二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエールwithハリーポッター
日時: 2011/02/12 10:55
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」

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Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.81 )
日時: 2011/02/24 16:21
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「それは僕らも同じだよ」
千乃介は言いました。
「それなら僕はもっと負けてられないな。いちごのタイプが分からないからね。でも伝えられるならはっきり言いたいよ」
ハリーは負けじと言いました。
「やっぱりハリーもライバルになっていたんだな。俺らは天野が転入してきた時から一緒だから分かっていたけれどハリーもなるとはな。よし分かった。それなら4人だけのルールを決めないか?」
真は言いました。
「だったら抜け駆けは禁止って事でどう?何かあったら全員で助けてあげるんだ。それなら平等にいちごちゃんと話が出来るよ」
五月の意見に3人は頷きました。こうしてAグループの男子だけに通用するルールが出来ました。そんなこととは知らずにいちごはチョコレートを作り続けていました。4人には確実に作っていますが後もう一個大きなチョコレートを作っていました。きっとそれは本命用でしょう。となるといちごの好きな人はスイーツ王子では無くて別に居るという事なのでしょうか?
「出来た!」

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.82 )
日時: 2011/02/24 16:33
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

そして遂にバレンタインデーになりました。女子は皆チョコの入っている箱を1つ持っています。調理実習が終わるとクラスメートはスイーツ王子のところに走って来ました。これからは毎年の恒例行事となっているスイーツ王子にチョコレートを渡したい女子との追いかけっこが始まります。そして4人が逃げ出したので女子は一斉に追い駆けて行きました。いちごは呆然としていました。
「とりあえず・・・救出に行こうかな?」
いちごは慌てて廊下に飛び出しました。すると前方から五月と千乃介が走って来ます。いちごは調理室のドアを開けて中に2人を入れました。
「助かったよ」
「ナイスタイミングだったね。いちごちゃん」
2人は息を切らしていたのでいちごは急いで作ったフルーツジュースを2人に渡しました。そして3人で仲良く話をしているとハリーが慌てて走って来るのが見えました。調理室に飛び込んだハリーは疲れ切った顔をしていました。いちごはハリーにもジュースを渡しました。
「後は樫野だけだね」
いちごは言いました。
「チョコレートのスイーツ王子なだけあるよね。年齢も学年も関係無く追い駆けて来ていたよ」

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.83 )
日時: 2011/02/24 16:44
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

五月の言葉にいちごが驚いていると調理室のドアを叩く音がしました。開けるとそこには疲れた顔の樫野が立っていました。いちごは慌てて中に入れると鍵をかけて調理台に集まりました。
「お疲れ様」
いちごは言いました。真はいちごからジュースを受け取ると椅子に座り込んでしまいました。ハリーは言いました。
「ホワイトデーはいちごが逃げ回る番だろうね。クラスの男子だけじゃ無くて全校中の男子にさ追い駆けられるんだよ」
それを聞いていちごはぞっとしました。さっきみたいな光景が今度は自分の実に降りかかる・・・。そう思うとぞっとしない訳にはいきませんよね。
「それじゃあ4人に私からバレンタインのプレゼント」
そう言うといちごは袋から綺麗にラッピングされた箱を4つ出しました。茶色の箱が真、ピンクの箱が五月、緑の箱が千乃介、黄色の箱がハリーのものです。
「ありがとう。いちごちゃん」
4人は喜びました。いちごは嬉しくて仕方ありません。それからしばらくして5人は共同寮に戻って行きました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.84 )
日時: 2011/02/24 16:54
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

その日の夕方。いちごは4人に秘密で寮を抜け出しました。向かった場所はルーピン先生の事務所。そうです。いちごが作ったチョコレートの大きいものはルーピン先生に渡すものだったのです。いちごはドアを2回ノックしました。
「どうぞ」
いつもの優しい声が帰って来たのでいちごはドアを開けて中に入りました。ルーピン先生はそっと微笑んで待っていてくれました。
「ハッピーバレンタイン!先生にプレゼントを渡しに来ました!」
いちごは入るなりそう言いました。
「来てくれると思っていたよ。そこに座ってなさい。すぐに紅茶を淹れて来るからね」
ルーピン先生はそう言いました。
「(やっぱり先生に渡すって決めてて良かった。だけど先生の机の下にはたくさんのチョコレートの箱がある・・・。って事は先生に渡しに来たのは1人じゃ無かったんだ・・・。それなら渡してすぐに帰ろう。見たら傷ついて先生に酷い事言っちゃうもん)」
いちごはそう思っていました。
「どうしたんだい?怖い顔なんかして」

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.85 )
日時: 2011/02/24 17:02
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

そこにルーピン先生が戻って来ました。いちごは無理に笑顔を作るとルーピン先生に言いました。
「先生の為に作ったんです。貰って下さい!」
いちごはチョコの入っている箱を渡しました。するとルーピン先生はきちんと受け取ってくれました。
「ありがとう。それじゃあ一緒に食べようか?」
ルーピン先生はそう言いました。
「(だけど此処に居たら傷つくだけ。でもせっかく誘ってくれているんだし少しくらいなら良いのかな?)」
いちごは考え込みました。
「どうしたんだい?」
ルーピン先生はそう言いました。
「あの・・・。先生は他の子からチョコレートを貰った時にも同じ事を言ったんですか?(どうしよ!?本音が出ちゃった。これじゃあ先生に嫌われちゃうよ・・・。あぁもう私のバカ!なんでコントロール出来ないのよ・・・)」
それを聞いた途端ルーピン先生の表情が強張りました。


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