コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.317 )
- 日時: 2014/04/07 16:05
- 名前: 雪 (ID: m8MaC.Dk)
神社は大きくて巡るのは楽しかった。
けれどなによりの醍醐味はその周りにあるお店だ。
参拝客を目当てとする店がわんさか並んでいて、ソフトクリームやお煎餅、お土産センターまであった。
正直言うとホテルよりお土産の品ぞろえはものすごくいい。
昨日見てまわった、ホテルのお土産コーナーではロクなものがなくてあったのは耳かきやお漬物というご老人向けのものばかりだった。
もっともこいつら差し置いてプレゼントを挙げる人などいないのだが。
季節外れのソフトクリームをエリスにせがまれて、奢ると次から次へとひっかきまわされた。
どうやら財布を持っていないらしく、何を買うにも支払いはすべて私だった。
考えると私も世に放たれた時は何1つ荷物は持っていなかった。
お金だってバイトを重ねて、ItemMemberをやって、ようやく貯めて来れた。
別宅に移ってからは全部やめた。
全く仕事に出ないバイトを雇うのも大変だろうし、上司は皆肩をなでおろした。
親戚たちにお金は相変わらず返し続けている。
だが家賃を払わなくなったし、学費も休学届を出している分は払わなくていいのでかなり楽だ。
進級の為に3分の2は出席する様にしているが、1学期分の学費が浮くだけでも凄い楽になる。
後は別宅でごろごろダラダラ日がな毎日を過ごしている。
ご飯も3人が持ってくるから基本外には出ない。
「エリスもItemMemberに入るか?」
「入るに決まってる☆」
即答だった。
その早さには圧倒されつつもなんだかあの3人に被って少し胸が温まった。
「稼ぎたいのもそうなんだけどー歌って嫌いじゃないしー、楽しそーだし☆」
この町に来たとは言え、彼女も結局は囚われの身。
彼女も外出許可がいるかは知らないが、私は必要なのだ。
お土産センターではこの土地の名産物であろうものが所狭しと並んでいた。
ストラップも豊富だし、お菓子も沢山ある。
その1つ1つを値踏みする様に見ているとあるぬいぐるみが目にとまった。
「これ…」
圭が私に買ってくれたウサギと瓜二つ。
というか全く同じものだ。
きっとどこにでも売っている何の変哲のないウサギだろうが私にとってそれは特別に映った。
やがて集合時間となり、エリスとともに膨大のお土産を持ってバスに乗り込む。
楽しみにしていたスキースクールもいよいよ幕を下ろした。
- Re: 秘密 ( No.318 )
- 日時: 2014/04/08 20:21
- 名前: 雪 (ID: gIPC2ITq)
〜・56章 スキースクール休暇・〜
スキースクールは土曜日に終わった。
故に日曜日は休みだし、月曜日も祝日の為休みだ。
これをいわゆるスキースクール休暇と言った。
今までなら1人静かに本を読んだりだらだろと過ごし、リン達が訪れたら言葉を交わし、帰ると再び本に没頭する。
それ以外に特にこれと言ってすることが無いのだ。
学校が明けてすぐのスキースクール。
冬休みの課題もスキースクール休暇明けに出さなければならないのだが、生憎課題はとっくに終わっている。
けれど退屈かどうかというとそうでもない。
エリスがいるからだ。
まず寝ていることも本を読むことも許さない。
四六時中飽きずに私を引っ張り回す。
そして私にも向かうところがあった。
病院だ。
以前1度入院したことのある涼風病院だ。
あの先生は名のある先生らしく、いろんな分野で頭角を現しているらしい。
今回は私の体の検査と薬の分析を頼んだ。
結果どちらとも何とも言えなかったが、薬は先生のもとに残し、解析を続けてくれると約束してくれた。
見たこともない成分だと言った。
独自のウイルスだから当然だ。
材料がなにかを解析するのも大変だし、それと同じものを作るとなると更に難解だと言った。
元々覚悟はしていた。
先生には何度もお礼を言って、病院を後にした。
病院に行けばもう他に私に用件は無い。
別宅に戻ればエリスに振り回されることは分かっていたけれど、別にそれも良いかと思い、少しだけ歩を速めた。
- Re: 秘密 ( No.319 )
- 日時: 2014/04/11 18:56
- 名前: 雪 (ID: /HSQ8CwV)
戻ると3人も訪れていて、スタジオに向かう事にした。
今日は活動日ではなかったが、エリスの加入の件で話がある。
想像通り仁科は苦い顔をしたがエリスの実力をみると加入を認めた。
その後、仁科は忙しそうに机に向かった。
大方書類の作成だろう。
それで帰れる、と思ったらどうやら仁科はスキースクールの日程を覚え違えていたようで逃がしてはもらえなかった。
写真撮影からCDのレコーディング、衣装の合わせ、その他色々終えるとようやく解放された。
そして予定されていた明日は無しとなった。
新メンバーの宣伝もさることながら、明日の分の仕事が終わってしまったのだ。
「あれがいわゆるアイドルって奴か〜!!痛々しいポーズでもすんのかと思ったぜ☆」
完全に楽しんでいるな…
「顔も非公開だし、声もエフェクトかけてるんだから。アイドルではないだろう。
それにしても急に時間が空いたな。明日は何しようかな。」
でしたら…とずっと抑え込んでいたのかマリーがジャジャーンとチケットの様なものを取り出した。
「そんなアリスに映画でもいかが?」
- Re: 秘密 ( No.320 )
- 日時: 2014/04/11 20:02
- 名前: 雪 (ID: /HSQ8CwV)
用事もないのでマリーの話に便乗した。
彼女は時間と場所だけを指定すると用事があるので、と先に帰って行った。
そして言われた通りの時間に私とエリスは待ち合わせより少し早くに行き、映画館の階下にあるゲームセンターで遊びまわった。
分からない道具ばかりではあったが何度かやればすぐにその使い方は習得できた。
映画を前に大荷物を持ってマリーも目を丸くした。
「どうしたんです?大方想像はつきますけど…映画を前にそんなに…」
「ゲーセンってやつ☆ゲーセンって悪への第1歩らしいぞ。荷物はコインロッカーにでも入れておけばいいでしょう!」
コインロッカーに手土産を突っ込むと再び映画館に戻る。
「ちなみに何を見るの?」
そのタイトルを聞くと今人気沸騰中の映画だった。
特にその映画の劇中歌が人気でサウンドトラックの発売も予約でいっぱいらしい。
ポップコーン、ホットドック、アイスクリーム。
ジャンクフードをたんまり買い込んだ。
「エリス…お金を持っていない割に随分お食べになるのね…人の金で。」
「あっはは〜☆細かいことは気にしな〜い!!」
今日はリンや圭達はいない。
マリー曰く所謂女子会をやってみたかったからと言っていた。
少し腑に落ちない。
が、映画は面白かったので良しとする。
- Re: 秘密 ( No.321 )
- 日時: 2014/09/26 20:25
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
「あの劇中歌、良かったな〜!!
外国の曲ってあんまり聞いたことないのもあるけど…聞いてて気持ちよかったな〜!
歌ったらもっと楽しそう!!」
ペラペラと映画の歌についての評価を語るアリス。
映画館を出ると彼女はちょっとお手洗い、と言って姿を消した。
「エリスさん…」
「さんづけは辞めてっての☆」
アリスはお手洗いに行っている時のことだ。
「アリスのことです。あの子がどうしてアニエス…に狙われているんでしょうか?」
「あれっ?結局あの子、大事なことに話していないの〜?」
まっ、いっか、と少し迷った様ではあるがすぐに話す決意を固めたらしい。
「あの子は天才なの。完全記憶能力って知ってる?」
聞いたことはある。
1度でも見たもの全てを覚える能力。
「1度でも見たものは絶対に一生忘れない、それが完全記憶能力。
彼女はね、それなの。
アリスの頭にはアニエスの闇の歴史や機密情報が入っているの。」
えっ…と思わず小さく声が漏れた。
執拗にまでアリスを苦しめてきたアリスの父。
そこにはそんな事情があったのだ。
囚われてしまうのは当然だ。
彼女の存在が国の情勢を覆しかねないのだから。
「パソコンにウイルスってのは珍しくない時代じゃない?だから人間の脳記憶させる。
アリスは一生頭の中に爆弾を抱えることになる。」
以前彼女の母親の話を…圭から聞いたことがあった。
その特殊な能力として聞いていなかった。
「でもね、完全記憶能力たって何時でも覚えてる訳じゃない。
見たことはあるけどなんだっけっー?ってこともよくあるのよ。」
よく悲しいことも忘れられなくて可哀想というがそう言う訳でもないのだ、とエリスは言いたかったのだろう。
「でもそれならなぜ彼女は母のことや…私達のことを…」
私達?と少し不思議そうな顔をしたが追及はしてこなかった。
そして指を4本立てた。
「エピソード記憶、手続記憶、意味記憶。記憶の種類だけでもざっとこれだけはある。そしてそれ以上はある。」
知っている。
エピソード記憶は時間や場所、そのときの感情が含まれる。
手続記憶はいわゆる慣れ。
意味記憶はこれは簡単にいえば知識。
「エピソード記憶、いわゆる思い出とかいう楽しいことを記憶する部位。」
そして決定的なことを告げた。
「アニエスではそれだけを消すことが出来る。記憶を限定して抹消することが出来る。」
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