コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.397 )
- 日時: 2014/08/15 13:43
- 名前: 雪 (ID: WDXckvnh)
付き合ってからと言うものアリスは笑顔だった。
完璧な笑顔。
だからこそその裏側が見えた気がした。
時折見せるガラス玉の様な目。
それを見る度にズキズキと胸が痛んだ。
まだ、アリスは心から笑えていない。
きっと彼女が思っているのは父親のことだろう。
幼い頃からアリスを幽閉し、虐げてきた。
バレンタインの電話。
それにエリスからの話。
隣で何事もなかったように笑う。
そうしていつもどおり接してきた。
それで彼女も笑ってくれた。
でも、あの目が。
どうしても頭を離れない。
その目は自分のことすら映っていないように見えて。
それが何だか痛くて。
どうしようもない自分に辟易していた。
彼女の態度や表情は。
何時かはここからいなくなる。
そう予兆しているように思えた。
だから今の内に…
そう語っている気がした。
だから。
いなくなるのが怖くないくらい。
また会えるって希望を見れるくらい。
沢山の思い出を抱えさせたい。
きっといくら頑張っても、彼女は今いる場所を守ろうと。
今いる場所にいる仲間や恋人を守ろうと。
自らこの場を去るだろう。
それが一時的なものか、永遠のものかは分からない。
でも再び今いる場所に戻りたいと思うくらい。
不安じゃなくなるくらい。
抱きしめて。
キスして。
一緒にいたい。
勿論みすみすアリスを渡す気はない。
アリスの為に拳を握って、立ち向かう覚悟だってある。
けれど…
それすらもアリスは見越している気がした。
見越して、そうなる前に姿を消すであろうと。
だが諦められるものか。
どんなに離れたって必ず迎えに行く。
どんなに傷付こうと必ず迎えに行く。
そうしてまた一緒に日向を歩いていく。
そう言う戦いなのだ。
アリスが何と言おうとも。
自分の為に。
アリスの希望を踏みにじる覚悟もある。
アリスにとってはきっと3人を守りたい、と思うだろう。
そう言う優しくて芯がある女の子だ。
いかに自分が傷つこうとも。
人の為に笑って。
人の為に手を差し伸べられる。
それなのにアリスは1度たりとも助けて、とは言わなかった。
誰も巻き込むまいと。
それでも誰かを救おうと。
- Re: 秘密 ( No.398 )
- 日時: 2014/08/20 15:58
- 名前: 雪 (ID: WDXckvnh)
「楽しかったな。」
デートと言うのは何時も喫茶店だ。
こう言う風に出掛けるのは珍しい。
でも楽しい。
「そうだね。」
母は死んだ。
けれど思った以上にあっさりしている。
母が死んだらほっとするか、それとも悲しむのか。
ずっと考えていた。
でも…
実際。
何も感じなかった。
そんなに簡単に人は死んでしまう。
それが目の前で起きて。
呆気をとられた。
人は呆気なく死んでしまう。
あまりにも突然で。
話したいことも話せないまま。
でも。
最後に会えてよかった、と思う心がある。
それで十分だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
再びいつもの喫茶店に向かう。
もう少しすれば4月になる。
2年生になる。
進級は危うかったけれど、一応出来る。
模試の成績は頑張ったので良かった。
模試でいい成績を出せば、流石に進級せざるを得ないだろう。
「聞きたいことがあるんだ…アリスがこれからどうしたいのかを。」
口を開いた圭はやけに神妙な顔をしていた。
「なんだ?」
ココアを飲む。
なんとなく想像はつく。
エリスにでも話を聞いたのだろう。
「知ってるよ。」
一応聞き返す。
「…なにが?」
「アリスのこと、知ってるよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アリスは知っているようでさほど驚いた素振りは見せなかった。
「…言いたいことは分かっている。」
声を発そうと思ったら先にアリスの声で遮られた。
「私は死ぬつもりはない、と言ったはずだ。」
顔はあげない。
手元にある本ペラペラと捲りながら既に用意していたかのような答えを語る。
「今は圭達がいるから。みすみす死にたくない。」
さすがアリスだ。
頭が良くて。
何を発しようとしているか直ぐに分かってしまう。
「私はちゃんと向き合ってくるよ。父とも…この腐り果てた世界とも。」
彼女の中では既に答えは決まっていた。
それを改めて聞き返すなんてばからしい。
それでも、少し安心した。
「…そっか」
- Re: 秘密 ( No.399 )
- 日時: 2014/08/20 16:13
- 名前: 雪 (ID: WDXckvnh)
圭は優しい。
私は既に自分の中で答えを決めている。
私の生き方だ。
絶対に譲れないものがある。
リンも。
マリーも。
圭も。
大好きな人達。
失いたくない。
その為になら世界でも刃向かおうと決めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「圭、いよいよ明日から春休みだな」
春休みが終われば、2年生となる。
アリスはかなり危うかったらしいが進級は出来るようだ。
「沢山のことをしよう。」
微笑みながら告げた。
「去年出来なかったこと、たくさんやっていっぱい遊ぼう。」
顔は笑っている。
絶対に譲れない、といった意気を感じさせる。
「…うん」
それは何時かここからいなくなってしまう事を惜しんでいる様に見えた。
ここにいたい、と言っている様に見えた。
「好きなだけ…沢山遊ぼう。」
不安を感じさせないように笑った。
少しでもここにいられる様に。
アリスを引きとめておきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は人を傷つけてしまう側の人間だ。
でもそんな私を。
圭達は受け入れてくれた。
彼らと出会えて私は変われた様な気がした。
それからは春休みの予定を沢山立てた。
触れること。
そんな単純なことなのに。
どうしてそんなに安堵できるのだろう。
それはきっと、心があるから。
大事に想う気持ちが伝わってきて。
ほっとしてしまう。
「圭」
頬に手をのせ、おでこに小さくて短いキスをする。
不安がなくなるくらいに。
キスをしておきたかった。
「大好き」
- Re: 秘密 ( No.400 )
- 日時: 2014/08/29 18:03
- 名前: 雪 (ID: .KVwyjA1)
〜・76章 母からの手紙・〜
アリスと圭が付き合う様になった。
しんどいものかと思ったが、思ったよりあっさりしている。
全員があるべきところにようやく納まったと言わんばかりに何もない。
少し拍子抜けをした。
「凛」
きっと万里花が好きだとういう事にやっと気付いたから。
だからしんどくないんだ。
あのバレンタインの時、アリスを置いて万里香の元に走っていった。
きっとずっと前からこの気持ちは芽生えていたんだろう。
万里花はずっと気付いていた。
「行くか」
「はい!」
今日から春休み。
休みが明けるととうとう2年生になる。
部活の勧誘、ItemMemberの新曲。
そう言ったものを置いて今日はたんに遊びに行くのだ。
「あっ…行く前に少し郵便受けを見てもいいか?」
「ええ」
付き合うと言っても特別なことはそれと言ってしなかった。
何時も隣にいる、と言う事を改めて思い知らされたようだ。
「手紙か…」
郵便受けには1つだけ手紙が入っている。
誰からだろう?
白雪 詩織
ドクンッと心臓が跳ねた。
手から汗が吹き出し、息苦しい。
「…凛?」
手紙の宛名を見るとすぐに想像がついたのか何も聞かなかった。
「…凛も…なんですね…」
辛そうな顔で。
しんどそうな顔。
そんな顔で小さく呟いた。
「…も?」
万里香の母は昔から彼女を虐げてきた。
今はすでに離婚しているが。
その存在はまだ彼女に強く根付いている。
彼女は鞄から携帯を取り出すと画面を見せた。
メールの様だ。
そこにはただ一言。
会いたい
と記されていた。
「先日…届いたんです…」
震える手を抑え込みながら手紙を開ける。
そこにも似たようなことが書かれていた。
あなたにとても会いたいです
、と。
- Re: 秘密 ( No.401 )
- 日時: 2014/09/01 19:38
- 名前: 雪 (ID: .KVwyjA1)
2014年夏☆小説大会 コメディ・ライト板金賞を受賞しました!
どれもこれも皆様のお陰です!!
常にロックされていて意見を仕入れることもなかったのでとても驚きました!
何時も私の作品、秘密を読んでくださってありがとうございます!
以前、何かと問題を起こしてしまっていてそれ以降はロックをしながら書いていたのですが、
今度ロック解除について真剣に検討してみます!
これからも何とぞよろしくお願いします!!
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