二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 夢色パティシエールwithハリーポッター
- 日時: 2011/02/12 10:55
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」
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- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.506 )
- 日時: 2011/05/26 15:54
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「はぁ・・・。イヤだな・・・もう」
ハリーは言いました。
「どうしたんだい?ハリー」
リーマスは聞きました。
「イヤなんだ。仲間やパパや親友まで離れて行くなんて・・・」
ハリーは言いました。
「離れたりなんかする訳ないだろう?」
リーマスは言いました。
「分かってる。だから余計にイヤになるんだ。・・・本当のパパとママが居なくなっていなければもっと欲しいものをもらって・・・それからリーマスと会えればよかった。そうすればきっと他の皆みたいに相手の事を考えてあげられるようになるのに・・・。他の皆と同じような事で喜べたのかもしれないのに・・・」
ハリーは言いました。
「泣いているのかい?」
リーマスは聞きました。
「泣いてないよ」
ハリーは言いました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.507 )
- 日時: 2011/05/27 16:55
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「最近のハリーは何か変だよ」
リーマスは言いました。
「何って言われても構わないさ」
ハリーは言いました。
「ハリー・・・」
リーマスは言いました。
「・・・泣いてられないんだ。パパ、ママ、シリウスを失ったあの日に決めたんだ。強くならなきゃって。だから僕が欲しいものを僕に渡してよ。パパ、僕が知らない親の温もりとかパパ、ママ、シリウスから貰えたはずの事全部・・・」
ハリーは言いました。
「ハリーは知らないだけで本当のハリーの親はとても可愛がっていたんだよ。そりゃ残されたハリーにとっては悲しいだろうけどちゃんとした事実があるから少しは理解できるんじゃないのかな?」
リーマスは言いました。
「だから僕は皆から嫌われやすいんだね」
ハリーは自嘲気味に笑うと俯いてしまいました。
「どうかしたのかい?」
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.508 )
- 日時: 2011/05/27 19:24
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「僕、皆から嫌われるようなことを何度も言ってきたんだ。そうしたら両親が居ないからそんなこと言えるんだろって言われたんだ。それで考えたら僕の本当のパパとママは僕が大人になるまで側に居てくれないし大事にされていたのかも知らないんだ。僕は自分の中で『愛してる』って言って欲しい人に言ってもらえなかった。ってことは僕は誰からも愛されてなかったんだよね。本当のパパとママだって僕のことなんか・・・僕のことなんか・・・」
ハリーは気がつくとリーマスに抱き締められていました。しかも今までとは全く違う強さなのです。ハリーは少し驚いていました。リーマスは仕事が忙しいこともあるのでなかなかこんな機会はなかったのです。ハリーにしてみれば初めて知った親の温もりなのでした。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.509 )
- 日時: 2011/05/27 19:33
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「ちょ・・・離してよ」
ハリーは必死になりながら抵抗を始めました。ハリーは男の子なので泣くなんてもっての他だと考えていたからなのです。
「離さない。ハリーの本音が分かったんだから」
リーマスはそう言うと腕の力を強めました。ハリーは顔をリーマスの胸に押し付けている形になりました。
「・・・」
ハリーはリーマスの力の強さに大人しくなりました。
「僕はハリーにとって本当の親じゃないかもしれない。でもハリーが欲しいものを叶えてあげることはできるよ。親の温もりって何かあったときに落ち着くものなんだ。辛い時とかに触れると良いものなんだよ。それにねハリーは昔からだけど我慢しすぎなんだ。辛い事や心配事を抱え込んだままだと気持ちが暗くなるよ」
リーマスは言いました。
「パパ・・・。だけど僕は泣かないって決めてるから泣きたくないよ」
ハリーは言いました。
「それでも泣けるんじゃないのかな?」
リーマスは言いました。
- Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.510 )
- 日時: 2011/05/27 19:41
- 名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)
「・・・」
ハリーは何も言えませんでした。
「少しは自分の気持ちに素直になってみたらどうかな?」
リーマスは言いました。
「・・・ひっく・・・うっく・・・」
ハリーはそれを聞くと啜り泣き始めました。
「よしよし。ずっと此処に居るからね」
リーマスはハリーを優しくさすっていました。
「うわーーーーーーん!」
ハリーは泣き出しました。
「(後は仲直りしてくれれば良いんだけどな・・・)」
リーマスはそう思いつつもやっと自分の気持ちに素直になったハリーを優しく抱き締めていました。リーマスはハリーが落ち着くといちご達との仲直りをしてはどうかと持ち掛けました。
「でも許してくれるかな?」
心配そうなハリーでしたがリーマスから励まされて次の日に仲直りをすることにしました。ハリーは不安な気持ちになりながらもその日は眠りました。
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