コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.367 )
- 日時: 2014/06/09 19:48
- 名前: 雪 (ID: bAREWVSY)
〜・68章 朝霧の妹・〜
「案内しろ、朝霧。私がお前の妹を救ってやる。」
「…断る。」
「今のままではお前の妹は一生救われない!
私にお前の妹が救えるか分からないけど、絶対に救って見せる!!」
気まずい沈黙が下りる。
「…本当に…救われるのかな…」
朝霧らしからぬ小さな声。
今まで、色々ため込んで強がっていた。
でもやっぱりただの高校生なんだ。
「私が救う!!」
手を差し伸べる。
朝霧は俯いた顔をあげなかったけれど、小さな声で告げた。
「…ついて来い。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
連れていかれた家は意外にまともな一軒家で、朝霧の自宅らしい。
「お邪魔します…」
来る道の途中で朝霧は色々話してくれた。
今この家に住んでいるのは、朝霧とその妹だけ。
父は単身赴任で母は入院中らしい。
妹はいじめに合った後、ほとんど外に出なくなった。
コンコンッ
ドアプレートも付いていない、飾り気のないドアの前に立ち止まると朝霧は数回ノックした。
同じ家に住んでいても妹とはそうそう顔を合わせないらしい。
「入るぞ。」
ガチャリッと開かれた扉の先には、ベットの上でうずくまる1人の少女。
髪も服もぐちゃぐちゃで外に出ないせいか、顔色は悪い。
ガリガリにやせていて、骨と皮で出来ているんじゃないかと思うほど弱っていた。
大きな部屋の隅に小さく縮こまっていた。
目には悲しみや怯えの色がにじみ出ていた。
その瞳に。
覚えがある。
まるで。
まるで…幼少期のエリスだった。
「こいつが俺の妹の…遥。」
昔のエリスを…眺めているようだ。
絶対に救って見せる。
「初めまして、私は三田村こよみ。」
安心させるように。
にっこりと笑った。
「私とお友達になってください。」
- Re: 秘密 ( No.368 )
- 日時: 2014/06/21 18:09
- 名前: 雪 (ID: KBFVK1Mo)
私は遥を救いたい。
圭が私を救った様に。
マリーが私を救った様に。
リンが私を救った様に。
エリスが私を救った様に。
私も遥を救いたい。
ひっ、と小さな悲鳴が聞こえた。
「私は別に貴方に外に出てほしいとか、学校行って欲しいとか言わない。
ましてやダメ兄貴の為に立ち上がってくれとか、そんな熱血教師みたいなことは言わない。
正直こいつはかなり痛い目に合わないとダメみたいだから。」
くすりっと笑った。
まずは歩み寄り。
「私はカウンセラーでもなんでもない。正直一生引きこもってても気にしない。
こいつから貴方の話を聞いて、身分でもお金でもなんでもなく朝霧遥という1人の女の子と友達になりたいと思った。」
兄のせいでいじめられ、引きこもりになった少女。
それでも兄を許すことができた所は…凄いと思う。
「昔のことなんて関係ない。私と友達になってください。」
ぺこりっと頭を下げる。
断られた時のことは考えない。
今の私でぶつかる。
「…お引き取り…く…ださ…い…」
ふるえる声。
けれど彼女は立ち上がってちゃんと私の目を見据えていた。
それだけでもちゃんとした進歩だ。
人慣れはしていないようだけど人嫌いって訳じゃない。
特定の人物…朝霧あたりなら問題はないってことか。
「また明日来ます。」
にっこりと笑った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「遥の部屋、灯りを付けていないから分かりづらいが綺麗に整っていた。埃もたまっていないようだし。
靴はしまい込まれていたから本当に使っていなさそうだったが。
女の子が外に出ずに何年も引きこもるのはまず無理だ。協力者がいなければ…
だからあんたとは仲が良いんだろう。」
人といる時はわざわざ灯りを消して部屋の隅にうずくまる。
そうすることで人と距離を置いている。
実際怯えているようだったし。
「考えてみればおかしいよね。あんたのせいであの子は引きこもったと言った。でも何であなたはあの子と仲が良いの?
もう二度と顔も見たくないだろうし、引きこもる意味もない。
単身赴任の父親のもとにでも行けばいいだろう。父と仲が悪いとしても他に道はあったはずだ。」
もう顔も見たくないくらいに。
引きこもることで兄を苦しめるというのなら甘過ぎる。
そんな小賢しい性格にも見えない。
きっと気が弱い。
「故に…原因はお前じゃない。」
- Re: 秘密 ( No.369 )
- 日時: 2014/06/22 13:48
- 名前: 雪 (ID: teK4XYo.)
その日から毎日遥の部屋の前に足を運んでは、門前払いされた。
でも諦められるものか。
毎日の様に扉越しに遥に語りかける。
「私には好きな人がいるんだ。」
圭。
最初は拒絶されていた。
私が圭を傷つけたと思うともう会ってはいけないと思った。
汚い歌。
大好きだった圭の歌。
汚いなんて言えない。
皆の為に作った歌。
何があったのか知らない。
でも汚くないことだけは分かっている。
汚くない。
そう思って私は圭の歌を口ずさんだ。
そしたら圭は…笑ってくれたんだ。
それからずっと隣にいた。
私が苦しい時も。
嬉しい時も。
泣いていた時も。
ずっとそばにいた。
「…いつだって、人の為に心から頑張ることが出来る人なんだ。
人の為に立ちあがって、人の為に一生懸命悩んで、人の為に笑顔を向けられる。」
話していると。
不思議なことに。
色んな事を思い出す。
2人きりで遊園地にも行った。
文化祭も一緒に歌ったし。
リンを振り向かせるために、一緒に立ちあがってくれた。
クリスマスの夜も…一生懸命探して、見つけてくれた。
ママからのプレゼントを持って来てくれた。
…ファーストキスも奪われちゃったけど。
どんなときだって。
傍にいた。
沢山の思い出がある。
光を見せてくれた。
希望を見せてくれた。
「…三田村さんは…」
「うん。」
初めて。
話に乗っかってくれた。
「その人のことが…好き…なの…?」
好き。
「うん。」
きっと今の私は圭がいるから今ここにいられる。
圭がいなければ人の為に立ち上がろうともしなかっただろう。
マリーやリンとも知り合う事もなかった。
こんなにたくさんの感情とも出会えなかった。
きっと、圭がいなければ私は心も持たない道具だ。
圭がいなければ…
「大好き。」
温もりも。
優しさも。
感情も。
心も。
思い出も。
希望も。
全て圭がもたらしてくれた。
それを両手いっぱいに抱えて。
私も圭みたいになりたい。
圭に釣り合う人になりたい。
圭の隣にいたい。
エリスもアレキシスも。
皆含めてずっと笑っていたい。
ずっと手を繋いでいたい。
そんなたくさんの気持ちを私にくれた。
でも…私は何時だって圭に救われてばかり。
圭が泣いているのを…一度も見たことが無い。
圭には圭なりに辛いことだって。
きっと沢山あったはず。
私は圭の為に何もしたことが無い。
なのにどうして…圭は私のことを好きと言ってくれたのだろう。
- Re: 秘密 ( No.370 )
- 日時: 2014/06/22 15:24
- 名前: 雪 (ID: teK4XYo.)
「それでね…」
ガチャリッと扉が開いた。
背中に扉の感触が伝わってくる。
「クッキー、焼いたけど食べる?」
「…たべ…ます…」
うん、と小さく頷くと居間まで向かう。
「お兄ちゃんは…?」
「出掛けてる。夕飯の買い出しだって。勝手に小麦粉とか使っちゃったけど、別にいっか!」
遥が部屋から出てきたのは初めてだった。
やっぱり朝霧の妹だ。
髪をとかさなくても相当な美人だ。
「事情…きかないん…ですか…?」
ぼそぼそと続ける。
「聞いたらこたえてくれるの?」
ビクンッと遥の体が震える。
わざと目を合わせる。
「…話してくれるまで待つ。それに私はそう言った昔のことに興味はない。私はあくまであなたが変わるきっかけを作ることしかできない。」
人には自分を変えられない。
「あなたを変えられるのはあなただけだから。」
圭の一生懸命な気持ち。
圭の隣にいたいって思えたから。
私はこうなった。
そう思わせてくれたのは圭だから。
だからまぁ、ケイに変えられたって言っても過言ではないんだけど。
「…話、聞いてもらっても…良いですか?」
うん、と小さく笑って頷いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私が…兄の同級生に…いじめられていたのは…知っていますよね…?」
うん、と三田村さんは頷いた。
不思議な人。
引きこもってても構わない、なんて。
単純に私、朝霧遥として見ていた。
何も答えなくても、楽しそうに自分の話をした。
扉の外に出たいって思わせてくれる。
「…でもね、正直そんなこと…どうでも…よかったんです…」
私を変えるきっかけを、諦めずにチャンスをくれる。
毎日の様に。
変われるようにと、言葉をかけてくれる。
「…兄には…あの人達と一緒に…なってほしくなかった…」
優しくて、頭もよくて、頼りがいのある自慢できる兄だった。
だからこそ妬みの標的にもなった。
「…兄は…自分もいじめられていたのに…屈しなかった…でも…」
私がいじめられたせいで、と小さく続ける。
それが全ての引き金だった。
「…それから兄は…いじめグループに入りました…そんなの…見ていたくなかった…」
私は平気だよ、って言いたかった。
自慢のお兄ちゃんでいてよ、って言いたかった。
そんなのに負けないでよ、って言いたかった。
でも負い目が私にあるから、そんな言葉を飲み込んでしまった。
「…兄に合わせる顔が…なくなったのは…私の方…」
顔を合わせたくないと、思っていた。
でもやっぱり好きなんだ。
大好きなお兄ちゃんなんだ。
「家に引きこもったのは…いじめのせいじゃなくて、自分のせいで朝霧が間違った道に進むのを止めたかったから?」
コクリ、と頷く。
「いじめられてからも…しばらくは…学校に行っていました…」
大好きな兄を止めるためなら、いじめなんてどうってことなかった。
「…兄が誰かを傷つける…のは…見ていたくなかった…いじめグループの…リーダーも…いざという時は私を盾に使う…
私がいなければ…守るべき対象が無ければ…もう…誰も傷つけずにいてくれると…思った…」
でも、違った。
引きこもっても兄は変わらなかった。
私のせいで。
その言葉で埋め尽くされそうになった。
「…私は…全てのことから…逃げたんです…目をそむけて…自分だけ笑って…陰でどんなに兄が傷ついているかなんて…考えなかった…」
人を傷つけて胸を痛める。
そんな当たり前のことが当たり前の様にできる人だったのに。
私のせいで、人を傷つけても胸を痛められなくなっていく。
やめて、って言葉を出せなくなっていく。
外にも出られなくなった。
出ればまた、兄の足手まといになってしまう。
兄が傷ついてしまう。
そう言った気持ちがブレーキをかける。
「朝霧が…」
ようやく三田村さんは口を開いた。
「朝霧が何で今でもいじめグループの…首謀者になっているか、聞いたんだ。」
三田村さんは笑っていた。
「自分がいじめの首謀者になれば、もう誰も引きこまない。
もう誰かが泣くこともなくなるって、そう言ったんだ。」
兄らしい。
まずそう思った。
自分がいじめグループのリーダーになれば、もう誰も傷つけない。
汚れ役を買ってまで誰かの涙を止めようとする。
「もう遥みたいな子を、作りたくないからって。
でも間違ってるよ。誰かを助けるために他の誰かを犠牲にしていい訳が無い。」
バッと三田村さんは立ち上がると私の手を引いた。
立ち上がらせるように。
強く。
「兄を変えたいって思うならそれをちゃんと言葉にして、ぶつけなきゃ。やめてって、大丈夫だよ、って。」
真剣な…表情を初めて見た。
ずっと笑っていた三田村さんが。
強く引っ張ってくれた。
「逃げずに真っすぐと。今の朝霧をちゃんと見て。ちゃんと言葉にしなきゃ。」
分かっている。
本当はただ自分のことしか考えていなかった。
自分のせいで兄が傷ついているのを、見て見ぬふりをしていた。
伝えるのが怖かった。
そっちの方がもっと兄を傷つけるってことも知っておきながら。
「聞いていたな、朝霧。」
えっと、振り返ると何時からか兄が立っていた。
「変えたいのなら、伝えたい言葉を、ちゃんと伝えな。」
トンッと背中を押された。
伝えたかった言葉。
「…遥」
もう…そんな顔しないで。
私は平気だって。
自分の中で終わらせないで。
ちゃんと伝えなきゃ。
元の自慢のお兄ちゃんに戻って。
伝えたい言葉は。
沢山あった。
せきをきって溢れだしそうになる。
「…私は平気だよ」
ずっと、言いたかった言葉。
「…ずっと自慢のお兄ちゃんでいてよ。」
兄を変えたい。
だったら、言葉にしてぶつかるしかない。
「だから…そんなのに負けないで。」
- Re: 秘密 ( No.371 )
- 日時: 2014/06/22 15:35
- 名前: 雪 (ID: teK4XYo.)
ガチャリッと扉が開く。
色々あったが、和解はできたらしい。
「ありがとう、三田村さん。」
遥の初めてしっかりとした声を出すのを聞いた。
もう大丈夫。
「どういたしまして。」
圭、私もやっと。
1人の人間を救えたよ。
圭に比べればちっぽけだけど。
それでも1人の小さな世界を救えたよ。
「…これからいじめグループの収集を付けないとな。」
「そっちはこちらで片しておいた。」
エリスに連絡してメンバーも構成人数も把握した。
エリスに頼んだら、任せておけと力強い返事が来た。
矯正するのにも手慣れている。
心配はいらないだろう。
「今から君はただの男子高校生。これから道は踏み外すなよ。それと明日の合唱コンは遅刻するなよ。」
にしても…アレクシスとは大違いだ。
あいつもこのくらい度胸があればいいのだがな。
「また、来てくださいね!!」
振り返らずに手をひらひらと振った。
これでやっと圭と顔向けが出来る。
やっと…
告白の返事が出来る。
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