二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエールwithハリーポッター
日時: 2011/02/12 10:55
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」

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Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.381 )
日時: 2011/04/29 19:59
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

ハリーからの報告を聞いたリーマスは優しそうな微笑みを浮かべましたがその裏には漆黒のオーラが隠されていました(ハリー曰く「恐怖のサインが出た」なんだとか)。ハリーはリーマスに断って教室から出て行きました。そのときにハリーはリーマスから頼みごとを1つされていました。それはいちごを連れて来ることだったのです。怒っているときのリーマスにはさすがのハリーでも絶対服従なのです。ですから宮殿に居るときは怒らせないように皆は心掛けていました。
「いちごー!」
ハリーはハグリッドの小屋の前で呼びました。すると中からさっきより真っ赤な顔になったいちごが出て来ました。それを見たハリーは驚いていちごを支えながら城の中に戻って行きました。
「ハリー。どうして?」
いちごは聞きました。
「パパからの命令なんだ。具合悪いんだから大人しくしてなきゃ駄目だよ。パパはカンカンに怒っているよ。叱られること間違い無しだよ。僕は関係してないから平気だけど頑張ってね」
ハリーは言いました。
「(なんか怖いかも・・・)」

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.382 )
日時: 2011/04/29 20:09
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

いちごを連れてハリーはリーマスの部屋に行きました。リーマスは深夜に廊下を歩いている生徒を捜すために忍びの地図を持っていたので2人が行くとすぐにドアが開きました。リーマスはハリーにお礼を言って手に手作りのボンボンショコラを渡して寮に帰るように言いました。するとハリーは満面の笑みで頷いて寮へと戻って行きました。一方のいちごはリーマスの部屋に入れられていました。とても気まずい空気が流れています。いちごはハリーから聞いてリーマスが怒っていることを知っていますしリーマスは目撃情報によっていちごが約束を破ったことを知っているのです。
「いちご」
リーマスの声は今までの中で最低と言うくらいに低くなりました。これは完全に怒っているという合図なのです。ここまではハリーだってしたことはありません。まぁよっぽど言う事を聞かなければ炸裂していたんでしょうけれどもね。いちごは震え上がってしまいました。
「ちゃんと話しよう。こっち向いて、いちご」
リーマスは出来るだけ優しく声を掛けました。しかしいちごは怯えているのでなかなかリーマスの顔を見ようとはしてくれませんでした。でもリーマスはまだ怒りませんでした。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.383 )
日時: 2011/04/29 20:20
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

しばらくは沈黙が続きました。いちごは下を向いたまま顔を上げないしリーマスは何て声を掛けたら良いのか分からなくなっていたのでした。しばらくするといちごはふら付いて来ていました。それを見たリーマスは慌てていちごを支えました。そしてそのまま部屋にあるソファーに座らせたのです。いちごは俯いたままです。そこでリーマスは自分の手をいちごの額に当てました。熱が上がったからなのでしょうか。リーマスは自分の手が妙に冷たく感じました。リーマスはふら付いているいちごを抱き締めるとベッドに連れて行きました。そしていちごを寝かせると魔法で用意した冷たいタオルを額に乗せておきました。しかしいちごの熱が高いのかすぐにタオルはぬるくなってしまいます。そのたびに魔法で水に漬けてからいちごの額に乗せました。それを続けてから数分するといちごは目を覚ましました。
「リ、リーマス・・・」
いちごは言いました。
「よかった。気がついたね」
リーマスは普通を装って言いました。
「えっと・・・」
いちごは困ってしまいました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.384 )
日時: 2011/04/30 10:32
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

約束を破って部屋から出たのは紛れもない事実。いちごは今まで何度もリーマスとの約束を粉々に破ってきました。しかしそのときはリーマスに叱られませんでした。それは元気だったからです。しかし今回は具合が悪くて休んでいなければならないのに部屋から出てしまったのです。そうなればリーマスだって怒りますよね。
「ごめん・・・」
いちごは小声で言いました。
「ん?」
リーマスは聞きました。
「ごめん。勝手に出ちゃって」
いちごは言いました。
「反省しているなら良いけど本当に無理しないでよ。いちごは無理をするのが得意なんだから。それに昔みたいな事にはなってほしくないな」
リーマスは言いました。
「うん・・・」
リーマスが言っていた昔みたいな事。それはいちごが学生時代にトリップしたときにもあったのです。いちごは風邪を引いていたのですが無理をしてしまい生死の境を彷徨ったことがあるのでした。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.385 )
日時: 2011/04/30 11:03
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

〜回想〜
「ちょっと・・・。いちご大丈夫?」
リリーは心配そうに聞きました。いちごは朝起きたときから妙に顔が真っ赤だったのです。
「大丈夫だよ。これくらい」
いちごはそう言うと着替え始めました。それから数分してから2人は女子寮を出て談話室に行きました。するとそこには悪戯仕掛け人の4人が待っていました。
「おはよう。リリーにいちご!」
ジェームズは朝からハイテンションでした。
「うるさいわね!ポッター!少しは静かにしなさい!!」
リリーは怒鳴りました。
「君に朝から怒られるなんて光栄だよ」
ジェームズは言いました。
「いい加減にしなさーい!」
リリーとジェームズの2人は談話室で追いかけっこを始めました。その様子を4人が見つめていました。
「あの2人も懲りないね。おはよう。リーマス、シリウス、ピーター」
いちごは言いました。
「おはよう。いちご」
リーマスは言いました。
「はよ。いちご」
シリウスは言いました。
「お、おはよう。いちご」
ピーターは言いました。
「今日はせっかくの休日だし皆で遊ばないか?」
シリウスは言いました。
「それ良いな!」
追いかけっこをしていたはずのジェームズは親友の元に駆け寄りました。リリーは息を切らしながらジェームズを睨み付けていました。そのオーラを感じてかリーマスはリリーの方へ行きました。
「おはよう。リリー」
リーマスは言いました。
「リーマス。おはよう」
リリーは言いました。
「朝から大変だね。後でジェームズには言っておくよ。ところでいちごの様子が変だけどもしかして何かあった?」
リーマスは聞きました。
「これは秘密にしてね。朝から体調が悪いみたいなの。だけど大丈夫だって言い張るの。仕方ないから談話室に連れて来たけど寝かしておいたほうがいいような気がするの」
リリーは言いました。
「そうなんだ・・・。リリーは大変だね。煩い牡鹿に追い駆けられるし寮ではいちごの面倒を見なくちゃならないし」
リーマスは言いました。
「もう慣れたわ。いちごは王女様だから手伝ってあげたいっていう気にはなるもの。それにしてもリーマスだって凄いわね」
リリーは言いました。
「何が?」
リーマスは聞きました。
「だってちょっと見ただけで様子が変だって分かるんだもの。やっぱりいちごが信じているだけあるわね」
リリーは言いました。
「そりゃワガママ王女様を近くで見ていれば慣れるよ。あの2人の話も終わったみたいだし朝食を食べに行こうか?」
リーマスは言いました。
「そうね。もうお腹ペコペコ」
リリーはそう言うとリーマスと一緒に騒いでいる4人のところへ行きました。そして6人は朝食を食べるために大広間へと向かいました。向かっている間リーマスはいちごの様子をずっと見ていました。リリーから話を聞いているので心配になるのです。
「という訳で今日はホグズミードに行こうぜ!」
シリウスは急に言い出しました。
「どうしたんだい?急に」
リーマスは聞きました。
「せっかくの休みなのに学校に居るのはつまらないだろ。だから6人で出掛けようと思ったんだ」
ジェームズは言いました。
「ぼ、僕は良いアイデアだと思うよ」
ピーターは言いました。
「さすがピーター。やっぱり俺らの親友はこうじゃなきゃな」
シリウスは言いました。
「分かったよ。ホグズミードに行こう。でも2人だけで悪戯なんかするんじゃないよ」
リーマスは言いました。
「分かってるって。じゃあリーマスも行くって言ったし全員で行こう」
ジェームズは乗り気です。
「まぁたまには良いかもね」
リリーは言っていました。


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