コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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>>644->>647
137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.281 )
- 日時: 2014/03/17 21:27
- 名前: 雪 (ID: jSrGYrPF)
監視カメラの履歴と照合するがエリスの姿はヒットはしない。
それはそうだ。
近々と言っただけで別に今日来る訳ではない。
このハッキング機能を呪ってきたが今の今ではある意味で感謝している。
こうして身を守ることが出来るのだから。
彼女は表向きの顔と切れる頭で私とは違う考え方で答えを導き出す。
そして私はその優れた記憶能力とそれを整理して答えを導き出す。
人間観察のスキル。
いくらたらい回しといえど、どこもかしもも恵まれない家庭環境というのは偶然が過ぎる。
強い精神と、そう言ったスキルを身につけるためにも私はこの国に送られた。
父は私が折れないと、はなから分かっていたから。
だから母の追跡を断つという名目でこの国に送った。
だがそこで圭達に会うのは流石に予想外だった。
私がそこで微かな光を。
希望を見てしまった。
けれど所詮闇から抜け出せないと踏んでいた。
私も正直言うとそんな気がした。
それでも何もせず死ぬのと、何かを守って死ねるなら。
後者の方が断然いい。
今ならそう思える。
私が生きた証を。
この場所に深く刻んでおきたい。
とりあえずそれらの情報を私の携帯に送る。
エリスの姿がヒットしたらすぐに携帯に連動する様に。
少し杞憂だったか。
そう思いながらパソコンの履歴も素早く削除するとそのまま電源を落とし、部屋を後にした。
- Re: 秘密 ( No.282 )
- 日時: 2014/03/18 11:52
- 名前: 雪 (ID: rbsc59dQ)
広間に戻ると先程と変わらぬ調子で声をかけた。
エリスのことは、まだ知られたくない。
それからマリーの発案でビンゴをすることになった。
ビンゴも初めてでやり方もなんとなくでやってみたがなかなか揃わない。
屋敷中が笑い声に包まれた。
そうして夜は暮れていって…
私はここが好き。
でもここにいつまでも居られるなんて思っていない。
今までのことを思い出にしてそれを胸に抱えて歩いていく。
暗闇の中を。
そう心に何度も言い聞かせた。
でも…時々思うんだ。
それが本当に自分の本心なのか、どうか。
どの道本心でなくともここを去るのは明白。
本心であるかどうかなんて問題ではない。
それでも…こいつ等を見ていると…素直になってしまう。
何時もは私の中でくすぶっていた感情がこいつ等の前では露わになる。
心地いいんだ。
その心地よさの中でこの気持ちだけが異質なものに見える。
本当にこれでいいのか…という疑問が何度も甦って来る。
ループしている。
何時もなら気にしないのに…
何時もなら決めたことに向かうだけ。
何かが胸に引っかかるならすぐさま排除して前に進んでいた。
もう思考が止まっている。
もう何も分かんない。
とりあえず歩こう。
迷ったらまたその時考えればいい。
でも何処に向かって歩けばいいのだろう…?
- Re: 秘密 ( No.283 )
- 日時: 2015/07/04 20:13
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
〜・48章 年越し前のItemMember・〜
♪-♪-
「はい、カット!!」
CDとか発売日とっくに過ぎてるいるのに全く収録をしていないのでただいま収録中。
現在発売のCDは既に配信されているものをCD化にしているだけである。
暫くテレビにも出ていないのに人気は相変わらず継続中。
「そこからもう1回!!」
♪-♪-
「カット!あ〜もう!!1度休憩とって来い!!」
今日は没を喰らってばっかりだな…
それでも歌ったので少し疲れた。
重いドレスが身につけているので疲れた。
「はぁ…」
あれから頭がグチャグチャになるくらい。
考えて。
考えて。
疲れ切った。
「ほいっ。」
目を開くと真っ先にチョコレートの包みが見えた。
「有り難う。」
「…やけにお疲れだな。」
「考え事をしていたんだ…」
私がここからいなくなるって分かってるなら。
こんな思い出…作らなかった方が良かったかもしれない。
残れば残るほど辛くなる。
そう思っていた。
でも…その思い出を胸に抱いて歩けば父の道具としてだけじゃなく普通の女の子として…生きていける気がしてた。
でも…思い出が沢山あればあるほど辛い。
傷は浅いうちに済ませておきたい。
ずっと一緒にいたい。
「何時かさ…私がここからいなくなったら…どうする?」
圭の答えはいつか見つけ出すから。
リンの答えは何だろう?
「…何をもってそう言ってるか知らないが…いなくならない様に尽く「す」「します」!」
突然被さった声の主に覚えはある。
「マリー…聞いてたならそう言えよ…」
「っで、何でそのようなことを聞いたのですか?」
「…ん〜!なんとなくね!!」
大きく伸びをすると笑った。
「それより2人は相変わらず息ぴったりね!!」
いなくなることを前提としていた。
ここにいるわけない、って諦めきっていたからな…
もしいなくなって…ってことばっかり考えていた。
ここにいるって言う可能性を捨て切っていた。
いずれ必ずいなくなる。
けれどここに残る可能性も捨て切らない。
「それはまぁ…幼馴染ですから!」
幼馴染…?
「一応な。」
「幼馴染ってあの小さい頃からずっと一緒にいる的な意味の?」
私の中にある幼馴染の知識を引き摺りだす。
「ええ。幼稚園からの付き合いですもの。」
幼稚園ってことは…10年近くの付き合い…?
「えっ…でも中学は…」
マリーは圭と同じ寂れた町にうつったはずだ。
マリーは体の療養に。
圭はおばあちゃんの家に移ったのだ。
自分で口にしておきながら少しだけ胸が痛んだ。
「俺もその町にいたんだよ。」
「えっ…?」
圭は言っていた。
・・・3人とも入院してて病室が一緒だったんだ・・・
つまり…リンも…
「俺も療養してたんだよ、あの町で。」
意外な事実だった。
「そっか…やっぱりお似合いだな!お前ら2人!!」
マリーが恥ずかしそうにそっと目を伏せた。
- Re: 秘密 ( No.284 )
- 日時: 2014/03/21 11:33
- 名前: 雪 (ID: jl644VQ0)
「そろそろ始めるぞ〜!!」
集合をかける仁科の声。
「戻りますわよ、アリス。」
「ごめん…ちょっとお手洗い…」
だが2人ともお手洗いではないことに薄々気付いていた様だ。
「…いってらっしゃい。」
2人とも病気の気配は無い。
そもそもどんな病気なのか知らない。
重いものか。
軽いものかすら知らない。
「圭…休憩終了の合図がかかった。行かなくていいの?」
「アリスこそ…」
ベンチで1人、佇む圭。
2人きりで話すのはあの夜以来。
「あのね…圭…私、いつかここからいなくなるの…」
何時か。
必ず。
「父は世界地図にすら載らないほど小さな国の貴族なの。そして政治の重要な人物。」
私が自分のことをこんなに話すのは初めてだ。
でも圭だから話せる。
今でも聞いてもらいたい。
「あの国を支配するために必ず私は呼びもどされる。」
あんな小さな国。
大嫌いだ。
「何年か後。父はあの国を牛耳る。それがすんだら私は用済み。」
元々そのためだけの道具。
「私の頭にはあの国の機密情報が頭に入っている。
誰にも奪えない、私の頭の中に。あの国の闇の歴史が記載されている。」
何時かは消える命。
そう言った運命。
「でもね、今までならそんな圧倒的な力に抗おうなんて思わなかった。
圭に会って。やっと私は抗おうって思えた。自分だけの生き方って言うのを手に入れたいと思った。」
死を当たり前と受け入れてきた。
でも…そうじゃない。
それ以外にも沢山の生き方が。
私の前にはある。
「だから…私はいずれここからいなくなる。でも…それは死ぬためにじゃない。抗う為に。生きるために。」
その為にはここから姿を消さなくちゃいけない。
戻って来れるかもわからない。
ヘタしたら一生戻って来れないくらいの大きな賭け。
それでも…
「っていっても、何年先か…分かんないけど。」
それまではずっとここにいる。
ここで圭達と一緒に…
「生きてれば、ママにもまた…会えるかもしれないじゃない!
だから…あの夜…暴走を止めてくれて…ありがと…」
小さな声。
でも圭には伝わったみたい。
目を見れば分かる。
キスは初めてだったけど…
嫌ではなかった…
「ありがと、圭。」
手を差し出す。
握手を求める手。
「こちらこそ、アリス。」
圭は私が伸ばした手を優しく握り返した。
「悲劇のヒロインなんてものはアリスには似合わないよ。」
その言葉に私も同意した。
- Re: 秘密 ( No.285 )
- 日時: 2014/03/19 20:58
- 名前: 雪 (ID: VHURwkNj)
仲直り(?)もし終わったので気分はスッキリしている。
けれど少しだけまだ抵抗があった。
あんな話、他人にしたことは無かった。
全ては私の憶測の話。
そして何時かの私の話。
言ってしまったらきっともう戻れない。
今まで通りの日常に。
知らなければ巻き込まれずに済む話も、私が話しては意味が無い。
もしかしたら私との関係を洗い出し、3人とも闇に葬ろうとするかもしれない。
だから話して来なかった。
話したところで得るものもない。
だから内密にしていた。
あの3人なら間違いなく心配して止めて、知恵を働かせどうにかしようと試みるだろう。
けれど所詮はただの高校生。
私の大事な親友たちだが、それもまた事実。
だから父の手によって危害を加えられたくなかった。
でも…私と関わる時点でそれはもう危うい。
私は外にいてはいけない。
関わる人が増えれば増えるだけ。
流れる血も増える。
一緒にいたいと。
ここまで来ても思ってしまう。
一緒にいたい。
色んなこと、まだまだ沢山言いたいことがある。
何時までも隣にいたい。
でもその何時まで持って言うものは絶対に存在しない、
ここにいても。
いなくても。
何かがずれて。
何かが変わっていく。
私は変わりたい。
弱くて。
父の道具としてではなく。
強くて。
皆を守る力を持つ者に。
なりたかった。
話したからには絶対に守りきる。
傍にいたいと思ったからには守りきる。
それ以外に方法は無い。
その為に、例え私自身の命を盾としても。
私は3人に生きていて欲しい。
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