二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエールwithハリーポッター
日時: 2011/02/12 10:55
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」

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Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.346 )
日時: 2011/04/24 13:00
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

いちごはリーマスの腕の中に居ながら昔の事を思い出していました。
〜回想〜
この日。いちごは夜中なのにも関わらずシリウスとジェームズと共に外へ出掛けていました。リーマスは監督生なので見回りをしていたので一緒ではありませんでしたが・・・。ちなみに女子寮の監督生はいちごなのですがシリウスとジェームズに誘われたので仕事を忘れて遊びに行ってしまったのです。まさかそれを知ってリーマスがカンカンに怒っているとは知らずに・・・。
「ねぇ!此処なら見つからないし今日は此処でゆっくりしようよ」
いちごは言いました。
「それもそうだな。だけど此処じゃホテルとか旅館はねーしゆっくりなんて出来ないんじゃねーのか?」
シリウスは聞きました。
「そこは平気だよ。こっそり校長先生に魔法でテントを作ってもらったんだ。他の先生方には秘密でね。もちろんリーマスにもよ」
いちごはそう言うとテントを組み立てました。中は宮殿の一室のようになっていてとても広いのでした。
「ここなら3人でも平気よ」

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.347 )
日時: 2011/04/24 13:25
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

3人はテントの中に入ると学校の談話室と同じようにくつろぎ始めました。いちごはテントの中にあったピアノを弾いていました。その曲には5人を結びつけた奇跡というメッセージがこめられているのです。でもいちごはお姫様ですし2人の男子と一緒に居るなんて普通なら許されないんです。
「そうだ!此処に来る前にクッキーとか作ってきたの。良かったら一緒に食べましょう」
いちごはそう言うとバスケットを取り出しました。
「俺は甘いものは苦手だから食べないぞ」
シリウスは言いました。
「そう言うと思ってビターチョコのマフィンとマドレーヌを作ってきたわ。それなら食べれるでしょ」
いちごはそう言うとテーブルを綺麗に飾って3人で座る椅子を魔法によって取り出しました。
「学校の外では魔法を使っちゃいけないのに・・・」
ジェームズはビックリしていました。
「それはね私のお父様が国王だから魔法省大臣も許してくださったの」
いちごは言いました。
「つまり上には上が居るってこったな」
シリウスはそう言うと椅子に座っていちご特製のマフィンを食べ始めました。ジェームズは甘いものが好きなのでいちごが作ったケーキを食べていました。いちごはピアノに魔法をかけて自動演奏させながら楽しいティータイムを楽しんでいました。
「明日はどうするの?」
いちごは聞きました。
「予定なら悪戯専門店に行ってリーマスにプレゼントと称して危険なグッズを送ってやるんだ。あいつきっと驚くだろうな」
ジェームズは言いました。
「そんなことしたら怒ると思うんだけど・・・」
いちごは言いました。
「どうせ怒られるのには慣れっこだし構わないさ。それよりいちごの方が学校に帰った時に大変なんじゃないのか?」
シリウスは聞きました。
「どういうこと?」
いちごは聞き返しました。
「彼女なんだからリーマスは心配してるさ。それに女子寮の監督生でもあるんだよね。そうなったらリーマスの雷が落ちるよ。リーマスの雷は滅多に見れないことだからビックリされるだろうね」
ジェームズは言いました。
「私の罪を擦り付けるのならリーマスには私から真実を話すわよ」
いちごは言いました。
「それくらいされても構わないさ」
シリウスは言いました。
「それともリリーに言っても良いの?リリーに言ったらジェームズをボコボコにしに行くわ」
いちごは言いました。
「同情してくれているんだね。でもリリーにやられたって気にしないんだ。僕はリリーのことが大好きだからね」
ジェームズは言いました。
「はいはい。好きに言っときなよ。後でリリーが怒ったって助けてあげないんだからね」
いちごは言いました。
「それよりリーマスはリリーよりも怒らせたら怖いぞ。どれだけ謝っても許してはくれないぜ」
シリウスは言いました。
「リーマスは私には優しいから大丈夫よ。怒ったりなんか決してしないはずよ」
いちごは言いました。
「とりあえずホグワーツに帰ってからのお楽しみだな」
シリウスはニヤリと笑っていました。その日の夜には雪が降ったので3人は個々で寝ていられなくなって一箇所に3人で集まって暖かくしながら寝ていました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.348 )
日時: 2011/04/24 13:53
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「おはよう。2人とも」
いちごは挨拶をしました。それを聞いた2人はリビング代わりにしている場所へ行きました。いちごは2人よりも早起きをして朝ごはんを作っていたのです。テーブルにはサンドイッチとスクランブルエッグとオレンジを入れたサラダが載っていました。
「これは美味しそうだね」
ジェームズは言いました。
「でしょ。リリーからレシピを教えてもらったの。料理をするのが得意だって言ってたからさ」
いちごは言いました。
「早く食べようぜ。腹減って力が出ねーよ」
シリウスは言いました。
「はいはい。じゃあ食べましょう。飲み物はシリウスがコーヒーでジェームズは紅茶だったわよね」
いちごはそう言うと魔法で取り出しました。3人で朝ごはんを食べた後は談話室で3人でまとまって話をしていました。
「昨日はごめんね。2人のうち誰かのブランケットを私が奪っちゃったみたいだからさ」
いちごは言いました。
「俺のだ。でも平気さ。慌ててアニメーガスになって寝たから」
シリウスは言いました。
「そっか。シリウスは真っ黒な犬になれるから別にブランケットが無くても寒くないんだよね」
いちごは納得していました。
「そろそろ出掛けようよ。リーマスに悪戯を仕掛けたいしさ」
ジェームズがそう言ったので3人はホグズミードに出掛けて行きました。するとホグズミードは人々が集まって噂をしていました。いちごは興味が無かったのですが2人は村の人々に聞いて来てくれました。
「大ニュースだ!」
シリウスはいちごのところにやってくると言いました。
「どうしたの?」
いちごは聞きました。
「今日の9時に国王陛下がホグズミードに来るんだ!」
興奮しているジェームズは言いました。
「えっ!お父様が!?」
いちごは驚きました。
「9時ってことは後30分くらいで来るんだな。もしよかったら紹介してくれないかな?」
ジェームズは聞きました。
「お父様に?別に良いよ。親友って言えば良い話なんだからさ」
いちごは言いました。
「あの・・・もしかして貴女様はプリンセスでいらっしゃいますか?」
村人の1人が聞いてきました。
「えぇ。そうですが・・・」
いちごは言いました。
「それではこちらへどうぞ。そちらのお2人もご一緒にどうぞ」
村人はある場所へ案内してくれました。そこは喫茶店の奥にある個室の一室でした。いちごは店長にチップを多く渡して黙っていてもらうことにしました。村人たちは外で国王陛下の到着を待っていました。いちごたち3人はプリンセスと気付いてもらえたので暖かい部屋で待っていました。いちごは嬉しそうでした。自分のお父様に会えるのです。そして予定の9時になると馬車の音が聞こえてきました。国王陛下の到着だったのです。ジェームズとシリウスは楽しみにしていました。いちごの親はこの国を動かしている中心の人物なので会いたかったのです。すると個室のドアが開いて中に国王陛下が入って来ました。
「お父様!」
いちごは駆け寄って行きました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.349 )
日時: 2011/04/24 14:17
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「いちご!久しぶりじゃないか」
国王は言いました。
「お父様にご紹介したい人がおります。どうかご紹介させてくださいませ」
いちごはそう言うと2人を前に出しました。
「えっと・・・僕はジェームズ・ポッターです」
「俺は・・・シリウス・ブラックです」
2人はたどたどしくなりながらも自己紹介をしました。
「あぁ。俺はクリストファー・ドリームスイートストロベリーだ。2人ともいちごと仲良くしてくれてありがとな」
クリストファーは言いました。
「ところでお父様は何故こちらへ?」
いちごは聞きました。
「あぁ。最近ここでは事件が頻発しているから視察さ。ついでにホグワーツにも寄ろうかと思っている」
クリストファーは言いました。
「そうでしたか。私はてっきり会いに来て下さったのだと思っておりましたわ。お父様は多忙な方ですからどうなさっているのか心配していたのでございます」
いちごは言いました。
「そうだな。でも今年の夏休みは暇になりそうだから2人でバカンスにでも行こうか?」
クリストファーは言いました。
「それは良いですわね。でしたら夏休みを楽しみにしておりますわ。それはそうとホグワーツに行かれるのではありませんか?もし行かれるのであればお急ぎになられた方が良いかと。ホグワーツの校長先生様は大変気まぐれな方でございまして遅く行くとお会いになってくださるかどうか・・・」
いちごは言いました。
「そうだな。じゃあ俺も夏休みを楽しみにしているよ。じゃあまた今度にでも会おうな」
そう言うとクリストファーは居なくなりました。
「あー。疲れた・・・」
いちごは言いました。
「自分の親なのに敬語なんだね」
ジェームズは言いました。
「うん。そこのところは執事が煩くて気がついたら両親には敬語で話すようになっていたわ」
いちごは言いました。
「俺の家はそんなことねーぞ」
シリウスは言いました。
「そっか。シリウスだって名家の跡取りだもんね。でも敬語で話さなくて良いっていうのには憧れるな。私は執事のせいでこんなふうになっちゃったのよ」
いちごは言いました。
「それにしてもカッコいいお父さんだね」
ジェームズは言いました。
「ありがとう、ジェームズ。それを聞いたら大喜びだわ」
いちごは微笑みながら言いました。
「なんか国王ってああいう感じだなって思ったよ。それに引き換えいちごは・・・」
シリウスは言いました。
「お父様と違っておしとやかじゃなくて悪うございましたね」
いちごは言いました。
「俺はお姫様でも活発な方が良いとは思うけどな」
シリウスはそう言うと個室の中にある椅子に座り込みました。いちごは喫茶店の店長を呼び出すとお礼を言ってテントに3人で戻って行きました。テントに帰ると入り口の側にプレゼントの箱が置いてありました。差出人が不明なのでシリウスとジェームズは開けるのを止めようとしていましたが別に大丈夫だろうと思ったいちごは思い切って開けてみました。
「うわぁ!綺麗なドレス」
いちごは言いました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.350 )
日時: 2011/04/24 19:06
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

箱の中には純白のドレスが入っていました。いちごはドレスを見つめてから誰からのプレゼントか分かったのです。
「このプレゼントお母様からだわ」
いちごは言いました。
「いちごのお母さんってことは女王様?」
ジェームズは聞きました。
「そうだよ。お母様ったらサプライズすぎるわ」
いちごは言いました。すると其処に村の子供がやってきました。
「プリンセスたちにお迎えが来ています。先生が1名と鳶色の髪をなさった男子がご一緒に」
村の子供は言いました。
「ありがとう。このマドレーヌを持っていって。お礼よ」
いちごはそう言うと男の子にマドレーヌを渡しました。すると男の子は居なくなってしまいました。
「まさかこんなに早くばれるなんて・・・」
ジェームズは慌てていました。
「とにかくリーマスが来ているんなら逃げるしかねーな」
シリウスは言いました。
「そうだね。2人に同感」
いちごはそう言うとテントを片付けて3人でホグズミードからの脱走を開始し出しました。しかし開始早々3人は迎えに見つかってしまいました。シリウスとジェームズが先生を引き付けている間にいちごはリーマスから逃げれば良いということになりました。しかしリーマスもいちごが居ることを知っていたので夕方のホグズミードを舞台に2方向に分かれての追いかけっこが繰り広げられていました。それから30分くらいしていちごは女の子なのでリーマスに追いつかれてしまいました。それから数分後に2人も捕まってしまいました。2台の馬車で迎えに来ていたのでいちごはリーマスと一緒に2台目に乗りました。2人は迎えに来てくれた先生と共に乗っていました。そして馬車は学校へ向かって走っていきました。いちごは困っていました。ジェームズとシリウスの2人が言っていたことが本当だとしたらリーマスはカンカンに怒っているということになってしまいます。
「・・・ごめん・・・」
いちごは小さな声で言いました。するとその声が聞こえていたのか隣に居たリーマスはいちごの手を握りました。久々の優しい温もりにいちごはほっとしていました。しかしこれから学校で始まる恐怖のことにまだ気付いていないのでした。
「いちごはこっちだよ」
学校に着くとリーマスに連れて行かれました。やってきたのは使われていない空き教室。いちごは2人きりになってしまったことよりも今回のことは許してくれないという考えが浮かびました。職員室に連れて行かれなかっただけはましでしょう。しかしいちごにとっては今に状況の方が明らかにマズイのです。いちごの前に居るリーマスは腕組みをしていて爽やかな笑顔の裏に漆黒のオーラが漂っていたのです。
「それじゃあ僕に分かるように今回のことを話してくれるかな?」
リーマスは言いました。完璧に怒っています。
「・・・・・・・・・・・・」
いちごは何も言えなくなってしまいました。
「ん?全く返事が聞こえないんだけど」
リーマスは言いました。
「は、はい。私に話せることであれば何でも隠さずに話します」
いちごは必死になって言いました。
「それなら良いよ。じゃあ全て話してもらおうかな」
リーマスがそう言ったのでいちごは1つ深呼吸をしてからリーマスに分かるように説明をしました。しかしその説明のときにはシリウスとジェームズの2人はあえて出さないようにしていました。あたかも自分が悪いというように。そしていちごが話し終わった後リーマスはいちごを見つめていました。しばらくしてリーマスが立ち上がったと思うといちごに近付いてきました。そしてパシンッ!という乾いた何かを叩く音が空き教室に響きました。気付くといちごは叩かれた頬を押さえてリーマスを見つめていました。リーマスはしばらくいちごを見つめると俯いているいちごと同じ目線になっていちごの肩に手を置いて優しく話し始めました。
「いちご。君が居なくなったことによってどれだけの人が心配したと思っているんだい?僕は君が居ないっていう報告を聞いたときに心臓が止まりそうになったよ。遊びたい気持ちも分かるけど学校の校則に従って欲しいな。今回のことでどれだけ心配したのか分からない。でもいちごには約束して欲しいな。もう二度と深夜に出掛けないって」
リーマスは小さい子に話しかけるようにゆっくりと言いました。いちごは目から涙を零していました。リーマスはいちごの腕を引っ張って自分の方に連れて行きました。そのまま抱き締めたのです。
「リ・・・リーマス・・・」
いちごは一瞬ビックリすると幼い子のようにワンワン泣き始めました。
「よしよし。もう大丈夫だからね」
しばらくはリーマスにあやされていました。
〜回想終了〜


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