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- 秘密
- 日時: 2020/07/02 17:37
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
ここは皆の秘密基地。
そこに響く彼女の歌声。
これは彼女と彼女を取り巻く皆の物語———————
〜・目次・〜
序章
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>>644->>647
137章
>>648->>651
138章
>>652->>655
作者の言葉
>>401
作者の言葉 2020.7.2
>>656
*参照10000 有難うございます*
これは自分の案を組み合わせて作ったオリジナルストーリーです。
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- Re: 秘密 ( No.110 )
- 日時: 2013/11/13 22:51
- 名前: 雪 (ID: sm8jXdPo)
「先に言っててアリス。」
体のことを気に止めているのだろう。
「…うん。有難う、ケイ。」
ケイはすぐに顔が赤くなる性質だと思う。
ケイ自身がそう思っていた。
しばらく経ってからでも思い出して顔が赤くなったりもする。
アリスが必死に階段を上っている間もケイはコンビニの中で顔を赤らめていた。
パンパンと頬を叩いて仕切り直してから基地に入る。
「お待たせ、アリス…?」
♪−♪−
2人の距離が当たり前すぎて♪忘れてしまいそうになる日常の儚さに♪
「アリス…?歌詞…」
それでようやくケイの存在に気付いたようにケイに目を向けた。
「あっ…ケイ!思い付いたの!!それで試しに歌ってみたの♪」
ニッコリ笑ったアリスから慌てて眼を反らし、机に目をやると走り書きされた歌詞らしきものが書かれた紙があった。
「これ…歌詞…?」
「…うん。」
照れながら頬をかくアリス。
だがそれとは対照的にケイは呆気をとられていた。
「どう…かな…?」
「…良い…」
「えっ…?」
またいつものアリスお得意の重要なところが聞こえていない。
「…凄い…!」
思わず零れるケイの感嘆の声。
「本当に初めて書いたの…?」
思わず反射的に聞いた。
「うん…えへへ…」
ケイと一緒にいて書けなかった歌詞が…
きっと…リンのために…
また胸の中がずきりと痛んだ。
「そっか…」
「ねぇねぇ、続き聞いて!ケイ!!」
楽しそうに笑うアリスの笑顔が再び遠くに感じる。
6年前と同じ。
「…うん。」
- Re: 秘密 ( No.111 )
- 日時: 2013/11/14 20:24
- 名前: 雪 (ID: IQcTF5z.)
いつも隣の君♪2人で並んで帰る帰り道♪
アリスの隣は…いつもリンだった。
「…この曲…リンのために…」
アリスは歌を歌っていて気付かない。
でも最初に聞いたあの歌程には及ばない。
2人の距離が当たり前すぎて♪忘れてしまいそうになる日常の儚さに♪
再び蘇るメロディ。
耳にこびり付いて離れない。
それほど心揺さぶられた。
「…どの曲が一番良かったと思う?」
「…えっ?…1番最初の…」
「そう!?自信作なんだ!!」
こんなアリスの顔を…見たくはなかった。
アリスの顔…恋をしている顔。
- Re: 秘密 ( No.112 )
- 日時: 2014/11/15 15:26
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
頬を赤らめながら嬉しそうに笑う。
歌を歌いながらリンのことを思っているのだろう…
「アリスって好きな人いるの?」
言ってしまってから後悔するがアリスは普通に素で考えだしていた。
「?好きな人ねえ…」
考えたこともないな、と顔に細長い指を当て考え込んでいた。
「でも…特にそう言うのはないかな…多分」
本人は気付いてない。
「よくあんな歌詞、思いついたね。」
知りたくないのに、自然と詮索してしまう。
後悔ばかりしているのに…それでも。
「う〜ん…皆のこと思ったら自然に出来た。」
でもマリーもケイも薄々気付いていた。
アリスが恋をしていることに。
- Re: 秘密 ( No.113 )
- 日時: 2014/03/22 15:45
- 名前: 雪 (ID: FuKHJlgI)
〜・9章 恋バナ・〜
言葉の欠片紡いでいって繋げていって♪
日に日に歌詞の精度が上がっていく。
それにマリーもケイも気付いていた。
でもアリスだけは気付いていなかった。
毎日歌って歌ってそれで歌詞は思い付く限り歌い、試し続けた。
「マリーは好きな人いる?」
「へっ?」
マリーらしくない返事。
それほど驚いたのだろう。
「ど…どうしてですか?」
「この間、ケイに聞かれて…」
私には好きってどういう事かよく分からないから、とこよみは続ける。
ずっと歌ってきた。
誰かのためとかそう言うのはよく分からない。
ただ皆のために…
だから誰かのためとか分からない。
「私は…特にいません。」
「そっか…」
少し残念そうにシュンとしていたが笑いながら目を閉じていた。
「マリーはリンが好きだと思ってたのに。」
「えっ!?」
気付かないと思った?とこよみの顔は意地悪く笑っていた。
「い…何時から…!?一体…!?どうして…!!?」
「そりゃ見てりゃ分かるよ。っで実際のところは?好きなの?」
恥ずかしそうに悔しそうに口を紡ぐと恥ずかしそうに小さく頷いた。
「やっぱり、ね。」
やっぱりって…と愚痴愚痴続けるマリーをする—してこよみはマイペースに質問を続ける。
「っで…好きってどういう事なのかな…?」
マリーが再び口を紡ぐ。
ケイから聞いてそれから考えた。
でも分からない。
結局いないのだろうけど何かが胸につっかえているようだ。
「私は…リンに助けられたんです。
人と接する温かさも…リンが教えてくれたんです。」
その表情は見ている方が胸が詰まりそうになる。
「私は…リンの優しいところが好きなんです。大好きなんです。」
結局好きがなんだかよく分からなかったけどマリーの貴重な一面を見れた。
「あんな堅物でも隣にいたいの。どうしても。」
好きって何か分からなかったけど…少しだけ分かった気がするよ、マリー。
- Re: 秘密 ( No.114 )
- 日時: 2013/11/16 20:00
- 名前: 雪 (ID: ZHxED7iw)
人と接する温かさ…
私もそれを教えてもらったよ。
皆と会って。
「やっぱり私には好きな人いないみたい。」
マリーみたいな顔はしたことないしきっとできない。
「そう…ですか…」
そう言ったマリーはまだほのかに頬を赤く染めていてどこかガッカリしているようだ。
「うん…話…有難う。」
一瞬こちらの息が止まった。
そこまでの相手はきっと私にはいない。
「私…好きな人いるように見えた?」
「見えましたわ。」
即答で面くらった。
「そう…?」
気付かないだけなのかな…?
「ねぇ…マリー…」
今度はマリーが息をのむ番だ。
「…私は誰に恋をしているように見える…?」
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