二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 夢色パティシエールwithハリーポッター
- 日時: 2011/02/12 10:55
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」
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- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.431 )
- 日時: 2011/05/05 09:30
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
そしていちごとハリーは校長先生から許可をもらって授業に参加するようになりました。しかし難しくなるとチンプンカンプンになってしまうのが2人のお定まりの事だったのです。その度に隣に座っているリリー、ジェームズ、シリウス、リーマスに教えてもらっていました。でもファンの子たちはそれを面白くないという目で見ていました。いちごはリーマスにベッタリですしハリーはリリーとジェームズにベッタリなのです。これでは見ているとムカついて来るだけですよね・・・。
「ドリームスイートストロベリーさん。ちょっと宜しい?」
いちごはリーマスのファンの子たちに連れて行かれました。
「ハリー君。ちょっと来てくれる?」
ハリーはリリーのファンの子たちに連れて行かれました。
(何かやばくねーか?)
(確実にね)
(あの2人は目を付けられたね)
残された3人はそう思っていました。
「全く・・・。ピーター、これくらい分かるでしょ」
リリーは言いました。
「リリーが教えてくれるから分かるんだよ」
ピーターはリリーと仲良くしていました。これにはジェームズが嫉妬してしまうのでした。それからしばらくして2人は戻って来ました。
「どうしたの?いちご。びしょ濡れじゃない!」
リリーは言いました。
「あはは。あの子たちにやられた・・・」
いちごは言いました。
「もう!笑い事じゃ無いわよ。とりあえず寮に戻りましょう」
いちごはリリーと一緒に寮に戻って行きました。
「どうしたんだい?ハリー。そのケガは」
リーマスは聞きました。
「あの子たちにやられちゃった・・・」
ハリーは言いました。
「寮に戻ろう。治してあげるから」
リーマスはそう言うとハリーを優しく支えながら寮まで連れて行きました。他の3人は2人の後を追い駆けて行きました。
「痛い!痛い!痛いよ・・・」
ハリーは言いました。
「これだけケガしていればね。それよりも男の子なんだから泣かない」
リーマスはそう言うとハリーのケガを診ていきました。
「なんとかなる?」
ハリーは聞きました。
「うん。だけどまた少し痛い治療しないとね」
リーマスは言いました。
「えっ・・・。それは勘弁!」
ハリーはそう言うと逃げ出そうと寮から出て行こうとしました。けれどドアの近くに居たシリウスとジェームズに抑えられてしまいました。
「じゃあ2人にはそのままで頼むよ。出来ればハリーの顔を背けさせた方が良いかもしれないな」
リーマスは言いました。
「それなら俺に任せろ」
シリウスはハリーの顔をそっと自分の腕の中に収めました。ジェームズはハリーが抵抗しないように抑えていました。
「ありがとう。じゃあ治療していくよ」
それからしばらくの間は男子寮からは悲鳴のような叫び声が聞こえたんだとか・・・。
「はい。お疲れ様」
リーマスは言いました。
「これで良いの?」
ハリーは聞きました。
「うん。後は経過次第だね。まずはハリー、涙を拭こうか」
リーマスは言いました。
「あっ・・・うん」
ハリーは涙を拭いて立ち上がりました。
「もしかしたら談話室にいちごたちが居るかもしれないな。じゃあ会いに行くか」
シリウスはハリーを支えると談話室に向かいました。他の3人はゆっくり降りて行きました。
「あら。噂をすれば本人の登場ね」
リリーは言いました。
「ハリー。大丈夫?」
いちごは聞きました。
「うん。それよりもいちごは?」
ハリーは聞きました。
「制服がびしょ濡れだから普段着のドレスを着たのよ。だけどやっぱり目立つわね」
いちごは言いました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.432 )
- 日時: 2011/05/05 10:42
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
それからいちごとハリーは何回も嫌がらせに遭いました。その度に2人は仲間の5人に嘘を言って誤魔化していたのでした。しかし誤魔化しはすぐにばれてしまいました。5人は色々な方法を使って2人のことを調べ始めました。すると2人は嫌がらせに遭っているということが判明してしまったのです。この日も授業の後や放課後などに嫌がらせをされていました。
「どうしたんだい?2人とも」
リーマスは心配そうに聞きました。
「な、何でもないよ」
「そうそう。大丈夫だから」
2人はそう言うと足早に王家の部屋へと戻って行ってしまいました。しかしその姿を怪しんでいる3人が居ました。
「やっぱりあれは変だよ」
「いつかは話さないとね」
「あれじゃあ何があったのか分からない」
そうリーマス、ジェームズ、シリウスの3人です。でもそんなことに気付かない2人はだんだんと5人との間に大きな溝を作っていきました。仲良くしないという約束をしてしまったのです。2人はいつでも一緒に行動するようにし、授業が終わればいち早く教室から出て行きました。
「ねぇハリー。今日は王家の部屋で一緒に過ごしましょ。あそこならば5人だって入れないわ」
そして2人はいちごが主の王家の部屋に行きました。そこはいちごが認めた者以外は中に入れないのです。それを利用すれば5人からだって逃げられますよね。2人が隠れている間に3人はリーマスとリリーのファンクラブを集めました。そして話を聞いたのです。怒りのオーラ全開のリーマスとジェームズに恐れを感じたファンクラブのメンバーは今までのことを全て話しました。それを聞いた時にリーマスは今までに無いくらい怒りました。ジェームズだってそうです。そんな2人に謝るファンでしたが許してもらえず3人は一斉に記憶を消す呪文を唱えて今までのことを忘れさせたのです。
「これでよし」
シリウスは言いました。
「後はあの2人だけだね」
ジェームズは言いました。
「なんとかして呼び出さないと・・・」
リーマスは言いました。
「それなら良い手があるぜ」
そして3人は何回も打ち合わせてその作戦を実行することにしたのでした。しかしそう簡単には行きません。2人だって3人と会うのを恐れていますからなかなか会えないのです。
「こうなったら・・・」
ジェームズは杖を取り出しました。
「な、何をする気だ?」
シリウスは聞きました。
「呼び寄せ呪文で2人をこっちに連れて来るのさ」
ジェームズは言いました。
「それが一番良いかもね」
リーマスは賛成しました。
「じゃあ・・・。アクシオ!いちご、ハリーよ、こっちに来なさい!」
ジェームズは唱えました。すると数秒後には2人が3人の前にやってきていたのです。
「やぁ。2人とも」
ジェームズは声をかけました。
「あっ・・・」
「・・・」
2人は言葉を失ってしまいました。会いたくなかった人物が目の前に居るのです。
「ちょっと話があるんだ。良いか?」
シリウスは聞きました。
「(逃げよう)」
「(うん)」
元から考えていた2人は慌てて3人の前から逃げ出しました。しかし実はそれも計算通りなのです。ですからワザと逃げれば行き止まりの場所に呼び寄せたのです。それに気がついていなかった2人はまんまと作戦に引っ掛かってしまいました。
「何で逃げるんだい?話があるだけなのに」
リーマスは言いました。
「・・・」
2人は何も言えません。
「じゃあ話そうぜ。いつもの部屋でな」
そして2人は3人に連れられて必要の部屋にやってきました。そして中に入るとグリフィンドールの談話室と同じようになっていました。でも2人は油断していませんでした。それだって作戦の内だと読んでいたからなのです。
「飲みなよ。落ち着くよ」
リーマスは紅茶を差し出しました。
「・・・ありがと」
2人は紅茶を受け取りました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.433 )
- 日時: 2011/05/05 13:47
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「さあ2人とも。何か隠していることがあるんだったら話して。僕らは心配なんだ」
ジェームズは言いました。
「・・・・・・ないよ」
いちごは言いました。
「えっ?」
シリウスは聞きました。
「3人には関係ないよ!ハリー、行こう」
いちごはそう言うとハリーと一緒に走って部屋から出て行こうとしましたが出口が見つかりません。
「この部屋は僕の言う事しか聞かないからね。だから逃げようと思っても逃げられないのさ」
ジェームズは言いました。
「じゃあ出口を教えてよ。もう3人に話すことなんて何もないわ」
いちごは言いました。
「それなら何で避けるんだよ」
シリウスは言いました。
「それは・・・」
ハリーは返答に困ってしまいました。
「何も言えないんだから何かあったんだよね。それでずっと僕らには隠している・・・。もしそうなら話して」
リーマスは優しく言いました。
「・・・」
いちごもハリーも困ってしまいました。
「ハリー」
「いちご」
するといちごの手をリーマスが、ハリーの手をジェームズが握っていました。
「ずっとこうしていてあげるから話してごらん」
ジェームズは言いました。
「でも・・・」
いちごは言いました。
「話すだけでも構わないんだ。話してくれないか?」
シリウスは必死に言いました。
「分かった。話すよ」
ハリーは言いました。
「ハリー!」
いちごは驚きました。
「だってこんなに心配してくれているんだよ。それなら話すのが良いのかなって思ったからさ」
ハリーは言いました。
「・・・」
これにはさすがのいちごも黙ってしまいました。
「じゃあハリーから話してもらおうかな」
ジェームズに言われてハリーは話し始めました。
「この前呼び出された時に転入生のくせに生意気なんだよって言われてケガさせられたんだ。僕はその時ずっと我慢してた。何か言い返したらまた何かやられそうで・・・。それからは授業の後に必ず呼び出されて嫌がらせをされていたんだ。それで最近になったらもうあいつ等とは関わるなって言われてそれで3人のことをずっと避けていたんだ」
ハリーは言いました。
「ありがとな。話してくれて」
シリウスは言いました。
「じゃあいちごは何があったの?」
リーマスは聞きました。
「呼び出された時に近付くなんて止めなさいって言われたの。でも反論したら水を思いっきり掛けられたの。それで止めて欲しかったら二度と近付かないって誓いなさいって言われたの。それをなかなか聞かないから最近になったら貴女が決心しないんだったら貴女の愛しい彼氏にも手を出すわよって脅されてそれで3人を避けていたの」
いちごは言いました。
「そうだったんだ・・・。でも2人はどうして話してくれなかったのかな?」
リーマスは聞きました。
「「だって心配させたくなかったし迷惑を掛けたくなかったから」」
いちごとハリーは見事にハモって言いました。
「そんな辛い事があったんなら泣けばよかったんだよ。そうすればすぐに分かってやったのに」
シリウスは言いました。
「「だって泣かないっていうことも誓わされたんだもん」」
2人は言いました。
「じゃあ泣いたら良いんじゃない?」
ジェームズは言いました。
「でも泣けないよ。もし知られたら3人にも被害が行く・・・」
ハリーは言いました。
「そうよ。それに泣かないって決めたんだもの」
いちごは言いました。
「じゃあ泣いてみたらどうだ?」
シリウスはそう言うといちごとハリーの頭に拳骨を落としました。
「「痛い・・・」」
2人は言いました。
「ほら。涙が出てるじゃねーか。本当に痛いって思ってなかったら涙なんか出ねーぜ。こうなったら素直になっちまえよ。辛いなら辛いって誰かに頼ってみろよ」
シリウスは言いました。
「うっく・・・ひっく・・・うわあああああああ」
いちごはリーマスの腕の中で泣きじゃくり出しました。
「うわーーーーーーん」
ハリーはジェームズの腕の中で泣きじゃくり出しました。
「よしよし。辛かったね」
リーマスは腕の中で泣きじゃくるいちごを優しく抱き締めると背中をポンポンと叩きながら言いました。
「もう1人じゃないんだからね」
ジェームズはハリーを優しく抱き締めていました。泣きじゃくるハリーをあやすジェームズはまるでお父さんのようでした。2人は未来の3人に頼るよりも過去の3人の方が柔和で落ち着くと考えているみたいですね。それにしても2人はまだ小さな子みたいです。
「リーマス・・・。ごめんなさい、今まで黙ってて」
いちごは泣き止むと言いました。
「もう良いよ。気にしてないから。その代わり今度からはちゃんと話して欲しいな」
リーマスはいちごに微笑みながら言いました。
「僕だって黙っていてごめんなさい」
ハリーはジェームズとシリウスに言いました。
「もう良いさ」
シリウスは言いました。
「でも1人で抱え込むんじゃなくてちゃんと話すんだよ。これはいちごだって同じ事さ。良いね?」
ジェームズは言いました。
「「はーい」」
2人は返事をしました。
「じゃあ少しゆっくりしようか。せっかくスイーツを作ったんだから」
リーマスは言いました。
「最高!」
いちごはそう言うとリーマスの後を走って追い駆けて行きました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.434 )
- 日時: 2011/05/05 17:51
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
そして5人は必要の部屋から出ると大広間に行きました。ちょうど今から夕食なのです。
「さぁ皆で食べよう」
とはなったのですが・・・。いちごは全然食べていませんでした。
「あれ?食べないの?いちご」
ハリーは聞きました。
「うん。今日は食べたくないんだ」
いちごはそう言うと席から立ち上がりました。
「大丈夫?」
リーマスは聞きました。
「平気。ちょっと休めば治るから」
いちごはそう言うと王家の部屋に行きました。
「一体何があったんだ?」
シリウスは怪訝な顔をしていました。
「僕にもさっぱり」
ハリーはそう言いながらも目線が泳いでいました。
「ハリー。何か知っているのかい?」
ジェームズは聞きました。
「知らないよ」
そうは言いつつも目線は泳ぎまくっています。
「知ってるよね。怒らないから言ってごらん。知ってるんだろう?」
リーマスは聞きました。
「うん。知ってる」
ハリーは言いました。
「じゃあグリフィンドールの談話室に行くか。あそこなら今はガラガラになってるさ」
シリウスがそう言ったので4人はグリフィンドールの談話室に行きました。予想通り生徒は居ないのでガラガラです。
「さぁ何があったのか話して。知っているんでしょ」
ジェームズは言いました。
「うん。実はいちごの様子が変なのは明後日にいちごのお父様が此処にいらっしゃるからなんだ」
ハリーは言いました。
「確かクリストファー国王陛下だよね」
リーマスは言いました。
「そうだよ。それでお父様が来るからって授業に出ているけどそれ以外の時間はバイオリンとかピアノの練習に当てているんだ」
ハリーは言いました。
「そういえば国王陛下はクラシック音楽が好きだって聞いたことがあるな。だからなのか?」
シリウスは聞きました。
「うん。それともう1ついちごのお父様がいらっしゃるのには理由があるんだ」
ハリーは言いました。
「それは何?」
ジェームズは聞きました。
「いちごのお相手探しだよ」
ハリーは言いました。
「お相手?」
リーマスは聞きました。
「将来のお婿さん探しなんだって。それでグリフィンドールから2人の候補者が居るらしいんだ。それがシリウスとリーマスなんだ」
ハリーは言いました。
「俺とリーマスが!?」
シリウスは言いました。
「うん。シリウスは気高きブラック家の跡継ぎだしリーマスは先祖代々続く魔法省大臣の家系でしょ。そこに目を着けたらしいよ。いちごから話を聞いて決めたらしいからいちごが2人のことを推薦したんだよ」
ハリーは言いました。
「じゃあ何で僕は選ばれなかったの?」
ジェームズは聞きました。
「その理由は簡単だよ。いちごはジェームズの名前も推薦したらしいんだけど名家の子息じゃないから却下されちゃったんだって」
ハリーは言いました。
「そうなると明後日は俺とリーマスだけはきっちりした服装で居ないといけないのか?」
シリウスは聞きました。
「ううん。お忍びでやって来るらしいから普通に制服で構わないらしいんだ。いちごはドレスらしいけどね」
ハリーは言いました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.435 )
- 日時: 2011/05/05 18:50
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「じゃあ僕たちは国王陛下と話せるんだね」
リーマスは言いました。
「そういうこと。いちごのお父様だからきっとリーマスは会った事があるんじゃないかな?魔法省主催のパーティーとかでさ」
ハリーは言いました。
「そういえば僕も自分の父様から紹介されたな。自分たちより高い位に居るから親睦を深めなさいってさ」
リーマスは言いました。
「俺はいつかの王家主催のパーティーに招待された時に挨拶をした覚えがあるぜ。かなり優しいなとは思ったけどよ」
シリウスは言いました。
「なら平気だよ。少しは知ってもらえていれば話だってすぐに盛り上がるよ。ところでジェームズは?」
ハリーは聞きました。
「あそこでいじけてる」
シリウスの指差す方向にはがっくりと肩を落としたジェームズが居たのです。
「どうせ僕なんか名家の子息なんかじゃないよ・・・」
ジェームズは言いました。
「あはは。そういえばその日の夜にパーティーが開かれるらしいんだ。男子は女子をパートナーに誘ってダンスをするんだって」
ハリーは言いました。
「それって本当かい?」
ジェームズは聞きました。
「う、うん。いちごが言ってたし本当だと思うよ」
ハリーは言いました。
「それならリリーを誘おうっと」
ジェームズはやっと元気を取り戻しました。
「それで2人はダンスの時にいちごと踊るんだ。それでいちごと楽しく踊れていたパートナーを国王陛下が婿として認定するんだって。だから最近になって男子からのアプローチを断っているんだよ」
ハリーは言いました。
「ってことはいちごには断る権利があるってことか?」
シリウスは聞きました。
「うん。ダンスをしている時にいちごから足を踏まれたらそれはアウトっていう合図なんだってさ。2人にはそんなことないと思うけど2人の内のどちらかって言われているみたいだからどちらかは被害に遭うのかもしれないよ」
ハリーは言いました。
「それは嫌だな」
リーマスは言いました。
「ところでハリーはどうするんだ?」
シリウスは聞きました。
「何が?」
ハリーは言いました。
「パーティーだよ。いちごと踊るのか?」
シリウスは聞きました。
「ううん。踊らないよ。僕はいちごの親戚に当たるからね。親族同士の結婚は認められてないから無理なんだ」
ハリーは言いました。
「じゃあ国王陛下には・・・」
リーマスは言いました。
「挨拶はするけどその後の懇談会には出席しないよ。そこからが2人の勝負の場になるんだろうね。かなり面白い懇談会になるんじゃないのかな。いちごのお父様は堅苦しいことが大嫌いだから笑いに替えるようなことをしまくるよ」
ハリーは言いました。
「じゃあ楽しみだな」
シリウスは言いました。
「それじゃあ僕は行くね」
ハリーは言いました。
「何か用事があるのかい?」
リーマスは聞きました。
「うん。いちごと楽器の練習の約束をしているんだ。当日に披露するから楽しみにしていてよ」
ハリーはそう言うと部屋から出て行きました。
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