二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ Another Mythology
日時: 2016/11/05 01:36
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: U7ARsfaj)

 初めましての方は初めまして。モノクロと申す者です。
 今作品はモノクロが執筆しているもう一つの作品『デュエル・マスターズ Mythology』の外伝、いわゆるスピンオフ作品と銘打ってはいますが、ほぼ別物と化しています。
 一応今作は、本編とは違った独自のストーリーを展開しつつ、『デュエル・マスターズ Mythology』の謎を別のアプローチで解き明かしていく、というスタンスで執筆する予定です。さらに言えば、こちらはあちらの作品よりもライトで軽い作風に仕上げたいと思っています。
 カード解説は『デュエル・マスターズ Mythology』と同じ。また、オリジナルカードも登場する予定です。

 珍しく前置きがコンパクトになったところで、モノクロの新しい物語を、始めたいと思います——



目次

プロローグ「とある思考」
>>1
1話「始動」
>>4
2話「超獣世界」
>>7
3話「太陽の語り手」
>>8 >>9
4話「遊戯部」
>>12
5話「適正」
>>15
6話「賢愚の語り手」
>>16 >>17
7話「ピースタウン」
>>18 >>24
8話「月魔館」
>>27 >>28
9話「月影の語り手」
>>29 >>30
10話「北部要塞」
>>31 >>35
11話「バニラビート」
>>36 >>37
12話「幻想妖精」
>>38 >>39
13話「萌芽の語り手」
>>40 >>43
14話「デッキ構築の基本講座」
>>60
15話「従兄」
>>63

16話〜58話『ラヴァーの世界編』
>>213

59話〜119話『継承する語り手編』
>>369



『侵革新話編』

120話「侵略開始」
>>367
121話「十二新話」
>>368 >>370
122話「離散」
>>371 >>372
123話「略奪」
>>373 >>374
124話「復讐者」
>>375 >>378
125話「time reverse」
>>379 >>380 >>381
126話「賭け」
>>382 >>383 >>384 >>385
127話「砂漠の下の研究所」
>>386 >>387 >>389 >>390 >>391
128話「円筒の龍」
>>392 >>393 >>394 >>395
129話「奇襲」
>>396 >>397 >>398 >>399 >>400
130話「死の意志」
>>401 >>402 >>403 >>404
131話「殺戮の資格」
>>405 >>406
132話「煩悩欲界」
>>407 >>408 >>409 >>410 >>412
133話「革命類目」
>>413 >>414
134話「一難去って」
>>415




Another Mythology 〜烏ヶ森編〜
1話〜25話『ラヴァーの世界編』
>>213

Another Mythology —烏ヶ森新編—
26話「日向愛」
>>215
27話「■■■■」
>>221 >>225 >>229 >>337 >>338
28話「暴龍事変」
>>339 >>340 >>341 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>353
29話「焦土神剣」
>>354
30話「事変終結」
>>355




番外編

東鷲宮・烏ヶ森二校合同合宿
>>528





東鷲宮中学校放送部

第一回「空城 暁」
>>83
第二回「霧島 浬」
>>93
第三回「卯月 沙弓」
>>95
第四回「霞 柚」
>>132
第五回「日向 恋」
>>299






登場人物目録
>>57

35話「護英雄」 ( No.129 )
日時: 2014/07/03 18:02
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

「……《提督の精霊龍 ボンソワール》を召喚」


提督の精霊龍 ボンソワール 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 5000
ブロッカー
相手の呪文またはバトルゾーンにある相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から、「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて自分の手札に加え、その後、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。


 《提督の精霊龍 ボンソワール》は、いわゆる提督と呼ばれる特殊なサイクルのクリーチャーで、相手のカード手札から捨てられた時にバトルゾーンに出る能力と、山札を三枚捲りその中の指定されたカードを手札に加える能力を持つ。
 《ボンソワール》が手札に加えられるカードの指定は、ブロッカー。ラヴァーの山札の上から三枚——《純白の翼 キグナシオン》《不屈の翼 サジトリオ》《聖龍の翼 コッコルア》——が捲られた。
「すべてブロッカー……よって、この三枚を、手札に……ターン、終了……」
 一気に三枚ものカードを手に入れたラヴァーだが、追加のブロッカーはたった一体。
 このターンから、暁の猛攻が始まる。
「私のターンだよ! 《熱血龍 バトルネード》召喚! そして《バトライオウ》でWブレイク!」
「……S・トリガー、ない……」
「だったら《バトラッシュ・ナックル》でも攻撃! Wブレイク!」
「……S・トリガー発動、《ドラゴンズ・サイン》。《天運の精霊龍 ヴァールハイト》を、バトルゾーンに……」


ドラゴンズ・サイン 光文明 (5)
呪文
S・トリガー
コスト7以下の、進化ではない光のドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは「ブロッカー」を得る。


天運の精霊龍 ヴァールハイト 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 6500
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加え、もう1枚を自分の手札に加える。
W・ブレイカー


「シールドとブロッカーが増えた……まあいいや。どの道このターンはこれ以上攻撃しないし。ターン終了」
「私の、ターン……《純白の翼 キグナシオン》《不屈の翼 サジトリオ》《聖龍の翼 コッコルア》を、召喚……」
 ラヴァーは前のターンに《ボンソワール》で手に入れたブロッカーを一気に展開する。最大パワーでは暁の方が上だが、この守りは簡単には崩せないだろう。
「ブロッカーを並べるなら、片っ端から薙ぎ倒すだけだよ! 《熱血龍 グランドスラム》を召喚! 《バトルネード》で攻撃、その時《バトルネード》の能力発動!」
 《爆竜トルネードシヴァXX》が熱血の力に目覚め、ガイアール・コマンド・ドラゴンとなった姿、それが《熱血龍 バトルネード》だ。
 身体が小型化してパワーが下がり、XXとしての力も失われてしまったが、その分身軽で小回りが利くようになった。
 そしてなにより、戦いを引き起こす熱き血潮は失われないどころか、さらに増している。
「《バトルネード》の能力で、《グランドスラム》と《ヴァールハイト》をバトル!」
 鎖が《バトルネード》から伸び、《ヴァールハイト》が引き寄せられる。そこに《グランドスラム》がバットのような棍棒で火球を打ち飛ばし、《ヴァールハイト》の身体を貫いた。
 これで《ヴァールハイト》は破壊されるが、その破壊は《グランドスラム》とのバトルの結果だ。つまり、《グランドスラム》がバトルに勝ったのだ。
「《グランドスラム》がバトルに勝ったことで、《グランドスラム》の能力も発動! 手札をすべて捨てて、四枚ドロー!」


熱血龍 バトルネード 火文明 (6)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 6000
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体と相手のクリーチャーを1体、選んでもよい。その2体をバトルさせる。
W・ブレイカー


熱血龍 グランドスラム 火文明 (6)
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 7000
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の手札をすべて捨ててもよい。そうした場合、カードを4枚引く。
W・ブレイカー


「私に手札はないから、そのまま四枚引くよ」
 一見すると《グランドスラム》の能力は、手札を捨てなければ発動しないように見える。しかし手札がゼロでも、カードを“ゼロ枚”捨てたことになるため、カードを引けるのだ。
 火文明では数少ない手札補充手段。《グランドスラム》はスピードアタッカーを持たないので、能力発動までにタイムラグがあるが、暁は《バトルネード》と組み合わせることで、そのラグをなくしている。
 そして、《バトルネード》の攻撃も繰り出される。
「……《キグナシオン》で、ブロック……」
「まだまだ! 《バトライオウ》でWブレイク!」
 この時、暁は勢いのままに《バトライオウ》で殴り掛かったが、それは失敗だった。
 暁はよく確認すべきだったのだ。ラヴァーが、どのクリーチャーでブロックしたのかを。もっと言えば、ラヴァーのどのようなクリーチャーが、破壊されたのかを。
「…………」
 直後、《バトライオウ》の刃がラヴァーのシールドを切り裂いた。
「ブロックしない……!? さっきはブロックしてたのに……」
 吃驚する暁。だが、ラヴァーの先ほどのブロックには意味があり、このスルーにも意味がある。そしてこれら二つの意味は、繋がっているのだ。
「……S・トリガー、発動」
 純白の羽を受け、ラヴァーの割られたシールドが光の束となり収束する。

「私が世界を支配する——《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》」

 そのシールドから現れたのは、なんと《ヴァルハラナイツ》。
「な……そのクリーチャーはS・トリガーじゃないよ!」
「普段なら、そう……でも、今は、違う……」


純白の翼 キグナシオン 光文明 (2)
クリーチャー:ジャスティス・ウイング 2000
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
相手のターン中に、このクリーチャーが破壊された時、そのターン自分が手札に加えるシールドカードはすべて「S・トリガー」を得る。


 《キグナシオン》は相手ターン中に破壊されると、そのターンに限りシールドの中身をすべてS・トリガーにするクリーチャーだ。
 先ほどの《バトルネード》の攻撃をブロックし、ラヴァーの《キグナシオン》は破壊されている。即ち、この《バトライオウ》がブレイクするシールドはすべてS・トリガーとなってしまうのだ。
「もう一枚……S・トリガー《白壁の精霊龍 ヌーベル・バウラ》を、召喚……」
「うぅ……」
 ワンミスで一気にラヴァーの場に二体のドラゴンが並んでしまった。さらに、
「《ヴァルハラナイツ》効果で、《コッコ・ルピア》を、タップ……次のターン、アンタップも、できない……」
「ん、んぅ……《バトラッシュ・ナックル》でダイレクトアタック!」
「……《サジトリオ》でブロック」
 《サジトリオ》が破壊され山札が捲られるが、その中にコスト3以下のブロッカーはいなかった。なので《サジトリオ》の能力は発動しない。
 だが、それでも問題はなかった。今の流れはラヴァーの向いている。
 ラヴァーのターン。突如、彼女の周囲から讃美歌のような音曲が流れ、光が差し込む。

「私の世界の英雄、龍の力をその身に纏い、聖歌の祈りで武装せよ——《護英雄 シール・ド・レイユ》」


護英雄 シール・ド・レイユ 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 7500
ブロッカー
マナ武装7:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに光のカードが7枚以上あれば、バトルゾーンにある相手の進化ではないクリーチャーを2体まで選び、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに裏向きにして加えてもよい。
W・ブレイカー


「え、英雄のクリーチャー……!?」
「やっぱりあいつも、英雄の力を手に入れてたのか!」
 現れたのは、流麗な身体を持つ白龍。
 白龍は聖歌と祈り、そして神々しき光を受け、その身に金色の装甲を纏う。
「《シール・ド・レイユ》の、マナ武装7、発動……」
 ラヴァーのマナゾーンに光のカードは七枚以上。よってマナ武装が発動し、
「《バトライオウ》と《グランドスラム》を、シールドへ……」
「嘘っ!? 《バトライオウ》……《グランドスラム》!」
 ドローソースと高パワークリーチャーが同時に潰される。特に《バトライオウ》が除去されたのは辛い。残ったクリーチャーでは、《ヴァルハラナイツ》に太刀打ちできない。
「まずいぞ、暁!」
「っ……!」
 徐々に押され始める暁。その心中は、闘志の炎から、焦燥の火に変わりつつあった。
 そしてここから、ラヴァーの反撃が開始される。

36話「世界を照らす龍王」 ( No.130 )
日時: 2014/07/03 18:03
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

「……《ヌーベル・バウラ》で、《コッコ・ルピア》を、攻撃……能力で、墓地の呪文……《ジャスティス・プラン》を、回収……」
「《コッコ・ルピア》が……!」
 暁とラヴァーのデュエルは、序盤の勢いが削がれつつある暁の劣勢だった。
 シールドこそ、暁は七枚、ラヴァーはゼロ枚と差がついているが、
「《ヴァルハラナイツ》で、《バトルネード》を、攻撃……破壊」
「っ、くぅ……!」
 暁のクリーチャーは《爆竜 バトラッシュ・ナックル》一体。一方ラヴァーの場には《栄光の翼 バロンアルデ》《鏡面の翼 リブラミラ》《聖龍の翼 コッコルア》《白壁の精霊龍 ヌーベル・バウラ》《提督の精霊龍 ボンソワール》《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》《護英雄 シール・ド・レイユ》の七体。
 シールドでは暁が優勢だが、盤面では圧倒的にラヴァーが有利だった。
「いや、でもまだ……私のターン! このクリーチャーで流れを変える! 《ジャックポット・バトライザー》召喚! 《ヴァルハラナイツ》を攻撃!」
「……《バロンアルデ》でブロック」
 《ジャックポット》の刃に切り裂かれ、《バロンアルデ》が破壊される。つまり、《ジャックポット》がバトルで勝利した。
「能力発動! 山札を三枚捲るよ」
 こうして捲られたカードは、《フレフレ・ピッピー》《超熱血 フルボコ・ドナックル》《龍世界 ドラゴ大王》の三枚。
「大当たりぃ! 《ジャックポット》の能力で、《ドラゴ大王》をバトルゾーンに!」
『我を呼んだか』
「うん。頼んだよ、《ドラゴ大王》!」
『貴様の言葉の通りに動くのは癪だが、なにやらあの陰気そうな小娘からは、嫌な気配を感じる……致し方あるまい。我の力で、再び行け! 《ジャックポット・バトライザー》!』
 《ドラゴ大王》の咆哮で、《ジャックポット》が再び駆け、《ヴァルハラナイツ》を切り裂いた。
「《ヴァルハラナイツ》とのバトルに勝利! もう一回能力発動!」
 再び山札が捲られる。捲られたのは《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》《撃英雄 ガイゲンスイ》《超竜サンバースト・NEX》の三枚。
「よし……これだ! 出て来て《ガイゲンスイ》!」
『《ドラゴ大王》に続き、次は儂の出番か』
「そう、任せたよ、《ガイゲンスイ》!」
『よかろう。マナ武装7、発動だ』
 刹那、《ガイゲンスイ》が炎に包まれ、鎧を身に纏った。
 同時に、その炎が他のクリーチャーをも包み込む。
「これでこのターン、私のクリーチャーのパワーはプラス7000! 《バトラッシュ・ナックル》でダイレクトアタック!」
「……《コッコルア》でブロック」
「《ガイゲンスイ》でもダイレクトアタック!」
「《ボンソワール》でブロック……」
 《ジャックポット》を起点とした、ドラゴンの連続召喚と連続攻撃に押されるラヴァー。残るブロッカーは一体で、暁の場にはアタッカーが四体。しかもうち一体は《ドラゴ大王》だ。
『我が君臨する限り、龍以外の存在は認めぬ』
「そういうわけだから、小型ブロッカーを並べて守ろうなんてことはできないよ」
「…………」
 ラヴァーの手札には今、《ジャスティス・プラン》があるはずだ。それで小型ジャスティス・ウイングを手に入れても、《ドラゴ大王》が展開を許さない。
 ドラゴンのブロッカーを並べたとしても、精々二体か三体が限度だろう。
 実際その通りで、今のラヴァーが召喚できるブロッカーのドラゴンは一体だけだ。だが、その一体で十分だった。

「私の世界を照らし出す——《聖霊龍王 バラディオス》」


聖霊龍王 バラディオス ≡V≡ 光文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 12000
進化—自分の光のコマンド1体の上に置く。
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、または自分のシールドの最後の1枚がブレイクされた時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップされない。
T・ブレイカー


 《ヌーベル・バウラ》から進化したのは、光の龍王《バラディオス》だ。
 《バラディオス》が降り立ったその刹那、激しい稲妻の如く光が放たれ、暁のクリーチャーすべての身動きが封じられてしまった。
「な、なに……!?」
『ぬぅ、動けん……!』
『固められたか。儂としたことが、不覚を取った……』
 なにが起こったのか分からず、戸惑う暁。対するラヴァーは、淡々としていた。
「《バラディオス》の能力……登場時、相手クリーチャーをすべて、フリーズ、する……」
 つまり、次のターンの初めに暁のクリーチャーはアンタップされず、攻撃できない。一回休みになってしまうのだ。
「で、でも、《ドラゴ大王》は残ってるから、まだ大丈夫——」
「呪文《ヘブンズ・サンダー》を、《バラディオス》に……パワー、プラス4000……」
「!」
 これで《バラディオス》のパワーは16000、《ドラゴ大王》を超えた。
「《バラディオス》で、《ドラゴ大王》を、攻撃……」
 次の瞬間、《バラディオス》の放った光り輝く円月輪に、《ドラゴ大王》が切り裂かれた。
『ぐおぉぉぉ!』
「《ドラゴ大王》!」
 攻めと守り、両方の要であった《ドラゴ大王》が破壊されてしまう。さらに、
「《シール・ド・レイユ》で、《ガイゲンスイ》を、攻撃……」
『ぐぅ、抜かったか……!』
 《ガイゲンスイ》も《シール・ド・レイユ》の光線に射抜かれ、こちらも破壊されてしまった。
「あぅ、《ガイゲンスイ》まで……」
 いい調子で攻め返せていたが、すぐさま切り返しを受けてしまう暁。
 だが、まだシールドは暁が圧倒的有利。ブロッカーもすべて寝ているので、ここでスピードアタッカーを引ければ勝てる。
「……《フレフレ・ピッピー》召喚! 《ボルシャック・NEX》も召喚! 能力発動!」
 しかし、スピードアタッカーは引けなかった。そもそも暁のデッキは、それほどスピードアタッカーは多くないのだ。
 なので《ボルシャック・NEX》からルピアを呼び出し、場数を並べに出る。
「《スピア・ルピア》をバトルゾーンに! ターン終了!」
「……私のターン……呪文《ジャスティス・プラン》を、発動……」
 山札の上から三枚捲り、その中のエンジェル・コマンドとジャスティス・ウイングをすべて手札に加える呪文だ。
 捲れた三枚は《蒼天の翼 ラウ》《聖歌の翼 アンドロム》《龍覇 エバーローズ》。すべてジャスティス・ウイングなので、手札に加えられる。
「《ラウ》を召喚……さらに、《龍覇 エバーローズ》も、召喚……《エバーローズ》の能力で、超次元ゾーンから、コスト4以下の光のドラグハートをバトルゾーンに。来て……《不滅槍 パーフェクト》」
 超次元の彼方より、不滅の力が込められた光の槍が、《エバーローズ》に授けられる。
「《パーフェクト》はウエポン……よって、《エバーローズ》に装備……」


龍覇 エバーローズ 光文明 (6)
クリーチャー:ジャスティス・ウイング/ドラグナー 4000
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト2以下のドラグハート1枚、または、コスト4以下の光のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)


不滅槍 パーフェクト ≡V≡ 光文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーがバトルゾーンから墓地以外のどこかに離れる時、離れるかわりにバトルゾーンにとどまる。
龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンに自分のクリーチャーが5体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。


「《バラディオス》で《ジャックポット》を、《シール・ド・レイユ》で《バトラッシュ・ナックル》を……攻撃」
 二筋の光が、それぞれ暁の龍を貫く。
「《ジャックポット》、《バトラッシュ・ナックル》……! そんな……」
 次々と破壊される、暁のドラゴンたち。これでラヴァーのターンは終了。
 だがしかし、このターンはただ終わるだけではなかった。このターンの終わりに、不滅の槍に封じられた正義が解き放たれる。
「ターン終了時、私の場に、クリーチャーが五体……《不滅槍 パーフェクト》の、龍解条件、クリア……」
 刹那、《エバーローズ》の構える《パーフェクト》が、光を纏い天高くに飛んで行く。
 直後、天高くに飛んで行った光が、滝が流れるように地上へ落ちて来る。
「世界の王よ、正義を掲げ天より降り立ち、不滅の生と命を授ける。龍解——」
 天命を授け、正義を執行する精霊龍の王が、天空より舞い降りる——

「——《天命王 エバーラスト》」

37話「正義執行の天命王」 ( No.131 )
日時: 2014/07/03 18:05
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

天命王 エバーラスト ≡V≡ 光文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 13500
ブロッカー
T・ブレイカー
自分の光のドラゴンがバトルゾーンから墓地以外のどこかに離れる時、離れるかわりにバトルゾーンにとどまる。
自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーの、攻撃できない能力を無効にする。ただし、そのクリーチャーの召喚酔いは無効にならない。


 煌々とした光が差し込み、地上に降り立ったのは、正義の名の下に天命を授ける精霊龍《天命王 エバーラスト》。
 青白い翼を羽ばたかせ、光り輝く槍を携えて、神々しきその姿を現す。
「龍解……完了……」
「……!」
 さしもの暁も、あまりの威圧感に圧倒される。
 なにより、このクリーチャーの存在が、このデュエルにおいて大きすぎる。
(《天命王 エバーラスト》は、パワー13500のブロッカー……大きすぎる)
 《スピア・ルピア》のパンプアップを足しても《ボルシャック・NEX》が《エバーラスト》に打ち勝つためには、墓地にファイアー・バードを六体以上溜めなければならないが、そんな大量のファイアー・バードはすぐには落とせない。
「……《偽りの名 バルキリー・ラゴン》を召喚。山札から《竜星バルガライザー》を手札に加えて、ターン終了」
 一点突破は難しいと考えた暁の作戦は、手数で攻めること。
 確かに《エバーラスト》のパワーは高いが、他のクリーチャーはそこまででもない。ならば、《エバーラスト》はとりあえず無視して、クリーチャーを並べて突破してしまおうという魂胆だ。ラヴァーのシールドはゼロ枚なので、一撃でも通れば勝てる。
 だが勿論、ラヴァーもそんなことは重々承知していて、理解している。
「私の、ターン……《天運の精霊龍 ヴァールハイト》《聖歌の翼 アンドロム》《救護の翼 フィルミエ》を、召喚……《ヴァールハイト》の能力で、手札と、シールドを、追加……《アンドロム》のマナ武装3、発動……《スピア・ルピア》を、フリーズ」
 シールドを増やされ、クリーチャーも止められる。だが、こんなものは保険程度の意味合いしかない。
 次の瞬間、ラヴァーのクリーチャーが一斉に攻勢に出た。
「……《リブラミラ》で、《スピア・ルピア》を攻撃……破壊」
「《スピア・ルピア》が……でも、破壊時能力で、山札から《バトラッシュ・ナックル》を手札に加えるよ!」
 まず最初にクリーチャーが破壊される。だが、これからだ。
 今まで耐えてきたラヴァーの反撃の狼煙が上がる。
「《エバーラスト》で、Tブレイク……」
「S・トリガー……ない」
「《バラディオス》で、Tブレイク……」
 一瞬で七枚あった暁のシールドが六枚も吹き飛ばされた。
 このままでは、残るアタッカーにとどめを刺されてしまうが、ブレイクされた六枚目のシールドが光の束となり収束していく。
「来た、S・トリガー発動! 《超爆デュエル・ファイアー》!」


超爆デュエル・ファイアー 火文明 (6)
呪文
S・トリガー
「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。


 こんなこともあろうかと、デッキに何枚か入れておいた、対ラヴァー用の切り札《超爆デュエル・ファイアー》。
 ブロッカーをすべて破壊するという、単純ながら強力な効果を持つ呪文だ。相手によってはなんの役にも立たなくなるが、ブロッカーの多い光文明をメインにするラヴァーのような相手に対しては、凄まじい性能を発揮する。
「《超爆デュエル・ファイアー》で、ブロッカーをすべて破壊!」
「……破壊じゃ、《エバーラスト》で防げない……」
 現に、ラヴァーの場はたった一枚の呪文で半壊してしまう。残ったのは、《ヴァールハイト》と《リブラミラ》のみ——
「……《フィルミエ》のせいばー、発動……《バラディオス》を、守る……」
 ——ではなく、《フィルミエ》のセイバーで《バラディオス》も残った。さらに、
「《リブラミラ》の能力、発動……相手が、呪文を唱えた時、山札からもう一体、《リブラミラ》を、出す……」
 鏡面に映し出された、もう一体の《リブラミラ》が山札から現れる。
 《リブラミラ》は相手の呪文に反応して山札から現れるクリーチャー。もう一度唱えれば、さらに倍に増える。
「でも、もう遅いよ! 私のターン! 《バルガライザー》を召喚、そして攻撃! 能力発動!」
 今更《リブラミラ》が増えたところで、暁にとっては痛手にはならない。どの道、ラヴァーの攻撃は《デュエル・ファイアー》を踏んだ時点でストップされ、暁の反撃が始まる。
 《バルガライザー》の咆哮で山札が捲られ、現れたのは《不敗のダイハード・リュウセイ》。
「よしっ! 最後のシールドをブレイク!」
「…………」
 ラヴァーの最後のシールドが、破られる。

 その刹那、眩い閃光がバトルゾーンを支配した。

「っ、なに……!?」
「……《バラディオス》の能力、発動」
 閃光は電撃のように暁のクリーチャーに襲い掛かり、暁のクリーチャーの動きはすべて、封じられてしまう。
「私の最後のシールドがブレイクされる時にも、《バラディオス》の能力は、発動する……相手クリーチャーを、すべて、フリーズ……」
「そ、そんな……ってことは、私の攻撃はこれで終わりってこと……!?」
 その通りだ。
 それだけでなく、次の暁のターンにもアンタップできないため、攻めの手が一気に遅くなってしまう。
「……私のターン。《救護の翼 フィルミエ》《充填の精霊龍 シャクシール》を、召喚……シールドを追加。さらに《龍覇 エバーローズ》も、召喚……」
 再び現れたドラグナー。その能力で、《不滅槍 パーフェクト》が装備され、
「《バラディオス》で、《ダイハード・リュウセイ》を、攻撃……」
「っ……! でも、《ダイハード・リュウセイ》が破壊されたターン、私はゲームに負けない!」
 なのでこのターンは凌げる。凌げるが、
「《ヴァールハイト》で、《ボルシャック・NEX》を、攻撃……《リブラミラ》で、《フレフレ・ピッピー》を、攻撃……もう一体の《リブラミラ》で、最後のシールドを……ブレイク」
 このターンにとどめを刺せないと分かっているがゆえに、ラヴァーはクリーチャーを破壊してくる。
 さらにこのターンの終わり、ラヴァーの場にはクリーチャーが五体以上。なので、
「《不滅槍 パーフェクト》……龍解」
 再び《パーフェクト》が天高く打ち上げられ、大空より神々しき光と共に《天命王 エバーラスト》が降臨する。
「っ、わ、私のターン……!」
 ほとんど存在しない、一縷の望みをかけ、暁はカードを引くが、この状況で逆転できるようなカードがないことは、暁自身が一番分かっていた。
 どう考えても、このターンだけでラヴァーのクリーチャーを殲滅することなど不可能だ。
「《ギャノバズガ・ドラゴン》! 《爆竜 GENJI・XX》を召喚!」
 それが分かっていながらも、諦めの付かない暁。さらにクリーチャーを並べるが、
「……それで、なに」
「……っ、ターン終了」
 並べたところで、なにも変わりはしない。最後のシールドで出て来た《GENJI》も、攻撃してブロッカーを破壊しようにも《フィルミエ》でエンジェル・コマンドは守られてしまう。今突っ込んでも、ほとんど無駄死にするだけだ。
 今突っ込まなければ、このデュエルにおいて、攻撃する機会などなくなるのだが。
「私のターン……」
 ラヴァーのターンが訪れる。
 彼女の従える精霊龍は、正義の勅令に従い、その命を果たす。
 即ち、暁にとどめを刺すこと。そしてその正義を執行するのは、《エバーラスト》だった。
 光り輝く槍を水平に構え、一直線に突貫。まっすぐに、その槍を突き出す——

「……《天命王 エバーラスト》で、ダイレクトアタック——」

東鷲宮中学校放送部 第四回「霞 柚」 ( No.132 )
日時: 2014/06/30 23:06
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

青葉
「みなさんこんにちは、お昼の放送のお時間です。今回も司会進行を務めますのは放送部一年青葉、そして本日のゲストはこの人、一年二組の霞柚さんです!」


「ど、どうも、こんにちは……」

青葉
「そんなに固くならなくていいですよ、ちょっとトークするだけなので」


「は、はひ……」

青葉
「なんだか仕草が小動物っぽいというか、庇護欲をかきたてられますね……それはさておき、進行しましょう」


「な、なにをお話すればいいのでしょうか……?」

青葉
「うーん、そうですねぇ……とりあえず困ったときは、寄せられているお便りを読みましょう。霞さんも、空城さんのご友人というだけあって、わりと有名人ですからね」


「そうなんですか?」

青葉
「ええ。なんでも、空城さんとは大親友だそうで。馴れ初めは、どういった感じでしたか?」


「えぇっと……確か、小学校の頃、お友達のいなかったわたしに、なんの躊躇もなく話しかけて来てくれたのがあきらちゃんで……」

青葉
「おぉ、なんかベタな展開ですが、いいですね、そういう友情は。ではではお便りですが」


「もう進んじゃうんですかっ?」

青葉
「お昼の放送なんで、時間は限られているんですよ。えー、ではではお便りですが……ん? ちっ」


「舌打ち!?」

青葉
「あ、いえ、青葉、舌打ちなんてしてませんよー? というわけでお便りなんですが」


「はぁ……」

青葉
「『霞さんは小柄で細いわりに胸は大きいと聞いたのですが、本当でしょうか?』と、やたら可愛い子ぶった丸文字で書かれてますけど、たぶん男子ですね。好奇心と欲望が剥き出しの下劣なレターですが、どう思います霞さん?」


「はわわわ……」

青葉
「おや、顔真っ赤です。無垢ですねー」


「あ、いえ、だって、こんな……」

青葉
「まあ気になる気持ちは分からないでもないですがね。こうして見ても、服の上からじゃ全然分かりませんし。着やせするタイプですかね?」


「あ、青葉さんっ!」

青葉
「とまあ、本人もお怒りですし、こんな下種なお便りはシュレッダーにかけて燃やしておきましょうか。次のお便りです……ん?」


「こ、今度はなんですか……?」

青葉
「いや、なんか奇妙なお便りというかなんというか……とりあえず読みますね。『先日、霞さんが黒いスーツにサングラスの男の人たちと一緒にいるところを見かけました。あれはどういうことなのでしょうか?』というお便りです」


「えっ、み、見られてたんですか……っ!?」

青葉
「これは確かに気になりますね。脂汗浮かせた豚みたいなおじさんではなく、黒いスーツにサングラスというアウトレイジ的な殿方と一緒に……前者でないことが救いですが、それでもやばいにおいしかしないですね。どういうことなんでしょうか?」


「あ、いや、その、ですね……えっと……」

青葉
「わくわく」


「そんな目で見られても……あ、あの人たちは、その……」

青葉
「家族の方ですか? お兄さんがたくさんいたり?」


「お兄さんは一人です……家族、ではないんですけど、それに近い人たちというか……わ、悪い人たちじゃ、ないんですよ……っ」

青葉
「そうなんですか」


「な、なんかちょっと残念そうにしてません……?」

青葉
「そんなことないですよ。いやー、安心しました。霞さんが道を踏み外していなくて」


「なんだか、すごくわざとらしいです……」

青葉
「こういうのは新聞部に任せましょう。放送部は黙秘権を発動されたら手も足も出ませんからね……後で新聞部に同名結びに行こう」


「なにやら不穏な空気を感じるのですが……」

青葉
「気のせいです。さてそれでは次のコーナー、行ってみましょう!」


「ちゃんとコーナーを作ったんですね……最初に言えばいいと思うのですが……」

青葉
「細かいことは気にしません。というわけでコーナー名『気になるゲストのデッキ大公開!』です」


「そういえば、あきらちゃんたちもデッキレシピを明かしてました」

青葉
「そうそう。この学校もデュエマブームですし、招いたゲストのデッキを教えてもらえたら嬉しいなー、と思ってのコーナーです。風の噂では、霞さんもデュエマを始められたようで。初心者に一番近い立場ということで、どんなデッキを使っているのか気になる所存です」


「そ、そうなんですか……えっと、じゃあ、これがわたしの使っていたデッキです」



枚数:コスト:文明:名前

3:9:自然:《帝王類増殖目 トリプレックス》
4:8:自然:《王龍ショパン》
2:7:自然:《緑神龍ミルドガルムス》
3:7:自然:《クラッシャー・ベア子姫》
2:7:自然:《幻想妖精カチュア》
4:5:自然:《緑神龍バルガザルムス》
4:4:自然:《エコ・アイニー》
4:2:自然:《結界の面 ブオン》
4:2:自然:《霞み妖精ジャスミン》
4:1:自然:《緑神龍ドラピ》
4:2:自然:《フェアリー・ライフ》
2:5:自然:《グローバル・ナビゲーション》



青葉
「過去形ですね」


「えっ……? あ、はい、最近はジュラシック・コマンド・ドラゴンをもっとたくさんいれたデッキを試しているんですけど、まだちゃんと作れてなくて……」

青葉
「調整中ですか。ならば出来上がった時にまたお尋ねするとして、これは……カチュアシュート、それにセイバードラピ、ですか?」


「そ、そうです」

青葉
「序盤のマナ加速から《カチュア》に繋げて、《カチュア》の能力で自壊するドラゴンを《ブオン》で守る感じですね。そこに《ブオン》と相性がよく、《カチュア》や《トリプレックス》で呼んでこれる《ドラピ》を加えたと」


「ぜ、全部言われちゃいました……」

青葉
「ただ、《カチュア》で呼んでおいしいクリーチャーが《トリプレックス》くらいですね。マナゾーンから《ブオン》を呼ぶことで、一緒出した《ドラピ》を守ったり、ターン終わりに自爆する自身を守れるところがコンボですけど」


「わたし、あんまり強い自然のドラゴン持ってなくて……」

青葉
「あ、資産的な問題でしたか。失礼しました」


「ゆーひさんは、《緑神龍ディルガベジーダ》とか相性がいいって言ってたんですけど……」

青葉
「破壊されても山札に戻るQブレイカーですからね。ちょっと古いカードですけど」


「あとは、マナカーブ? っていうのも意識するようになりました」

青葉
「ほほぅ? 初心者のわりに専門用語を。どのように意識していますか?」


「えっと、まずは《フェアリー・ライフ》か《ジャスミン》でマナを増やせば、次のターンには4マナですよね。次に《エコ・アイニー》を出して、2マナ溜まればさらに次のターンには7マナです。なので……」

青葉
「《緑神龍ミルドガルムス》が出せますね」


「そっちですかっ!?」

青葉
「冗談ですよ、ジョークです。《カチュア》ですよね、当然」


「は、はひ……そのためにドラゴンをできるだけ多くしてるのですが……」

青葉
「S・トリガーも《ショパン》とかにしてますしね」


「それでもたまに外れちゃうので、そういう時は《緑神龍バルガザルムス》で補強するか、もう一回《エコ・アイニー》などでマナを増やしてください」

青葉
「《バルガザルムス》なら手札補充ができますし、《エコ・アイニー》はさらにマナが増えて、《ドラピ》をセイバーを使わずに残せますね」


「それでも、なかなか上手くいかないんですけどね……」

青葉
「いやー、結構考えられていると思いますけどね。マナに落ちたカードを回収するために、S・トリガーを《グローバル・ナビゲーション》にしたり、小型獣をばら撒く相手に対して《クラッシャー・ベア子姫》をいれたりと、細かいところで霞さんらしい気遣いが見えます」


「気遣いっていうか……わたしも、いつまでもあきらちゃんたちの後ろにいるのは、よくないと思うので……」

青葉
「? よく分かりませんが、そろそろ時間ですね。今日はありがとうございました」


「い、いえっ、こちらこそ……」

青葉
「そんなこんなで、今回はゲストに霞柚さんに来ていただきました。次回の放送もお楽しみに!」

キャラクターデータ1 空城暁 ( No.133 )
日時: 2015/12/12 19:46
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: arA4JUne)

空城 暁(そらしろ あきら) 女 13歳

容姿:セミショートの黒髪で、身長は高すぎず低すぎず年相応、体重も同じく。あまり身体的な特徴はない。顔つきは兄と似ており「彼が女になったらこんな感じ」と言われることがしばしば。クリーチャー世界での衣装は、白いブラウスと赤いジャケットに、同色のチェックのプリーツスカートと、全体的に明るい赤色が基調となっている。

性格:明るくさっぱりしていて、性格に裏表がないが、少々短気で突っ走りがち。はっきり言って頭が悪い。口より先に手が出るタイプであり、考える前に行動し、思いつきで動くことがしばしばで、かつ負けず嫌いで頑固な面もある。理想の女性はこのみらしい。

所属:東鷲宮中学校1年2組、遊戯部所属

備考:兄が一人いる。《太陽の語り手 コルル》の所有者。

戦術:メインカラーは火。バトルを発生させることでアドバンテージを取ったり、ファイアー・バードやドラゴンなどで攻めるビートダウン戦術を好む。
切り札は
《爆竜勝利 バトライオウ》
《爆竜 GENJI・XX》
《超竜サンバースト・NEX》
《龍世界 ドラゴ大王》
《撃英雄 ガイゲンスイ》
《超熱血 フルボコ・ドナックル》
《怒英雄 ガイムソウ》
《勝利天帝 Gメビウス》
《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
《太陽神翼 コーヴァス》
など。



デッキ解説

 最初は《ガイアール・カイザー》を中核に据えた、いわゆるシューティングガイアールを使用。自然のマナ加速から超次元呪文を撃ち、スピードアタッカーのサイキック・クリーチャーでビートダウンするデッキ。
 コルルと出会ってからは、《爆竜勝利 バトライオウ》を切り札にした火単の中速ビートダウンに移行した。《ライラ・ラッタ》や《鬼切丸》で序盤から攻めまくり、中盤以降も《ギャノバズガ・ドラゴン》などを用いてバトルで場を制圧する。《ヘーゼル・バーン》や《スピア・ルピア》などの小技もあるが、《バトラッシュ・ナックル》と《バトライオウ》のコンボで瞬時に《バトライオウ》を呼び出すのが王道パターン。
 《ドラゴ大王》を手に入れてからは火単の連ドラに移行。《コッコ・ルピア》などのコスト軽減や《ジャックポット・バトライザー》などによるコスト踏み倒しでドラゴンを展開する戦術に、従来のバトルを核としたスタイルをそのまま組み込んでいる。ドラゴン展開やバトルの他に《ボルシャック・NEX》から各種ルピアへのアクセスなどのサポートも充実している。
 《ガイムソウ》を手に入れてからは、コスト軽減よりもチャージャーでマナを伸ばすこと、また《ガイムソウ》の能力で手札から大型ドラゴンのコストを踏み倒すことを重視したデッキ作りとなっている。しかし基盤はあまり変わっていない。
 ラヴァーとの最終決戦では、従来の連ドラにドラグナーとドラグハートを組み込んだバトライ連ドラ風の火単デッキを使用。基本的な動きは、各種チャージャー呪文と《コッコ・ルピア》でドラゴンの早期召喚を狙うが、一騎から借り受けた《龍覇 グレンモルト》と、それを昇華させた《龍覇 グレンモルト「爆」》を用いて《爆熱DX バトライ武神》の3D龍解を狙うこともコンセプトの一つとなっている。
 ラヴァーとの最終決戦を経て、《太陽の語り手 コルル》を《太陽神翼 コーヴァス》へと神話継承することができるようになった。


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