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秘密
日時: 2020/07/02 17:37
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

ここは皆の秘密基地。

そこに響く彼女の歌声。

これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————

〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651

138章
>>652->>655

作者の言葉
>>401

作者の言葉 2020.7.2
>>656

*参照10000 有難うございます*

これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。

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Re: 秘密 ( No.145 )
日時: 2014/11/15 16:13
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

あれからアリスは特にこれと言った変化もなく、軽音部は毎日のように音楽室に集まった。

この間のコンサートの件はやはり大目玉をくらったが、演出と勘違いされたらしくそこまで大事には至らなかった。

「にしてもどうして急に熱心に練習なんか…」

「先生、私はもともと真面目ですよ?それに…」

歌声を届けたい人がいるから、とアリスは続ける。

「やっぱりどういう曲が良いかな?」

ケイの曲は皐月先生公認の出来だが、無理に頼んで曲が思いつかないのか新曲は出来ずじまい。

作曲のことはよく分からないが、人任せばかりはいけないだろう。

「ケイ…」

マリーがそう言って近づく前に、アリスがケイの近くにしゃがんだ。

「やっぱりここは、もうちょっとテンポあげた方が…」

話にはついていけない。

実は言うと、付いていくことが出来ない。

ケイとアリスの中には見えない、何かが漂っている。

自分には入ることが出来ない…なにか…

その時ふとアリスの異変に気付く。

ケイとの接し方が違う…

「まさか…アリス…」

思わず言葉に出すが、誰にもその言葉は届かない。

もしかしてアリス…

…ケイに恋をしている?

気付いてるかは知らない。

でもどこかほっとした自分がいることに気付いて、胸が痛んだ。

まだ恋をしているって、決まった訳じゃない。

そう思い、しつこく自分に言い聞かせる。

「これでいこう!!」

その時アリスの声が、小さな音楽室に響いた。

Re: 秘密 ( No.146 )
日時: 2013/12/03 18:58
名前: 雪 (ID: nmGiLBrS)

〜・16章 届け・〜
興味はなかったが学校行事として参加せざるを得なかったし、何故か断れなかった。

ポケットの中ではぐしゃぐしゃになったチケットが入っている。

吸い寄せられるようにコンサートホールに入る。

リンが所属している高校は1年に何回かホールを貸し切り、チケットで入場する様に作られる。

生徒間で希望者に配布され、3人までなら連れが入場できる。

また一般客に対してもチケットは発売されている。

「思ったより多いな…」

アリスが所属している軽音部は立ち上げてまだ1ヶ月ちょっと。

このコンサートは随分前から計画されていたがパンフレットには載せる時間は沢山あった。

だが、軽音部はテレビやネットなどにも取り上げられていたためシークレットゲストとされた。

本来のシークレットゲストも出場する予定だったがなんかの訳あり、出場を辞退した。

そのため丁度いいとばかり軽音部を入れた。

実はそんな裏事情があった。

「本日はお集まり頂き有難うございます。」

司会の声が聞こえる。

面倒だったが生徒会長として仕方ない。

目を閉じ眠る準備をする。

ぼんやりする頭で曲を聞いてみる。

吹奏楽部…合唱部…

「皆さまお待たせいたしました、次はお楽しみシークレットゲストの登場です!」

司会の声がやけにはっきり聞こえた。

Re: 秘密 ( No.147 )
日時: 2014/03/16 11:33
名前: 雪 (ID: UOrUatGX)

「本日はお忙しい中、Spring Concertにおいでくださいましてありがとうございます!!
現在ネットやテレビで人気沸騰中Memberです!!」

Member…

人気沸騰中…?

顔は隠しているらしい。

だがアリスを知るものならよく見れば気付く。

「ではリーダーのアリスさんからお言葉を…」

アリスが司会からマイクを奪い取った。

変な音が会場に響く。

「今日はお越しいただきありがとうございます!今日はこの中にいるある1人に私達歌を届けたい。そのためにここに出場した。」

すぅっと大きく息を吸い込む。

「聞こえてる—————っ!?」

アリスの大声。

「あえてここでは名前を出さない!!!これであんたの心が変わるかは分からない、けど!!」

大きく息を吸う。

息継ぎの大きさがマイクを通して伝わってくる。

「私の気持ちは変わらない!!!やっぱりあんたと一緒にいたい!!とりあえず私達の歌を聞いていけ———っ!!」

ふぅと小さく息を吐くと小さく付け加えた。

「皆さんも楽しんでいてください。では聞いてください。“仲間”!」

司会にマイクをつっ返すとジャーンと音が響き始める。

Re: 秘密 ( No.148 )
日時: 2013/12/04 13:38
名前: 雪 (ID: ouuVQhrA)

目が覚めるような凄まじい音だった。

「この曲…」

少しアレンジされているがケイと作った曲…

それに歌詞が付けられ、改良されている。

アリスらしい考え方だ。

だがあの時のアリスは歌詞なんて作っていなかった。

再会したのはついこの間なのをリンは知っている。

まだ1ヶ月ちょっと…たったそれだけで…この曲の完成度…

♪-♪-

もうデビューできるほどの曲の完成度…

6年前より磨かれているアリスの歌声。

6年前より綺麗に奏でられるマリーの音。

その個性を生かす様に改良したケイの作曲の技術。

気が付くと曲は終わっていた。

のめり込まれていた。

圧倒的だった。

6年前の遊びとは全然違う。

今までで一番心打たれたかもしれない。

周りを見渡すと自分1人が立っていることに気付く。

だがそんなことに気を止める前に周りの客も立ち上がり盛大な拍手と歓声がわき上がった。

その大勢の観客の中アリスと目があった。

目があったその瞬間に彼女は笑った。

その顔には勝ったと記されていた。

Re: 秘密 ( No.149 )
日時: 2014/03/22 14:23
名前: 雪 (ID: FuKHJlgI)

ワァァァ!!と歓声が響き渡る。

「有難うございます!!」

「…リンに届いたでしょうか…?」

マリーのか細い声がきこえる。

でも歓声に紛れることなく聞こえる。

「届いたよ。」

ケイの声。

ケイもリンを見つけられたみたいだ。

しばらくしてマリーも見つけたみたいだ。

「ではMemberのみなさん、お言葉を。」

司会からマイクを手私アリスは続ける。

「この曲、仲間はここにいるある人に届けたくて昔その人と作ったものを改良したものです。
でも…どうやら皆様のお陰で届いたみたいです。
本日はこのような場所をいただき、有難うございます。」

すぅっと息を吸う声がマイクを通して再び伝わってくる。

「リーン!!!!届いた—————っ!!!」

周りの客が慌てて耳をふさぐがリンは塞がなかった。

それどころか防げなかった。

「もし届いたなら——————っ!!!」

わざとらしく間が空く。

アリス達の目はまっすぐリンを見据えていた。

「また…一緒に歌おう——————っ!!!!!」

「以上、Memberの皆さんでした!!」

司会の声が終わると同時に再び歓声がわき上がる。

その歓声の中1人リンは笑っていた。

「「ほんと…」」

マリーと圭の声が重なった。

「無茶苦茶「だな」「ですわね」」


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