二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夢色パティシエールwithハリーポッター
日時: 2011/02/12 10:55
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

「父さんなんて大嫌い!」
ハリーは家を飛び出すと聖マリー学園に来ていました。
「あれ?もしかして転入生?」
1人の女の子が話しかけてくれました。ハリーは言いました。
「そうなんだ。ケーキが食べたいって思ってさ」
「それじゃあ学園のサロンに案内してあげるよ。実は私も授業をさぼってきたから隠れる場所を探していたの」
そして2人はサロンに向かって歩き始めました。ハリーはいろいろと話しかけていました。
「自己紹介がまだだったね。私は天野いちご。よろしくね」
「僕はハリー・ジェームズ・ポッター。こちらこそよろしく」

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Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.121 )
日時: 2011/03/04 18:56
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

〜ハリーside〜
「この小屋って・・・」
僕は黒いワンコに連れられて森の奥にあるログハウスに来ていた。でも何か生活感があるんだよね。不思議なくらいさ。黒いワンコは中に入って行った。僕も慌てて中に入ると黒いワンコは長身でカッコいい男性に変身した。僕は知らないけれど確かパパはアニメーガスとか言ってた。もしそうだとしたら・・・僕も習得したいな。
「ハリー。君がそうなんだね?」
長身の男性は話しかけて来た。僕はただただ頷く事しか出来なかった。何で僕の名前を知っているのか知りたかったからさ。
「そうか。あの頃はまだ赤ん坊だったから覚えてないか・・・。けれど知っているよな。俺はシリウス。君の名付け親だよ」
僕は嬉しかった。探している人に会えるなんて思ってもみなかったからさ。僕はシリウスに聞いてみた。
「僕の本当の親って何処に居るの?会いたいんだ」
僕の言葉にシリウスは少し考え込んでいた。僕としては教えてくれた方が良いんだけども・・・。シリウスは顔を上げると僕にこう言った。
「君のお父さんのジェームズとお母さんのリリーは君をリーマスに預けてから数日後に任務で失敗して亡くなったんだ。リーマスは辛い事を話さないようにするから初耳だよね。でも肉親では無くたってリーマスや俺が居る。だから寂しい事は無いからな」
僕はその言葉が嬉しかった。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.122 )
日時: 2011/03/04 19:09
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

それからしばらくの間ハリーはシリウスと共に生活をして行きました。リーマスとでは体験できないような事までやらせてくれました。夜遅くまで起きていても怒られませんでした。しかしハリーは次第に豪邸へと帰りたくなってしまいました。シリウスは優しくて頼りになるお兄さんのような存在です。お父さんはリーマスですからお兄さんあたりが良いですよね。ハリーは夜になると小屋から出て湖に遊びに来ていました。湖はハリーの思い出の場所です。幼い頃に1人で遊びに来てまだ泳げなかったのに飛び込んでしまって溺れてしまい執事が助けに来てくれて後でリーマスにこっぴどく叱られたという経験があるのです。湖から豪邸はそんなに離れていません。その日の夜。
「明日にでも豪邸に帰るよ。そろそろパパの怒りがMaxになっていそうだからね。シリウス、ありがとう!」
そう言うとハリーはシリウスの腕の中に飛び込みました。シリウスはハリーを優しく抱き締めてくれました。すると外から馬の嘶き声が聞こえて来ました。
「どうやらお迎えがきたようだな」
シリウスに言われてハリーは外に出ました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.123 )
日時: 2011/03/05 08:33
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

小屋の外には馬車が止まっていました。ハリーはシリウスの後ろに隠れて外に行きました。馬車の中から人が降りて来ました。リーマスです。
「やぁパッドフット。久しぶりだね」
リーマスは言いました。
「ムーニーじゃないか!久しぶりだな。今は仕事で忙しく無いのか?」
シリウスは聞きました。
「いや。今日は不死鳥の騎士団の会合があったからね。仕事は休んで来たのさ。それよりもハリーがお世話になっていたようだね」
リーマスは漆黒のオーラを流しながら言いました。
「あぁ(怖ー。リーマス、完全に怒ってるな。まぁよっぽどハリーの事を大事にしているんだろうけどな)」
シリウスは言いました。
「という訳だからハリーは一度こっちに返してもらうよ。話したい事がたくさんあるんだ。パッドフットも此処に居るのなら遊びに来ると良いよ。あそこの丘にある豪邸が今の住まいだから」
リーマスは言いました。
「だってさ。ハリー、待っているから何時でも遊びに来なさい」
シリウスはそう言うとハリーを前に引っ張り出しました。リーマスはそれを見るとハリーの手を握って馬車に乗り込みました。シリウスは黒いワンコになって見送っていました。ハリーは馬車の中で怯えていました。リーマスを怒らせた事が無かったのです。
「・・・ごめんなさい・・・」
消え入るような声でハリーは謝りました。けれどリーマスは何も言いませんでした。でもハリーの手は握られていて優しい温もりがそこにはありました。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.124 )
日時: 2011/03/05 08:59
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

豪邸に着くといちごたちが心配そうに待っていてくれました。ハリーがリーマスに手を握られて戻って来るといちごはハリーに飛びつきました。
「もう!心配させないでよ。ハリーの馬鹿!」
そう言っていちごは泣き出しました。
「ごめん・・・。本当に・・・」
ハリーがそう言うと・・・。パシンッ何かを叩くような音がしました。なんといちごがハリーの頬を叩いたのです。あまりの事にスイーツ王子はいちごを宥めました。ハリーはそのまま豪邸の中に入って行きました。リーマスも一緒です。豪邸の中に入るとたくさんの執事やメイドが出迎えてくれました。ハリーが居ないと分かってからずっと居場所を探してくれていたのです。執事とメイドはご主人様に逆らえないので何も言って来ませんでしたが中には涙を流している者も居たのだそうです。
「これでも飲みなさい。温まるよ」
リーマスはハリーに紅茶を差し出しました。此処はリーマスの執務室。基本的には此処で仕事をしています。魔法省へは時々行くくらいなのです。ハリーは紅茶のカップを受け取ると紅茶を飲みました。
「美味しい・・・」
ハリーはほっとするとリーマスの方を向きました。
「ごめんなさい。勝手に家を飛び出したりなんかして・・・」
ハリーは必死に謝りました。するとリーマスは立ちあがってハリーの側に来ました。ハリーはまた叩かれるんだろうなと思って身構えていました。けれど思っていた衝撃は来ませんでした。逆にハリーが顔を上げるとリーマスはいつもよりもきつく抱き締めて来ました。
「パパ・・・」
ハリーは少し泣きたくなってしまいました。少し涙声になっていたので優しく頭を撫でてくれました。ハリーは泣いてはいけないと思いつつも我慢が出来なくなって遂に泣き出してしまいました。ハリーは思いっきり泣きじゃくりました。普段なら悲しい事があっても心の中に封じ込めてしまうハリーは少しの優しさでも封じ込めていた物が溢れてしまうのです。そんなハリーを抱き締めながらリーマスは考えていました。でもハリーが顔をリーマスの胸に押し付けて来たので考えている暇はありませんでした。幼い頃の隠された傷がハリーには大きかったのでしょう。リーマスは決心しました。ハリーに真実を教えよう。そして現実と向き合わせよう。そう思ったのでした。

Re: 夢色パティシエールwithハリーポッター ( No.125 )
日時: 2011/03/05 09:30
名前: ゆりかストロベリー (ID: nUPupIAw)

ハリーが落ち着いたところでリーマスはハリーを向かい合わせに座らせました。
「ハリー。今日は何でも聞くよ。何か知りたい事があるのなら言ってごらん」
リーマスは言いました。
「だったら僕の本当の事を教えて。僕の正体は何なの?」
ハリーは言いました。
「本当はドリームレインボー家の生き残りなんだ。その家は滅亡したはずの王家でね。その事が分かったのはハリーがまだ生まれたばかりの頃なんだ。当然だけどジェームズとリリーは驚いてね。あぁジェームズとリリーはハリーの本当の両親だよ。それで父さんの大親友さ。それから父さんとシリウスは何度も2人の元へ通ってね。その度に2人と話をしてきたものだったよ。ある日2人のところを訪ねると2人は何か考えていて暗い雰囲気になっていた。魔法界にも暗黒期があってね。その時の闇の力の指導者はヴォルデモートだったんだ。2人はダンブルドア校長に助けられながらいろいろなところへ引っ越していた。そして3回目にやってきたのがゴドリックの谷だったんだ。とても自然が綺麗な場所で2人は此処なら敵だって来ないと平和に過ごしていたんだ。ハリーには毎年のように誕生日パーティーを開催したりして楽しくやっていた。けれどそんなある日の事さ。父さんとシリウスのもう1人の親友のピーターが裏切ったという話を聞いたんだ。まさかとは思ったけど調査してみると本当だったんだ。闇の世界に入ってしまった人を光の世界に戻すにはかなりの魔法が必要になる。そして・・・ある雪の日。2人が暮らす家にヴォルデモートがやって来た。2人に呼ばれていたから父さんとシリウスはハリーを預かった。そして家から離れた途端に緑色の閃光で家の中は満たされたんだ。あまりの事に父さんがハリーを抱いていたんだけど見せないようにしてしまったよ。そして2人は亡くなってしまったんだ。きっとシリウスは未だに信じていないから嘘を教えたかも知れないね。でも決して1人だって思ってはいけないよ」


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