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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.155 )
- 日時: 2013/12/09 15:04
- 名前: 雪 (ID: E0t3qTZk)
〜・18章 看病・〜
私達ItemMemberは新メンバー、リンを加えて活動を始める。
メンバーの名前はすべて私達が使っているあだ名をまんま使用した。
その方が慣れ親しんで使いやすいからだ。
むしろ本名の方が慣れていない。
だから皆にとって私はアリスだし、皆はマリーとケイとリンなのだ。
昔嫌っていたアリスと言う名前だが今なら好きになれそうだ。
不思議な感じがする。
あんまり覚えてないのに秘密基地もItemMemberも心地いい場所なのだ。
不思議と優しくて温かい気持ちになる。
「…やっぱりいいな、ここ。」
こうして私達は共に同じ1日を過ごしていく。
- Re: 秘密 ( No.156 )
- 日時: 2014/11/15 16:26
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
家に着くとインスタントラーメンの袋を開けてお湯を沸かす。
買い置きの塩ラーメンだ。
カップとは違い洗ってかさばるゴミを捨てに行く必要もなく、作りやすく便利だがお湯を沸かすのがめんどくさい。
だが早起きが苦手なアリスには例え1度でも捨て忘れてもかさばらないので楽、
と思っていたが早起きが苦手なら夜の内に捨ててしまえばよいと気付いた時にはすでに癖が付いていた。
お湯を沸かす片手間で、スティックタイプのカフェオレを淹れる。
苦いのは苦手なのでお湯で粉を溶かした後は、なみなみとミルクを入れ、温めた後に更に砂糖を加える。
出来ると同時くらいにラーメンも出来あがるので卵を入れ、かきたまにして完成だ。
いつもこのようにインスタントラーメンや麻婆豆腐の素など、素が付いている物を買い置きする。
料理は嫌いではないが、いちいち材料を買うのは疲れるし時間もかかる。
疲れやすいアリスに野菜なんかは、沢山買うのは大変なのだ。
「いただきます。」
手を合わせ1人小さく合掌する。
箸に手を伸ばすと、近くに置いてある携帯が震える。
食事する時は、机の上に置く癖を付けていた。
「もしもし。」
着信相手はマネージャーだ。
「悪いが、明日のは集まりは無しだ。」
開口1口、そう告げられた。
「了解しました。」
簡潔に答えを返すと電話を切り、いつもと同じ味気ないラーメンを啜る。
どうして集まりがなくなったのか、理由は次の日にすぐ分かった。
- Re: 秘密 ( No.157 )
- 日時: 2013/12/09 16:19
- 名前: 雪 (ID: E0t3qTZk)
いつものように秘密基地で歌った後学校に向かう。
「おはようですの、アリス。」
「おはよ、マリー。リンは今日生徒会だっけ?」
大体いつもこの時間帯に学校に向かえば皆に会える、が確かリンは今日は生徒会で朝早くから学校に行っているらしい。
「ケイは?」
「さあ…?私も道中で見かけておりませんが…」
教室に行けば会えるだろうと勝手に推測し歩を緩めることなく教室に向かう。
だが教室に向かったところでケイはいなかった。
睦月先生に問い詰めたが、連絡は来ていないときた。
放課後ケイの家に訪れてようやくケイが風邪を引いていたことに気付いた。
- Re: 秘密 ( No.158 )
- 日時: 2014/11/15 16:29
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
「39度!?」
告げられた体温は予想よりはるかに上回っていて、もう微熱と言うレベルではない。
理由はおそらく上着をアリスに貸したこと。
普通に考えたら熱を出すのはアリスの方だが、何故か上着を貸したケイが風邪を引いている。
その理由にもアリスは心当たりがある。
実は少し前、ちょっとした風邪気味だった。
一応マスクはしていたが、歌う時はマスクは外す。
かなり体はだるかったが熱も出なかったし、おもわず学校へと、基地へと足を運んだ。
それがどうやら仇となったらしい。
こんなことになるなら、大人しく寝ていればよかった。
ゴホッゴホッ…
体温計を消毒して、棚に戻すと再びケイが咳こむ。
「この熱じゃ、明日も学校来るのは無理ですわね…」
今日中に熱は下がらないだろう。
今日1日でさえも、学校に連絡は寄越していない。
「さて…とりあえず…」
部屋を見渡し、考える。
マリーはケイの額におしぼりを変えている。
顔色はまだあまりよくない。
ケイの許可も取らず、台所に入ると棚や冷蔵庫を漁った。
「意外に結構ちゃんとしたもの食べてるのね…」
アリスの家より、きっと綺麗だ。
腰に手を当てわざとらしく、はぁと大きく溜め息をつくと手首に着けているゴムで髪を束ねる。
とりあえず消化に良さそうなもの…
「米は無いのか…」
そうつぶやくと器を取り出し、テキパキと米を研ぎ炊飯器にセットする。
それが終わると、ワカメや卵を入れた中華風スープを作る。
その片手間で氷を砕き、簡易氷嚢をつくる。
炊きたての米をスープでほぐし、冷蔵庫を漁ると中から出てきたすれすれの辛子明太子を付けてお粥の出来上がりだ。
- Re: 秘密 ( No.159 )
- 日時: 2013/12/12 19:53
- 名前: 雪 (ID: s92qBU7.)
「はい、お粥できたよ。」
「お粥と言うよりスープ飯ですわね。スープの中にご飯を入れるところが。」
これが本当にお粥なのか自信がなかったのは事実だ。
かといってお粥とスープ飯の違いもまたよく分からなかった。
テーブルの上を片づけながらお粥を並べながら曖昧に笑った。
「お粥は作ったこと無いから…卵も入れといたから。」
アリスの手が赤い。
氷嚢を作った時か、それとも火傷をしたのか全然腫れが引く気配はない。
「では…申し訳ありませんが私は帰ります。」
「マリー?」
声をかけるが作業の手を止める気配はない。
「こんな時に申し訳ないのですが野暮用がありまして…後のことは宜しくお願いします。」
マリーの背中越しに返答が来た。
そのまま振り返ることなく玄関まで進むとようやく振り返り微笑み返した。
「今日は台風が来るそうなので出来るだけ早く家に帰ってくださいね。ケイのこと…宜しくお願いします。」
そういうとマリーはドアをくぐって出て行った。
空を見上げると確かに薄黒く曇っていた。
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