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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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>>644->>647
137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.115 )
- 日時: 2013/11/20 19:28
- 名前: 雪 (ID: CqswN94u)
「ケイ!」
走って音楽室に行くとピアノの練習をしているところだった。
「…アリス?」
「…少し…聞きたいことがあるの…」
息切れ切れと伝える。
甦るマリーの言葉。
「今と同じ質問をケイにして来てください。好きな人がいるか、とアリスが恋をしているように見えるか…」
そうしたら教えてあげます、とマリーは笑った。
そして今に至る。
「ケイは…好きって何か知ってる…?」
ピアノのいすに背中合わせになるように座る。
その瞬間ビクッとケイの背中が震えた。
「…ケイは…好きな人いる…?」
体重を少しケイの背中に預ける。
こう言う無防備なところは直した方が良いとケイはよく思う。
「…いるよ…」
背中越しでも分かるあがっていくケイの体温。
震えるケイの声。
「そっか…じゃあもう1つ質問。」
音楽室の空気はピリピリと張り詰めている。
「私は…誰に恋をしているように見える…?」
静かに響くアリスの声とともにケイの背中がビクンッと震えた。
- Re: 秘密 ( No.116 )
- 日時: 2014/11/15 15:33
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
「ごめん…それは僕には分からない…」
しばらくの沈黙の後、ケイの小さくか細い声が聞こえた。
「そう…」
ピョンッとピアノの椅子から立ち上がると、ケイの背中に抱きつく。
抱きつくというより、ふざけて乗っかるに近い。
「なに本気で答えてるの?好きな人なんていないよ?…皆大好きだから。」
多分…と弱弱しく呟くように告げる。
「っでどうしていきなりそんな質問を?もしかしてマリー?」
顔を真っ赤に染めながら質問を投げかける。
「当たり。…好きって何か聞いたの。
恋って何か…私は恋をしているように見えるのか…聞いてみたの。」
ケイに聞かれてずいぶん考えた。
分からないもの。
そう言ったことが。
私はずっとそう言うのとは、関係なく生きてきた。
歌だけを歌ってきた。
だから…なにより皆に会いたかった。
それが出来た後、私が何に向かって歩いていくかは分からない。
でも…達成した後きっと私は、私なりにまた新しい道を開く。
ほんとのことを言うと、そこまで知りたかった訳じゃない。
でも…好きな人って言う言葉に。
なんか胸がつっかえるような…そんな気持ちになった。
だから聞いてみたかった。
大方そんなことを、こよみは語った。
「でもいないみたい。やっぱり今の私にそんなのいらないのかもしれない。」
今はただ歌っていられればいいと、彼女は気持ちよさそうに目を閉じた。
- Re: 秘密 ( No.117 )
- 日時: 2014/11/15 15:34
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
いらないというこよみの言葉は、周りのマリー達はずきりと心が痛んだ。
歌以外にも大事なものがあるという事を、ちゃんと知ってほしい。
歌は確かに、こよみには無くてはならないもの。
でもそう言わせたのは、確かに自分のせいだと思っていた。
今や歌がなくてはこよみは成り立たない、と言っても過言ではない。
でもそうさせたのは、マリー達だとなんだと胸を痛めた。
あの時…
そう何度も思い返した。
でもこよみに会ってから、事態はさらにひどいことに気付いた。
気付いてしまったのだ。
こよみの記憶が欠落していることに。
- Re: 秘密 ( No.118 )
- 日時: 2013/11/20 19:24
- 名前: 雪 (ID: CqswN94u)
〜・10章 部活・〜
「と言う訳でお説教でーす。」
ある日呼び出された私とマリーは早速担任からおしかりを受けた。
用件は
「お前ら何勝手にバイトしてるんだ…?担任の私の面子考えろよ!!」
担任の睦月先生。趣味は競馬である。
個人的によく教師になれたなとは思う。
どうやらライブのことでバイトと勘違いされお説教だ。
バイトは禁止ではないが学校に許可証をもらわなければいけない。
「では…許可証をとればいいんですか?」
単刀直入にそれを伝えるとすぐに口を摘むんだ。
「まあ…とりあえず許可はとってからやるように!今度から気を付けろ!!」
と告げると大人しく職員室に引っ込んだ。
呼び出され割にそれしか用がなかったらしい。
「許可証はのちほどまたもらいましょう。」
「そうね。それよりマリーはどうする?」
部活、と続ける。
丁度良く職員室の前には部活の一覧表がある。
「そうですね…吹奏楽部などは良いと思うのですが…」
するとこよみの歌と合わせられない。
合唱部も同じく無理だ。
「ん?」
マリーが声を挙げた。
その視線の先を辿ると軽音部と記されていた。
- Re: 秘密 ( No.119 )
- 日時: 2013/11/20 19:59
- 名前: 雪 (ID: CqswN94u)
とりあえず許可証を持って出てきた睦月先生を捕まえて質問する。
「軽音部?確か今は廃部寸前の部活だ。
廃部寸前で今は部員0だ。なんだ?興味あるのか?」
「ええ…」
「協力してくれ!!」
はっ?
「一体何ですか?藪から棒に。」
「来月にある毎年恒例の軽音部のコンサートというより…ライブがあるんだ。
それで今年はぜひともやってほしいと理事長に言われているんだ。」
「先程先生は確かに部員0だと仰いましたよね?」
「その…」
言い淀む睦月先生を無視してこよみは言葉を続ける。
「見栄を張ったんですか?」
確かにその通り。
睦月は今年こそ部員を確保しようと張り切ったそうで何とか部員を確保したものの全員退部したそうだ。
「退部するという事に何か理由があるのでしょう。」
「主に部費の少なさとネームバリューの無さ。音楽室は貸し出されないし、楽器も貸し出されない。それに音符も読めない奴ばかりだし。」
少し腑に落ちないが…良いチャンスかもしれない。
「分かりました。ですが他にくだらない慣習などあったりしますか?」
鋭い目つきで相手を射抜くのはこよみの独特の視線だ。
「えっと…合宿に…コンサートに…それと…やたらパーティーが多い。」
「了解しました。ではそのコンサートに参加します。」
ただし、と一瞬ほっとした睦月に追い打ちをかける。
「一度軽音部を廃部させて頂きます。そして新しく私達が軽音部立ち上げます。
そこの顧問には睦月先生になって頂きます。」
それでしたら…と続ける。
「…構いませんよ。」
古いつまらない慣習には興味がないし従うつもりもないので、と吐き捨てた。
しばらく睦月と話すとこよみは一方的に話を取り付けた。
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