二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエールwithハリーポッター
日時: 2011/02/12 10:55
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」

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Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.551 )
日時: 2011/06/05 11:47
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「顔見せて。いちご」
リーマスは静かに言いました。
「・・・」
いちごは首を振って俯きました。
「話があるんだ。お願いだからこっちを向いてくれないかな?」
リーマスは言いました。
「・・・・・・」
いちごは意を決して顔を上げました。目の前に居るリーマスは怒っているようにも見えます。
「ハリーが直ぐに報告してくれたんだ。いちごが襲われたって。それで話を聞いたら自分から飛び込んだって言っていたんだけどそれは本当なのかい?」
リーマスが聞くといちごは頷きました。
「つまり自らの危険の分かっていながら仲間を助けたかったということなんだね?」
リーマスがもう1度聞くといちごは頷きました。
「はぁ・・・」
リーマスは溜め息を吐きました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.552 )
日時: 2011/06/05 11:54
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「仲間を守りたいという気持ちは分かるよ。でも自分の身も守れるようにしなさい。君は王家の娘なんだから命に関わるようなケガをしてはいけないからね。それに今回はケガだけで済んだけど当たったところが悪ければ命は無かったんだよ。それは分かるね」
リーマスは言いました。
「・・・」
いちごは視界が涙で覆われてしまいました。リーマスは優しく諭すように言っていますが全てはいちごの為。声が出ないのでごめんなさいだって言えないんです。いちごはそれが悔しくて泣いているのでした。
「いちご」
リーマスは優しくいちごを呼びました。けれどいちごは俯いたままでした。
「いちご・・・」
リーマスはもう1度呼びますがいちごは俯いたままで反応しようとはしません。リーマスは溜め息を吐くと俯いているいちごにそっと近付きました。いちごは気付いていません。
「辛いかい?」
リーマスはいちごをきつく抱き締めました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.553 )
日時: 2011/06/05 12:03
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「・・・・・・」
いちごは久しぶりの優しい温もりに触れて驚いていました。
「声が出ないというのは本当だったんだね」
リーマスはいちごに言いました。
「・・・・・・・・・」
いちごは視界が涙で覆われていて鼻を啜っていました。
「僕は心配なんだ。何でも飛び込んでしまう君がね。でもだからと言って縁を切るとかは考えてないよ。いちごは抱え込み過ぎなんだ。声が出ないのは苦しいかもしれないけれど気持ちには嘘を吐いてはいけないんだよ。だから泣きたいのなら泣きなさい」
リーマスはそう言うといちごと目線を合わせました。いちごはリーマスに見つめられて恥ずかしそうでしたが泣きそうな顔をしていました。
「泣いていいよ」
リーマスはいちごに言いました。
「・・・うわあああああ」
いちごは大声を上げて泣き始めました。リーマスは一瞬にして声が戻ったことに安堵しつつ泣きじゃくるいちごを抱き締めていました。いちごはリーマスの腕の中で泣きました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.554 )
日時: 2011/06/05 12:13
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

それからしばらくしていちごは無事に退院することが出来ました。1人で王家の部屋に向かっていると向こうからフォーマルハウトがやってきました。
「・・・フォーマルハウト君?どうしたの?」
いちごは聞きました。
「どうやらまだ思い出して頂けて居ないようですね。まぁ良いでしょう。その内はっきりと思い出しますから。夢と希望の王女・いちご姫。1つだけ忠告しておきましょう。なるだけ部屋に篭って下さい。貴女の友人は詳しいことを知りません」
それだけ言うとフォーマルハウトは居なくなりました。いちごは震えながら部屋に行きました。そしてドレッサーの鏡に映った自分の顔を見ていちごは声にならない悲鳴を上げました。今までは綺麗な青色だった瞳が真っ黒になっているのです。
「(何で?どうしてこんなことに・・・)」
いちごは困ってしまいました。しかしリーマスには心配を掛けさせたくないので相談しないことに決めました。瞳の色が変わったのには意味があるらしいのですが・・・。いちごは普通通りに授業に出たり食事を取ったりしようと決めていました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.555 )
日時: 2011/06/05 12:23
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

いちごはグリフィンドールの寮の前でハリーとロンに会いました。
「いちご!これから夕食なんだけど一緒にどう?」
ロンは聞きました。
「1人で居たいからいいよ」
そう言うといちごは大広間に向かいました。生徒たちはいちごを見つめていると男子は自分の隣に来て欲しいので誘い掛けました。
「ごめんなさい。今日は1人で居たいの」
いちごはそう言って男子を振り切りました。それを笑いながら見ている人が居ました。フォーマルハウトです。
「(いちご姫が皆に嫌われてしまえば作戦も実行しやすいものです。父上、ご主人様。直ちにいちご姫を闇へ引き込みますのでお待ち下さい)」
フォーマルハウトはニヤリと笑いながら夕食を食べていました。けれど作戦には1つ大きなミスがありました。それはリーマスには少し気付かれていたということなのです。
「(あのフォーマルハウトという子は油断出来ないな。アーサーが言っていた事が本当だとしたらあの子が謎の少年ということだ。いちごが心配だな)」


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