバ》のセイバー能力……光クリーチャーを、破壊から守る……さらに、《アンドロ・セイバ》が破壊されれば、山札からシールドを追加する……」
恋のシールドが一枚、復活した。
《キュテレイア》をセイバーで守りつつ、シールドを復活させ、恋は、徐々に彼女の守りを構築していく。
これこそが恋だ。
ラヴァーではない、日向恋の、あるべき姿。
「このターンでの決着は無理か……ならば、その継承者を先に屠るまで。《BAGOOON・パンツァー》で攻撃だ!」
ユースティティアのクリーチャーは、《ネバーラスト》の能力ですべてのバトルに勝つ。
なので、パワー6000の《BAGOOON・パンツァー》であっても、パワー10500の《キュテレイア》を一方的に倒すことができる。
が、しかし、
「もう一体の《アンドロ・セイバ》を破壊……セイバーで、《キュテレイア》を守る……」
《キュテレイア》は《アンドロ・セイバ》に守られる。セイバーにより、破壊から免れた。
加えて《アンドロ・セイバ》が破壊されたことで、マナ武装3が発動。再びシールドが増え、これで二枚だ。
しかし、《キュテレイア》を守る者は、もういなくなってしまった。
「守りは失せた。これで終わりだ! 《オリオティス》で攻撃!」
《BAGOON・パンツァー》と同じように、《オリオティス》も《ネバーラスト》の能力で無敵の力を得ている。《キュテレイア》を屠るのは、造作もないことだ。
《ネバーラスト》による天命を受け、《オリオティス》は、《キュテレイア》へと向かって行く——
「ニンジャ・ストライク……《光牙忍ハヤブサマル》」
——が、その攻撃は、《キュテレイア》には届かない。
「《ハヤブサマル》で、ブロック……」
《オリオティス》と《キュテレイア》の間に、《ハヤブサマル》が割って入る。
その身を犠牲にして、《ハヤブサマル》は、《キュテレイア》を守ったのだった。
「くっ、小賢しい……!」
ターン中に決めるどころか、《キュテレイア》を破壊することもできずに終わったユースティティア。
恋のターンが来る。そして、彼女の反撃が始まるのだった。
「《キュテレイア》……」
『分かってるよ、恋。今度こそ、君を守り抜いてみせる……君を、勝利に導くよ』
「……うん、お願い」
負ける気はしなかった。
一騎や暁が待っている。そして《キュテレイア》が傍にいる。
これほど頼もしい仲間は、他にいない。
ユースティティアやチャリオットと共にいた時とは違う。あの時にはなかった、安心感。
そして慈愛の心が、恋の中に満ち満ちていた。
「私が世界を支配する……《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》を召喚」
その安堵感を抱き、恋は次なるクリーチャーを呼び出す。
封殺によって支配する精霊龍、《ヴァルハラナイツ》。
思えばこのクリーチャーも、キュプリスと同じように、自分を支えてきたクリーチャーだった。
いや、《ヴァルハラナイツ》だけではない。《ラ・ローゼ・ブルエ》《エバーローズ》《エバーラスト》……皆、自分と共に歩んできたクリーチャーだ。
今まではラヴァーとしての自分に力を貸してくれた。だが、今は日向恋として、共に戦う仲間。
「……みんな、お願い……」
とても、とても静かな声で、彼らは応える。
恋の願いに。
そして、彼らは恋に力を与える。
「……《ヴァルハラナイツ》の能力で、《エスポワール》をフリーズ……さらに《冒険の翼 アドベンチュオ》を召喚して、《プレミアム・マドンナ》をフリーズ……」
「ぐ……!」
「《キュテレイア》で攻撃……そして、能力発動。《ネバーラスト》をフリーズ……」
光の鎖が伸びる。《キュテレイア》の操る縛鎖が、《ネバーラスト》の身体に纏わりつく。
『——動かないで』
そして、《ネバーラスト》を完全に縛り付ける。
もはや正義の天命も、称賛の讃歌も、すべてが絶たれた。
「……Wブレイク」
その鎖はさらに伸長し、ユースティティアのシールドを二枚、貫く。
さらに続けて、天命の王が飛翔した。
「《エバーラスト》でTブレイク……」
ユースティティアのシールドが砕け散る。《キュテレイア》に続き《エバーラスト》の攻撃で、ユースティティアのシールドは一瞬で吹き飛んだ。
盾を失ったユースティティア。このままではとどめを刺されるだけだが、
「っ……まだだ! S・トリガー発動! 《DNA・スパーク》! 貴様のクリーチャーはすべてタップ! そして、我がシールドを追加だ!」
砕かれた最後のシールドが、光の束となり収束する。
二重螺旋の閃光が迸り、意趣返しのように恋のクリーチャーを縛り付ける。
そしてもう一つの光は、ユースティティアの目の前で渦巻き、一つの盾となった。
これでこれで、恋のクリーチャーは攻撃できなくなった。そればかりか、ユースティティアの守りが固くなってしまう。
それ以上に、次のユースティティアのターン。恋のシールドをすべて突き破り、とどめを刺して来るのだ。
だが恋は動じない。
なぜなら、彼女には心強い仲間がいるから。
「……ターン終了。そして……」
《キュテレイア》の能力が、発動する。
恋のクリーチャーたちが光に包まれた。
慈愛に満ちた、優しい光に。
「私のクリーチャーをすべてアンタップ……」
「なんだと……!」
光に包まれたクリーチャーは、すべて起き上がる。
恋の守りを封じ、返しのターンで攻めきるつもりだったユースティティアだが、その考えは《キュテレイア》の前では通用しない。
《DNA・スパーク》をトリガーしようとも、その防御は一時凌ぎにしかならなかった。恋のブロッカーは、まだ生きている。。
「我がターン……呪文《ヘブンズ・ゲート》! 手札より《提督の精霊龍ボンソワール》《蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ》をバトルゾーンへ! そして、《セイントローズ》と《BAGOOON・パンツァー》で攻撃!」
「《バロンアルデ》と《アドベンチュオ》でブロック……」
ユースティティアの攻撃はすべて受け止められてしまう。
その攻撃は、もはや恋には届かない。
ほとんどのクリーチャーをフリーズされてしまったユースティティアは、これ以上の攻撃はできず、ターンを終えるしかなくなってしまった。
そして、恋のターン。
「《護英雄 シール・ド・レイユ》を召喚……マナ武装7発動……《ボンソワール》と《ラ・ローゼ・ブルエ》をシールドへ……さらに《キグナシオン》を召喚。《ヴァルハラナイツ》の能力で、《エスポワール》をフリーズ……」
「なっ……くっ、おのれ……!」
英雄の力で守りを崩されるユースティティア。
反撃の芽も摘まれ、状況は完全に逆転していた。
「《エバーラスト》で……Tブレイク」
天命の王が、不滅の槍をもって突き抜ける。
ユースティティアのシールドが、すべて消し飛んだ。
「ラヴァー……貴様は、何故に我に刃向う……!」
「……ユースティティア……」
今度こそ本当にシールドを失い、守りが完全に崩壊した。
S・トリガーも、もう出て来ない。
あとはただ、とどめを待つだけ。
だがその間にもユースティティアは言葉を紡ぐ。かつての同胞に向けて、自身の正義という言葉を。
「貴様は、なにをもって我の前に立ちふさがる……自らの進むべき道に、そして己の世界に迷う貴様の中には、なにがある……! 答えよ、ラヴァー!」
「……私は……」
ユースティティアの知るラヴァーは、すべてを拒絶し、しかしそれでいて、あらゆる道に迷う小さな人間の少女。
彼女の世界は暗黒——昏い光のみが支配する、負の領域だったはずだ。
だからこそ、その光を受け入れたうえで、彼女に利用価値を見出し、彼女の世界を広げた。
その広げた世界に彼女を解き放った、それがラヴァーとしての彼女だったはずだ。
だがユースティティアが広げたその世界には、日向恋という少女は存在しない。同様に、彼女と共に歩む太陽の少女、焦土の少年もそこにはいない。
今、ユースティティアの目の前にいる彼女は、いつかのラヴァーではない。なにがあり、彼女が今の彼女となったのか、彼女には理解できなかった。
恋は小さな口を開く。
己の正義のみを語る者には理解できない、自分の変化を教えるために。
自分に芽生えた、心を。
「私は……もう、迷わない……私の本当の道を……本当の仲間を……見つけたから……」
あきらのおかげで……と、恋は語る。
小さく、静かに。
しかしそれでいて、しっかりと、力強い意志で。
暁が昏い光の世界に、明るい太陽の光を差し込んだ。
そして、確かなあたたかみを持って、自分を受け入れてくれた。
それは一騎も同じ。彼も、自分を迎え入れてくれた。
自分は、それに応えなければいけない。
そして、彼女たちと共にありたい。
それが自分の本心、自分に訪れた変化、そして心。
だが、本当はそれだけではなかった。
恋は、少しだけ悲しそうに、目を伏せる。
「本当は……あなたとも、戦いたくなかった……あなたは、私を利用していても、私を助けてくれた……それは、変わらない……」
この世界で惑う自分の世界を広げ、規定した。
道を指し示すのとは違う、だがそれでも、ユースティティアがいたからこそ、恋はこの世界で生きていた。
ラヴァーとしての今までを、送ることができた。
その時の行動の善し悪しは、決して良いとは言えないかもしれないが、ユースティティアのお陰でラヴァーとしての自分があったのも確かなこと。
彼女に恩があり、感謝しているのは、まぎれもない事実であり、恋の本心だった。
だから、本当ならこの戦いを、恋は望まない。いくら裏切っても、その制裁を受けても、こうして対立はしたくなかった。
「でも……私は、けじめをつけなくちゃいけない……」
決別しなくてはならないのだ。
過去の自分を。
ラヴァーとしての自分を。
清算しなければならない。
それが、ラヴァーであった自分が、日向恋として、新たな道を歩むための、始めの一歩。
それを成さなくては、恋は先へと進めないから。
「……これで、終わりにするよ……ユースティティア」
恋は《キュテレイア》のカードに手をかける。
決別の一撃を放つために。
すべてを清算するために。
「《慈愛神姫 キュテレイア》で——」
一瞬、恋の手が止まった。
目の前の、正義を司る者を見据える。
(……ユースティティア……)
とどめを刺すことを、躊躇う。
まがいなりにも、彼女は恩人だ。
この世界で迷っていた自分を導いてくれた。
自分の世界に、光を差してくれた。
自分を——助けてくれた。
その事実は変わらない。その恩義も、忘れはしない。
しかし、
(……ごめん……ユースティティア……)
恋は、止まった手を、動かす。
ラヴァーとしての自分と決別し、その過去を清算するためには、彼女は乗り越えなければいけない関門だ。
ユースティティアを越えなければ、決別も、清算も、でるわけがない。
自分は決めたのだ。
一騎と——そして暁と。
共に、歩むと。
指を、動かす。
カードを、横に倒す。
そして、《キュテレイア》の鎖が、伸びる。
ユースティティアへと。正義を司る者へと。
まっすぐ、まっすぐに。
「……ダイレクトアタック——」
- 57話/烏ヶ森編 24話 「新しい世界へ」 ( No.211 )
- 日時: 2015/07/25 09:52
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
神話空間が閉じる。
そこは当然ながら、白くて白い、あの部屋だった。
終わったのだ、なにもかも。
乗り越えたのだ、自分は。
ユースティティアを。
そして、過去の自分を。
ラヴァーとしての過去を。
「……?」
はらりと、なにかが舞うように落ちてくる。まるで天使の羽のように、ゆっくりと、神々しく舞い落ちてくる。
恋は、それを何気なくつかみ取った。
「……ユースティティア……」
そして。
「……あ……っ」
それはほどなくして、砂のように崩れ去る。
さらさらと、虚無色の灰のように。
この世から、消えたのだった。
「ユースティティア……ごめん……」
そして、ありがとう。
と、恋は小さく呟く。
それが、最後まで己の正義を信じて疑わなかった、自分の恩人への、最期の言葉だった。
そして、ふと背後の扉から、足音が聞こえてくる。
「——恋っ!」
「……あきら……」
そこにいたのは、暁だった。
少しばかりの不安を顔に滲ませていたが、しかし恋の様子を見るや否や、その顔が綻び、晴れやかになる。
やがて彼女は、恋に輝くような笑顔を見せる。
「やったんだね!」
「……うん」
しかしその笑顔は、少しだけ眩しすぎた。
本当によかったのかと、自問自答する。
だが、答えはすぐに出た。
これで、よかったのだと。
いつかはユースティティアとの関係も、正さなくてはいけなかった。遅かれ早かれ、彼女との対立は避けられなかった。
どんなに悲しんでも、哀れんでも、いつかは訪れる結末であり、自分が乗り越えなければいけないものだった。
だから恋は、前に進む。
「帰ろう、恋」
そして、戻るのだ。
彼のもとへ。
そして、歩むのだ。
彼女のもとへ。
新しい世界がそこにある。
その世界の扉の鍵は、もう開いている。
あとはただ、踏み出すだけだ。
日向恋としての、最初の一歩を。
「……うん——」
- 58話/烏ヶ森編 25話 「終演、そして次の頁へ——」 ( No.212 )
- 日時: 2015/07/25 13:51
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
さきさき、と。
色素の薄い髪の毛が舞い落ちる。
「——本当にこれでいいのか?」
「うん……いい」
剣崎一騎は散髪用の鋏を置いて、正面に座る少女——日向恋に語りかける。
「俺も専門職じゃないから綺麗にできてる自信はないけど、それでもこれはちょっと変わってると思うよ……?」
一騎は恋の髪を切っていた。
というのも、ユースティティアらとの一件で、彼女の長い髪はほとんど焼け落ちてしまった。焼けてしまった髪を戻すことはどうしたってできないので、せめて不自然にならないように、焦げた部分を切って揃えたのだ。
……なのだが、切ったのは焼け焦げた痕が残る襟足の部分だけで、もみあげは長いままだ。
一騎としてはショートヘアにしてしまうのが一番自然だと思うのだが、しかし恋の強い要望があり、もみあげだけがロングのままのショートヘアという、一風変わった髪型となってしまっていた。
「やっぱり、もみあげも切ってショートにした方が——」
「いい……このままで、いいから……」
「でもさ……」
「……いいの」
彼女は囁くような小さな声で、しかしはっきりと、力強い意志を示す。
どこか悲しそうで、それでいて、懐かしむような眼で、虚空を見ながら。
「あの時のこと……忘れたくないから……」
「恋……」
「私にとって、あそこは悪いばかりの場所じゃなかった……あの時の思い出は、残しておきたい……こんなものしか、残らなかったけど……」
こんな中途半端に残った髪が、あの時の思い出になるとは到底思えない。
だが、それでもあの時に繋がるなにかを、残しておきたかったのだ。
あの場所での記憶は、忘れてはいけないものだと、思うから。
「それよりも……つきにぃ」
「なに、恋?」
「あきらのとこに……行きたい」
「……そうだね。俺もちゃんと、暁さんにお礼を言ってないし、今度行こうか、東鷲宮に。他の皆も誘ってさ」
「みんな……?」
「そう、部の皆だ。ミシェルや焔君、黒月さん、夢谷君、そして氷麗さん……うちの部の、大切な部員たちだよ。今度、お前にもちゃんと紹介しないとな」
「……うん」
ドタドタと。
激しい足音が轟くかと思ったら、今度はガラガラと、乱暴に扉が開かれた。
「部室とうちゃーく! 部長、こんにちはー!」
「こ、こんにちはー……」
エネルギッシュに勢いよく部室に突入してきた暁に続き、柚も控え目に、そろそろと部室に入って来る。
「来たわね、二人とも」
「もっと静かにできないのか、こいつは……」
そんな対極的な二人の挙動——というより、暁の素行にも慣れてきた沙弓は完全スルーだったが、しかし浬は慣れたとはいえ、なにか言わずにはいられないようで、呆れながら小言を呟く。
「あ、そうだ暁。さっき烏ヶ森の部長さんから連絡が来てたわ」
「一騎さんから? なになに?」
「『恋のこと、ありがとう』って。あと、近々うちに来るそうよ、部ぐるみで」
「え? 一騎さんたち、うちに来るの? ってことは恋も?」
「たぶん一緒に来るんじゃないかしら」
それを聞くや否や、暁の顔がパァッと晴れやかになる。
「そっか、恋も来るんだ……楽しみだなぁ」
「だが、あの人数で来られたら、うちの狭い部室だと、すし詰めになるぞ」
「そ、そうですね……ど、どうしましょう、ぶちょーさん……」
「そうねぇ……」
少し思案してから、沙弓は少しだけ悪戯っぽい笑みを見せて、言った。
「じゃあ、いい機会だし、部室の掃除でもしましょうか」
「えー!? めんどくさ……」
「……多少掃除したところで、焼け石に水だと思うがな……」
「が、がんばりましょう、あきらちゃん。みんなでやれば、すぐに終わりますよ」
「そうそう、柚ちゃんの言う通りよ。というわけで、まずは散らかった備品の片づけから。カイはあの辺の高いとこよろしくね。私はあっちの書類とかを整理するから、暁と柚ちゃんは——」
と、沙弓がてきぱきと仕事を割り振りだしてしまい、もうやめるとも言いづらい空気になってしまった。完全に来客のためとかこつけて掃除をさせてるだけだが、暁たちはまんまと口車に乗せられている。
暁は不満そうに与えられた場所の片づけを始めるが、しかしこれが終わった後に待つ彼女たちのことを思うと、ふっと口元が綻ぶ。
「……恋、早く来ないかな——」
こうして、ラヴァー——日向恋とのめくるめく物語は、一つの終演を迎える。
だが、終わりは始まりの種。
物語の終わりは、新たな物語の始まりを意味する。
語り手が存在する限り、どのような物語も、終わることはないのだ。
さぁ、ページを捲れ。
新しい神話の、続きといこう——
- ラヴァーの世界編 目次 ( No.213 )
- 日時: 2015/08/19 02:57
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: 0qnzCmXU)
『ラヴァーの世界編』
Another Mythology 本編
16話「防衛システム」
>>64
17話「分断」
>>67
18話「不滅の守護者」
>>68
19話「ラヴァー」
>>69
20話「支配の精霊龍」
>>70
21話「ラヴァー再見」
>>75
22話「結晶龍vs天聖龍」
>>76
23話「霧島家の会合」
>>77
24話「御舟屋の特訓」
>>78
25話「龍世界」
>>79 >>80 >>81
26話「アカデミー学園」
>>82 >>84 >>85 >>86 >>87
27話「ダークサイド」
>>88 >>89 >>90
28話「英雄」
>>94
29話「撃英雄」
>>112 >>113 >>114
30話「理英雄」
>>115 >>116 >>117
31話「凶英雄」
>>118 >>121 >>122
32話「牙英雄」
>>123 >>124 >>125
33話「界王類絶対目」
>>126 >>127
34話「ラヴァー再来」
>>128
35話「護英雄」
>>129
36話「世界を照らす龍王」
>>130
37話「正義執行の天命王」
>>131
38話「反省会」
>>137
39話「怒英雄」
>>138 >>139
40話「呪英雄」
>>140
41話「勝利天帝」
>>147 >>148 >>149
42話「最終龍理.+3D龍解」
>>150 >>151 >>152 >>153
43話「ラヴァー再戦」
>>164 >>165 >>166
44話「日向恋」
>>173
45話「霞家」
>>174 >>175 >>176
46話「柚vs橙」
>>177 >>178
47話「世界の差異」
>>179 >>180
Another Mythology 烏ヶ森編
プロローグ「とある意思」
>>44
1話「並行」
>>96
2話「クリーチャー世界」
>>97
3話「焦土の語り手」
>>98 >>99
4話「無法の町」
>>100 >>103 >>104
5話「プルガシオンの街」
>>105
6話「プライドエリア」
>>106
7話「策略」
>>107
8話「裏」
>>108 >>109
9話「大番長」
>>110 >>111
10話「フォートレス」
>>141 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146
11話「怠惰の城下町」
>>154 >>155 >>156 >>157 >>160 >>161 >>162
12話「太陽山脈」
>>163 >>167 >>168 >>169 >>170 >>171 >>172
13話「日向恋」
>>181
14話「一騎vsラヴァー」
>>182 >>183 >>184 >>185
Another Mythology 東鷲宮×烏ヶ森編
48話/15話「懺悔のように希う」
>>186
49話/16話「焼けた過去」
>>187
50話/17話「決意」
>>188
51話/18話「暁vsラヴァー」
>>189 >>190 >>191 >>192 >>193 >>194
52話/19話「太陽神翼」
>>195
53話/20話「ユースティティア」
>>198 >>199 >>200 >>201
54話/21話「けじめ」
>>202 >>205 >>206
55話/22話「正義」
>>207 >>208 >>209
56話/23話「慈愛神姫」
>>210
57話/24話「新しい世界へ」
>>211
58話/25話「終演、そして次の頁へ——」
>>212
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