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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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>>644->>647
137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.95 )
- 日時: 2013/11/06 21:26
- 名前: 雪 (ID: rGqN8kgk)
「ケイ…ケイ…」
何も分からずただうわ言のように呟く。
涙をぬぐうがその倍の涙が流れた。
2人の間を季節外れの冷たい風が通り過ぎる。
もう春も終わろうとしているのに。
「…はぁ…」
小さくケイがため息をつく。
「冷えるよ。少しあがっていけば?アリス。」
- Re: 秘密 ( No.96 )
- 日時: 2013/11/06 21:55
- 名前: 雪 (ID: rGqN8kgk)
「ケイ…?」
「いいから。こっちはアリスのせいで予定狂いっぱなしだよ。今更間に合わないからお茶でもしてけば?
ろくなもの…ないけど…」
顔をそむけるケイとは対照的にアリスの表情がパッと明るくなった。
「…うん!」
慌ててケイの背中を追うアリスの姿は傍から見ても楽しそうだった。
「急に態度が変わったね、アリス。」
「だって嬉しいもの。」
2人引きこまれるように家の中に入って行った。
- Re: 秘密 ( No.97 )
- 日時: 2013/11/10 19:34
- 名前: 雪 (ID: XvkJzdpR)
〜・6章 ケイの歌・〜
「と言っても家具はほとんど持ってったから今は大したものは残ってないけど。」
「お構いなく。」
ここが…ケイの暮らしてきた家…
凄く親しみ甲斐があるとても素敵な家だった。
「良い家ね…」
「ちょっとお菓子とか準備するから座ってて。簡単なものだけど。」
だがこよみは座らずに家の中を歩きまわる。
ちょっと部屋を出てドアを開けてまわる。
本当にいい家だな…
適当に部屋を開けるとピアノが置いてあった。
ピアノの上にはファイルが置いてあり、もう運び出したのか他には何も残っていない。
「これ何…?」
ファイルを開けるとビッシリと音符が書き込まれていた。
だが段々書かれている曲の長さが短くなっていく。
わぁ…!
ピアノの蓋をあげると鍵盤に手を添える。
ポーンと綺麗な音が響く。
綺麗な音…ちゃんと手入れしてあるのが一目瞭然でわかる。
♪-♪-
ピアノは習っていたので弾ける。
弾きながら歌う。
やっぱりこの歌は気持ちいい。
が、初見の歌のせいだか間違えがちょこちょこある。
それでも曲の雰囲気が失われることはない。
♪-♪-
「アリス…?」
気付けば扉の付近にケイが立っていた。
「ケイ。」
お菓子を持った荷物を下ろすとケイはピアノに近づいてきた。
「間違いばっかりだよ、アリス。歌以外は全くダメだね。貸して。」
私の後ろから手を差し出し鍵盤に手を添える。
「最初からもう1回。」
♪-♪-
「そこ違う。」
私とケイの手から綺麗な音が奏でられる。
つい歌いたくなる。
♪-♪-
綺麗な音と私の声が重なり合って響き合って心がとろけそうになる。
時折ケイと手が重なると互いに笑い合う。
やっぱり大好き。
ケイの歌。
- Re: 秘密 ( No.98 )
- 日時: 2014/11/15 15:17
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
アリスと手が重なる度自分でも分かるほど体温が上がる。
まだ変わってない…
6年もの間が経ったのに驚くほど気持ちは変わっていない。
ずっと焦がれていたアリスの声。
いつも自分の曲を歌ってくれるのがとても嬉しかった。
そして今でも歌っているのが嬉しかった。
でもアリスはケイのことなど見ていなかった。
分かってはいたけど、何時も見る度に胸が焼けるように嫉妬した。
でも…歌えなくなった、アリスを見ていられなくなった。
アリスのためにアリスに歌って欲しくて…曲を書いた。
今までで最高の曲。
最高傑作。
アリスが歌えるようになったが、その歌声はこっちには向いていなかった。
いくら頑張って曲を作っても、彼女はリンと会うためだけに歌った。
リンのために。
アリスの歌声を聴いて、その歌声が自分に向けられていないことに気付くと、もうアリスの傍にはいられなくなった。
その頃から曲がだんだん書けなくなり出来る曲は汚い曲ばかりだった。
そうしたケイは曲を作るのをやめた。
- Re: 秘密 ( No.99 )
- 日時: 2013/11/08 18:25
- 名前: 雪 (ID: xIf6nAEu)
少し震えるケイの手。
近くで見なくても分かる。
アリスは皆のために歌っている。
リンのためだけでは無く皆のために。
皆に歌声が向いている。
ケイにも。
楽譜の最後まで弾き終えると一息つく。
「…ない…」
?
「アリス?」
「汚くなんかないよ。ケイの歌。」
どこかでカチッとはまった音がした。
満たされたような…そんな感じだった。
「べ、別に…こんなの…本気を出せば…」
どうかアリスには聞こえないように。
僕の心臓の鼓動を。
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