二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 夢色パティシエールwithハリーポッター
- 日時: 2011/02/12 10:55
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」
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- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.271 )
- 日時: 2011/04/07 16:45
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「・・・リーマス・・・」
いちごは言いました。
「・・・やっと本音を話してくれたね。本当はいちごちゃんの心がもう壊れそうだったから外へ出掛けていたんだよね。何も分かってないって言ってたよね。もしかしたら僕でもいちごちゃんの気持ちをよく汲み取ってあげてなかったのかもしれない・・・。だけれどもね、心の扉を閉ざしているだけじゃ駄目なんじゃないかな?これは3人だって同じなんじゃないのかな?心配されることがいちごちゃんにとってはプレッシャーなのは分かったよ。それでも3人はいちごちゃんを仲間として親友として大切に思っているんだよ。心配してくれるのはそれだけいちごちゃんを大切にしてくれているんだ。辛いことがあったら1人で抱え込まずに誰かに相談するのがいいんじゃないのかな?仲間は絶対にその瞬間を待っているんだよ。いちごちゃんの心は今にも壊れそうなんだよね。僕で良かったら力になるよ。何でも話は聞いてあげる。苦しいときだから僕に頼ってご覧。すぐに気持ちが変わるよ」
リーマスは抱き締めたいちごを諭すように言いました。いちごはそれを聞いて大粒の涙をさっきよりも流し始めました。リーマスはいちごの本音が分かっているので背中をさすってあげました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.272 )
- 日時: 2011/04/07 16:55
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「うっく・・・ひっく・・・」
いちごは泣き出しました。
「辛いのなら泣くと良いよ。気持ちが落ち着くまではこうしているよ」
リーマスに言われていちごは涙が堰を切って溢れ出しました。
「うあああああああああああああ!!!」
いちごは思いっきり泣き出しました。リーマスはいちごを自分の膝の上に座らせると背中をさすりながら抱き締めていました。
「よしよし。1人で抱え込んで辛かったね。もう1人じゃないんだからね」
リーマスはいちごに言いました。
「うん・・・うん・・・」
いちごは泣きながら言いました。
「よしよし。僕は此処に居るよ。何も抱え込むことなんて無いんだからね。よしよし、良い子だね」
リーマスはまるでまだ幼い子供をあやすかのようにいちごを落ち着かせていきました。あやされているいちごはリーマスの温もりによって少しずつではありますが落ち着いてきていました。同級生だったリーマスはいちごを大切にしています。いちごは再び昔のことを思い出しました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.273 )
- 日時: 2011/04/07 19:01
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
〜過去〜
「ねぇ知ってる?あのリーマス様に彼女が出来たんですって」
「まぁ誰ですの?」
「いちご・ドリームスイートストロベリーですって」
「あぁグリフィンドールの」
「王族だからっていい気になり過ぎだわ」
「これはリーマス様のファンとして許せないわん」
いちごがリーマスと付き合いだしてから1ヶ月。リーマスのファンの女子はいちごに敵対心を露にしてきました。ある日の朝食の時にいちごがリーマスと仲良く大広間に行くとファンの女子によっていちごは転ばせられてしまいます。
「いちご!大丈夫?」
リーマスはそう言っていちごに手を差し伸べました。
「ありがと」
いちごはその手に掴まって立とうとしました。が・・・。
「痛っ・・・」
いちごは足に走った痛みのせいで立てなくなってしまいました。
「どうしたの?」
リーマスは慌てて聞きました。
「なんか足を捻っちゃったみたい・・・」
いちごは言いました。するとリーマスはいちごをお姫様抱っこをして抱えあげたのです。
「ジェームズ、シリウス、ピーター。僕はいちごと医務室に行って来るから1時間目の授業は遅れるって先生に言っておいて!」
そう言うとリーマスはいちごを連れて医務室に向かいました。いちごは気がつきませんでしたがリーマスは誰かがいちごの足を引っ掛けたのを見ていたのです。医務室に着くと校医のマダム・ポンフリーは出張していて居ませんでした。
「居ないのか・・・。まぁ緊急だし後でマダムには話しておこう。じゃ此処のベッドに座ってて。僕は治療するための道具を持って来るよ」
リーマスは急いで準備をし出しました。いちごはその姿を見ていて少しカッコいいなと思っているのでした。しばらくしてリーマスは戻ってきました。
「じゃあ捻ったところ見せて。僕でも少しは治療出来ると思う」
リーマスはそう言うといちごの足を見ました。捻ったところは熱を持っていて赤く腫れ上がっています。
「痛い・・・」
いちごは涙を流しながら言いました。
「すぐに治るから。思ってたより酷いな・・・。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してよ」
そう言うとリーマスは優しく治療をし出しました。いちごはリーマスを信じているのでじっとしていました。
「・・・とりあえずこんな感じかな」
いちごは気がつくと足の痛みがなくなっていました。いちごが座っているベッドの隣にリーマスは座りました。
「しばらくは動かせないね。どう?平気になった?」
リーマスは聞きました。
「うん。ごめんね、リーマス。迷惑かけちゃって」
いちごは気まずそうに言いました。
「良いよ。そんな事は気にしないで。とりあえずいちごが落ち着くまでは此処に居てあげるよ」
リーマスは言いました。
「えっ!じゃあ授業は?」
いちごは聞きました。
「今は授業よりいちごの方が心配だよ。それに1、2時間目は魔法薬学だから出なくても良いんだ。後でジェームズかシリウスに聞けばいいんだからさ」
リーマスはそう言うと道具を持って来たときに作ったホットチョコの入っているカップを渡しました。
「リーマス?」
いちごは聞きました。
「少しはいちごが元気になるかなと思って作ったんだ。此処にはもう少し居る予定だし飲みなよ」
リーマスに言われていちごはホットチョコを飲みました。それは暖かくてまるでリーマスのようでした。いちごは隣に居てくれるリーマスを見つめました。お兄さんのような存在のリーマスはいちごの自慢の人。今は一緒に居るけど卒業になれば別れてしまう・・・。いちごは先が分かっていたからこそリーマスとの想い出を作りたかったのでした。それからしばらくして2時間目の終了のチャイムが鳴りました。医務室に4人の姿がやって来ました。
「もう!心配したじゃない。大丈夫?」
リリーはいちごに近寄りました。
「うん!リーマスが治してくれたの。だから平気よ」
いちごは喜んでリリーに言いました。
「随分お前も騎士になってきたじゃん」
シリウスはリーマスに声をかけていました。しかしその様子を見ている人々が居ました。
(なんでリーマス様にべったりな訳?)
(許せませんわね)
(次の作戦を実行しましょう)
(そうするしかありませんわね)
何やら雲行きが怪しいですね。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.274 )
- 日時: 2011/04/07 19:26
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
次の日。いちごはリーマスと悪戯仕掛け人の3人に付き添われて大広間にやってきました。学校の人気者である悪戯仕掛け人が来てしまうとさすがのファンクラブだって動けなくなります。しかしそこは女子。席に着くといちごの側にやってきました。
「ドリームスイートストロベリーさん。昨日はごめんなさいね。それでお詫びをしたいのですけれど一緒に来てくださいます?」
スリザリンの女子生徒は聞きました。
「えぇ。良いですよ」
いちごは愛想よく返事をするとファンクラブの女子に着いて大広間から出て行きました。その姿を見送っていた4人の男子は不安になっていました。
(大丈夫かな?いちご・・・)
(あいつらかなり悪質な奴等だぜ)
(そうなると助けに行かないと)
一方のいちごはというと・・・。
「キャアーーーー!」
いちごは悲鳴を上げていました。
「悲鳴を上げたって誰も来ませんことよ。それにそのボロボロの制服でしたら授業にも出れませんわね」
女子たちは笑っていました。
「まずい!セブルス様が気がついていらっしゃるわ!」
女子たちは尻尾を巻いて逃げ出しました。そこにスリザリンで無口と知られているセブルスがやってきました。
「ドリームスイートストロベリー!大丈夫か?」
セブルスは慌てて駆け寄ってきました。
「セブ・・・。うん、なんとか」
いちごは言いました。
「そうか・・・。とりあえず此処から出るぞ。お前の仲間が心配しているからな」
セブルスはいちごを立たせると廊下に連れて行きました。
「じゃあ図書室に行くからお前はこの廊下を歩いていけ。きっとポッターたちが待ってるぞ」
それだけ言い残すとセブルスは立ち去ってしまいました。いちごはボロボロになった制服を着ながら仲間を探していました。するとある通路で仲間と出会いました。
「「「「「いちご!」」」」」
5人は慌てて駆け寄って来ました。リーマスもその中に居ました。
「どうしたのよ、その制服!ボロボロじゃない!」
リリーは言いました。
「うん。さっきの女子たちにやられちゃった・・・」
いちごは悔しそうに言いました。
「とりあえずいちごは寮で休むべきね。4人とも、確実にいちごを寮に連れて行ってあげて」
リリーに頼まれてリーマスとジェームズはいちごを両脇から護衛し残りのシリウスとピーターは前と後ろを護衛して共同寮まで連れて行きました。共同寮に着くと4人はいちごを護衛したまま中に入りました。そして寮のドアが閉まり、鍵がかかったのを確認すると4人はいちごを囲んで話をし出しました。しかしいちごは一向に答えようとしません。そしていちごは4人の立っているところに空いているスペースから逃げ出しました。
「いちごを捕まえて」
リーマスの一言でいちごはシリウスとジェームズに抑えられてしまいました。そしていちごはリーマスの前へと連れて行かれました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.275 )
- 日時: 2011/04/07 19:37
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「いちご・・・」
リーマスはそっといちごの頬を自分の片手で包み込みました。つまりは目線を合わせたかったのです。
「・・・」
いちごはリーマスの鳶色の瞳を見てじっとしていました。
「いちご。何か辛いことがあったんだよね。こんなに体を冷たくしてるなんて君らしくないよね。最近になってからは何か様子が変だったからリリーに頼んで様子を見ていてもらっていたんだ。そうしたら僕のファンクラブがヤキモチを焼いて今回の事とか今までのことを引き起こしていたって分かったよ。あの子達には僕ら3人で怒鳴っておいたからさ。しばらくは近付いて来ないよ。だけどリリーに聞いたら僕が知らないだけかもしれないけれど何回も嫌がらせに遭っているんだってね。なんで僕に話してくれなかったのかな?僕が君と付き合うときにした約束を忘れたわけじゃないよね?何かあったらすぐに話すって。話してくれないってことはまだまだ信頼されてないのかな?もしそうだとしたらもっと一緒に居る時間を増やすよ。いちご。辛かったら泣いてもいいんだよ」
リーマスが言うといちごはリーマスの胸に顔を押し付けてワンワン泣き崩れました。リーマスは少しホッとしていたのでした。
〜過去終了〜
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