コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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秘密
日時: 2020/07/02 17:37
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

ここは皆の秘密基地。

そこに響く彼女の歌声。

これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————

〜・目次・〜
序章
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1章
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2章
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>>648->>651

138章
>>652->>655

作者の言葉
>>401

作者の言葉 2020.7.2
>>656

*参照10000 有難うございます*

これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。

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Re: 秘密 ( No.255 )
日時: 2014/02/21 19:46
名前: 雪 (ID: LQ38T2Vh)

〜・41章 アリスの誕生日・〜
台所で圭に話したことをよく考えた。

圭の気持ちはとても嬉しかった。

話を聞いてくれたし、話させてくれた。

圭には不思議と話を話しやすい。

好きだから…かな…?

顔に熱気が集まって思わずほおに手を添える。

好きだからこそ話せないこともある。

だから自分の事情を話せなかった。

でもアリスのことを知りたいって言われて…

不思議とスラスラ話してしまった。

そしてまた私は救われた。

圭とは不思議な人だ。

きっと私が今まで出会った人の中で一番。

不思議…————

でも私は圭のことを何も知らない。

家族構成も。

血液型も。

誕生日も。

といっても私も話してはいないが。

「誕生日、か…」

ふっと顔の血の気が引いた。

食後のやりとりを思い出す。

Re: 秘密 ( No.256 )
日時: 2014/02/21 22:46
名前: 雪 (ID: OMeZPkdt)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ありがと、圭。」

暫く2人の間に何も会話は無かった。

けれど動こうとしない圭を見てようやく口を開いた。

「さっきの話…誰にも話したことなかったけど…話したら少し気が楽になった。ありがとう。」

言葉に偽りはなかった。

不思議。

圭と話すと何故か気が楽になる。

「…アリスが…自分の話をしてくれたから…嬉しかった…」

横目で圭を確認するとふっと笑った。

声が不思議と小さくなる。

「分かってたんだ…最初から圭達と同じ立ち位置には立てないって。
それでも…例えいつか消える夢だとしても…偶然でも…一緒にいられて楽しかった。」

偶然でも。

夢でも。

ずっと一緒にいたかった…

でも私は一緒にはいられないって分かっている。

それでも…!

「私は何時かここからいなくなる。それが明日か来月か何年も先か…分からないけど。
私は父の道具。そう言う風に生まれてきた。それがたとえ何を指していても…それ以外に私が生まれてきた意味なんてない。」

生まれてきた意味。

母にも置いていかれ、父の仕事の都合の為だけに今まで生きてきた。

そうでなければ牢に閉じ込められてきた意味が無い。

勿論父の生き方には賛成できない。

でもそのために生まれてきたと思っていた。

だから死ぬことも恐れていなかった。

死んだところで誰も悲しむことは無い。

「そんなことない!!」

えっ、と無意識のうちに驚きの言葉が零れた。

「アリスは他の誰のものでもない。アリスだけのものだ!!」

私だけの…

私だけの…私。

私の生き方。

私だけの人生…

「大人はみんな勝手なことを言う。でも僕たちだって生きて…考えてるんだ!
アリスが生まれてきた意味なんて知らない。生まれてきた意味なんて…後で考えればいい。」

息が荒い。

圭の息遣いがここまで聞こえる。

それだけ必死だと分かった。

私の為に…

こんなにも必死に…

私の…生まれた意味…

「でもこれだけは言える。アリスは決してお父さんのためだけに生まれたんじゃない!!」

たとえ私が父の子では無かったら…

普通に圭に恋をして…

一緒にいられたかな…

父の為ではなく。

自分の為に。

生きられたかな。

「この出会いは運命だから。たとえ生まれが違っても…絶対にアリスを見つける。」

例え私が地球の反対側に行ったとしても。

必ず見つけ出す。

そんな意志が読めた。

言葉は出ない。

不思議と圭なら私が何処に行っても見つけてくれる様な気がした。

「僕はその声を見失なったりしない。何度だって見つけ出してやる!!なんどでも!!」

ハァハァ、と荒い圭の吐息だけが響いた。

私の声…

何度でも…

私を見つける…?

暫く体が動かなかった。

突然のことで体が付いてこなかった。

やがて徐々に理解し始めた私は何故だか…胸のあたりが温かくなった。

そして…気付かぬうちに圭を抱きしめていた。

「…ありがと…圭…」

無意識のうちに口から紡がれる言葉。

気付けば涙まで流していた。

この胸の温かさは何だろう。

でもそれはとても心地よかった。

私が求めていたものだった。

また…圭に救われたのだった。

Re: 秘密 ( No.257 )
日時: 2015/07/04 16:59
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

やがて静かに圭から離れると私は素直な感想を告げた。

「…やっぱり私には圭の言う事は分からない…」

しかし圭の顔に驚きの色はなかった。

それが少し意外に思った。

「…でも…見つけてくれるって言った時、本当に嬉しかった。
前に言われた時もそうだったけど。やっぱり…改めて言われると凄くうれしい!」

先程とは全く違う。

声も明るく、表情にも色が付いた。

それでも涙が零れるのを必死でこらえた。

これ以上泣いて圭を困らせたくは無い。

それでもほんの1筋だけ涙が流れた。

しかしそれっきりもう私の瞳から涙が零れることは無かった。

圭は笑っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「考え事か?」

振り向かなくても誰かくらい分かる。

「…ちょっとね。リンは?」

「涼みに来ただけだ。」

相変わらずそっけない答え。

でも本当は優しいことを知っているからあまり気にならない。

まだ瞳が少し痛い。

泣いたからだろうか。

あんなに涙を流すなんて…昔の私じゃ考えられなかった。

「リン…圭の誕生日っていつ?」

「…俺といて圭の誕生日を聞くのかよ。」

「じゃあリンの教えてよ。」

「…ついで感半端ないな。」

愚痴愚痴と文句を言いながら答えた。

「…6月1日。ケイのは自分で聞け。」

「…どういう意味だ?」

リンに負けないようにぶっきらぼうに質問する。

「ケイのことをケイ以外に聞いてどうするんだよ。」

ふっ、と鼻で笑った。

「アハハ…!!」

突然笑い出した私をリンは変な目で見た。

「…やっぱりリンは面白いな。アハハ…」

お腹を抱えながら笑う。

「ぶっきらぼうに物を言うくせに面白いなんて、不思議な奴だな。」

何時までもケラケラと笑っていると少しだけ怒った様に少し声を張り上げた。

「おいっ!」

「…悪い悪い!可笑しくって…ふふ…!!あ〜面白かった!!」

1息つくと再び同じような調子でリンと言葉を交わす。

「それもそうだな。自分で聞くよ。有り難う。
リンと話すと調子狂わされちゃうな。やっぱりリンみたいな話し方は私には似合わんようだ。」

「そんな笑われるような話し方はした覚えは無いっ!!」

ふふっ、と小さく笑う。

怒っていたリンの声がやんだ。

「まぁ、そう怒るなよ。悪かったって。」

「分かってないだろ!もういい、俺は戻る!!」

夜だ。

夕飯を食べてからもうかなりの時間が経つ。

はぁ、と息を吐くと白く染まった息が空へと向かって消えた。

「…アリスは誕生日いつなんだ?」

出て行く前にリンが振りかえった。

「…さぁね。知らないんだ、誕生日。」

表情が固まった。

テラスの手すりにつかまったまま上半身だけ仰け反って逆さまのリンを見る。

ふざけるように笑った。

表情が固まるなんて…圭みたいだな。

無自覚にそう思っていることに少し驚いた。

「私、誕生日知らないんだ。誰にも話したことないけどね。
お前らだからだよ、話せるのは。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お前らと言った。

圭と一緒にいる時は圭だからと思っていたのに。

リンとだとお前らになる。

そう言った些細なことで圭への想いを実感する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

よいしょっと、とブランブランしてた上半身を起こして手すりに寄りかかる。

にやりと笑う。

「ほら、そろそろ門限じゃないか?」

あまり遅くに帰ると寮監にとっちめられるぞ、と笑った。

浮かぬ顔をしたまま帰ろうとしたリンを今度は私が呼びとめた。

「リン、頑張れよ。」

マリーと。

本人は気付いていないようだが。

頑張れ、マリー。

「じゃあな。」

そういうとリンはテラスから出て行った。

暫くして玄関のドアがバタンッと閉まる音がした。

Re: 秘密 ( No.258 )
日時: 2015/07/04 18:15
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

暫くテラスで涼んでいた。

中にはいる気はあまりなかった。

まだほのかに赤い目元を他の奴らに見られたくなかったのだろうか。

…圭を抱きしめたことを思い出すと今でも顔が赤らむ。

暫くは頭を覚ましておきたい。

圭はもう自宅に戻っただろうか。

リンは寮。

マリーはお屋敷。

圭は自宅。

私は別宅。

皆見事に住んでいるところが違う。

その後マリーとも言葉を交わし、誕生日が3月3日であることを知った。

その時私の誕生日のことも告げた。

圭はまた後日に聞こう。

もしまだ帰っていなくてもさっきの今じゃ聞くに聞けない。

「アリス、帰るよ。」

ほんと…

何時も私を驚かすのはお前たちだ。

その中でも圭はずば抜けている。

「…うん、分かった。また今度ね。今度はショートケーキが良いな。」

顔は決して圭に見せない。

まだ目元が少し赤い。

「アリスって誕生日いつ?」

さっきの2人に聞いたのだろうか。

「…知らないんだ。誕生日。」

簡潔に答える。

あまり言葉を交わしたい気分ではなかった。

それはもちろん交わして喜んでいる自分がいる。

内心万歳だ。

でもこの顔はみられたくなかった。

散々目の前で泣いておいて何を言ってるんだろう。

「…圭は?」

「9月2日。」

6月1日に9月2日に3月3日。

見事に分かれている。

「3月、6月、9月。このノリじゃ私の誕生日は12月になりそうね。」

クスリ、と笑う。

「…アリス」

私は圭の言葉を遮った。

今日はいろんなことがありすぎた。

顔が合わせられない。

「そろそろ帰らないと…警官に補導されちゃうよ?」

「アリス…」

「もうこんな時間。明日も朝早いでしょう。」

無理矢理そう言うと諦めたのか圭は出て行った。

それとは入れ違いにアレクシスが入ってきた。

今日はやけにいろんな奴が訪ねてくるな。

「…いいのか?」

「…余計な御世話だ。」

それ以降アレクシスは追及しなかった。

「あの3人…いい奴だな。」

「…当然だ。親友だと、この私が認めたのだから。」

親友。

その言葉を聞く度、見かける度馬鹿にしてきた。

けれどあいつらこそが親友だと私はいつしか気付いた。

「俺は驚いた。お前にあんな友が出来るとは思わなかったからだ。」

「…私も驚いた。」

6年前、私達はどうやって出会ったのだろう。

歌って遊んでいるのは覚えている。

けれど出会いと別れについてはどうも記憶があいまいだ。

反応がいまいちな私を尻目にアレクシスは時計を確認した。

わざとらしくブランド物の時計だ。

「…私も帰るとしよう。」

「そうしろ。というかとっとと帰れ。」

考えるとこんなに長居したのは初めてだった。

それほど時間が経っていた。

「言われなくてもだ。」

冷めきった兄弟だ。

「…大事にしろ。」

出て行き際にアレクシスはそう囁くように告げた。

直後、テラスの扉はしまった。

私は1人で静かに呟いた。

「言われなくても…分かっている…!」

その声は小さかったけれどハッキリとした意思が込められていた。

私の言葉は静かに闇夜へ消えた。

Re: 秘密 ( No.259 )
日時: 2014/02/27 19:33
名前: 雪 (ID: LAVz8bty)

〜・42章 クリスマス前の失踪・〜
休みが始まり、クリスマスまであと数日という時だった。

アレクシスがいつものように私の別宅に訪れた。

だがその顔はいつもと違って辛気臭い顔だった。

「…また…行くのか…」

事情を話さなくても想像はつく。

「今度は何処へ行くのだ?」

「…父の別宅の1つ。そこに招待状をもつ者だけが入れるパーティーを行う。」

…表向きでは私のことを公表していない。

となると…

「私を餌にするのか…」

自分の為に使いたいのなら前もって使っておけばいいんだ。

連れて行ったりするとそこで見つかるリスクもある。

そんなリスクを冒してまで…捕まえたいもの…

それは…

「…私の母、か…」

私の母はきっと父の秘密を持っているのだろう。

その秘密はきっと父の立場を覆してしまうだろう。

だからこそ必死に母を捕まえようとしているのだろう。

しかし何故今となって…?

「情報が盗まれたのは何時だ…?」

アレクシスは苦虫を潰した様な苦い顔をした。

「…さぁな。発覚は最近だ。」

それほど奪われた情報は貴重だという事だ。

何時も貴重な書類や品々は金庫に入れる。

しかし本当に貴重なものは椅子の中に隠していたり…そう言った知恵を働かせる。

だからこそ奪われたのかもしれない。

けれど無くなると気付くはず。

しかし普段は気付かないように。

ばれないように。

しまい込んでるからこそ気付かなかったのだろうか?

毎日確認すると却ってばれる可能性が高まる。

何時取ったのか分からない。

きっと母は…私の為に奪ったのだろう。

けれどそれはもう…昔のことかもしれない。

何時取られたのか分からない…

つまりもう昔のことかもしれない。

「行くぞ。」

アレクシスが急かす。

クリスマスまで1週間を切っているというのに…

クリスマスは…あいつらと一緒に過ごしたかった。

初めてのクリスマス。

何かはよく知らないけれど本でだけなら読んだことがある。

何故か祝うらしい。

キリスト教徒でもないのに何故祝うのだろう…?と少し不思議だった。

「…分かった。」

出て行く前に少し今まで暮らしてきたこの屋敷を一瞥した。

床には果物やお菓子、本がまだ散らかったままだった。

いつの間にかここに親しみがわいていた。

今までどの家でも出て行く時に未練は無かった。

だが今は名残惜しかった。

皆と一緒に過ごした思い出が鮮明に脳裏に浮かぶ。

「…行くぞ。」

「…ああ。」

パタンっ、と静かに扉を閉じた。


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