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秘密
日時: 2020/07/02 17:37
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

ここは皆の秘密基地。

そこに響く彼女の歌声。

これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————

〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651

138章
>>652->>655

作者の言葉
>>401

作者の言葉 2020.7.2
>>656

*参照10000 有難うございます*

これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。

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Re: 秘密 ( No.175 )
日時: 2013/12/24 11:45
名前: 雪 (ID: 0bGerSqz)

「う…う…」

膝を抱え涙を流す。

何で涙を流しているかも分からないのに…私は圭との約束を破った。

圭が止めてくれた涙。

でも…私はそれを壊した。

「アリス…」

生温かい涙がふと止まった。

ファサッと何かが被さる。

…温かい…

♪-♪-

耳元で流れる…圭の歌…

すごく…温かい…

不器用な手…不器用な歌…不器用な…

震える手…震える声…震える…

心。

「約束なんて…守らなくていい…」

声が震えている…

「流したい涙を…涙を…殺す必要なんてない…!」

その時確かに感じた。

不器用な自分の心が震えるのを。

Re: 秘密 ( No.176 )
日時: 2013/12/24 12:13
名前: 雪 (ID: 0bGerSqz)

止めたはずの涙。

でも今はそれが流れている。

不思議だ…

「…こよみ」

圭の声。

ビクンッと体がその声に反応する。

「わざと手を抜いたんでしょ。名前さえ書けば僕の負け。だから…その…」

言い淀むがその間も顔を上げられない…

「…ご褒美だよ。」

圭の顔が…見れない…

「ちょっとなんか言ってよ。」

圭がこよみの顔を覗き込む。

こよみは顔を赤くしながら目に沢山の涙をためていた。

「そんなに嫌だった!?ごめん、アリス!!」

嫌なんかじゃない…なんだか…嬉しくて…

でも言葉にならず涙があふれる。

流していて気持ちいい涙。

マリーの言う通り確かに飛び上がるほど嬉しくて…変になった…

それだけで薄々気付いていたその気持ちに名前をつけられる。

あたふたとする圭を見る。

こんなにも愛しい気分になったことがあるだろうか。

「別に嫌なんかじゃないよ、圭。」

わずかに目元に残った涙をぬぐい、笑いかける。

「そう?」

ほっと肩の荷が下りた様に笑った。

「良かった…てっきり名前で呼ばれるの嫌なのかと思って…アリスってほんと分からないところがあるから…」

「失敬ね!」

ぷぅと顔を膨らませる。

「お土産見て行く?」

「うん、リンとマリーに買って帰らなきゃ。」

頬を染めながら圭の横に並んで歩く。

何時までもこうして隣にいたい。

私は圭に———————————恋をしたんだ。

Re: 秘密 ( No.177 )
日時: 2013/12/24 18:02
名前: 雪 (ID: 8IG6/R5B)

〜・23章 ItemMemberの活動・〜
分からなくなった圭との距離。

そっか、私はずっと圭との距離を縮めたかったんだ。

「ありがと、圭。」

きっと聞こえていない。

何時から恋をしていたのだろう。

きっと初めて会った時から…なんてことは言えない。

恐らくあの言葉に救われた時から。

そのまんまで良いって言ったあの時から。

私もここにいていいんだって思って嬉しかった。

好きだって思ったその瞬間に顔が熱くなった。

でもその熱がとても心地いい。

♪-♪-

小さく口づさんだその歌は恋の歌。

学校ではテストも終わり夏休み直前と来た。

また…圭と出かけたいな。

圭に伝えたいことが沢山ある。

でも伝えるのは今日じゃなくても良いかなって思う。

まだ明日も明後日もずっと一緒なのだから。

Re: 秘密 ( No.178 )
日時: 2019/08/21 23:20
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

「夏休みからItemMemberの活動再開するぞ〜!!」

そう言ってマネージャーである仁科は私達を収集した。

「ケイ、新曲は?」

「とりあえずCDが出せるように13曲ほど作ったけど?」

ケイから渡された新曲の楽譜を見る。

どれも見おぼえがある。

「え〜なになに…『クラスメート』『いつもの距離』『Friend』…」

名前を読み上げるがそれも皆で決めた名前なので当然知っている。

「早速今晩からな。」

「相変わらず話が急だな。」

仁科は突然1時間後とか無茶を言ってくるので収集されるときは出番があるという覚悟こみで行かなければいけない。

「何時言っても変わらないだろ。ちゃんと準備しとけよ。」

新曲と言っても何時も歌っているので練習も特に必要ない。

「夏休みどうする?」

アリスが疑問を投げかける。

「渓流下りに…海に…山なんてどうでしょう?」

マリーが賛同する。

「でも予算も馬鹿にならないし…」

「別荘に行けばいいじゃないか?」

別荘?

「マリーなら融通も利くのでは?」

「なんでマリーが?」

聞き返すと当然のようにリンが即答する。

「マリーがお金持ちの娘だからだ。灘グループって聞いたことないか?」

灘グループ…どこかで聞いたことはあったがそれよりそれが内緒だったことの方が気になっていた。

気まずそうな顔をしていたマリーが作り笑いをした。

「言い忘れていましたわ。では夏休みは全部行きましょう。」

そういって夏休みの予定は決まった。

「ItemMember、出番だ!とっとと服を着替えておけ。」

「はーい!!」

服はゴスロリ…とでも言うかよく分からないが黒や赤を用いる。

もちろん木苺やら鮮やかな紫を用いることもあるが基本フリルがたくさんついたドレスだ。

その他にボンネットなんかを付けたり着けなかったり。

帽子も時々変える。

それにマスクをして終わりだ。

化粧で顔はばれない。

ベースやらギターもマスクをするため顔は分からないようになっているのだ。

昔の姫のようにもっさりとしていて動きずらい。

時々フリルケープを付けたりもする。

「またこの重苦しい服か…」

そうつぶやくがまんざら嫌でもないらしい。

「よっし!出番だ!!」

仁科の合図通り勢いよく飛び出すと司会の声が耳をつんざいた。

Re: 秘密 ( No.179 )
日時: 2014/03/17 18:34
名前: 雪 (ID: jSrGYrPF)

私達は喋らない。

声からばれたりするのが怖いからだ。

だが歌は別だ。

歌なら声でも分かりづらい。

それにエフェクトもかけられている。

「今人気沸騰中のItemMember。以前は3人でメンバーとして活躍していたが新たにリンを加えた際ItemMemberと改名をしました。
元は路上でストリートライブをしていたItemMemberですが見事デビューを果たしました。
最近の都市伝説ではItemMemberのライブ現場に行くと歌が上手くなる、幸運が訪れると言われています。
う〜ん、私も行ってみたいですね〜!」

テンションが上がり少しハメを外しかかっている司会者を横目にふっと思わず笑った。

今ではそんな都市伝説もあるのか…

「失礼、では早速聞かせてもらいましょう!ItemMemberの新曲『ミラ』」

やっと出番だ。

マリーの音。リンの音。圭の音。

ちゃんと聞こえる。

♪-♪-

綺麗な音色。

大好きな音。大好きな仲間。

出会えた奇跡。

出会えた不思議。

そう言ったものを歌った。

——気持ちいい…

本当に不思議。

私達がこうやって歌ってることも…本当なら会う事すらなかった。

そう思うと本当に不思議な話だ。

気付かぬ間に頬が緩んでいた。

もしここで会う事が偶然だというなら…それはきっととても素敵な偶然、奇跡とでもいうのだろうか。

皆と会ってからいいことしかない。

いいことと言うのも変かもしれない。

これ以上は無いと思える仲間に会えたのだから。

今度の新曲。

次はどんな歌詞にしようかな。


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